著者
池田 光功 松㟢 守利 本多 壮太郎 古賀 俊憲 平田 哲史
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第六分冊, 教育実践研究編
巻号頁・発行日
vol.64, pp.1-8, 2015-02-10

ボクシングの動きを健康教育及びフィットネスの授業プログラムに活かす試みとして,教育職を志す女子学生を対象に基本となる技術を指導し,それを実践するシャドー・ボクシング,マス・ボクシング(コンタクトが無い),ミット打ちなどからボクシングの醍醐味を体感することで興味を持ち,生涯スポーツとして継続的に取り組んで行けることが考えられ,今後に目指す子どもたちとのかかわりを持つ教育の現場で基盤となる健康や体力などに関することを意識し考えることができる授業となった。プログラムの有効性として自らが調整しながら,動きを通してチャレンジしていく内容であったことを運動後の脈拍測定や質問紙による記述回答から分析した。
著者
庄古 知久 寺本 直弥 千田 篤 漆畑 直
出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.387-390, 2017

<p> 16歳の男性がバイク走行中にマンホールの蓋で滑り転倒し投げ出され, 救急車で搬送された. 全身に打撲痕はなく, 骨折もなかった. 造影CT検査にて両側の腸骨筋腫脹と造影剤の血管外漏出を認めた. バイタルサインは安定しており, 保存療法を選択した. 3日目に左下腿部のしびれを訴えたが翌日には消失した. 事故の状況から, バイク転倒時に両股関節が急激に過伸展し腸骨筋に血腫を生じたと推測された. 外傷による腸骨筋を含む腸腰筋血腫は, ショック症状がなく, 大腿神経麻痺の進行がなければ, 保存的な治療を行うことが妥当である.</p>
著者
古屋 充子 蓮見 壽史 矢尾 正祐
出版者
一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会
雑誌
遺伝性腫瘍 (ISSN:24356808)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.1-6, 2021-05-10 (Released:2021-05-13)
参考文献数
36

遺伝性平滑筋腫症腎細胞癌(hereditary leiomyomatosis and renal cell cancer; HLRCC)は皮膚平滑筋腫,子宮筋腫,腎細胞癌を三主徴とする遺伝性疾患である.20世紀前半から家族性発症の皮膚平滑筋腫に関する症例報告はあったが,1973年にReedらが常染色体優性遺伝性に皮膚平滑筋腫や子宮平滑筋腫(または子宮平滑筋肉腫)を発症する2家系を報告したことにちなんで ‘Reed症候群’と呼ばれた.2001年にはReed症候群家系における腎細胞癌発症が報告され,HLRCCの概念が形成されるようになり,2002年には責任遺伝子がクエン酸回路酵素のフマル酸ヒドラターゼ(fumarate hydratase; FH)であることが判明した.HLRCC患者における腎細胞癌は高悪性度で転移しやすく,AYA世代や未成年にも発症するため,集学的治療や家族ケアが必要となる.
著者
岡西 靖 イブラヒム リズカ オクトラ 稲垣 景子 古屋 貴司 佐土原 聡
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.16, no.34, pp.1205-1209, 2010
被引用文献数
1

There are Voluntary disaster prevention organization and Local disaster management center in &ldquo;Mutual-help efforts&rdquo; system in disaster. This purpose of study is the examination of the state of &ldquo;Mutual-help efforts&rdquo; system in disaster by analysis of the exchanging views with committees of local disaster management center in Hodogaya Ward, Yokohama City. As future&rsquo;s direction of &ldquo;Mutual-help efforts&rdquo; system, it is necessary to clarify each role of voluntary disaster prevention organization and local disaster management center and promotion of a measure with redundancy in local disaster prevention.
著者
古林 靖規 高木 剛
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2009 (CSS2009) 論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.1-6, 2011-10-12

近年,超楕円曲線上のペアリング暗号が注目を集めている.超楕円曲線上のペアリングの安全性は,入力のヤコビアンに対する離散対数問題と出力の有限体上の離散対数問題に依存している.しかし,種数の大きな超楕円曲線上のヤコビアンに対する離散対数問題 (HCDLP) の計算機実験の報告は数件しかなく,実験データに基づく困難性の評価を行うにはデータが不十分である.本稿では,素体F3 上定義される超楕円曲線H : y2 = x2g+1 +1 上に対し,種数の大きな超楕円曲線上の HCDLP に対し漸近的に最も高速である指数計算法を実装し,計算機実験を行った.その結果,種数g = 74 であるJH(F3) のHCDLP(#JH(F3)2≈120)を解くことが出来た.

