著者
名古屋 靖一郎
出版者
日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会年会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.220-220, 2002

と辺から成るネットワーク上に,発散・勾配・回転などの差分作用素を定義し,有限体積法から自然に決まる内積上での性質を述べる.そして,これらの抽象化された内積空間の概念を使った応用として,非圧縮流体計算における発散零の部分空間の話題を中心に,(1) 圧力ポアソン方程式に対する,行列表現を経由しない共役勾配法のプログラミング法 (2) 複数の構造メッシュ系を使ったあるメッシュリファインメント技法における,圧力ポアソン方程式に対する流速圧力同時計算型共役勾配法の適用(3) 発散零基底による非圧縮性流体計算法(4) 借金返済における最小二乗問題などの話題を紹介する.
著者
古屋 貴司 前村 恒 朴 英眞 佐土原 聡
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会梗概集
巻号頁・発行日
no.15, pp.171-174, 2004-11

In addition to local police departments, many people have become concerned with the recent increase in nonviolent criminal activity within Japan. The purpose of this research is to explain trends in Japanese crime by visualizing relationships between crime-ridden areas and the characteristics of the surrounding environment.
著者
古市 真智子
出版者
The Japan Association of Sandplay Therapy
雑誌
箱庭療法学研究 (ISSN:09163662)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.63-74, 2013

本稿で検討するのは,発達障害をもつ男児との箱庭療法過程である。Clは運動と社会性の発達に障害がある小学4年生の男児であり,暴言や集団行動ができない等の主訴で来談したが,箱庭づくりを始めたころから,これらの問題は改善へと向かった。Clの制作した箱庭の内容と構造には,混沌とした世界が「同質-異質」「普通-変な」等の相対性を軸に整理され,まとまりのある世界へと変化していく過程がみられた。これは,これまでClが世界を理解してきた過程を確かめながら歩み直していたようであった。また,この過程においてClは,Thとの「情動調律」や「共同注意」といった原初的な母子関係を体験したと考えられた。
著者
岡田 知也 古川 恵太
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.I_31-I_36, 2013 (Released:2013-09-13)
参考文献数
9
被引用文献数
1

東北地方太平洋沖地震によって発生した津波によって,干潟・浅場は大きく地形変形し,藻場は消失するなど,宮古湾(岩手県)の生態系は甚大な影響を受けた.著者らは,アマモ場に着目し,アマモ,地形および底質環境を合わせた総合的な環境復元過程を検討すること考えた.本研究では,宮古湾において,アマモ場の復元のための初期の情報として底質の状況を把握することを目的とした.調査は2011年2月と10月に行った.2月調査により,津波被害後のアマモ場を,底泥の粒度分布からアマモ生育の適性度を評価し,3つにゾーニングした.10月調査では,ゾーニングに基づいて空間的に密な調査を実施し,詳細な底質およびアマモの分布状況を把握した.この底質の分布データは,今後の底泥およびアマモの回復過程の初期データとして有用となる.

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著者
古賀静修 著
出版者
仁科衛
巻号頁・発行日
1890
著者
樋口 正信 古木 達郎
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.89-124, 2000
被引用文献数
2
著者
古田 東朔
出版者
筑摩書房
雑誌
言語生活 (ISSN:04352955)
巻号頁・発行日
no.272, pp.57-60, 1974-05
著者
益岡 弘司 世古 哲哉 森木 宣行 山中 猛成 常岡 克伸 上田 国彦 中沢 茂雄 小野 直見 二神 康夫 須川 正宏 井坂 直樹 中野 赳
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.295-299, 1996

