著者
森岡 周 大住 倫弘 坂内 掌 石橋 凜太郎 小倉 亮 河野 正志
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
第52回日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
2017-03-24

【はじめに,目的】運動イメージの想起を求める臨床手続きはメンタルプラクティス課題を含め,脳卒中後の上肢運動障害に対して効果を示すことが数多く報告され,医学的根拠も明確になっている(Langhorne 2009)。加えて,運動イメージ時の脳活動は実運動と等価的であることが我々の研究(Nakano, Morioka 2014)他,多くの研究で明らかになっている。しかしながら,運動イメージの定量的評価が臨床場面に導入されていない背景から,運動イメージ能力が直接的に片麻痺上肢機能に関与するかは不明である。本研究では,両手協調運動課題(bimanual circle-line coordination task:BCT)を用いて,運動イメージ能力を定量的に調べ,運動イメージ能力が片麻痺上肢の運動機能や麻痺肢の使用頻度に関係するかを明らかにする。【方法】対象は認知障害のない脳卒中片麻痺患者31名である。BCTにはタブレット型PCを使用し,その課題はunimanual-line(UL):非麻痺側のみで直線を描く条件,bimanual circle-line(B-CL):非麻痺側で直線を描き麻痺側で円を描く条件,imagery circle-line(I-CL):非麻痺側で直線を描き麻痺側で円を描くイメージを行う3条件で行い,各々12秒間3セット,ランダムに実施した。描かれた直線を記録し,その軌跡をMatlab R2014b(MathWorks)を用いて解析した。解析は軌跡を1周期ごとに分解し,その歪みを数値化するためにovalization index(OI)を求めた。OIは[X軸データの標準偏差/Y軸データの標準偏差]×100により算出した。運動麻痺の評価にはFugl-Meyer Motor Assessment(FMA),日常生活での使用頻度にはMotor Activity Log(MAL)のAmount of Use(AOU),動作の質にはMALのQuality of Movemen(QOM)を用いて評価した。一元配置分散分析後,多重比較検定(t-検定)を用い3条件のOI値を比較した。また,I-CLのOIとFMA,AOUおよびQOMの関係を調べるためにピアソン相関係数を求めた。有意水準は5%とした。【結果】ULに対しB-CLおよびI-CLのOIで有意な増加を認めた(p<0.00001)。I-CLのOIとFMAの間に有意な相関がみられないものの,I-CLのOIとAOM(r=0.3883,p<0.0154)およびQOM(r=0.3885,p=0.0153)に有意な相関関係を認めた。【結論】本結果から,非麻痺側で直線を描き,麻痺側で円を描くイメージを行う条件であっても有意な楕円化を認めた。すなわち,運動イメージの存在を定量的に確認することができた。一方,それは運動麻痺の程度に直接に関係しないものの,麻痺肢の使用頻度や動作の質に関係することが明らかになった。今後は,運動イメージ能力が向上することで,麻痺肢の使用頻度が増加し,それに基づき運動障害が質的に改善するか,縦断的調査を試みる必要がある。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.108-110, 2014-02

昼下がりのナゼナゼ社の休憩コーナー。「やっと商品番号を入力し終えたわ」。システム開発部のミカさんが、缶コーヒーを買おうとしている同期のカズオさんに声をかけた。とそのとき、カズオさんが額に手を当てて叫んだ。「しまった。間違えた!」。
著者
齊藤 祐毅 三谷 浩樹 米川 博之 福島 啓文 佐々木 徹 新橋 渉 瀬戸 陽 北野 睦三 小泉 雄 植木 雄志 神山 亮介 川畑 隆之 蛯名 彩 足立 充隆 小倉 真理子 川端 一嘉
出版者
Japan Society for Head and Neck Cancer
雑誌
頭頸部癌 (ISSN:13495747)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.74-79, 2012
被引用文献数
5

