著者
宮澤 紀子 栗原 昭一 浜屋 忠生 瀬山 智子 吉本 博明 江口 文陽
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.30-35, 2013-04-30 (Released:2018-03-15)
参考文献数
22
被引用文献数
1

キトサンは,きのこの細胞壁や甲殻類の外殻成分に含まれるキチンを脱アセチル化して得られる多糖類である.本研究では,エノキタケ由来のキトサン(キノコキトサン)の脂質異常症の改善効果および肥満抑制効果について肥満モデル動物であるZucker-fatty Ratを用いて検討した.キノコキトサンを与えた群では,体重の顕著な減少,肝臓への脂肪沈着の減少,糞便中の脂質含有率の増加を確認した.さらに血液生化学検査では,中性脂肪,総コレステロール,LDL-コレステロールの明らかな低下が認められた.キノコキトサンは,腸管からの脂肪吸収の抑制,脂肪細胞での脂肪分解を介した血中脂質の改善および肝臓組織への脂肪蓄積を顕著に抑制する作用を示し,肥満ならびにメタボリックシンドロームの改善に寄与することが示唆された.
著者
竹島 慎一 音成 秀一郎 姫野 隆洋 原 直之 吉本 武史 高松 和弘 高尾 信一 栗山 勝
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.791-797, 2014-10-01 (Released:2014-10-24)
参考文献数
30
被引用文献数
5 2

10年間で成人無菌性髄膜炎,男性203例,女性157例を経験した.毎年夏~秋に,数回の小流行をみとめた.2012年流行期の21例中17例(81%)で起因ウイルスを同定した.試料の同定率は,便71%,髄液67%,咽頭拭い液42%,血清5%であった.すべてエンテロウイルスで,エコーウイルス(E)9型9例,E6型4例,コクサキーA9型1例,3例はエンテロウイルス属まで同定できた.E9型とE6型の臨床的差異はなかった.10年間でムンプス髄膜炎14例,水痘・帯状疱疹ウイルス髄膜炎8例,単純ヘルペスウイルス髄膜炎5例をみとめたが,散発的発症であった.流行性のものはエンテロウイルスが主であり良好な経過であった.

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著者
吉本 正
出版者
The Institutew of Noise Control Engineering of Japan
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.84-89, 1989-04-01 (Released:2009-10-06)
参考文献数
26
著者
廣瀬 伸彦 高橋 雅彦 吉本 裕 利光 由紀 田中 愛 尾崎 泰史 戸浦 じゅん 御園 陽一 菅野 有造 芝本 隆 桑原 道雄 小笠原 陽
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.231-238, 2004-03-28 (Released:2010-03-16)
参考文献数
13

【目的】血液透析装置の消毒は主に次亜塩素酸ナトリウムが使用されるが, 消毒排液の環境汚染に対する影響が問題となっている. そこで残留性がなく, 環境汚染に対する影響の少ないオゾンが血液透析装置の消毒剤として期待される. われわれはオゾンが血液透析装置の消毒剤として有用か否かを基礎, 臨床の両面から評価した. 【方法】基礎: オゾンの安定性を電解質と有機物の添加試験から評価した. また, 血液透析装置内でのオゾン濃度の安定性を観察し, 装置プライミングボリュームとオゾン濃度減衰の関係を実験的に評価した. さらに, 透析液清浄化目的で使用される精密濾過膜へのオゾン水暴露試験を行った. 臨床: 個人用透析装置にオゾン水消毒を6週間施行し透析液エンドトキシン濃度, 細菌数を測定した. また, あわせて装置内の水経路各部位を肉眼的に観察した. 消毒行程は, 前水洗30分, オゾン水消毒30分, 後水洗30分とした. 対象に週1回次亜塩素酸ナトリウム消毒と酢酸洗浄を組み合わせた併用消毒を行った. 【結果】基礎: NaCl, アルブミンの添加でオゾン濃度は減衰した. 透析装置内でオゾン濃度は減衰し, 密閉系出口部で最も濃度減衰が大きかった. 精密濾過膜PEPA, PSはオゾン水で破壊された. 臨床: オゾン水消毒6週目に装置内にタンパク付着を認め, それに伴い装置内のオゾン濃度減衰は高値となった. 併用消毒では装置内の各部位に付着物は全く認めず, 装置内でのオゾン濃度減衰はなかった. 透析液中のエンドトキシン濃度, 細菌数は通常の次亜塩素酸ナトリウム消毒時と同程度であった. 【結語】基礎および臨床評価から考えると現状ではオゾン水単体での血液透析装置消毒に限界を感じる. しかし, 他の洗浄剤・消毒剤との組み合わせや洗浄消毒工程の変更, また装置内液流路構造の設計変更などの再検討により解決可能と思われた. したがって, 血液透析装置の消毒剤としてオゾンを用いる有用性は高いと考える.
著者
市橋 正光 吉本 聖 安藤 秀哉
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.121-129, 2018 (Released:2019-09-02)
参考文献数
36

