著者
篠原 康男 上田 憲嗣 島崎 崇史
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第70回(2019) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.83_3, 2019 (Released:2019-12-20)

学士課程における教養体育では、「体育」ではなく、「スポーツ」が科目名に含まれていることが多い(梶田ほか、2018)。これは、当該科目で扱うスポーツ種目に関して、ルールや技術だけでなく、その成り立ちをも含めた幅広い知識を学ぶことが期待されているからであろう。そのため、学士課程における教養体育とは、ただそのスポーツ種目を実践するだけでなく、自分たちが生きる社会とスポーツのかかわりを「学び、考える場」ともいえよう。そこで本研究では、自然科学・人文科学・社会科学など様々な観点からスポーツ種目を捉えたコラムを配布教材として作成・配布し、学生の教養体育での学びに与える効果を検討した。対象はR大学における「スポーツ方法実習Ⅰ」でバドミントンを選択した2クラスとし、コラムを配布する介入クラスと、コラムを配布しない非介入クラスに分けた。介入クラスに対しては、第1回目から第14回目の各授業内で「バドミントン×○○」というテーマのコラムを配布し、内容の解説を行った。これらのクラスに対し、授業の学習に関するものや身体活動量(IPAQ)、健康度と生活習慣に関するアンケートを実施し、コラムの配布効果を検討した。
著者
渡辺 浩司 伊達 立晶 田之頭 一知 森谷 宇一 戸高 和弘 菊池 あずさ 石黒 義昭 萩原 康一郎 吉田 俊一郎
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

キケロ、クインティリアヌスといった古代ローマの弁論家は、弁論術の学的な根拠を追求するわけではなく、学的な根拠は古代ギリシアのアリストテレスによって作られた弁論術を継承している。18世紀になると弁論術の学的な根拠はバウムガルテンによって書きかえられた。現代におけるレトリック復興は、古代の弁論術を継承するものではなく、古代の弁論術への誤解と「認識がレトリカルだ」とする現代の考え方とによる。
著者
宮田 翔平 赤司 泰義 林 鍾衍 本村 彬 田中 勝彦 田中 覚 桑原 康浩
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.261, pp.1-9, 2018-12-05 (Released:2019-12-05)
参考文献数
6

畳み込みニューラルネットワーク(CNN)による実際の計測データ(BEMS データ)の不具合検知・診断(FDD)がより適切となるよう,シミュレーションにより作成した不具合データと不具合がない場合のデータの差分を正規化し,不具合が生じたデータのみを抽出し,各ラベルのデータ数を均等にする前処理手法を提案した。本手法に従い前処理された不具合データを学習した CNN を 1 年間の BEMS データに適用し, CNN による診断結果と BEMS データ分析結果とを比較することで本手法が適切であることが示された。加えて,システムが有する不具合は運用条件によりデータに発現または潜伏し,これが本研究の提案するFDD 手法により捉えられることが示された。
著者
馬屋原 康高 関川 清一 河江 敏広 曽 智 大塚 彰 辻 敏夫
出版者
公益社団法人 広島県理学療法士会
雑誌
理学療法の臨床と研究 (ISSN:1880070X)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.9, 2019 (Released:2019-07-05)

高齢者の肺炎の約 80%が誤嚥性肺炎であり、誤嚥性肺炎リスクを早期に発見し対応すること が急務である。嚥下機能と咳嗽能力の関連があることが報告されており、咳嗽能力を評価する ことは重要である。その評価指標の一つとして、咳嗽時の最大呼気流量(CPF)が用いられてい る。CPF値が270 L/min以下となった場合、呼吸器感染症を発症すると、急性呼吸不全に陥る 可能性があるとされ、160 L/min以下では、気管内挿管も考慮される値と報告されている。そ の他 242 L/min 未満が誤嚥性肺炎のカットオフ値として報告されている。臨床的には、そのカッ トオフ値を参考に低下した CPF を種々の咳嗽介助法を用いてカットオフ値以上に引き上げるこ とが重要となる。さらに筆者らは、咳嗽音を用いてより簡便な咳嗽力の評価方法を提案している。 誤嚥性肺炎を予防する第 1 歩としてより幅広く咳嗽力評価が用いられることを期待する。
著者
本村 文宏 棟方 充 土肥 勇 南須原 康行 川上 義和
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.455-460, 1997-04-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
12

