著者
田中 克弥 吉本 仁 閔 理泓 窪田 亮介 窪 寛仁 大西 祐一
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学 (ISSN:00306150)
巻号頁・発行日
vol.86, no.1, pp.21-29, 2023-03-25 (Released:2023-06-25)
参考文献数
20

高齢者社会が急速に進んでいる昨今,90歳以上の超高齢者への外科手術はまれでなくなってきた.今回われわれは超高齢者MRONJ患者に対し,全身麻酔下で外科的療法を施行した4例について検討を行った.4例の年齢は平均94.3歳で,骨粗鬆症の治療に対して3例はビスフォスフォネート製剤の内服,1例はデノスマブ製剤の皮下注射を行っていた.すべての症例で重大な術後合併症なども認められず術後の経過も良好であった.しかし,超高齢者の手術では全身状態や社会背景から手術の適応をより慎重に判断し,quality of lifeの改善を最優先した治療を選択する必要があり,慎重に検討が必要であると考えられた.
著者
吉本 稔 内山 直樹 Yoshimoto Minoru Uchiyama Naoki
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所特別資料: 航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム2002論文集 = Special Publication of National Aerospace Laboratory: Proceedings of Aerospace Numerical Simulation Symposium 2002 (ISSN:0289260X)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.214-219, 2003-03

Reduction of sonic boom intensity and improvement of lift to drag ratio are important in aerodynamic design of the future supersonic transport. They are inevitable matter especially for supersonic business jet (SSBJ), for which it will be required to cruise over land with low sonic boom. Therefore its shape must be optimized to reduce its sonic boom intensity and improve its lift to drag ratio. An shape optimization of SSBJ is conducted by using CFD and the waveform parameter method for analyses, and genetic algorithm for optimization.
著者
吉本 賢史 徳田 葵 栁沼 裕二 Masafumi Yoshimoto Aoi Tokuda Yuji Yagimuma
雑誌
熊本大学医学部保健学科紀要 (ISSN:18807151)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-13, 2016-03

本稿ではHPV感染が子宮頸癌を引き起こす分子生物学的機序について概説する。
著者
櫻井 真由美 大野 良晃 槇野 亮次郎 杉田 省三 井上 圭右 吉本 充 稲葉 雅章
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.457-463, 2017 (Released:2017-07-28)
参考文献数
8

透析患者においては歩行速度の低下が予後の悪化や入院のリスクとなることが報告されている. このため当院で患者の歩行速度を改善させるために透析前5分間のバランスマット上の運動を2か月間施行したところ, コントロール群12名は歩行速度に変化がなかったのに対し運動群13名は0.81±0.19m/sから1.05±0.20m/sと有意に改善した (p=0.043). 歩行速度と骨格筋指数 (SMI), 握力, 開眼片足立位時間, 5回立ち上がり所要時間とは単相関を示した. 重回帰分析では5回立ち上がり所要時間のみが歩行速度に対して有意な因子であった (p=0.002). 運動群では介入後2か月の歩行速度と片足立位時間, 5回立ち上がり時間はそれぞれ相関を示したが重回帰分析では5回立ち上がり時間のみが有意であった (p=0.003). バランスマット上の運動で歩行速度が改善し, 最も寄与した因子は下肢筋力の向上である可能性が示唆された.
著者
本田 浩也 大河原 健伍 吉本 好延
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.85-89, 2021 (Released:2021-02-24)
参考文献数
19

〔目的〕本研究の目的は,地域在住高齢者のTether-release法を用いたステップ動作能力が転倒に関連するか明らかにすることであった.〔対象と方法〕対象は,独歩可能な地域在住高齢者36名とし,過去1年間の転倒の有無から転倒群(8名)と非転倒群(28名)に分けた.ステップ動作能力は,最大身体前傾時牽引量の体重比を測定した.〔結果〕群間比較の結果,転倒群と非転倒群で最大身体前傾時牽引量の体重比に有意差を認めた(p=0.038).ロジスティック回帰分析の結果,転倒と最大身体前傾時牽引量の体重比は有意な関連を示した(オッズ比:0.840,95%信頼区間:0.711-0.992).〔結語〕地域在住高齢者のTether-release法を用いたステップ動作能力と転倒に関連がある可能性が示唆された.
著者
吉本 直美 和氣 典二 三田 武 和氣 洋美
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F2(地下空間研究) (ISSN:21856583)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.1-10, 2012 (Released:2012-06-20)
参考文献数
7

