著者
中山 江利 グエン タイ タット ホアン 戸倉 直 萩原 一郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.81, no.829, pp.15-00268-15-00268, 2015 (Released:2015-09-25)
参考文献数
9

A tsunami is caused by a large coastal earthquake. We devise the foldable tsunami pod on which evacuees can get, when tsunami is approaching. The 3D model for the foldable ellipsoid body is generated by FEM software “LS-PREPOST”. We perform a numerical simulation, and confirm the safety by von Mises equivalent stress and Head Injury Criterion (HIC). As the result of the 1st simulation, it is proved that the initial model is weak to the impact force from rigid wall and obstacles and can be strained in the central part. On the other hand, an occupant hits against the inner side of the wall and can be injured. So, a seat and upper and lower bars are added to the initial model. Von Mises equivalent stress for the modified model is decreased, however is still over the ultimate strength of the 1st simulation. While, HIC value is decreased largely which is much less than the HIC safety level. This is because an occupant isn’t hit by the internal wall for an occupant restraint system. Moreover, we optimize the form and property for a tsunami pod on condition of its mass is minimized by uncoupled analysis. Finally, we confirm the validity of the optimal model by an original condition of coupled analysis.
著者
大野 佳美 原 一郎
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.238-242, 1982-04-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
23
著者
宮田 悠 中原 一郎 太田 剛史 松本 省二 定政 信猛 石橋 良太 五味 正憲 坂 真人 岡田 卓也 西 秀久 園田 和隆 高下 純平 渡邉 定克 永田 泉
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科 (ISSN:09145508)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.145-150, 2016 (Released:2016-06-07)
参考文献数
13
被引用文献数
11 10

We report a case of repeated cerebral infarction caused by internal carotid artery (ICA) dissection triggered by an elongated styloid process, a form of Eagle syndrome. A 41-year-old man presented with sudden, mild left hemidysesthesia. Magnetic resonance imaging (MRI) revealed a small acute cerebral infarction in the right parietal cortex and insular cortex. Magnetic resonance angiography and digital subtraction angiography (DSA) revealed a right-sided ICA dissection distal to the carotid bifurcation. Idiopathic carotid artery dissection was suspected, and the patient was prescribed aspirin and observed. However, 5 months after the initial cerebral infarction, he had a second episode of left hemiparesis and confusion accompanied by occlusion of the right ICA. Because the area of impaired perfusion in the right hemisphere was greater than that suggested by the diffusion-weighted images of head MRI and clinical status was worse than expected, we performed acute revascularization with aspiration of the thrombus and stenting to treat the carotid dissection. Recanalization with thrombolysis of cerebral infarction (TICI)-grade IIB was achieved. Computed tomographic (CT) angiography combined with analysis of bony structures revealed close proximity of the right ICA and an elongated styloid process with its tip directed toward the dissection. In an angiographic suite, a dynamic cone beam CT was performed with the head of the patient variedly rotated and tilted; the carotid artery dissection appeared to be triggered by the elongated styloid process. Resection of this process was performed to prevent recurrence of the cerebral infarction. Under the guidance of a navigation system, the elongated styloid process, which was located ventral to the anterior belly of the digastric muscle, was cut 3 cm from the tip. The patient was discharged on postoperative day 8 without medical problems, and no recurrence was observed for 12 months after the surgery.
著者
楊 陽 奈良 知恵 萩原 一郎
出版者
日本シミュレーション学会
雑誌
日本シミュレーション学会論文誌 (ISSN:18835031)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-13, 2019 (Released:2019-05-11)
参考文献数
20
被引用文献数
1

In the earthquake, the helmets play an important role in protecting the head of people, so the helmet needs to be less than 300 mm×200 mm×50 mm and should be put in the emergency bag for the time being. The existing helmets can't satisfy the requirement. In order to achieve the target, a foldable helmet is inspired by Origami engineering. Based on the MHLW helmet standards, a foldable helmet consisting of accordion cover origami structure/honeycomb origami structure is applied and the impact characteristic of the foldable helmet is investigated by FEM analyses and experiments. On the basis of this new foldable origami helmet that has been confirmed in satisfying the requirements of saving and safety, in order to make the foldable origami helmet be used for infants, the RSO structure is added. Finally, the improved helmet satisfied higher safety standards and could be put in the small box at the same time.
著者
原 一郎 小森谷 憲之 佐藤 仁
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.265-268, 1973-05-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
11

