著者
石倉 照之 奥野 龍禎 荒木 克哉 高橋 正紀 渡部 健二 望月 秀樹
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.909-913, 2015 (Released:2015-12-23)
参考文献数
15
被引用文献数
3

症例は23歳男性である.先行感染後に強直間代性痙攣を発症し,抗てんかん薬による治療にもかかわらず,痙攣発作を繰り返した.ウイルス学的検査や抗神経抗体は検索した範囲では陰性で,原因不明であったことから,new-onset refractory status epilepticus(NORSE)と呼ばれる症候群に合致する臨床像であった.ステロイドパルス療法,免疫吸着療法及び経静脈的免疫グロブリン療法を行い痙攣の頻度が減少したが,意識障害は遷延した.本患者血清を用いてラット脳の免疫染色を行ったところ,海馬神経細胞の核及び細胞質が染色され,自己免疫介在性であることが示唆された.
著者
上里和也 奥谷貴志 浅井洋樹 奥野峻弥 田中正浩 山名早人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.21, pp.1-8, 2013-11-19

Twitter のユーザ数が増加を続ける一方で,不正に ID 及びパスワードを入手され,他人によってツイートを投稿される被害が増加している.これに対し,我々はアカウント乗っ取りによって投稿されるメッセージの一部であるスパムツイートの検出手法を提案し,8 割程度の正答率を得ている.同手法では特定の単語が含まれているスパムツイートを検出対象とし,検出の有効性を示している.本研究では同検出対象を広げ,アカウントの所持者以外が投稿したツイート全体を 「乗っ取りツイート」 として定義し,これを検出する手法を提案する.また本研究では,以前提案した手法に対してパラメータの再調整を行うと同時に,頻繁に用いるハッシュタグの種類及びリプライを送る相手が各アカウントにおいて特徴的であることを利用し,F 値の向上を図った.100 アカウントに対して評価実験を行った結果,我々が提案している従来手法と比較し,F 値を 0.1984 向上させ F 値 0.8570 を達成した.

2 0 0 0 随筆北京

著者
奥野信太郎著
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
1990
著者
奥野 雅雄 中川 宏 宗吉 史昭 小硲 真智子 小篠 薫
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.26, no.8, pp.531-536, 1977-08-05
被引用文献数
1

汚でい中の6価クロム{クロム(VI)}は,鉱酸などを用いることなくEDTAを用いてクロム酸塩を溶出し,直ちにジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(DDTC)と錯体を形成させメチルイソブチルケトン(MIBK)に抽出することができる.汚でい中に含まれる難溶性クロム酸塩をアンモニアアルカリ性溶液中においてEDTAで溶解し,結合金属イオンを錯化溶出してクロム(VI)を水溶化する.これをpH5付近でDDTCなどの還元剤で発生機状態のクロム(III)にした後,過剰のDDTCと錯体を形成させ,これをMIBKに抽出する.MIBK相を揮散させた後硝酸で分解して原子吸光分析(少燃料フレーム)することにより,共存物の影響をほとんど受けずに定量を可能にした.なお,本法は(10〜5)%の変動係数で汚でい中のクロム(VI)を迅速かつ簡便に定量できる.
著者
奥野 慶四郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.604, pp.52-55, 2014-11-24

多くの犠牲者を出した御嶽山の噴火から約1カ月。降灰に伴う二次災害に備え、国土交通省多治見砂防国道事務所が長野県木曽町の鹿ノ瀬川に臨時の砂防堰堤を構築した。ただ、現場は管轄外。
著者
勝本 慶一郎 新堀 立 奥野 隆久 竹内 慶治
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.1458-1461, 1985

Activated Vitreous Carbon電極(AVCE)の臨床的評価を得るために、電極と生体との初期反応を2段階式植込法または、temporary-permanent法を用いて研究した。他のElsiloy電極やプラチナ電極との比較もおこなった。恒久的ペースメーカー植込適応患者を対象に、電極表面積12mm<sup>2</sup>のAVCEを48人に概み、25例は心室ペーシング、23例は心房ペーシングとした。他の37人は、表面積12と24mm<sup>2</sup>のElsiloyまたはプラチナ電極を用い、さらに他の13人は各種の他電極を用いた。<br>刺激閾値、電極間抵抗、分極電圧、心内R波高、心内P波高ならびに心内ST部分などの変動を、7日間にわたり追求した。AVCEは、心房、心室とも低い分極電圧を示したが、電流刺激閾値は、Elsiloyやプラチナ電極と同様の変動を示し、かならずしも低刺激閾値電極とは言えない。
著者
足立 吉隆 新川田 圭介 奥野 晃弘 弘川 奨悟 田口 茂樹 定松 直
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
pp.TETSU-2015-069, (Released:2015-10-03)
参考文献数
19
被引用文献数
2 6