この研究は地下空間のQOL,つまり快適性という心理的面から環境設計に役立たせる評価法の開発に関するものである.今回は,副都心線を含む東京メトロ8駅を選び,駅構内とそれにつながる通路を歩いてから2種の質問紙に回答を求めた.質問紙(その1)の結果では,快適感・利便性,不安感,視認性・気づきにくさ,まぶしさ・歩行のしにくさの4つの因子が抽出された.また質問紙(その2)の結果では,案内表示の視認性,地下空間の全体的雰囲気,運賃表・路線図の見えやすさの3因子が抽出された.また質問紙(その1)で抽出された快適感・利便性と不安感は,(その2)の全体的雰囲気との相関が高く,視認性・気づきにくさは,案内表示や運賃表や路線図と相関が高いことが示された.
著者
高橋 紀哉 原田 利宣 吉本 富士市
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.5_27-5_36, 2002-01-31 (Released:2017-11-08)
参考文献数
11

自動車のフロントマスクデザインは,ヘッドランプのことを'目'といったり,エアインテーク形状のことを'口'というように,よく人の顔に例えられる.つまり,自動車のフロントマスクと人の顔の認知においては,何らかの類似関係があるという仮説をたてた. そこで,本研究ではイメージという視点から自動車のフロントマスクや人の顔の形態要素間の類似関係を明らかにすることを目的とした.具体的には,主成分分析,クラスター分析を用いて自動車のフロントマスクと人の顔を4つのクラスターに分類を行い,また,古屋らの研究(1993)における誇張画作成の考え方を応用し,各クラスターにおける誇張画の特徴を考察した.その結果,各クラスター内の自動車のフロントマスクと人の顔との間には,一致する形態的特徴が数多く存在することが明らかとなった.
著者
山田 浩子 原田 利宣 吉本 富士市
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.1-8, 2003-09-30 (Released:2017-07-19)
参考文献数
3

今日,ゲームやアニメ作品等に登場する2次元(2D)キャラクターが3次元(3D)CG化や立体造形(以下、フィギア)される傾向にある。また,アニメ等の作品自体の人気をも左右するキャラクターデザインは,今後益々重要になると考えた。そこで,本研究ではフィギア,日本人形,およびリカちゃん人形の顔の造形にはどのような相違があり,また人の顔と比較することによりどのように人の顔を抽象化しているかを明らかにすることを目的とした。まず、人や人形の顔の形状を3次元計測し,顔の曲面を構成するキーラインとして顔の特徴点における断面線7箇所を抽出した。次に,それらにおける曲率半径とその変化の仕方の分析結果と,高速フーリエ変換による曲率半径の周波数分析からそれぞれの顔の特徴分析を行った。また,その解析結果を人形の顔作りに応用し,評価を行った。その結果,それぞれの人形の特徴を作り分けることができ,その指針の有用性を確認した。
著者
吉本 達也 深尾 隆則 横小路 泰義 伊能 寛 松本 平樹
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.997-1002, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
10
被引用文献数
1

自動操舵制御において乗り心地を重視する場合は緩やかな操舵が求められるが,一方で追従性を重視する場合は即応性が求められるため,これらの間にはトレードオフの関係がある.本論文ではこれらを両立することの出来る自動操舵制御手法を提案する.また,提案手法の有効性をシミュレーションと実車実験で確認する.
著者
鈴木 慎太郎 松浦 崇行 福田 充 武井 雅俊 久保 定徳 吉本 多一郎
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.12, pp.3629-3633, 2011 (Released:2013-04-11)
参考文献数
5

Erdheim-Chester病(ECD)は異常に増殖した組織球系細胞が多臓器に浸潤する稀な疾患である.症例は67歳,男性.初診時から既に多臓器の障害があった.副腎皮質ステロイドの漸減中に痰の喀出困難や不整脈を生じ死亡した.剖検所見では,CD68陽性の組織球やリンパ球の浸潤および線維性結合織の増生を心臓,肺,腎臓等に認めた.特に右房における心筋の破壊は著しく,ECD病変による刺激伝導系の傷害が生命予後に影響を及ぼしたものと考えた.
著者
吉本 広平 増山 純二 土井 研人 中島 勧 橘田 要一 森村 尚登
雑誌
第46回日本集中治療医学会学術集会
巻号頁・発行日
2019-02-04