症例は48歳の男性. ウサギ飼育6ヵ月後に気管支喘息を発症し, 症状が改善せず, 胸部X線写真にて浸潤影も出現したため, 精査のため入院となった. 末梢血好酸球は軽度増加していた. 入院時には陰影は消失していたが, ウサギ毛のスクラッチ抗原による吸入誘発試験で二相性喘息反応とともに胸部CTに浸潤影が出現し, 同部位からの気管支肺胞洗浄と経気管支肺生検で好酸球浸潤を認めたためウサギ毛によるPIE症候群 (pulmonary infiltration with eosinophilia) と診断確定し, ウサギ飼育の中止, 環境の改善およびステロイド薬により4年来再発をみていない.
著者
玉垣 庸一 宮崎 紀郎 小原 康裕
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.9-18, 2007-09-30 (Released:2017-07-11)
参考文献数
15

よく知られた伝統的なカラーオーダーシステムの一つであるオストワルトシステムは一般に混色系として分類されている。しかし本稿では、対数変換によって明るさ尺度の等歩度性(知覚的均等性)を獲得していることからオストワルトシステムは混色系と顕色系の両側面を兼ね備えたカラーシステムであると考えた。そして、CG生まれのカラーシステムの1つであるHSVカラーモデルを混色系と見なし、オストワルトシステムとの関連性を究明した。混色系の表色値としてRGB値が測色的に定義されているとき、HSVカラーモデルのSパラメータとVパラメータがそれぞれ対数変換前の混色的なオストワルト等色相三角形における純度、鮮明度に対応することを明らかにし、色ベクトル空間に展開されたHSVカラーモデルの等色相三角形は対数変換前の混色的なオストワルト等色相三角形と構造的に一致することを示した。
著者
笹原 康大 池田 英広
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.216, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

近年,HEVやEVが大きく取り上げられている。しかし,特にEVは一充電走行距離が短く,また充電時間が長いという欠点がある。そこで著者らの研究室では,1人乗り小型EV(トヨタ車体製COMS)を対象に,A. IC&C方式の充電器を適用し,充電時間の大幅な短縮を確認した。また駆動バッテリに並列にEDLCを接続して,バッテリの消費を抑えると共に,モータの回生電力を増加させて一充電走行距離を向上させる手法についても同様に実機検証を行い,適用効果を確認した。本稿では,国交省が検討している「超小型モビリティ」規格に合致する2人乗りEV(CT&T社製e-ZONE)を対象として,EDLCを適用した走行と充電について実機検証を行ったので報告する。
著者
富山 潤 須田 裕哉 崎原 康平 山田 義智 堀口 賢一 岡部 成行
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F4(建設マネジメント)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.11-23, 2019
被引用文献数
2

<p> 琉球大学では,点検に多くの制約を受ける離島架橋に対して戦略的イノベーション創造プグラム(Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program:SIP)インフラ維持管理・更新・マネジメント技術の開発技術のひとつであるひび割れ画像解析技術の実証実験を行い,目視点検の結果と良い相関を得た.この結果は橋梁管理者に評価され,本技術が実橋梁の点検業務の一部に利用された.本技術の実証実験に対する沖縄での取り組みは,新技術を地域実装に導いたひとつの実装モデルといえる.</p><p> 本論文では,本技術が実証実験から地域実装に至った取り組み,経緯および課題について考察する.さらに,新技術のコストメリット,効率性および高度化についても考察する.また,新技術の地域実装を通して新しい技術開発が行われた事例についても紹介する.</p>
著者
瀬戸 卓弥 竹内 優志 橋本 正弘 伊藤 惟 市原 直昭 川久保 博文 北川 雄光 宮田 裕章 陣崎 雅弘 榊原 康文
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