1980年1月から2010年12月までの30年間にがん研病院頭頸科で一次治療として手術を行った頭頸部原発粘膜悪性黒色腫40例の治療成績を検討した。男女比1:1,年齢は24~79歳(中央値62歳),観察期間は5~174ヶ月(中央値23ヶ月)であった。原発臓器は鼻副鼻腔:28例,口腔:9例,咽頭:3例。TNM分類(AJCC/UICC第7版)ではT3:8例,T4a:23例,T4b:9例でN0:36例,N1:4例,stage III:6例,stage IVA:25例,stage IVB:9例であった。Kaplan-Meier法による5年局所制御率,粗生存率,無再発生存率は70%,43%,29%であった。TNM分類は臨床的な予後とよく相関し,T4b,N1は予後不良であった。原発後方再発の制御が課題と考えられた。後発頸部リンパ節転移も高率にみとめ,頸部郭清が治療成績の維持に一定の効果を認めた。
著者
朝永聖也 中島伸介 稲垣陽一 中本レン 小倉僚 張建偉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.1-8, 2013-11-19

有望な流行語候補を早期に発見する手法の一つとして,流行語先読みブロガーの発見を目指している.この流行語先読みブロガーの発見を行うために,過去の流行語に対してどの程度早くから言及していたのかを分析することによる,ブロガー先読み度判定手法を提案する.具体的には,その流行語が語り始められた時点を推測し,その時点から流行のピークを迎えるまでの期間において,対象となる流行語に関してどの程度早期に言及していたのかを評価する.本稿では,提案する先読み度判定手法について説明すると共に,本手法で必要となる流行語候補のカテゴリ分類について評価を行ったので,報告する.The purpose of this study is to discover good predictors in blogosphere, as one of methods to detect promising buzzwords. In order to find good predictors, we propose a method for evaluating bloggers' buzzword prediction ability by analyzing how early bloggers mentioned past buzzwords. Concretely, we predict the time when a buzzword began to be mentioned, and evaluate how early the buzzword was mentioned in the period from the beginning time to the peak. In this paper, we describe the analysis method of bloggers' buzzword prediction ability, and report the evaluation on buzzword classification.
著者
小倉 芳彦
出版者
学習院大学
雑誌
学習院史学 (ISSN:02861658)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.1-5, 1996-03
著者
森下 卓哉 西野 順二 小高 知宏 小倉 久和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.98, pp.41-46, 2000-10-26
被引用文献数
1

本研究では、サッカーゲームにおける混合戦略表現モデルを提案する。サッカーゲームは時間連続性を持ち、11人対11人で対戦するマルチエージェントシステムである。このような性質を持つゲームにおける混合戦略を時間に基づいて定義し、コンピューターシミュレーションで実験を行なった。実験では、混合比率を変化させて試合を繰り返し行ない、それぞれの比率での評価を求めて混合比率と利得の分析を行い、混合戦略モデルの妥当性を検討した。In this report, we proposed expression model of mixed strategy for continuous time game and, we proposed a method to analyze aspects of continuous time games, such as Soccer game. We defined mixed strategy on the basis of time interval mixture on the game that had such a nature. The experimental matches was done on several mixture ratio, on the computer simulation. The results showed our method is feasible.
著者
小倉 博之 吉川 周作 此松 昌彦 木谷 幹一 三田村 宗樹 石井 久夫
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.179-185, 1992-07-31 (Released:2009-08-21)
参考文献数
24
被引用文献数
1 1

大阪平野の上町台地南部の台地構成層中に挾在する火山灰・含有化石の記載・分析ならびに有機物の14C年代測定をおこなった. その結果, 中位段丘層相当層の上町層上部から北花田火山灰, 吾彦火山灰を発見し, それぞれ広域火山灰のK-Tz, Aso-4に対比し, 上町層上部の堆積時期を知る手がかりを得た.さらに, 上町層を不整合に覆う常盤層の存在を指摘し, 平安神宮火山灰が挾在すること, その直下から23,400年BPの14C年代測定値を得たことから, 常盤層を低位段丘層に対比した. 以上より, 従来中位段丘面とされていた本地域の台地面は, 常盤層の堆積面, すなわち低位段丘面であることが明らかになった.
著者
中野 翔太 白井 治彦 高橋 勇 黒岩 丈介 小高 知宏 小倉 久和
出版者
福井大学
雑誌
福井大学大学院工学研究科研究報告 (ISSN:04298373)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.77-83, 2007-03-30