健康で社会貢献しながら楽しく長生きしたいとだれもが望む。しかし,現状では,成長期が過ぎると,身体を構成する細胞・組織の機能が低下し始め老化を実感する。老化を少しでも遅くするためにはどのような努力をすべきか,近年多くの科学的知見が提示されている。見た目の老化は内臓を含め全身の老化を反映している。皮膚に視点を置き筆者らの私見を述べる。簡単に皮膚の構造と機能については,表皮のバリア機能,自然免疫,および紫外線による皮膚の損傷とその防御について簡単に紹介する。皮膚のアンチエイジングにおける食の重要性についてはまだ科学的に納得できる報告は少ないが,過去20 年くらいの主だった論文を紹介したい。また,一般にまだ十分に理解されていない紫外線A の皮膚老化への影響に関する新しい筆者らの知見も紹介する。
著者
吉本 浩和
出版者
摂南大学
雑誌
経営情報研究 : 摂南大学経営情報学部論集 (ISSN:13402617)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.109-127, 1996-02

本論は、二十世紀の思想を刻印づける「言語論的転回」におけるハイデガー哲学の独自の意義を明らかにすることを試みた。言葉との対決を通して存在へと迫るという態度が直面する問題は、言葉の存在とはそもそも何か、そして言葉を通して接近される「存在」という言葉はそもそも何かという問題であり、更に、言葉の「存在」という場合の「存在」という言葉は何かということも問題になる。「言語論的転回」が首尾一貫して遂行されるためには、このような問題自身に言葉との対決を通して迫らなければならない。本論は、初期ハイデガーから中期以降のハイデガーへの思惟の「転回」を、「言語論的転回」のはらむ以上のようなアポリアへの躍入として捉え、「言語論的転回」の首尾一貫した遂行として後期ハイデガーの言語論位置づける。ハイデガーにおけるこのような「言語論的転回」の遂行は、伝統的な言語論自身を転回し、伝統的な言語論が根づく形而上学的言語空間自身の転回を目指すものであることが明らかにされる。
著者
吉本 圭一
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.42-64, 1991-06-05 (Released:2011-03-18)
参考文献数
80
著者
吉本 美穂 高木 敬雄
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.156-162, 2005-06-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
30
被引用文献数
1