食道癌は10年生存率が20%前後の癌であり、膵臓癌や肝細胞癌と並んで致死率の高い癌である。また、食物を運ぶ蠕動運動による狭窄と癌による狭窄の判別が難しく診断の難しい癌であることも知られている。そこで本研究では、過去に食道癌と診断された患者のCT画像を用いて畳み込みニューラルネットワーク(CNN)と 再帰型ニューラルネットワークの学習を行うことにより、新規のCT画像に食道癌が存在するか否かを判別するシステムの構築を目的とした。結果として、CNNとLSTMを用いた診断支援システムの構築に成功し、80%を超える精度で分類を行うことができた。
著者
佐原 康夫
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.405-432, 2002-12

Many tombs from the age of the emperors Wen and Ying of the early period of the Former Han throughout the Fenghuang-shan 鳳凰山 area of the Jiangling District of Hubei Province 湖北省江陵縣 were investigated from 1973 to 1975. Within several of the excavated tombs organic objects such as wooden and woven artifacts had been particularly well preserved by the effects of ground water. Furthermore, lists of furnishings 遣策,were also excavated from several of the tombs, and the objects listed there in can be checked against the existing furnishings. This study aims at a comprehensive interpretation of the Han-dynasty wooden slips 簡牘 excavated from theses tombs. In general the slips excavated from Han-era tombs can be categorized as either funerary documents or those that are not. The former are intimately linked with the burial ceremony itself, including letters addressed to the officials of the underworld designed to assist the deceased in addition to the list of funerary objects. The latter were often written by the deceased in his or her lifetime, varied in content, and displayed little ceremonial character. My analysis of the funerary documents proceeds on the basis of this categorization. First, the following points may be specified on the basis of a comparison of the items in the list of furnishings with the many wooden figurines among the furnishings buried m the Fenghuang-shan tombs in Jiangling. In short, each and every of these wooden figurines had a personal name written on the list and had been placed in the tomb to serve the deceased as a slave. Among them can be seen various occupations, carriage drivers, outriders, chamberlains, domestic and farm laborers, but these are idealized version of a wealthy household. As the deceased journeyed off to the world of the afterlife with his household possessions including his slaves, he sometimes carried letters addressed to the officials of the underworld. This kind of funerary document was composed separately from the list of furnishings and displays specific characteristics according to period and region. Next, I examine the slips that recounted the life of the deceased. In the wooden slips excavated from Tomb No. Ten at Fenghuang-shan in Jiangling, one sees various items related to the collection of land rents, hay, and head taxes as well as commercial activities, revealing that the deceased was a village chief, lizheng 里正. Based on this evidence, one can analyze the role of the village chief and the character of his village. First, the residents of the villages of Shiyang 市陽里 and Dangli 當利里 in the Xixiang 西鄉 of Jiangling were of the farming class, but their area of cultivation was very small, and it appears that they had to depend on other methods to make a living. In this regard, these villages were communities with an urban character, unlike the typical Han village. The village chief who was buried in Tomb No. Ten had been charged with parceling out corvee labor assignments and the collection of land rents, hay and the head tax and its payment to the county 鄉 authorities. This variety of public service was carried out under direct order of the county, but itis thought that in practice the village chief was granted great latitude in fulfilling his duties. The village chief regulated the burden of corvee labor and taxes within his village and at times in cooperation with neighboring villages, in order to satisfy the demands of the government. Therefore the Han village can be regarded as one sort of social community that was complementary to the govemental administration. The wooden slips from the Fenghuang-shan in Jiangling strongly reflect the period of emperors Wen through Ying and the regional flavor of Nanjun 南郡 Jiangling District. Although they are historical materials related to the history of the Han-dynastic system, they cannot easily be generalized to provide a comprehensive interpretation. Nevertheless, their most outstanding character is that they provide a vertical section of a society from the poor peasant on the land to the wealthy in the underworld of a particular period and place.
著者
寺坂 晋作 竹原 康浩 高畠 靖志 宇野 英一 土屋 良武 林 浩嗣 山村 修 青竹 康雄
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.735-739, 2007-11-25 (Released:2009-02-06)
参考文献数
7
被引用文献数
8 7

