著者
梅原 康宏 鴨下 庄吾 小黒 翼 三俣 哲
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.847, pp.16-00523-16-00523, 2017 (Released:2017-03-25)
参考文献数
7
被引用文献数
2

We have devised a steering system in which the magnetic elastomer is used for the elastic members such as rubber bushings in the axle box suspension of railway vehicles. The magnetic elastomer is composed of magnetic particles and the elastomer such as synthetic rubber. This material is characterized by its hardness variation depending on the magnetic field. The axle box suspension using the magnetic elastomer is capable of varying the longitudinal stiffness. In straight sections, the application of this axle box suspension ensures running stability by increasing the longitudinal stiffness by means of applying a magnetic field. On the other hand, in curve sections, it improves curving performance by decreasing the longitudinal stiffness by means of turning off the magnetic field. We made test pieces towards the development of the magnetic elastomer for the steering bogie. In a characteristic test, we confirmed that the Young's modulus of the magnetic elastomer changes in the range of about five times depending on the presence or absence of the magnetic field. In addition, we simulated the vehicle model by applying the longitudinal stiffness change of the magnetic elastomer to the axle box of the bogie. We confirmed that this axle box was capable of reducing the average of the outer wheel lateral force in the circular curve section compared to that of the normal axle box.
著者
榊原 康
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.138, pp.176-185, 2004-10

米国で深刻な問題になっている迷惑メール。米Symantecの調査によると,全メールの65%以上を迷惑メールが占めているという。米Microsoftが提供するメール・サービス「Microsoft MSN Hotmail」にいたっては,日本国内を含めた全世界で受け取る迷惑メールの量は一日当たり約30億通。これは全メールの約80%に相当する。
著者
山森 光陽 萩原 康仁
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.555-568, 2016
被引用文献数
3

クラスサイズパズルと呼ばれる, 学級規模が児童生徒に及ぼす影響を検討する研究群で一貫した結果が得られない現象が見られる背景には, 学級規模と学級規模以外の要因との交互作用の存在が考えられる。学級編制基準は学級規模のみならず, 学年学級数の多少も決定するため, 本研究では学級規模の大小, 学年学級数の多少及びこれらの組合せによって過去の学力と後続の学力との関係に違いが見られるかを検討した。そのために, 小学校第4, 6学年4月に実施された国語の学力調査得点についての67校分の2時点のパネルデータに, 対象児童が第4, 5学年時に在籍した学年の学級数及び学級の児童数を組合せ, 階層的線型モデルを適用した分析を行った。この結果, 過去の学力調査得点が低かった児童について見れば, 学級数の多い学年で小規模な学級に在籍した児童の方が, 学級数の少ない学年で小規模な学級に在籍した児童と比べて後続の学力が高いといった学力の底上げが見られた。この背景について, 学級規模と学年学級数によって異なる学級の質, 学年学級数によって異なる教師同士の協同による教材研究等の頻度の点から考察した。
著者
磯田 達也 井上 創造 花沢 明俊 野原 康伸 白水 麻子 杉山 康彦 平田 真理 町田 京子 中島 直樹
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.10, pp.2197-2209, 2016-10-15

本研究では,看護師の業務分析のため,33日間にわたり看護師の業務行動データを収集する実験を行い,業務中の看護師の行動の激しさおよび,業務時間に影響を与える要因について分析を行った.データ収集実験では,38人の看護師を被験者に設定して,装着型の小型センサ端末を装着した状態で業務を行ってもらい,加速度データおよび看護師間の対面情報,看護師業務情報を収集した.また,赤外線を用いた情報通信機器によって看護師の位置情報も同時に収集した.本稿では,看護師業務中の行動の激しさを目的変数,看護師業務ごとの回数,対面回数,場所ごとの訪問回数などを説明変数に設定して,決定木(回帰木)を用いた要因分析を行った.その結果,他の看護師との対面回数が多く,病室に何度も訪れている看護師や,リハビリ介助業務や行動介助業務などの患者の介助に関わる業務を行う看護師ほど,行動の激しさが大きくなるという結果を得た.また,業務時間が業務効率に直結していると考え,各業務時間の長さに影響を及ぼす要因について回帰分析によって調べた.その後,単回帰分析により有意水準5%で有意となった説明変数の業務だけを抽出し,その業務に対して決定木を用いた要因分析を行った.単回帰分析の結果,14の業務において有意な結果が得られた.また,決定木による要因分析の結果,ほとんどの業務において他の看護師との対面人数が業務時間に影響を与えていることが分かった.また,食事介助業務中に特定の場所に訪れる看護師ほど業務時間が長くなるという結果を得た.
著者
松原 康夫
出版者
文教大学
雑誌
情報研究 (ISSN:03893367)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.96-104, 1986