Crude high density lipoprotein of egg yolk was fractionated by rate zonal ultracentrifugation. Rate zonal ultracentrifugation was carried out with zonal rotor RPZ-43T (660ml) in density gradient d. 1.00-1.40 by sodium bromide at 40000rpm.By the ultracentrifugation for four hours, the separation of high density lipoprotein (HDL) from low density lipoprotein (LDL) was observed, but HDL was completely purified only by the second ultracentrifiugation for twenty four hours after the first procedure.The purified HDL shows only one peak in the schlieren pattern of the analytical ultracentrifugation.
著者
川原 一郎 小川 由夏 塩崎 絵理 原口 渉
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
pp.11097, (Released:2023-02-15)
参考文献数
39
被引用文献数
2

舌骨は,他骨との連続性を持たず,軟部組織を介した状態の極めて特異な解剖学的な特徴を有しており,日常生活においても,位置的変化を呈する可動性を持った骨構造物である.過長した舌骨やその偏位によって,頸動脈に何らかの影響を及ぼすことも知られており,舌骨に関連した血管障害の報告は散見されるが,いまだ認知度は低く,その病態を周知させることは重要であると考えられる.3D-CTAでは,舌骨と頸動脈との決定的な解剖学的異常所見を捉えるのに有用であり,隣接,接触,圧迫,あるいは絞扼の状態を時に経験し,その解剖学的異常は脳血管障害発症の危険因子と考えられる.茎状突起から甲状軟骨まで含めた,いわゆるstylohyoid-thyroid chain複合体において,舌骨は中心的役割を果たしており,内頸動脈の走行異常を呈する症例やESUS症例においては,常に舌骨関与の可能性の有無も念頭に置き,精査する必要がある.
著者
川原 一郎 浜田 智弘 金 秀樹 高橋 進也 高田 訓 大野 敬 小板橋 勉 三科 正見
雑誌
奥羽大学歯学誌 (ISSN:09162313)
巻号頁・発行日
vol.38巻, no.4号, pp.219-223, 2011-12

68歳男。口底部の腫瘤を指摘され、精査・加療目的に受診した。口底部に境界不明瞭な腫瘤を認めた。パノラマX線写真では、下顎前歯部に骨吸収を認めた。CT、MRIでは、口底部に境界不明瞭な病変を認めた。PET-CTでは、口底部に集積を認めた。臨床診断は口底部悪性腫瘍であった。腫瘤部より生検を施行し、扁平上皮癌の病理組織学的診断により、全身麻酔下に両側上頸部郭清術、下顎骨辺縁切除術、腫瘍切除術、植皮術を施行した。術後は、疼痛管理目的にNSAIDsの錠剤を粉砕して胃管より投与した。術後12日、突然の大量下血とともに意識消失した。上部消化管内視鏡検査にて胃体上部後壁に血管露出を伴う潰瘍を認めた。出血性消化性潰瘍の診断のもと、エタノール局注による内視鏡的止血治療を施行した。止血後はランソプラゾールおよびクエン酸第一鉄ナトリウムの投与を開始した。その後再出血することなく、術後35日目、経過良好で退院した。

1 0 0 0 OA 脂質と免疫

著者
原 一郎
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.20, no.10, pp.658-662, 1971-10-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
20
著者
松本 省二 小山 裕司 石原 拓磨 安田 あゆ子 中原 一郎 沖田 慎平
出版者
藤田医科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