脳卒中リハにおいて予後予測は重要なテーマである. 今回, 急性期脳卒中患者の予後についてFIMを用いて検討した. 2005年4月から1年間の脳卒中患者208例 (くも膜下出血は除外) のうち, 入院から2週経過時の運動FIMが80点未満の123例を対象とした. 2週時運動FIMより70~79点, 50~69点, 50点未満の3群に分類し, 運動FIM50点未満の83例は, 運動FIM利得15点以上の高回復群 (30例) と14点以下の低回復群 (53例) に細分類した上で, 運動FIMと認知FIM, 自宅復帰率, 歩行獲得率, 在院日数を比較した. 2週時運動FIM50点以上のセルフケア自立群と半介助群では, 退院時運動FIMがそれぞれ80.9, 72.7, 歩行獲得率は100%, 90.9%であり退院までに高いADL獲得が可能であった. 50点未満の全介助群では退院時運動FIMは38.8, 歩行獲得率36.1%と前2群に比べ低値であった. 全介助群のうち高回復群の2週時認知FIMは24.2であり, 低回復群の12.5に比べ有意に高かった. 2週時運動FIMが50以上であれば高いADL獲得が可能である. 2週時運動FIMが50未満であっても認知FIMが高ければ, その後高いADL獲得の可能性が示唆された.
著者
逢澤 昌志 清 雄一 田原 康之 大須賀 昭彦
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

線画の色付けには、特別な技術、経験、そして知識が必要です。そのため、近年では線画の自動彩色の研究が注目を浴びています。しかし、既存手法は課題を抱えています。そのうちの1つが、グレースケール人物線画とその自動彩色結果の間で白目領域における不一致が生じるという問題です。人の肌や白目はどちらの場合も白く表現されることが多いため、既存のアプローチではその境界を判断できない場合が多く存在します。そこで、白目領域を考慮した自動彩色が求められています。本研究では、既存の白目領域検出による自動彩色手法に対して、データセット作成における負担軽減のシステムを用いた新たな自動彩色手法を提案します。結果として、白目領域検出の精度が低下しましたが、データセット作成に要する時間を短縮することに成功しました。
著者
三浦 梢 大谷 聡子 鈴木 淳司 海原 康孝 光畑 智恵子 小西 有希子 河村 誠 香西 克之
出版者
一般財団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.11-19, 2011-03-25
参考文献数
17

近年,小児の歯肉のメラニン色素沈着は受動喫煙が関係しているとの報告が多くある。しかし受動喫煙環境下にない小児の歯肉にもメラニン色素がみられることがあり,これについて検討を行った報告はあまりない。そこで,小児の歯肉のメラニン色素沈着の要因となる可能性のある項目ついて研究した。3~11 歳の日本人小児50 名を対象に,歯肉のメラニン色素沈着を,沈着濃さと沈着範囲の2 項目で判定した。沈着濃さは「ない」「極めて薄い」「薄い」「濃い」の4 段階で,沈着範囲はHedin の分類を参考に「0」色素沈着を認めない,「1」1~2 箇所の独立した沈着を認める,「2」3 箇所以上の独立した沈着を認める,「3」色素沈着が帯状をなし左右で独立している,「4」色素沈着が帯状をなし左右で連続している,の5 段階で評価した。調査項目は口呼吸,上顎前歯部歯肉の腫脹,笑った時の上顎歯肉の露出,皮膚の色,日焼け,頭髪の色,唾液中のコチニン濃度,同居者の喫煙状況(同居者の現在および過去における喫煙,喫煙年数あるいは禁煙後の経過年数,喫煙場所,タバコの銘柄,日平均の喫煙本数,同居者以外からの受動喫煙の可能性),偏食,年齢である。これらの項目とメラニン色素沈着との関係を統計学的に分析した結果,「沈着濃さ」に対し日焼け,喫煙者との同居年数,頭髪の色,口呼吸,年齢が,「沈着範囲」に対し日焼け,喫煙者との同居年数,頭髪の色がそれぞれ正に相関した。
著者
山森 光陽 伊藤 崇 中本 敬子 萩原 康仁 徳岡 大 大内 善広
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.501-510, 2018

