著者
小林 俊介 島田 伸敬
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本研究ではグループ内のメンバー間の齟齬を解消する説得発話を生成するために、DBNにより記述したロボットならびに個々のメンバーの主観知識状態を表す主観的知識状態の推定手法を提案する。説得時に有効な論拠を選択するため、各情報媒体や他のメンバーからの発話情報への信頼度を各メンバーごとに用意し、説得対話中に動的に学習させる。説得に応じ態度を変容(翻意)させた時の有用性を対話実験により示す。
著者
高橋 啓一 小林 巌雄
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.39-46b, 1986-01-25
被引用文献数
2

Three elephant molars from the Pleistocene were found in Niigata Prefecture and reported by MATSUMOTO et al. (1968) have been re-examined. These molars were identified by MATSUMOTO et al. (1968) as Loxodonta (Palaeoloxodori) yabei, L. (P.*) tokunagai junior (=Palaeoloxodon naumanni), but morphological and stratigraphical studies have identified these molars as being from an archtipal mammoth. Specifically, this morphological study identified the Monzen specimen as Mammuthus protomammonteus. In comparison with the measurement of molars of the genus Mammuthus in Europe by MAGLIO (1973), the Monzen specimen is similar to M. armeniacus. This shows that the progression of stages in the development of genus Mammuthus is similar to Europian counterpart. Meanwhile a geological survey has revealed that the Mitama specimen occured in a SK030 bed (1.30 m. y. B. P.), which is the key bed of the most upper part of the middle Formation in the Uonuma Group. Therefore the importance of this specimen to discussion is that the meridionalis type shifted into the armeniacus type in Japan.
著者
小林 昌敏
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.126-133, 1962-04-01

従来も種々の加速器を用いた核反応を利用して放射化分析法の研究が行なわれてきたが,原子炉の完成により,熱中性子による核反応を利用してきわめて感度の高い分析が行なえるようになった.筆者は,放射化法を応用した金属および合金の研究を行なっているので,これについて解説する.
著者
江幡 敦子 竹川 英宏 大門 康寿 小林 祥泰
出版者
獨協医科大学
雑誌
Dokkyo journal of medical sciences (ISSN:03855023)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.105-110, 2006-03-25

脳梗塞の早期治療は重要だが,超急性期のtissue plasminogen activator (t-PA)の他に,早期治療の有効性は証明されていない.われわれは,t-PA適応のないアテローム血栓性梗塞の早期治療の有効性について検討した.対象はJSSRS脳卒中急性期患者データベースに登録された127例のアテローム血栓性梗塞で,発症から当院到着までを発症一来院時間とし,発症3〜6時間の早期来院,6時間以降の非早期来院に分類し,退院時のmodified Rankin Scale (mRS)およびNIHSS改善度を求めた.退院時mRSに差はなかったが,NIHSS改善度はそれぞれ1.9±3.5,1.6±6.4であり,早期来院で有意に改善した.近年,"Brain Attack"の重要性が唱えられているが,t-PA適応に外れた場合でも早期に来院,治療をすることの重要性の一部を裏付けたものと考えられた.
著者
小林 多寿子 桜井 厚 井出 裕久 小倉 康嗣
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

1970年代末のライフストーリー法リバイバル期より蓄積されてきた質的調査データは今、歴史的価値を持ち始め、調査資料の管理保存や二次利用をめぐってその扱い方が問われている。そこで質的調査研究におけるデータ実態と問題点を明らかにし、今後の活用可能性を検討するために、<リサーチ・ヘリテージ(調査遺産)>とアーカイヴ化という視点から質的調査データの経験的研究に取り組んだ。3年の研究期間中、質的調査者へのアンケート調査、アーカイヴの事例調査、社会学者の質的調査資料群調査という3種類の調査を実施し、その成果はフォーラムや学会シンポジウムでの報告、学会誌での論文発表や報告書の作成という形で研究成果を示した。
著者
小林 徹
出版者
群馬大学社会情報学部
雑誌
群馬大学社会情報学部研究論集 (ISSN:13468812)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.129-143, 2004

It would be true that talking critically of Coleridge's Biographia Literaria is almost equivalent to saying something about the relationships between the author and Wordsworth. It is also correct in thinking that the work is a kind of counterstatement to Wordsworth's writings. But these interpretations, which have been provided by many critics, are not enough to develop a comprehensive understanding. The Biographia exists based on Coleridge's multiple relations to the contemporary literary situation, himself, Wordsworth, and "oral cultures." Of those, the relationship between Coleridge and Wordsworthis central, but interrelationship of those four is more important because they cooperate to determine both the content and mode of the work. Through the analysis of these relations, especially those with Coleridge himself and "oral cultures," the Biographia appears to be different from a simple autobiography which concerns the public figure of the author or an earnest defense against censures from the literary circle. Considering its abundant characteristics stemming from "oral cultures" and the importance of Wordsworth as a counterpart of the author in the work, it presents itself as an autobiographical open letter to the poet. There Coleridge "talked." about himself to compete with Wordsworth, in the public field, as a philosophical literary critic. More importantly, then, this feature is where the work's significant originality derives from. The Biographia is not only an anti-Romantic autobiography, but also realizes an entirely new mode of the genre which represents a "private" figure of the author depending on the real personal relationship between himself and Wordsworth.
著者
松村 冬子 小林 巌生 嘉村 哲郎 加藤 文彦 高橋 徹 上田 洋 大向 一輝 武田 英明
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.403-408, 2011-12-03

近年では,米国や英国をはじめとした世界各国で,標準化されたデータ形式であるLinked Open Data (LOD)に基づいたデータ公開が行われている.LOD はデータのオープン化,分野内でのデータの共有,そして分野を横断したデータの共有を促進するという特徴を持っている.この特徴を考慮して,国内の博物館データベースの統合を行うLODAC Museum プロジェクトにおいては博物館情報を,横浜LOD プロジェクトでは地域で行われるイベントや施設などの地域情報をLOD とし保有している.本稿では,博物館情報と地域情報という異なる分野のLOD を連携活用することにより構築した,横浜のアート情報を提供するYokohama Art Spot と呼ばれるWeb アプリケーションについて報告し,異なるLOD の連携活用によりもたらされる効果について議論した.
著者
堀 倫裕 鶴田 岳志 貝戸 清之 小林 潔司
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F4(建設マネジメント) (ISSN:21856605)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.33-52, 2011 (Released:2011-02-18)
参考文献数
29
被引用文献数
1 2

下水処理施設は,保全管理方式が異なる複数の資産群から構成されており,補修や再構築に要する財源も様々である.したがって,維持管理計画を最適化し,事業の安定性・継続性を確保していくためには,異なる資産管理方式および資金調達方式を同時に考慮したライフサイクル費用分析が必要となる.さらに,下水道事業体は公営企業として財務会計を有する場合も多く,財務会計と有機的に連携した管理会計を構築することが重要である.本研究では,下水処理施設のアセットマネジメントに資する管理会計システムを提案するとともに,管理会計シミュレーションを通じて,ライフサイクル費用の低減に貢献するようなアセットマネジメント戦略を検討するための方法論を提案する.さらに,適用事例を通じて方法論の有効性を検討する.
著者
小林 哲夫 吉江 弘正
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.11-17, 2012-03-28 (Released:2013-04-24)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1