1 0 0 0 OA 馬祖大師の禅

著者
伊藤 古鑑
出版者
禅学研究会
雑誌
禅学研究
巻号頁・発行日
vol.26, pp.8-35, 1936-12-25
著者
宮国 泰史 福本 晃造 杉尾 幸司 古川 雅英
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.505-506, 2021

<p>沖縄県内の5つの中学校と科学教育プログラムに参加した中学1年生に対して、理数・科学に対する情意面の考えや意識を尋ねる質問紙調査を実施した。男女の意識差については学校・組織間で明確な差がみられ、「科学の楽しさ」、「広範な科学的トピックへの興味関心」、「科学に関連する活動」などの項目で、学校・組織間の違いが見られた。また、男女の意識差の小さい学校・組織ほど、進学や就職「以外」の場面においても、理数への好的な感覚を持っており、男女ともに将来、理数に関する職業に就きたいと考える傾向があった。</p>
著者
嶺井 聡 貝沼 茂三郎 坂元 秀行 玉城 直 友利 寛文 梁 哲成 仲原 靖夫 古庄 憲浩
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.141-145, 2019

<p>苓桂朮甘湯は茯苓,桂皮,朮,甘草の4つの生薬から構成され,陽証で気逆と水毒を伴う病態で,起立性調節障害などの自律神経の機能調節障害,特に副交感神経優位から交感神経優位な状態への調節が上手くいかない場合などに用いられる。今回,自律神経の調節障害と考えられた3症例に対し,苓桂朮甘湯が有効であったので報告する。 症例1は運動後や仕事終了前後に出現する頭痛,症例2は夕方から出現するふらつきや冷汗,症例3は仕事終了後や休日に出現する頭痛が主訴であったが,いずれの症例も交感神経優位の状態が長く続いた後に,副交感神経優位な状態に自律神経の調節障害が原因と考えられた。また3症例いずれも陰証や水毒を示唆する所見に乏しく,今回の検討から水毒の所見がなくても,陽証で気逆の所見に加え,交感神経優位から副交感神経優位な状態に自律神経の調節障害に苓桂朮甘湯が有効である可能性が考えられた。</p>
著者
古屋 佑子 高橋 都 立石 清一郎 富田 眞紀子 平岡 晃 柴田 喜幸 森 晃爾
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.54-62, 2016-03-20 (Released:2016-06-07)
参考文献数
20
被引用文献数
8 9

目的:疾患を持つ労働者への就業支援において,労働者本人,治療医,企業(産業保健スタッフ)間の連携は欠かせないが,どのような要因が関係者の連携を促進または阻害するのか,その詳細は明らかではない.本研究の目的は,産業医と治療医の連携場面に着目し,治療医のどのような行動が産業医による就業配慮を促進・阻害するのか明らかにすることである.方法:産業医科大学の卒業生である産業医のうち,4年間の卒後修練コース修了者および産業医実務研修センターの教員・元教員計43名に対して自記式質問紙調査を実施した.質問紙では,個人属性(年齢・産業医経験年数・臨床経験年数など)と,職場での就業配慮に役立った治療医の行動(良好事例),結果的に妨げとなった行動(困難事例)を質問し,事例は自由記述で回答を得た.事例の内容は,KJ法を参考にして質的に分析した.結果:2013年12月17日~2014年1月18日までの調査期間中に,33名から回答(有効回答率76.7%)があった.回答者の平均年齢は37.4±6.1歳,60.6%は専属産業医であった.良好事例は32例,困難事例は16例提供された.連携のタイミングは全48例中35例(72.9%)が復職時であった.就業配慮に影響した治療医の行動の内容は,「治療経過および今後の治療計画の提供」,「健康情報の提供」,「復職・就業配慮の妥当性」,「提供情報の一貫性」,「文書の発行」,「産業医の存在を意識したコミュニケーション」「本人が知らない情報の提供」の7種に大別された.考察:本研究により,治療医のどのような行動が産業医の実施する就業支援に関連しているか,明らかとなった.また,産業医と治療医との情報共有の必要性も,明確にすることができた.調査対象者から寄せられた良好事例と困難事例は互いに表裏の関係にあり,良好事例に準じた行動を治療医がとることで,円滑な情報共有および就業配慮に結びつく可能性が高いと考えられた.

