著者
原 由紀男 中西 幹郎 小林 文明
出版者
日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会年会講演論文集 (ISSN:13428004)
巻号頁・発行日
vol.2001, pp.47-48, 2001-07-31
参考文献数
1

In order to examine the generation mechanism of a cumulonimbus that caused a heavy rain in Tokyo urban area on 22 July 1999,three numerical experiments are performed with a mesoscale simulation model; Case 1 (control run) refers to a nearly realistic experiment, Case 2 an experiment without urban effects, and Case 3 an experiment without raindrop evaporating effects. Although Cases 2 and 3 show slightly different distributions of wind and cloud from what are simulated for Case 1,all the cases reproduce clouds that occurred over Tokyo urban area. This may suggest that the main source generating clouds over Tokyo urban area lies in other effects, e.g., the convergence of sea breezes from Tokyo Bay and Sagami Bay.
著者
小林 新三 茨木 智志 鈴木 正弘
出版者
歴史教育史研究会
雑誌
歴史教育史研究 (ISSN:13487973)
巻号頁・発行日
pp.67-86, 2010-12-01

日時:2010年7月29日場所:新潟県新潟市西蒲区聞き手:茨木智志 ; 鈴木正弘
著者
大澤 義明 小林 隆史
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

計量的考察において,具体の関東地域の自治体の将来人口を推定し20歳(18歳)以上のメディアンを算出し地理情報システムなどを用いて時間的かつ空間的に見える化し,投票年齢引き下げの影響を分析した.また,北関東3県自治体の将来予測人口と,各自治体が策定する総合計画の目標人口とを比較することにより,目標人口の過大推計度合いを定量的に明確にした.さらに,茨城県内44市町村を対象とし,東日本大震災による現時点での人口流出の影響を分析した.理論的考察において,異なる人口ピラミッドを持つ2地域にて2政策を選択するモデルを構築し,地域間距離や選挙区の大きさと各地域の投票による政策結果との関係を解析的に導いた。
著者
小林 昭彦 小関 廣明 増子 毅 大和田 康夫
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.634-638, 2000-05-01
参考文献数
11
被引用文献数
9

術前診断に小腸造影検査が有効であった内ヘルニアを2例経験したので報告する.症例1は44歳の女性.腹痛・嘔吐を訴え, 腹部単純X線でイレウスと診断した.保存的治療が奏効せず, 33日目に開腹したところ大網裂孔ヘルニアを認め, 陥入した空腸は小網と癒着し, 絞扼性変化をきたしていた.空腸部分切除とヘルニア孔閉鎖を施行した.症例2は57歳の男性.腹痛を訴え, 腹部単純X線でイレウスと診断した.保存的治療が奏効せず, 21日目に開腹したところS状結腸間膜内ヘルニアを認め, 陥入した回腸は後腹膜と癒着していた.腸管切除は行わず, 癒着剥離とヘルニア孔閉鎖を施行した.2症例とも開腹歴はなく, イレウス症状をきたし, 小腸造影では狭窄部位で腸管の先細り像を認めたが, 血管造影, CTなどの検査では異常を認めなかった.このような症例においては, イレウスの原因として内ヘルニアを念頭に置く必要があると考えられた.
著者
上田 洋 高橋 徹 加藤 文彦 松村 冬子 小林 巌生
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

筆者らはイラスト地図や古地図といった精度が厳密でない地図画像上に現在地を表示させたり、その地図画像を同地点同方向同縮尺で標準地図と切り替えたりすることができるスマートフォンアプリケーション「ちずぶらり」シリーズを制作している。そこでは地図ごとにPOI情報を付与していたが、今回、LODによる緯度経度情報付きの公開情報を動的に読み込む機能の実装を行った。その効果について議論する。
著者
小林 茂夫
出版者
法政大学
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.19-25, 1960-12-10
著者
川谷 尚平 小林 元 清野 達之
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告 (ISSN:13487892)
巻号頁・発行日
no.10, pp.85-90, 2012-03

閉鎖林冠下に生育するヒノキとサワラの後継樹を対象に,主に枝下高と樹冠半径に着目し,伏条更新を行わないヒノキは受光効率を高めるように,伏条更新を行うサワラは伏条更新の機会を高めるように樹形をデザインしているという仮説を検証した。ヒノキ後継樹は,樹高成長によって明るい光環境に葉を配置し,樹冠下層の枝をより高い位置まで枯らして暗い光環境への葉の配置を回避していた。一方,サワラ後継樹は生枝下高を低く保持することと,樹冠を水平方向に大きく広げることによって,枝が地面に接する機会を高めていた。これらより,伏条更新を行わないヒノキは受光効率を高めるように,伏条更新を行うサワラは伏条更新の機会を高めるように樹形をデザインするという本研究の仮説が支持された。実生更新が困難な暗い環境において,伏条更新の機会を高めるサワラの樹形形成様式は,その生活史戦略を理解する上で重要である。
著者
金森 克浩 小林 巌
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.9-12, 2006