【背景】脳卒中受け入れ病院では、組織的なチーム医療提供体制の整備が不可欠如である。申請者は、脳卒中のチーム医療をICTで支援する<タスカル/TQM (Total Quality Management)プログラム>を開発してき。【目的】日本の約15-30施設に<タスカル/TQMプログラム>を導入し、 導入前後の診療への影響を評価し、様々な病院での<タスカル/TQMプログラム>の有効性とそれに関連する因子解明する。【予想される結果と意義】病院の状況に即した<タスカル/TQMプログラム>の運用方法が明らかとなることで、様々な病院での脳卒中の診療プロセスの改善に貢献できる。
著者
萩原 一郎
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.134-136, 2016

阪神大震災(1995)では大規模な市街地火災,東日本大震災(2011)では津波火災による広範囲の被害が注目されたが,火災は毎年約5万件,2千人近くの死者をもたらす日常的な災害である。最近では,老人ホームや病院のように避難が困難な人が多い建築物や,個室ビデオやカラオケボックス,メイド喫茶といった新しい用途の建築物で発生した火災で多くの死傷者が発生し,社会の注目を集めている。技術の発展により人々の生活が変わり,建築物や都市の環境も大きく変化してきているが,火災による被害は様相を変えながら一定の大きさを保っていると言える。防火の研究者は,このような火災による被害を軽減するために,建築物が備えるべき火災安全を明らかにし,火災に関する現象の解明や被害軽減に有効な防火対策について研究を進めてきた。本稿では,これまでの防火研究の流れと,今後取り組むべき課題について紹介する。
著者
高橋 彰子 福原 一郎 高木 伸輔 井手 麻衣子 新田 收 根津 敦夫 松田 雅弘 花井 丈夫 山田 里美 入岡 直美 杉山 亮子 長谷川 大和 新井 麻衣子 加藤 貴子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48100455, 2013