Tissue plasminogen activator(t-PA)による冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)後の再閉塞が,以前より問題となっている.短時聞でのt-PA投与に伴う反応性の線溶能の変動が,再閉塞に関与することを既に我々は報告した.今回我々は,現時点で一般臨床上使用可能な投与量でも再閉塞の予防に寄与する投与方法がないかを検討するために,2つの異なったt-PAの投与方法を試み比較検討した.〔方法〕急性心筋梗塞患者20例を無作為にA群10例とB群10例に分けた.A群にはt-PA640万単位でPTCRを施行した.B群は480万単位で施行後,160万単位を6時間かけて末梢静脈より持続点滴した.PTCR開始前と開始の24時間後に採血し,t-PA,PAI-1,PIC,TAT,AT III,α2-PI,fibrino-gen,D-dimerおよび血小板数を測定した.〔結果〕PTCRはA群の1例で再灌流しなかった.4週後の確認造影では,PTCR不成功の1例に加え別にA群で1例が完全閉塞であったが,B群に再閉塞例はなかった.PTCR開始前の各因子に両群間で有意差は認めなかった.24時間後の値では,TATがA群15.4ng/ml,B群3.2ng/mlと有意にB群で低値であったが,他の因子に両群間で有意差は認めなかった.〔結論〕PTCR後のt-PA持続点滴を試みた.点滴例に慢性期再閉塞はなかった. t - P A 持続点滴例はPTCR単独例に比し,24時間後のPICに差はないがTATは有意に低く,線溶療法後の線溶活性は変わらないが反応性の凝固亢進状態の持続は弱いと考えられ,再閉塞の予防に有用である可能性がある.
著者
瀬古 俊一 青木 良輔 宮田 章裕 橋本 遼 石田 達郎 伊勢崎 隆司 渡辺 昌洋 井原 雅行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.470, pp.19-24, 2014-02-27

災害から身の安全を確保できた後,避難者が必要としたのは災害に関する情報を得ることであった.しかし,インターネットが繋がらず,スマートフォンなどから情報を得ることが困難であった.そこで我々は,災害時にインターネットが繋がらない状況においても,周囲にいる人同士と災害関連情報を公衆無線LANとブラウザで共有可能な端末間連携技術を提案する.公衆無線LANを用いて検証した結果,インターネットの接続可否によらず,さらに専用アプリのインストールなしに情報流通が実現可能なことを示した.
著者
川端 悠一郎 古賀 雅伸 津村 祐司 矢野 健太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.12, pp.1-8, 2015-02-07

本研究では,制御工学において多用される行列などの数式を効率的に扱える数値計算言語 MATX を Android 搭載のタブレットや Android Wear 搭載のスマートウォッチで利用できる数値計算ツール MATX mobile を開発した.本ツールを使用することにより制御工学教育の演習や実験における制約が緩和されるだけでなく,教育効率の向上が期待できる.
著者
川端 悠一郎 古賀 雅伸 津村 祐司 矢野 健太郎
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.2101-2107, 2014

本研究では, 数学的表現に近い形でプログラムを記述できる数値計算言語MaTXをAndroid搭載のスマートデバイスで利用可能な数値計算ツールを開発した.このツールを利用することで,座る場所がない様なPCを用いた作業が困難な現場での制御系設計などの計算結果の確認や調整が可能である.さらに,スマートデバイスのタッチ機能等を利用したUIの開発やAndroid Wear搭載のウェアラブルデバイスとの連携を図ることで利便性を向上させた.
著者
古場 久代 重松 恵子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.30, no.10, pp.829-832, 1979-12-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
4

50名の女子学生を対象に, 清汁を用いて, その塩味に対する官能検査を行った.まず食塩1%の標準清汁について, その塩味の強さの評価を, カテゴリー尺度法により調査した.この清汁に対する塩味評価は, 月経周期に対して変化し, 月経周期前半期では「やや塩からく感じる」のに対し, 後半期では「ややうすく感じる」傾向が認められた.食塩濃度が異なる3種の清汁 (食塩0.8, 1.2, 1.5%) においても, 月経周期の後半期は前半期に比べて, より「うすく感じる」傾向を示した.食塩濃度の異なる4種の清汁 (食塩 0.8, 1.0, 1.2, 1.5%) のうち, 最適添加量と推定した好みの食塩濃度を月経周期に対応させて, その平均値と信頼限界を求めた結果, 月経周期の前半期と後半期では, その評価に明らかな有意差が認められた.この結果より判断すると, 月経周期の前半期は比較的うすい食塩濃度の清汁を好み, 後半期は前半期より濃い食塩濃度の清汁を好むと思われる.