<p>児童の授業参加や課題従事行動を,観察対象学級の児童全員について即時的・経時的に把握するために,身体の揺れ,すなわち身体が1秒間に繰り返し運動する回数(周波数)を指標とすることが有効と考えられる.本研究は,授業参加や課題従事行動を加速度計で計測された3軸加速度から求めた周波数で把握できるようにするために,授業中の児童の様々な行動と,それらの行動に伴う身体の揺れの周波数との対応を示すことを目的として実施された.小学校第3,5学年を対象に授業を模した活動を実施し,一般的な授業に近い形で様々な行動を起こさせ,各々の動きに伴う身体の揺れを加速度計で即時的・経時的に計測し,それらの周波数を求めた.行動の種別ごとに,各々の児童がとり得る周波数の最大値の範囲を一般化極値分布に当てはめて検討した結果,当該行動をとっているかを判断するための周波数の範囲が示された.さらに,課題従事とは見なせない児童の行動の周波数はほぼ0Hz であるか2.5Hz を上回るかのいずれかになることも示唆された.</p>
著者
八島 加八 北本 真一 小笠原 康雄 沖川 正善 村上 直美 古川 なおみ 山崎 琢磨 馬場 逸志
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.298-302, 2001-06-10 (Released:2011-08-17)
参考文献数
5

PCA (Patient Controlled Analgesia) by Fentanyl citrate is used as a method of pain control after orthopaedic surgery and NSAIDs is prescribed after PCA at Hiroshima City Asa Hospital. There are many cases in which the effect by NSAIDs is insufficient, even if the analgetic effect by PCA is sufficient. In addition, the use of Opioid's adaptation is limited, because it is designated as a narcotic in Japan. Thus we examined the analgetic effect, for the purpose of early rehabilitation, by relieving the pain that patients experience when moving their bodies by using Codeine phosphate tablets which are both effective and can be orally administered.Codeine phosphate 20mg tablets were administered at a dosage of 80mg just after PCA and thereafter 60mg every 4 hours until bedtime. Patients were next administered 80mg when they got up in the morning and 40mg of each every 3 hours until bedtime from the 2 nd day after the operation. We classified the analgetic effect of Codeine phosphate into 5 grades by using a face scale pain score.Codeine phosphate had no effect on the pain when the patients lay quietly in bed. However the pain score significantly decreased to less than 3 (painful) after operation after the administration of Codeine phosphate when they moved their bodies. The pain score on males decreased significantly in comparison with females. Accordingly, it seems that the administration of Codeine phosphate is an effective means to reduce pain when patients move their bodies after operations in the field of orthopaedic surgery.
著者
榊原 康
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.142, pp.132-140, 2005-02

「無線LAN」「IP電話」「認証VLAN」——。社内LANの利便性やセキュリティを高めるためにこれらの新技術を導入した結果,トラブルに見舞われるケースが増えている。 新宿区役所はユーザーの利便性を高めるために無線LANを全面導入した。ところが,通信できない,通信が途切れるなどのトラブルが相次いだ。
著者
松原 康介
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 = Papers on city planning (ISSN:1348284X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.691-696, 2011-10-25
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

番匠谷堯二の時代以来、シリアの首都ダマスカスでは日本の国際協力が継続されてきた。現在の最新のプロジェクトであるダマスカス首都圏都市計画・管理能力向上プロジェクトでは、都市保全が主題の一つとされ、カスル・ル=ハッジャージュ通りの歴史的ファサードの改善に焦点が当てられている。本稿は、ファサードの現地調査を実施して、歴史的正統性とイスラームに根差した空間構成に基づく、原状復旧型ファサード改善のあり方を考察する。土地利用計画図およびファサード立面図の分析に基づき、この地区は住宅地であり伝統的なまちづくりの材料がまだ生きていることがわかった。結論として、派手な観光開発ではなく、穏健な改善方針がこの静かな地区のために提案された。