著者
櫻井 君紀 大森 峰輝 小林 正
出版者
豊田工業高等専門学校
雑誌
豊田工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02862603)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.97-104, 2007

本稿では想起エレメント法を用い、学生の豊田高専周辺の環境についての意識を調査、分析した。その結果は以下のようにまとめられた。1)生活(居住)年数が増すごとに周辺の環境を認知する度合いは増すが、比例的に増加するのではなく、1年から3年の間に急速に増加し、それ以後は緩やかであることが明らかとなった。2)ショッピングセンター、商店施設等は女性の認知が高く、「買い物」に関しては女性のほうが周辺環境を意識していると考えられた。3)徒歩、自転車を移動手段とする学生の想起率には大きな差異は無かった。しかし、車(バイク)に乗ることにより、行動範囲が広がり、周辺環境の認知が大きく高まることが明らかとなった。4)個人の年齢、移動手段等に左右されるものの、中心となるのは梅坪駅、豊田市駅周辺であり、そこから半径約3km以内であると推測できた。また、建築物の認知についても、外観だけではなく、立地、用途等によって認知に差が現れることが確認できた。
著者
米田 多江 小林 順平 太田 理
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.436, pp.25-30, 1999-11-18
被引用文献数
1

跳合検出における端末の割り当て方は大きな課題となっている.仕様上,同じ状態であっても,端末の割り当て方によって競合が起きたり起きなかったりする.そのため,競合検出において,いかに有効な端末割り当てを行うかが重要となる.本論文では,端末の割り当てに関して,端末の組み合わせ数に関する問題と端末が属するサービスの決定に関する問題の2つについて述べる.前者においては,競合の発生に関係しない端末の組み合わせの縮退法と実際にあり得ない状態の組み合わせを持つ端末割り当ての削除法を提案する.また,後者においては,割り当てられた端末の属するサービスを決定する方法を示す.更に,提案手法にある複合サービスを適用した結果より,計算量を約2000分の1に押さえられることを示した.
著者
近藤 千之 小林 幸夫 宮原 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ
巻号頁・発行日
vol.97, no.350, pp.35-42, 1997-10-29
被引用文献数
14

高品位なAudio-Visualの限界を明らかにし、Audio-Visualで、品位、実在感、質感等の高度の芸術的印象をどこまで再現できるか、又、高度な感性コミュニケーションができるかを明らかにしたい。そのためのインフラ技術の開発研究のための基礎研究として、どの物理要因と特性が重要か、その新たな発見法を述べる。これは帰納的方法であり、演鐸的方法では発展が困難になった他の多くの分野で、有効と考えられる。
著者
阿部 敏彦 小林 隆夫 今井 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.1771-1781, 1996-11-25
参考文献数
18
被引用文献数
27

本論文では,音声信号の瞬時周波数(IF)に基づき,雑音環境下においてロバスト性の高いピッチ推定を行う一手法を提案する.音声信号のピッチ推定において重要な要素は周期的成分であり,特に雑音が加えられている場合に,非周期的成分の存在はピッチ推定に悪影響をもたらす.まず,瞬時周波数に関する振幅スペクトルを定義し,そこでは周期的成分と非周期的成分の分布には明らかな違いがあることを示し,瞬時周波数の局所的分布(モーメント)に基づき音声信号の非周期的成分を抑圧する手法を提案する.次に,瞬時周波数に関する振幅スペクトルからピッチを求めるための評価関数を提案し,それに基づきDP(dynamic programming)を用いて連続的なピッチを求める手法を提案する.
著者
菅原 淳 リチャード ラン 小林 等 奥村 治彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.653, pp.13-17, 2000-02-24
参考文献数
6

携帯機機の普及や環境への配慮から、電力消費の少ない非発光型、すなわち反射型のディスプレイが注目されている。ディスプレイの画質としては、紙のような白さとカラー印刷並の色再現性が求められている。しかし、従来からある反射型液晶ディスプレイでは、偏光板や色素による光の吸収が反射率を低下させ、紙のような白さを実現することが難しい。本発表では、紙の白さとカラー表示か可能な可動フィルムディスプレイ(AFD:Actuated Film Display)の提案を行う。これは白色フィルムの上で、シアン・マゼンタ・イエローの色フィルムを静電力によって機械的に出し入れする方式であり、原理的に印刷物に迫る画質が期待できる。
著者
菅原 淳 ラン リチャード 小林 等 奥村 治彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.13-17, 2000
参考文献数
6

携帯機器の普及や環境への配慮から、電力消費の少ない非発光型、すなわち反射型のディスプレイが注目されている。ディスプレイの画質としては、紙のような白さとカラー印刷並の色再現性が求められている。しかし、従来からある反射型液晶ディスプレイでは、偏光板や色素による光の吸収が反射率を低下させ、紙のような白さを実現することが難しい。本発表では、紙の白さとカラー表示が可能な可動フィルムディスプレイ(AFD:Actuated Film Display)の提案を行う。これは白色フィルムの上で、シアン・マゼンタ・イエローの色フィルムを静電力によって機械的に出し入れする方式であり、原理的に印刷物に迫る画質が期待できる。
著者
大津山 公平 Sergey V. Ten 小林 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 計算機アーキテクチャ研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.96, no.80, pp.113-118, 1996-08-27
参考文献数
11