This study investigated the individual differences of lightness filling-in on illusory contour figures with regard to the attention to figures; namely, to which information of hierarchical figures, the global information or the local information, subjects tended to allocate their attention. Subjects participated in a preliminary experiment to divide into a global group and a local group. The global group consisted of ten subjects who had a tendency to allocate their attention to the global configuration of hierarchical figures and the local group consisted of ten subjects who had a tendency to allocate their attention to the form of local elements of hierarchical figures. Both groups observed the Kanizsa squares and judged the lightness of the test field. The results showed that the local group significantly filled in greater lightness in the test field than the global group did. It is suggested that how subjects allocate attention to figures is one factor in individual differences of lightness filling-in and that lightness filling-in depends on top-down processing.
著者
吉本 敏雄
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.896-910, 1964 (Released:2008-04-16)
参考文献数
36
著者
吉本 道雅
出版者
立命館大学人文学会
雑誌
立命館文學 (ISSN:02877015)
巻号頁・発行日
no.556, pp.384-309, 1998-09
著者
工藤 伸一 石田 淳一 吉本 恵子 古田 裕繁 笠置 文善
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.265-274, 2017 (Released:2018-02-24)
参考文献数
33
被引用文献数
1

Although many radiation epidemiological studies have been carried out, there is still uncertainty about the health effects of low dose and low dose-rate radiation in humans. One reason for this uncertainty is that the risk of radiation itself may be too small to detect. Another possible reason is that the main components of cohorts or statistical method vary in each study. Comparing the Excess Relative Risks (ERRs) with other studies is often one approach; however, few studies have denoted the validity of comparing ERRs. To verify the differences in study methods, we summarized them and the results of radiation epidemiological studies to date. Some of these studies targeted high background residents or patients who received CT scans. In the present work, we focused on cohort studies among nuclear industry workers because they assured more accurate dose measurements and had no possibility of reverse causation (i.e., patients who received CT scans had worse health conditions, which prompted the need for the scans). In addition, we limited the studies to those that summarize derived excess relative risks of mortality based on a linear model.
著者
水村 純子 吉本 照子 緒方 泰子
出版者
国立保健医療科学院
雑誌
保健医療科学 (ISSN:13476459)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.150-158, 2014-04

目的:地域包括支援センター内でのケースカンファレンスが,多職種でケースの情報を共有し,支援の目標や方針を検討する場として機能していなかったことを背景とし,効果的・効率的なケースカンファレンスを実施することが課題であった.そこで,利用者に対する包括的ケアを行うために,職員各々の役割行動を規定したケースカンファレンス基準をつくることを目的とした.方法:センター長がリーダーとなり,看護師,社会福祉士,主任介護支援専門員を中心に社会福祉主事,介護支援専門員を加えた計6人の職員で基準試案を作成した.基準試案をもとに平成22年5月から8月にケースカンファレンスを実施し,職員の意見を反映させて基準試案を修正し,基準を完成させた.ケースカンファレンスの効果的・効率的な実施に向けて,事例選定,記録および評価に用いる書式を5種作成した.基準作成の目的とした効果的な包括的ケアの状況およびケースにおける基準使用の効果をもとに評価した.結果:作成した基準試案および5種のツールを使用しながら,全員がケースカンファレンスに参画し,ケースの情報,支援目標・方針を共有し,統一した支援をおこなうことができた.独居の看取りなど在宅生活の継続が困難であると予測された支援においても,各職種の意見を反映して支援目標を決め,ケースの情報,目標および支援方針を多職種で共有し,統一した方針で対応し,本人の意向に沿って在宅で看取れた.全員でその効果を評価し,同様なケースに関する今後の対応方法のルールを決めることができた.虐待支援の遅れもみられなくなった.結語:各職種の担当するケースの数の偏りを防ぎつつ専門性を発揮し,多職種協働による支援の必要なケースを効果的・効率的に選定し支援・評価できたと考えた.主担当を中心に多職種で支援を分担し,その効果を全員で評価・確認したことにより,各職員が多職種協働における専門職としての役割を自覚し,効果的な相互の役割行動を理解し,多職種協働の必要なケースの特性に応じた支援の実践知を共有できたと考えられた.制度創設4年目のセンターにおいて,多職種協働による包括的ケアを提供するには,各職員が専門職としての自己および他職種の役割を認識し,専門職として確実に協働できるようなツールの作成を含めた基準および実践の効果の共有が必要であり有効であったと考えられた.