著者
ワーサリン ジュンスワディー 小林 和淑 小野寺 秀俊 田丸 啓吉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

半導体メモリの集積度が年々上昇するにつれて,そのテストにかかるコストも増加する.そのために通常のメモリセルに何らかの工夫をして、テストを高速化させる.また,簡単な機能をメモリに持たせてデジタルシステム全体のパフォーマンスを上げる研究も行われている.我々はビット並列ブロック並列(BPBP)型機能メモリ型並列プロセッサ(FMPP)を設計製造した.ここでは,そこで用いられたテスト容易化設計法のうち,FMPPの中核をなす機能メモリ部の高速なテスト方法について報告する.
著者
小林 達明 吉川 賢 小橋 澄治 増田 拓朗
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.165-175, 1993-05-01
被引用文献数
7

湿性草地・砂丘の裾・砂丘上の土壌水分条件の異なる立地に植栽されたハンリュウ個体に, SPACモデルを適用し, 水分動態を解析した。シミュレーションの結果は実測値とよく適合した。夜明け前の水ポテンシャルには, 立地による違いはなかった。個体全体の通水抵抗は, 土壌水分条件の違いを反映し, 砂丘上で著しく大きく, 草地で小さかった。しかし砂丘上では, 根系分布が深く, 葉量/細根量率が小さく, 抵抗をより小さく補償していた。砂丘上では葉面コンダクタンスが小さく, 蒸散フラックス密度の大きさは草地上, 砂丘の裾, 砂丘上の順であった。日中の水ポテンシャルは砂丘上でやや低かったが, 砂丘上の細胞の浸透ポテンシャルは草地上より低いため, 圧ポテンシャルは同様と推測された。このように, ハンリュウは個体・器官・組織・細胞のそれぞれのレベルで反応して, 圧ポテンシャルを安定的に保つよう, 水分動態を制御していると考えられた。
著者
小林 一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.50-60, 2000-06-15
被引用文献数
3

本論文では、人の知的活動は言語の使用によって支えられているという日常言語コンピューティングの考えに基づき、意味をつくりだす方法となるする言いまわしがどのようにテキストの意味を表現するはたらきを担っているかについて考察をおこなっている。その計算機処理への応用として、非言語情報を言語情報で説明することを試み、海外為替の変動を示すグラフからその挙動を説明する文を修辞的に生成する枠組を選択体系機能言語理論を用いたテキスト生成の技術を導入し示している。。この中で、非言語で表現されるマルチモーダル情報を言語情報への関連づけに対してファジィが役立つことを示し、同時に、非言語情報を言語情報へ変換するひとつのアプローチを示している。
著者
佐藤 甲葵 道下 幸雄 小林 茂 樋口 和人 勝間 ひでとし
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会年次大会講演予稿集 (ISSN:09191879)
巻号頁・発行日
no.27, pp.229-230, 1991-07-28

本研究は将来のホログラフィ立体テレビをめざして, 現在入手できる液晶表示デバイスを用いてホログラフィテレビジョンシステムを構築し, その入力系, 伝送系, 出力系の特性について検討する.そのためにホログラフィ基礎実験システムを作成し, それを用いてリアルタイムホログタムを作成し, 更にテレビ信号の伝送系を用いて伝送し, コントローラを介して液晶パネルにホログラムとして表示したものに, 再生用のレーザを照射して実時間で像を再生した.in-lineホログラムとなっているために再生像は0次透過光に重なっており, そのために再生像のS/Nが非常に低下している.また再生像には高次の像が同時に現れているのがわかるが, 再生像の結像位置と回折光の結像位置がずれていることを利用して, 回折光の結像位置に空間的フィルタを設置して透過光および回折光を除去することができた.
著者
伊東 励 金 晧 久保 博英 金子 政則 小林 繁 富 成志 張 庭〓 王 文奎
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州齒科學會雜誌 : Kyushu-Shika-Gakkai-zasshi (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.947-956, 1996-12-25
被引用文献数
12

In August to September of 1995 the authors conducted an anthropometry of the head and face and measurement of the dental arch on Chinese Liao-Ning (66 males and 83 females), and the results were discussed. Furthermore, the correlations between the measurements of head and face, and those of dental arches and palate height were studied. The main results obtained are as follows : 1) Head length : the mean value for the male is 181.0mm and for the female 170.4mm. Both belong to Middle type. 2) Head breadth : the mean value for the male is 155.3mm and for the female 151.6mm. Male belong to Middle type and females belong to Wide type. 3) Bizygomatic breadth : the mean value for the male is 140.3mm and for the female 133.5mm. Both belong to Middle type. 4) Morphological face height : the mean value for the male is 124.0mm and for the female 114.6mm. Both belong to High type. 5) The head-type of the Chinese Liao-Ning belongs to Hyperbrachycephalic type and the face-type to Leptoprosopic type. 6) Correlation : The significant positive correlation is noted between the morphological face height and lower dental arch length only in the male, while that between morphological face height and palate heght is noted in both male and female.
著者
小林 真雄 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.211, pp.1-6, 2009-09-18