パイプライン制御、スーパースカラ、分岐予測、多階層キャッシュなどを用いた最近の高速計算機の正確な性能評価を行うために命令トレース駆動シミュレーションはますます重要性を高めてきている。しかしながら命令卜レースの作成は多大な労力を必要とする。今回、我々はPowerPCの仮想計算機環境であるPVSにmallocなどの基本関数を追加することで、命令トレースを容易に採集することを可能にした。本論文ではPVSの機能拡張とSPEC92トレースの解析結果について報告する。
著者
西野 泰代 小林 佐知子 北川 朋子
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.252-257, 2009
被引用文献数
3

This study investigated self-worth as a mediator between socio-environmental experiences and depression. A sample of 255 fifth and sixth grade students completed self-report questionnaires assessing self-worth, depression, and socio-environmental experiences of social support and stressors. Data for both males and females showed a direct effect of "friend support" on depression. However,for males,but not females, self-worth also mediated the influence of "friend support" on depression.
著者
永田 智大 鈴木 俊博 小林 基成 カーン アシック 趙 晩熙
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.31, pp.79-84, 2008-05-08

本論文では,我々が新世代ネットワークとして提案する仮想ネットワーク技術を実現する際,単一ノードが支援する技術について検討を行う.仮想ネットワークはリンク資源,処理資源を統合的に扱うため,単一ノードでは仮想マシン技術を応用することで,効率的な資源割当てを実現できると考える.資源割当が正しく行われた仮想マシンが相互に連携して仮想ネットワーク全体の資源分割を支援する.そこで,我々はまず仮想マシンの資源利用状況を監視し,単一ノード内で実際に使われていない資源を,資源が足りていない仮想マシンに割当てることで,資源の利用効率やサービスのスケーラビリティ向上を目指す.また,その応用例として,仮想マシンの再起動に対する冗長性について検討を行う.再起動の原因に応じて資源割当てを変化させることで,仮想マシンが提供するサービスを効率的に継続して提供できる.
著者
江原 喜人 藤家 馨 寺師 良輝 小林 博光 片本 隆二
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
福祉工学シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.201-202, 2006-09-10

脊髄損傷などによって車いすを使用する場合、退院して自宅に帰るのに住宅改修が必要となることが多い。当センターでは住宅改修の支援を行っているが、退院後の生活がどのようになるかがわからない、住宅改修をどのように進めていいかわからない、など大きな不安を感じている方々も多い。そこで、これらの不安を解消したり、住環境整備のための円滑な準備に繋がるような、住環境整備に関する情報提供のための映像資料作成を試みた。
著者
小林 信之
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.13-24, 1988-03-31

Auf seinem ganzen Denkweg, der entscheidend durch die Seinsfrage bestimmt wurde, stellt sich Heidegger auch die Frage nach dem Raum. In Sein und Zeit wird die Raumlichkeit des Daseins thematisiert, d.h. der von der "ausrichtenden Entfernung" geoffnete Spielraum des Daseins selbst im Umkreis des "nachstbesorgten Zeugganzen". Aber diese Analyse soll die Frage nach der "Verkoppelung" von Raum und Zeit erst vorbereiten. Das Eigentumliche des Raumes muss verhullt bleiben, solange die Interpretation des ontologischen Sinnes von Sein uberhaupt als Zeit nicht durchgefuhrt wird. Dagegen wird in Heideggers spaten Denken das Sein des Dinges schlechthin als der Ort aufgefasst, der die eigentliche und ursprungliche Welt (das Geviert) "versammelt". Und Dinge, die in diesem Sinne "Orte" sind, geben jeweils erst Raume frei. Das Hervorbringen solcher Dinge ist Bauen im Sinne der ursprunglichen Kunst (griechisch techne). In Die Kunst und der Raum ist die Rede vom "Zueinanderspiel" von Kunst und Raum als einem aus physis zu denkenden Urphanomen. Am Beispiel des plastischen Gebildes sieht Heidegger den kunstlerischen Raum unter drei Aspekten (dem vom Werk "freigegebenen" Raum uberhaupt, dem Volumen, der Leere). Wenn die Kunst das Ins-Werk-Bringen der Wahrheit ist, wird dann nicht das Eigentumliche des "wahren" Raumes erst durch das Kunstwerk "entborgen"?
著者
秋田 重男 池本 節雄 楠原 操 小林 仁 小野 光幸
出版者
日本育種学会
雑誌
育種學雜誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.351-354, 1968-12-31

Selection process and main characters of two strains selected for direct planting were described. Chugoku 18 and Chugoku 25, which are different in root type, root size and growth habit, would provide new point of view in the direct planting cultivation of sweet potato.
著者
森田 桂 小林 栄
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.10, pp.111-117, 1966-09-15

Lenthionine, a highly sulfur-containing odorous substance, has been isolated from Lentinus edodes (Berk.) Sing [Shiitake Mushroom]. The compound represents the characteristic odor of the mushroom and the structure was established to be 1,2,3,5,6-pentathiepane (1) by physico-chemical measurements. 1,2,4,6-Tetrathiepane (II) and 1,2,3,4,5,6-hexathiepane (III) were also separated from the mushroom in minor quantities. All these cyclic methylene polysulfides from natural source were synthesized from simple starting materials. A precursor of lenthionine was isolated in a crystalline form. The compound was not stable and gradually decomposed into lenthionine and its analogs after being left standing at room temperature. The structure of this precursor (IV) is proposed on the basis of the conventional and high resolution mass spectral studies. Finally, the mechanisms of formation of lenthionine and its analogs from the precursor is discussed.