Computer programming is one of the most highly intellectual human activities. How a man produces a program, however, has not been investigated vastly. Despite of efforts to automate the programming, it has not been successful except for the cases of very small and restricted problems. Investigations of human programming process may contribute not only to automatic programming but also to pedagogy of programming. In this paper, the human process of programming is considered from the cognitive scientific point of view.
著者
原田 英治 五十里 洋行 後藤 仁志 菅原 康之 松藤 慶之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.I_487-I_492, 2015 (Released:2015-11-10)
参考文献数
16

波打ち帯での遡上波の打上げと打下げの相互干渉は,砕波を伴う複雑な自由水面の変化をもたらす.また,透水性を有した斜面での浸透・滲出流の存在は,底面掃流力に影響するが,ドライベッドへの打上げは底面掃流力の急変をもたらすため,漂砂量の見積に大きな影響をおよぼす.本研究では,複雑な水表面境界と移動床境界を追跡するため,波動場計算にMPS法を採用し,移動床計算にDEMを用いたMPS-DEMカップリングによる数値シミュレーションを実施する.計算で得られた礫浜斜面における浸透・滲出流による圧力勾配力の位相別岸沖分布から,海浜変形計算に対する浸透流の重要性が示された.また,特に掃流力が強く,顕著な浸透流が見込まれる領域では,浸透流を考慮した漂砂量予測の重要性が示唆された.
著者
中村 文規 栗原 康
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
醗酵工学会誌 : hakkokogaku kaishi (ISSN:03856151)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.708-711, 1978

Two factors which may act in maintaining ciliate protozoal populations in the rumen were examined. The first factor is chemical substances which may be introduced into the rumen. The second is the heterogenous distribution of porous materials within the rumen, which may act to prevent protozoa from being directly swept out of the rumen. To investigate the former factor, components of saliva were collected through a parotid parotid fistula attached to a sheep. Gas chromatography suggested the presence of estrogenic substances. The latter factor was investigated using a fermentor (working volume; 2.3l) for continuous culture.The concentration of protozoa in an in vivo culture containing food residues taken from the remen was twice that in a control system containing no food residues. Another experiment was performed to investigate whether the physical properties of porous substances influence this result. Small pieces of sponge were dispersed in the culture. Concentrations of protozoa in liquids speezed out of pieces of sponge were twice those found in the free culture fluid.The results suggest that gwowth stimulatory substances may be present in the saliva of ruminants, and that the porous structure of food residues may help to maintain a high population of rumen ciliate protozoa.
著者
西山 友貴 藤原 康嗣
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.163-166, 2016-03-01 (Released:2016-03-18)
参考文献数
19

カルベジロールとプロパフェノンの過量摂取によると考えられる心停止蘇生症例を経験した。80歳の女性が心停止で搬送された。高血圧,発作性心房細動,アルツハイマー型認知症の既往を有していた。胸骨圧迫,アドレナリン投与,人工呼吸で心拍再開したが,高度徐脈(10~20 /min)となり,アドレナリン持続投与を必要とし,一時的ペーシングを開始したが頻回に機能不全を生じた。約10時間後に徐脈は改善(70 /min)し,アドレナリン,ペーシングは不要となった。後にカルベジロール,オルメサルタン,アゼルニジピン,プロパフェノンを過量摂取したことが判明した。後日薬物血中濃度が判明したが,プロパフェノンとその代謝産物が高濃度であった。心停止,高度徐脈,ペーシング不全の原因は,カルベジロール,プロパフェノンの過量摂取と考えられた。高齢者ではプロパフェノン中毒が生じやすく心停止に至る危険性が大きい。