1 0 0 0 OA 古事類苑

著者
神宮司庁古事類苑出版事務所 編
出版者
神宮司庁
巻号頁・発行日
vol.飲食部4, 1914

1 0 0 0 良将達徳鈔

著者
古賀小太郎編 河田羆校
出版者
秀英舎 (賣捌)
巻号頁・発行日
1882
著者
三村 雄一 柴田 誠司 久田 茂 児玉 晃孝 吉田 正尚 増山 剛 成田 隆博 立花 滋博 古谷 真美 桑形 麻樹子 早川 和宏 青木 豊彦 細川 暁 牧 栄二
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.39, pp.P-44, 2012

Wistar HannoverラットはSDラットに比して小型であり、生存率が高く、自然発生腫瘍が比較的少ないことから、安全性試験への利用が注目されている。今回、IGSラット研究会の活動として、4施設参画によるCrl:WI(Han)ラットの一般毒性試験に関する背景データの収集を実施した。下記の共通プロトコールを基に、各施設で試験条件を設定し、Crl:CD(SD)ラットの背景データとの比較を行った。共通プロトコール: • 観察・投与期間 : 4週、13週または26週 • 動物数 : 雌雄 n=10/ 性 (無処置または溶媒投与) • 飼育条件 : 任意 (実施施設で決定,飼料等の条件設定はしない) • 検査項目 : GLP 適用試験で実施する検査項目結果及びまとめ:Crl:WI(Han)ラットは、Crl:CD(SD)ラットと比較して、以下の特徴が認められた。なお、主要な所見について、施設間に相違は認められなかった。 • 体重及び摂餌量:低値 • 眼科学的検査:角膜混濁 頻度増加 • 血液学的検査:WBC、Platelet低値 • 血液生化学的検査:脂質系、AST及びALT低値 • 器官重量(相対):胸腺高値 • 眼の病理組織学的検査:角膜鉱質沈着 増加
著者
古川 明彦 永井 未央 佐藤 裕子 大野 浩一 亀井 翼 眞柄 泰基 Rahman M. Hamidur
出版者
北海道大学衛生工学会
雑誌
衛生工学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
no.9, pp.238-241, 2001-11-01

第9回衛生工学シンポジウム(平成13年11月1日(木)-2日(金) 北海道大学学術交流会館) . 5 リスク評価と環境修復 . 5-4

1 0 0 0 移住と宗教

著者
古田純三著
出版者
日本力行會
巻号頁・発行日
1932
著者
古屋 正司
出版者
宝石学会(日本)
雑誌
宝石学会(日本)講演会要旨
巻号頁・発行日
vol.26, pp.8, 2004

2002年11月頃、マダガスカル中央部のAmbatovita近郊のSakavalana花崗岩ペグマタイト中より大変めずらしいセシウム(Cs)とリチウム(Li)含有のピンク・ベリルが発見され、今世紀最初の新種石"ペツォッタイト"として登録された。<BR> Ambatovitaは宝石の町として有名なAntsirabeとFianarantsoaの中間、西よりの大ペグマタイト鉱床中にあり、この地区からは50箇所以上のペグマタイト鉱床が発見され、今まで他国で類を見ない宝石が産出されている。ペツォッタイトが発見された地区からは、トルマリン、クンツァイト、水晶類、長石類ゥ凾黷驕B<BR> 特に今まで見た事もないようなイエローのダンブライトの産出があった。それはまさにマダガスカルを代表するイエロー・オーソクレーズに良く似た、美しい鮮やかなイエローであった。<BR> それらの宝石の産出状況や、EDXRF、FT-IR、紫外可視分光光度計ゥ凾閧級A他の産地との比較について発表する。