【はじめに、目的】重症心身障害児者(以下;重身者)は,異常筋緊張など多様で重層した原因で症候性側弯が発症進行する.側弯の進行予防に対して理学療法が施行されるが,それ以外にも日常生活で使用する側弯装具が処方される場合も多い.今までは,ボストン型装具や硬性コルセットなどが広く使用されているが,大きく,通気性も悪く,服が着にくい,また痛みを訴えるなどのデメリットもあった.近年,3点固定を軸に側弯進行を予防し,装着感がよく,通気性なども改善された動的脊柱装具(DSB 通称プレイリーくん)が開発された.開発者の梶浦らは,多様な利点で,重身者の症候性側弯に有効であると述べている.しかし,親の子に対する装具装着の満足度や,理学療法士による効果判定などの関連性や,装具装着による変化に関しての報告は少ない.そこで,動的脊柱装具を処方された重身者の主たる介護者の親と担当理学療法士にアンケート形式で満足度と装具の効果について検討することを目的とした.【方法】対象は当院の外来患者で動的脊柱装具を作成した側弯のある児童または成人17名と,担当理学療法士6名とした.対象患者の平均年齢15.9歳(3~22歳),GMFCS平均4.7(3~5),Cobb角平均82.46(SD31.62)°の側弯を有していた.装具に対する満足度や効果の実感に関するアンケートを主たる介護者の親と担当理学療法士と分けて,アンケートを2通り作成した.親へのアンケートは,装具装着の見た目,着けやすさ,姿勢保持のしやすさ,皮膚トラブル,装着時間,総合的な満足度などの装具使用に関する項目に関して,20項目の質問を紙面上で答えさせた.理学療法士には姿勢変化,治療的効果などの評価の4項目に関して紙面上で記載させた.その他,装具装着前後でのCobb角を算出した.統計処理はSPSS ver20.0を用いて,質問紙に関しては満足度合を従属変数とし,その他の項目を独立変数として重回帰分析を実施し,関連性についてはpearsonの相関を用いた.理学療法士の効果判定に関係する因子の検討では理学療法士の評価を従属変数として,効果に対する要因,Cobb角を独立変数として多重ロジスティック解析を実施した.各質問紙項目内による検討に関してはカイ二乗検定を用いた.また,Cobb角の変化に関しては対応のあるt検定を用いた.危険率は5%未満とした.【倫理的配慮、説明と同意】全対象者と全対象者の親に対して,事前に本研究の目的と方法を説明し,研究協力の同意を得た.【結果】Cobb角は動的脊柱装具作成装着前後で有意に改善した.動的脊柱装具に関する親の満足度と関連する項目はCobb角の変化ではなく,体に装具があっていると感じている,装具の着けやすさ,装具を装着したときの見た目と関連していた.満足度と装着時間とは正の相関をしており,満足度が高い人ほど装着時間も長かった.理学療法士の評価は満足感と関連していなく,姿勢保持のしやすさ,Cobb角と関連していた.【考察】今回GMFCSレベル4~5のADLで全介助を要し,側弯の進行の危険性が高い方を対象としており,親の関心や理学療法士の治療選択も側弯予防は重要な目標の1つである.重身者の親の満足度は主に子どもの装着に関係する項目と最も関連していた.理学療法士の効果検討としてはCobb角,姿勢保持と関連していた.動的脊柱装具装着の前後で側弯に改善がみられることは,梶浦らの報告とも同様で,この体幹装具が側弯に対して長期的な効果の可能性も示唆された.その装具に関する理学療法士の効果判定はCobb角と関連が強く姿勢の変化を捉えている傾向にあった.親の満足度は最も快適に使用できる項目であり,満足しているほど装着時間が延長することが考えられる.今回のアンケートより,装具に対する親への感想を聴取することで生活状況の確認となり,満足度を高めるように作成することが可能となると示唆された.【理学療法学研究としての意義】重身者にとって側弯は内臓・呼吸器疾患と直接的に結びつきやすく側弯の進行予防は生命予後に関しても重要である.側弯進行予防の理学療法を効果的にするためにも,使いやすい側弯装具は重要な日常生活器機である.新たに開発された動的脊柱装具の満足度と効果についてアンケート調査を行った.親が実際の装具使用を肯定的に感じているほど,装着時間も長く,親の満足度に関連する因子として,装着しての見た目や,子の過ごしやすさも重要な因子であることが今回示唆された.
著者
石田 亨 西村 俊和 八槇 博史 後藤 忠広 西部 喜康 和氣 弘明 森原 一郎 服部 文夫 西田 豊明 武田 英明 沢田 篤史 前田晴美
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.2855-2865, 1998-10-15

本論文では,国際会議におけるモバイルコンピューティング実験の報告を行い,その役割と効果について分析する.約100台の携帯電話付き携帯端末を用いて,実際の国際会議の参加者に通信/情報サービスを提供し,その際得られたログデータを解析した.ログデータのみでは十分知ることのできないユーザの使用感などは,事後アンケートにより調査した.以下の使用状況が観察されている.(a)ユーザは会議場ばかりではなく,会議後ホテルの部屋へ戻ってからも携帯端末を利用した.携帯端末は通常のデスクトップ型端末と比べて頻繁に使われ,かつ1回の使用時間は短かった.(b)情報サービスは,会議の進行を反映して利用にピークが現れるが,電子メールサービスは会議の進行にかかわらず定常的に利用された.
著者
渡邊 薫 大河原 一郎 西田 光宏 西澤 和倫
出版者
静岡赤十字病院
雑誌
静岡赤十字病院研究報 = Journal of Japanese Red Cross Shizuoka Hospital (ISSN:09119833)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.53-58, 2013-12

症例は3歳8か月女児.両下肢を中心とした隆起を伴う紫斑がみられ,翌日には腹痛・嘔吐が出現しHenoch-schoenlein紫斑病が疑われ精査加療目的で当院小児科外来受診した.入院後よりステロイド点滴治療開始し症状は速やかに改善したが,ステロイド漸減にて症状が再出現した.血液凝固第XIII因子製剤や抗ロイコトリエン受容体拮抗薬を投与するも症状の改善と増悪を繰り返し,治療に難渋した.Henoch-schoenlein紫斑病の多彩な症状とその他の治療法について若干の文献的考察を加え報告する.