Prediction of a stress-strain curve of ferrite-martensite DP steels was studied by a combined technique of Bayesian inference and artificial neural network. To screen a descriptor to be used for neural network analysis, material genomes such as volume fraction, micro-hardness, handle, and void of martensite phase, and micro-hardness of ferrite phase were examined by Bayesian inference. In a case of small data set, a machine learning method to predict mechanical properties reliably was proposed.
著者
奥野 洋平 朱青 小舘 亮之 富永 英義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.19, pp.59-64, 2001-03-02

デジタルビデオカメラの普及およびPCの発達により,一般人でも映像の撮影,保存を行なえる環境が整いつつある.しかし編集および閲覧するための設備はいまだ不十分であり.より容易に高速に所望のシーンにアクセスするため,映像の特徴を示す情報(インデックス)を自動的に抽出し,ラベル付けする技術(インデキシング)が必要とされている.一般人の撮影する映像には撮影対象が人物である場合が多く,インデックスとして登場人物や人数,人物の動きなどが求められる.本稿では,これらのインデックスを抽出するために,人物顔を映像から検出するシステムを検討している.中でも顔追跡の方法にCamShiftアルゴリズムを用いており,インデキシングに適した応用方法について述べる.By the spread of a digital video camera and the development of PC, we can film and store it easily now. However, the facility to edit and watch is not enough. IN order to access a desired scene at high speed more easily, a technology extractinng information to show video contents is needed. There are many cases that the target is a person to the picture which we film as a hobby, and a character and the number of people, movement of a person are needed as an index. I examine a system detecting human faces from a picture in order to extract these indexes in this paper. I use CamShift algorithm in a method of a face traking and describe a suitable method to index.
著者
奥野 慶四郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.613, pp.6-11, 2015-04-13

これに対して野田現場代理人は、H形鋼製の支え棒を台船の側面から水平方向外側へと張り出すように装着。その端部を覆工に接触させるようにした。端部にはゴム製のカバーを付けて、H形鋼が覆工を傷付けないよう気を配った。
著者
岩崎 晃久 猫本 善続 森田 英之 谷口 勝彦 奥野 大作 松岡 寿浩 千種 直樹
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.81, no.831, pp.15-00212-15-00212, 2015 (Released:2015-11-25)
参考文献数
18

Under earthquake condition, the response of the free standing rack is nonlinear and involves complex combination of motion, such as sliding, rocking, twisting, and impacts between the fuel assemblies and the rack cells and between the pool floor and the rack pedestals. To obtain an accurate simulation of the free standing rack, the seismic analysis requires careful considerations of these complex phenomena, and fluid coupling effects. This seismic evaluation method was validated by comparison to full-scale test results. However, the conservative evaluation method is required, since analysis results are not entirely consistent with the test results. In this study, authors obtained the margin of safety for free standing rack, and developed the seismic design method.
著者
奥野美代子 著
出版者
先進堂
巻号頁・発行日
1919
著者
荒木 望嗣 中津井 雅彦 広川 貴次 金井 千里 佐藤 美和 岡本 敦之 服部 一成 志水 隆一 奥野 恭史
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第38回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.12-13, 2015 (Released:2015-10-01)
参考文献数
2

創薬プロセスの初期段階において、医薬品候補化合物を効率的に探索して構造最適化するためのインシリコ創薬技術が求められている。本研究では、スパコン「京」を用いることで、世界最大規模の化合物-タンパク質相互作用空間における超高速かつ高精度な医薬品候補探索を実現するための「インシリコ創薬基盤」を構築し、創薬現場での実践的利用を目指している。現在までに我々は、CGBVS法(Chemical Genomics-based Virtual Screening method)を「京」に実装・チューニング することで、膨大な化合物空間と多数の創薬標的タンパク質候補との大規模相互作用の高速予測を可能にした。更にMP-CAFEE法(Massively Parallel Computation of Absolute binding Free Energy method)を「京」に実装することで、タ ンパク質と化合物との結合自由エネルギー(結合親和性)の高精度予測を可能にした。本発表では当該プロジェクトの取り組み状況と現在までの成果について紹介する。