昨今,インターネットにおける商取引が盛んに行われている.特にインターネットオークションは大きな市場の一つである.現在多くのオークションサイトで用いられているユーザ評価システムには,取引の情報を反映しきれない等の問題点がある.そこで,本研究ではインターネットオークションにおけるユーザ間の関係性を考慮したユーザ評価システムの提案を行う.本論文では本システムにおけるユーザの評価手法を述べ,またユーザ間の関係性を実取引データを用いて検証を行った.らその結果,既存の評価システムとのユーザランキングにおける比較で高い相関を示し,また既存の評価指標よりも提案する関係性値はユーザを低く評価する傾向にあることが分かった.
著者
小林 俊一 片江 伸之 松本 達郎 木村 普太 加世田 光子 大山 隆之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.41-42, 1994-09-20
被引用文献数
1

音声合成は人間と機械の自然なインタフェースとして注目されており,当社では,NIFTY-Servcでの電子メール読み上げサービスや,視覚に障害のある方を対象とした,ディスプレイ上の文字読み上げシステムFMTALK-IIなどの応用例がある。しかし,これらは音声信号処理用のハードウェアを必要としていた。ここ数年,パーソナルコンピュータの処理能力が著しく向上し,実時間での音声処理が可能となってきた。また,メモリが非常に安価になったため,システムの蓄積データを圧縮する必要性が小さくなった。このような背景のもとで,全ての処理をソフトウェアで行ない,かつ高品質な音声の合成が可能なテキスト音声合成システムを開発したので,報告する。本システムの技術的な特徴は以下の3点である。1.DP照合法と詳細二方向文法による形態素解析2.折れ線モデルによる基本周波数パターン生成3.波形編集方式による音声波形生成
著者
北山 広治 後藤 真孝 伊藤 克亘 小林 哲則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.58, pp.67-72, 2003-05-27
被引用文献数
5

本稿では,非言語情報の一つである言い淀み(有声休止)を活用し,ユーザが音声認識を開始してほしいタイミング(発話区間の始端)を,言い淀むことによって明示的に指示できる「音声スタータ」という新しい音声インタフェースを提案する.通常の音声認識システムは,発話区間の切り出し後に音声認識を行うため,雑音下での切り出しミスが認識精度に悪影響を与え,頑健性を保証することが困難であった.我々は,有声休止が雑音下でも頑健に検出できると考え,常に有声休止の途中から音声認識を開始することで,信頼性の高い発話区間の検出方法を実現することを試みる.様々な雑音環境下で4種類の発話区間検出方法を比較実験した結果,音声スタータは他の検出方法に比べ,特に低SNR(10dB以下)の条件で高い性能が得られた.In this paper we propose a speech interface function, called speech starter, that enables noise-robust endpoint (utterance) detection for speech recognition. When current speech recognizers are used in a noisy environment, a typical recognition error is caused by incorrect endpoints because their automatic detection is likely to be disturbed by non-stationary noises. The speech starter function enables a user to specify the beginning of each utterance by uttering a filler with a filled pause, which is used as a trigger to start speech-recognition processes. Since filled pauses can be detected robustly in a noisy environment, reliable endpoint detection is achieved. Experimental results from a 10-dB-SNR noisy environment show that the recognition error rate with speech starter was lower than with conventional endpoint-detection methods.
著者
狐崎 長琅 後藤 典俊 小林 芳正 井川 猛 堀家 正則 斉藤 徳美 黒田 徹 山根 一修 奥住 宏一
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.1-17, 1990-12-31
被引用文献数
45 75

The following two kinds of empirical relations are derived : 1) relations between the P-wave velocities and geological factors (facies, time, and depth), based on oil well data in Akita prefecture; 2) relations between the S-wave velocities and the P-wave ones, based on published and new data from in situ velocities measurements in relatively deep boreholes in Japan. Combination of the above two relations provides means for estimating the S-wave velocities from geological factors. A VSP experiment was carried out in a well of 1.3 km depth in Akita prefecture to provide this study with S- and P-wave data of oil field area. To demonstrate the purpose of this study, calculations of ground vibrations due to the vertically incident SH-waves are conducted for a two-dimentional seismic structure model corresponding to a typical sedimentary basin in Akita prefecture.