障害のある子どもたちへの教育的支援として,アシスティブ・テクノロジー(Assistive Technology:以下,ATと示す)の活用の有効性が指摘されており,養護学校の地域支援の充実のために条件整備が求められている.本研究では,都内の肢体不自由養護学校を対象としてATの普及状況に関する質問紙調査を行った.その結果,ATを扱う分掌が設置されている学校が多いものの,AT活用の充実のためにはより組織的な取り組みの必要性が示された.望ましい情報源としてWebが期待されており,これを用いたわかりやすい情報提供が有効であると推察された.
著者
岡村 多佳夫 沢 良子 小林 明世 長谷川 堯
出版者
東京造形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

平成17年度は研究最終年度であることから、各研究者はこれまでの研究調査の成果を集成する作業を行った。研究責任者-岡村、研究分担者-小林、沢、長谷川は、それぞれの調査経過を以下のように報告し、それぞれの視点から問題を提起するとともに、今後も研究継続の必要性を確認した。・「1939年のダリ」岡村多佳夫スペイン市民戦争という時代を背景として、ダリの作品に認められる表現の変化を解析した。・「ヴフテマスの歴史-バウハウスとの関係を中心に」小林明世スターリン政権下で、ヴフテマスの教育指針がどのように変化したかを解析し、その状況を同時代のバウハウスと比較検討した。・「両次大戦間のドイツにおける古典主義傾向について-ヴェルナー・マルヒのオリンピック・スタジアム」沢良子1936年に竣工したベルリンのオリンピック・スタジアムを例として、建築における古典主義的な表現が、ナチズム政権下の特殊性よりも、ドイツにおける古典主義建築との歴史的な継続性に位置づけられる可能性を指摘した。・「村野藤吾と両次大戦間の建築思潮」長谷川堯建築家村野藤吾の1930-40年代の建築思潮及び建築作品を精査し、モダニズムから組み立てられる建築史観とは異なる作品と思潮を検証した。
著者
清水 達也 小林 昭男 宇多 高明 熊田 貴之 野志 保仁 芹沢 真澄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.691-695, 2007 (Released:2010-06-04)
参考文献数
7

Topography of beach cusps and grain size sorting was observed at four coasts, as well as the observation of a backwash flow in a bay of a cusp. A movement of sea water flowing obliquely from the apex to the bay was observed, resulting in the generation of a backwash flow. On the basis of this observation, two pairs of sink and source were assumed and three-dimensional cusp topography was predicted, using the contour-line-change model considering the effect of grain size change by Kumada et al.(2005). The formation of a cusp and associated accumulation of coarse materials around the apex were well predicted.
著者
葭原 明弘 佐久間 汐子 小林 清吾 宮崎 秀夫
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.729-733, 1996-10-30
参考文献数
20
被引用文献数
5

よりう蝕リスクが高いと思われる歯牙に実施したシーラントの保持状況および脱落要因について評価した。対象者は,保育園の4歳児から施設ベースのフッ化物洗口法を経験している小学校の1〜3年生,計356名である。Sticky Fissureに咬合面の歯垢付着状況,歯牙の咬合状態,年齢の3指標を組み合わせシーラントの適応を決定した。分析には,シーラント処置を行った第一大臼歯の小窩裂溝,156ケ所を用いた。調査期間は最短で半年間,最長で3年間である。シーラントの保持率は,半年間経過したもので75.9%〜100%,2年間経過したもので69.0%〜96.8%,3年間経過したもので58.6%であった。う蝕は小窩裂溝156ケ所のうち4ケ所にのみ発生した。また,重回帰分析の結果から,処置時の防湿不良がシーラントの脱落に有意に関わっていることが示された。Sticky Fissureを適応条件としたシーラントプログラムの場合,シーラントを処置する際の充分な清掃および唾液からの防湿がシーラントの保持率を高める上で重要な要因と考えた。
著者
蒲島 郁夫 池田 謙一 小林 良彰 三宅 一郎 綿貫 譲治
出版者
東京大学
雑誌
特別推進研究
巻号頁・発行日
1993