To improve security awareness of end-user, we designed and implemented the visualization system of packet header that represent the condition of network communication. We implemented our systems using Microsoft Visual Studio 2005 with Winpcap library and the development traffic, protocol and the time it captured a packet.
著者
小谷 治子 日野 弘之 武市 知己 白石 泰資 小倉 英郎
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.473-478, 2005-11-01 (Released:2011-12-12)
参考文献数
9
被引用文献数
3

気管切開後に呼吸障害が再出現した重症心身障害者4例で, 原因とその対策を検討した.全例でカニューレ下端が気管狭窄部に接し, 同部に動脈性拍動を伴う肉芽が認められ, 3例で気管軟化症を合併していた.3例でカニューレ下端を病変部より口側固定に変更し (うち気管軟化症を伴う1例にはステントを併用), 経過は良好である.高度の気管軟化症を伴い, ステント留置のみを行った1例は気管腕頭動脈瘻のため死亡した.重症心身障害者の気管切開の合併症予防には, 解剖学的検討による長さや角度が適切なカニューレ選択が重要であり, 高度の気管軟化症がない場合は, 狭窄部や動脈近接部の口側に固定できる短いカニューレが適切であると考えられた.
著者
堀口 司 大岡 幸裕 小倉 伸夫 飯高 陽介
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.19, pp.189-189, 2008

近年、廃棄物最終処分場浸出水から1,4-ジオキサンが検出されたとの報告がされており、廃棄物焼却施設からの焼却灰が起源として指摘されている。廃棄物の適正処理が確保されていなければ、1,4-ジオキサンの環境への拡散を引き起こす原因となる。そのため、当社の焼却施設から排出される燃え殻、脱水汚泥、処理排水、排ガス中の1,4-ジオキサンを測定・推定し、廃棄物としての移動量および環境への排出量について調査を行った。 当社の焼却施設から排出される燃え殻・脱水汚泥の溶出液、処理排水において検出下限値の5μg/lを下回った。また、排ガス中の1,4-ジオキサン量は洗浄排水の濃度より推定し、洗浄排水において検出下限値の5μg/lを下回った。このことから、今回の調査では、1,4-ジオキサンの移動および環境への排出はほとんどなかったと言える。適正な処理条件が確保されていれば、産業廃棄物焼却施設から一般環境への移動は極めて小さいことが確認された。

2 0 0 0 OA へごノ構造

著者
小倉 謙
出版者
公益社団法人 日本植物学会
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.457, pp.1b-28, 1925 (Released:2007-06-18)
参考文献数
19

以上へごノ成熟並ビニ幼少植物ノ構造ニ關スル觀察ノ結果、中心柱ノ組立•葉隙ノ組立及ビ排列•葉跡ノ分出及ビ排列•髓走條ノ起原及ビ行程ヲ明ニセリ。コノ結果ハ、從來觀察セラレシ他ノ〓〓科植物ノ場合ト異ナリタル點アリト雖モ、從來ノ觀察ハ缺階多クシテ、コノへごニ關スル觀察ト充分比較スル事能ハズ。故ニ、コノへごノ觀察ヲ以テ直チニ〓〓科植物ノ一般特性トナスハ早計タルヲ遁レズ。又、へごノ構造ト他ノ羊齒植物ノ構造トヲ比較シテ著ルシク異ナル點アリ、之ニヨリテ他ノ羊齒植物トノ類縁關係ニ論及スル事難カラズト雖モ、〓〓科植物ノ他ノ場合ヲ詳細ニ知ルニアラザレバ、之ヲナスハ又早計ニ失スル恐アリ。コノ意味ニ於テ、予ハ更ニ〓〓科植物ノ他ノ種類ノ構造ニ關スル觀察ヲ續行シ、而シテ後ニ最後ノ斷案ヲ與ヘントスルモノナリ。
著者
小倉末子 編
出版者
共益商社書店
巻号頁・発行日
1932

2 0 0 0 OA 公法判例研究

著者
小倉 一志
出版者
北海道大学大学院法学研究科
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.163-185, 2003-10-09