【背景】2016年にSepsis-3 criteria(以下Sepsis-3)が提案され、救急外来(以下ER)においては敗血症患者のスクリーニングにquick SOFA score(以下qSOFA)の測定が推奨されている。しかしながら医療システムや患者分布の異なる本邦でのqSOFAの有用性は明らかでなく、またqSOFAは予後予測に対する感度に劣るとの問題点も指摘されている。【目的】細菌感染症が疑われるER受診患者におけるSepsis-3の臨床的妥当性を評価する【研究デザイン】単施設後方視的コホート研究【対象】2017年1~12月に地方基幹病院ERを受診した患者のうち細菌感染症として治療された者【方法】対象患者を後方視的に抽出後、トリアージ時点のバイタルサインおよびER受診時の血液データからqSOFA、SOFA、SIRSスコアを算出し、ROC曲線下面積(AUC)用いてprimary outcomeを院内死亡とした診断能を比較した。また臓器障害(SOFA2点以上の増加)を認める場合qSOFAに+1点を加えたqSOFA+(4点満点)を定義し、同様にしてqSOFAと比較した。【結果】対象はn=668(男351)、年齢中央値77、院内死亡率6.7%であり、罹患疾患は呼吸器(n=227)、消化器(n=164)、肝胆膵(n=106)の順であった。99名がqSOFA≧2を満たし、その死亡率は24.2%であった。qSOFAは院内死亡予測に対してSIRSより有意に優れ[AUC 0.75 (95%CI, 0.66-0.83) vs 0.60 (95%CI,0.51-0.68), P<0.001]、SOFAと同等であった[AUC 0.76 (95%CI 0.68-0.84), P=0.67]。qSOFA+はAUC 0.78(95%CI, 0.70-0.85)であり、各2点をカットオフポイントとした場合、予後予測に関してqSOFAの感度53%、特異度88%に対し、qSOFA+は感度76%、特異度70%であった。【結論】本邦ERにおいてもqSOFAはSIRSより明らかに予後予測に優れ、来院時に短時間で計算できるにも関わらず、SOFA scoreと同等の予後予測能を有する。また本邦外での報告と同様にqSOFAは特異度が高く感度に劣るが、来院時の臓器障害を加味することで感度向上が得られることが示唆された。
著者
木村 郁郎 坪田 輝彦 上田 暢夫 多田 慎也 吉本 静雄 十川 重次郎 白石 高昌 玉木 俊雄 植野 克巳 藤田 豊明 今城 健二 入江 正一郎 難波 次郎 福田 俊一
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.27, no.9, pp.1074-1081, 1989-09-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
9

びまん性汎細気管支炎 (DPB), 特発性間質性肺炎 (IIP) の中にATLを発症ないし抗ATLA抗体陽性を示すもののあることを見いだしたが, ATLの側からみればその肺病変の中に肺炎とか腫瘍細胞浸潤以外に細気管支肺胞領域に特異的な病態像を形成するものがあり, この病態をHTLV-I関連細気管支・肺胞異常症, HTLV-I associated bronchiolo-alveolar disorder (HABA) と称した. そして, これまでに見いだした細気管支型5例及び肺胞型1例の計6例の臨床的特徴について述べた. 本病態はHTLV-I感染後長年の間に形成されるものと考えられるが, DPB, IIPの成因についての示唆を与えるものと思われる.
著者
高木 佐恵子 波川 千晶 吉本 富士市
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.156-164, 2003 (Released:2008-07-30)
参考文献数
15
被引用文献数
2 4

現在,CAI システムにCG を応用する研究は,知識学習に関するものが中心であり,技能学習を扱うシステム,特に,バーチャルではなく,実際の技能のためのシステムはほとんど皆無である.多くの人が,実際の向上を目指している技能の一つにメイクアップがある.近年,メイクアップ支援の需要が増加し,メイクアップシミュレータが開発されているが,既存システムは,シミュレーションの高品質化を探求するものばかりである.そこで,本論文では,ユーザが自分の顔へ実際に行ったメイクアップに対するアドバイス機能を含む3次元メイクアップアドバイスシステムを提案する.提案システムでは,顔を3次元形状計測装置で計測した距離データと画像,デジタルカメラで撮影した画像を入力とする.出力は,各段階におけるメイクアップシミュレーション結果の画像と実際のメイクアップテクニックの説明,そして,ユーザが行ったメイクアップとの比較によるアドバイスである.プロトタイプシステムの試用実験では,大半の被験者から肯定的評価を得た.
著者
吉本 秀之
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究 (ISSN:21887535)
巻号頁・発行日
vol.50, no.257, pp.37-42, 2011 (Released:2021-07-22)

Robert Boyle (1627-91) is widely known as a leading Baconian in seventeenth-century English natural philosophy. But when and how did he familiarize himself with Francis Bacon's writings ? Which aspect of these works interested him in particular ? This paper addresses these questions by examining his citations of Bacon in chronological order. Around 1660, ten years into his scientific career, Boyle converted to Baconianism by adopting its characteristic method in natural history. Integrating various insights found in the Instauratio Magna (1620) into his own project, Boyle carefully modified Bacon's original teachings from the viewpoint of a professional experimental scientist.