93年総選挙における投票行動を起点にして、その後の政治変動と、選挙制度改革が、有権者の政治的態度にどの様な影響を及ぼしているかを正確に知るためには、同一有権者に繰り返し質問するパネル調査が必要である。われわれ研究グループは、93年総選挙直前から96年総選挙直後まで、7回にわたって全国的なパネル調査を行い、有権者の意識と行動の変容を探った。7回に及ぶ全国的なパネル調査というのは世界的にも類がなく、その上、これらの調査が日本政治の重要な時期をカヴァーしているのは極めて貴重である。この一連の調査の結果、政権交代をもたらした有権者の投票行動と、その後の政治変動が有権者の政治意識にどのような影響を与えたかを明らかにすることができた。研究発表の全容については別紙を参照されたいが、前年度に引き続き本年度も、科学研究費出版助成を受けて、(1)蒲島郁夫『政権交代と有権者の態度変容』、(2)三宅一郎『政党支持の構造』、(3)蒲島郁夫他『JES IIコードブック』の3冊の研究書を出版した。
著者
牧迫 飛雄馬 阿部 勉 阿部 恵一郎 小林 聖美 小口 理恵 大沼 剛 島田 裕之 中村 好男
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.59-67, 2008 (Released:2008-03-10)
参考文献数
27
被引用文献数
4 7

目的:要介護者の在宅生活継続には,主介護者の身体的および精神的な負担にも配慮が必要である.本研究では,在宅要介護者の主介護者における介護負担感に関与する要因を検証した.方法:在宅で理学療法士または作業療法士の訪問によるリハビリテーションを実施していた要介護者78名(男性40名,女性38名,年齢77.8歳)とその主介護者78名(男性20名,女性58名,年齢66.8歳)の78組156名を分析対象とした.要介護者の基本情報,日常生活動作能力,居室内動作能力を評価した.また,主介護者からは基本情報,介護期間,介護協力者・介護相談者の有無,介護負担感(短縮版Zarit介護負担尺度:J-ZBI_8),視覚的アナログスケールによる日常生活動作における介助負担度,主観的幸福感,簡易体力評価を構造化質問紙で聴取した.J-ZBI_8から介護負担感の低負担群(10点未満:5.0±3.0点)41組と高負担群(10点以上:15.9±5.9点)37組の2群間で比較した.結果:低負担群の要介護者では,高負担群の要介護者に比べ,高い基本動作能力,日常生活動作能力を有していた.また,低負担群の主介護者では,高負担群に比べて,介護を手伝ってくれる人(低負担群65.9%,高負担群40.5%),介護相談ができる人(低負担群95.1%,高負担群75.7%)を有する割合が有意に多く,主観的幸福感(低負担群9.6±3.5,高負担群6.3±3.7)も有意に高かった.また,高負担群では,すべてのADL項目における介助負担も大きかった.結論:要介護者の日常生活動作能力や基本動作能力は介護負担感に影響を与える一因であることが示唆された.また,介護協力者や介護相談者の有無も介護負担感と関係し,介護負担感が高い主介護者では主観的幸福感が低いことが示された.
著者
新井 良保 小林 芳文
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.53-60, 2000-03-30
被引用文献数
1

近年、重度重複障害児(以下,重障児と略す)の感覚運動指導が、大型遊具など動的環境の中でさかんに行われるようになってきた。本研究は、首の不安定な低緊張の重度脳性まひ児が、ムーブメント法を中心とした約8年間の指導経過の中で、支持歩行まで可能になった事例を通し、重障児のための感覚運動発達アセスメントの意義や遊具活用の教育効果、さらには感覚運動指導のあり方について検討したものである。方法は、本研究対象児の定期的参加による「ムーブメント教室」での遊具活用を中心とした感覚運動プログラムの関わりの中でMEPA-IIを軸とした発達の変化を捉えることであった。結果として重障児O.Yの姿勢・移動面では、介助立位・支持歩行が確認でき、また操作面では両手動作が、そしてコミュニケーション面では自発的要求行動の発達が把握できた。このことより、重障児の感覚運動指導に連携した感覚運動プログラムの必要性、また子どもの成長・発達、教育効果の向上にとって魅力的な遊具環境を設定することの重要性、そして楽しさと喜びの中に発達があるとする療育の意義が示唆された。
著者
松村 潔 小林 茂夫
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究ではマウスの脳出血-発熱モデルを作成し、血小板由来サイトカインCD40Lが発熱に関与している可能性を検討した。マウス視索前野へのコラゲナーゼ投与は脳出血を引き起こし、発熱とシクロオキシゲナーゼ2(COX-2)の発現を引き起こした。CD40Lの脳内投与は発熱と脳血管内皮細胞でのCOX-2発現を引き起こした。これらの結果はCD40Lが脳出血時に内因性発熱物質として働く可能性を支持する。