著者
濱田 正美 久保 一之 稲葉 穣 東長 靖 小野 浩 矢島 洋一 小野 浩 矢島 洋一
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

中央ユーラシアにおけるイスラームの歴史的展開の全体像を通時的に把握することを最終目標として、歴史地理、イスラーム神学、イスラーム神秘主義哲学、文化史など、従来概ね歴史研究からは等閑視されていた分野に関する知見を組み込んだ歴史像を描く可能性への橋頭堡を築いた。
著者
小野 浩二 伊藤 挙 窪山 泉 大木 幸子 椛沢 靖弘
出版者
日本保健科学学会
雑誌
東京保健科学学会誌 (ISSN:13443844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.35-41, 2004-06-25 (Released:2017-10-27)

東京都の総死亡の月別変動を見ると,1月に極大値を持ち,6〜9月に極小値をとる1年を周期とした明らかな季節変動が認められた。4つの疾患群(悪性新生物,心疾患,脳血管疾患の3大死因及びそれ以外の死因)の中で,心疾患,脳血管疾患,その他の疾患の3群ではほぼ同一の季節変動が認められた。悪性新生物の季節変動は他の疾患群より小さかった。主成分分析を行うと,4つの疾患群に共通した季節変動を表すと見なされる第1主成分と,主に悪性新生物に関係した長期に亘って漸増する第2主成分とが抽出された。第1主成分は全死亡の変動の分散の75.6%を説明した。第1主成分の1月の極大値は年によって大きく異なった。インフルエンザによる死亡の年による増減と第1主成分のピーク値の増減とは明らかな相関が認められた。
著者
小野 浩史 平手 小太郎
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.70, no.593, pp.103-109, 2005-07-30 (Released:2017-02-11)
参考文献数
12
被引用文献数
3 3

This paper evaluates VR reproducibility found on the real-space screen, by performing some tests for space perception by means of different subject properties and presentation equipment to compare the images on VR and real space. This evaluation obtained the following conclusions. (1) The degree of space perception can be determined by whether one has architectural knowledge. Subjects with architectural knowledge can show a certain level of space perception during the first VR experience, while other subjects with no such knowledge can acquire the same space perception level as the well-versed subjects after they have repeated VR experiences. (2) The size of VR image displayed was insufficiently reproduced on the real space. Even a large projector used for this experiment, which was expected to achieve the highest reproducibility of the image size, left room for improvement by means of new image displaying approaches and other means. (3) Subjects showed completely different space perception between a large projector and a laptop computer for image display. The VR experience by a laptop computer was observed to be effective particularly for space perception.
著者
吉沢 望 稲本 淳平 平手 小太郎 大山 能永 小野 浩史
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.66, no.550, pp.87-93, 2001-12-30 (Released:2017-02-04)
参考文献数
11
被引用文献数
5 7

This paper focused on the reliability of the virtual simulation system for the residential environment evaluation. Through the comparative experiments between virtual and actual space, brightness perception, space perception, length perception and a sense of reality were examined. In the virtual space the height and the width were well reproduced, while the depth could not be perceived so precisely. A sense of reality was influenced by the level of modeling and the way of texture maping, and it was found out that the level of modeling does not need to be unlimitedly raised up to get a high degree of reality.
著者
酒井 孝司 小野 浩己 今野 雅
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第5巻 熱負荷・外皮性能・シミュレーション 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.133-136, 2014 (Released:2017-11-15)

本研究では,高精度の実験と各種乱流モデル解析が行われている村上らの水平非等温噴流流れ場を解析対象とし,標準k-eとSST k-wの比較と,浮力生産項モデルの差異が解析結果に及ぼす影響について検討する。また,OpenFOAMの予測精度も合わせて検討する。
著者
小野 浩一
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学文学部研究紀要 (ISSN:04523636)
巻号頁・発行日
no.38, pp.p1-39, 1980-03
著者
小野 浩史 義家 亮 成瀬 一郎 鳥越 隆志
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
環境工学総合シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.216-219, 2009

The purpose of this study is to investigate the behavior of biomass gasification in the packed-bed, conducting gasification experiment and analysis of syn-gas in the reactor. In this study, pellets of black pine (ψ6.5mm×8.5mm) are fed intermittently with air as the gasification agent. The gasification experiments were carried out by two type gasification methods, such as updraft and downdraft setups. In the gasification tests, the temperature distribution in the gasification reactor and the gas compositions are measured and analyzed during gasification by thermo-couples inserted from a furnace wall and a micro gas chromatograph, respectively. Product gas before cooling were sampled for determine the amount of tar generation.
著者
小野 浩
出版者
労働政策研究・研修機構
雑誌
日本労働研究雑誌 (ISSN:09163808)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.15-27, 2016-12

長時間労働の是正は働き方改革の最優先課題である。労働時間を減らし,仕事と生活が両立できるような働き方を実現させるため,国は政策・法律を施行し,企業は報酬制度,インセンティブを改めるなど試みを重ねてきた。しかし日本の正規労働者の総労働時間は1990年代から一向に減っていない。本稿では長時間労働問題の本質は,政策や法制度といった「見える」ところではなく,社会規範や雇用慣行に埋め込まれた「見えにくい」ところにあると考える。長時間労働問題の説明力を高めるには,報酬・評価制度などを取り入れた経済学的アプローチと同時に,社会的コンテクストを考慮したより社会学的な考察が必要だ。長時間労働は日本的雇用慣行の制度補完性とその背景にある文化的特性が生みだした副産物である。問題の原因としては,インプット重視社会,シグナリングに頼る雇用慣行,働き方に組み込まれた集団意識と上下関係,内部労働市場,曖昧な職務内容,男女間性別分業といった要素を明らかにする。最後に,長時間労働を減らすにはどうすべきかを考える。
著者
小野 浩
出版者
東洋館
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
no.25, pp.196-208, 1970-10

(1) This is an introductory work to a study of the evolution of lower secondary schools in post-war Japan, which will survey a transition of the placement circumstances of lower secondary school graduates and their actual working condition in these circumstances. (2) Present desperate efforts to employ graduates from lower secondary schools result, generally speaking, from the unbalanced ratio between supply and demand. In this respect, we need to inquire into the constitution of youth worker's employment of the enterprises. (3) The lower secondary school graduates are far more favourable in the labour market in 1956~7 and after than before. But, being employed only as such, most of them cannot but work as the unskilled, and may remain as the same throughout their career.
著者
齋藤 希 酒井 孝司 小野 浩己
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.65-68, 2015 (Released:2017-11-15)

オフィスにおけるペリメータゾーンでは,日射等による不均一放射環境が生じる。前報までで,直達日射が卓越した室内を対象に,被験者実験と,数値人体モデルを連成したCFD解析の比較を行い,CFDの有用性を確認した。本報では,内付ブラインドを有する室内での温熱環境の実測を行った。また,実験に基づくCFD解析を行い,実測結果との比較を行った。その結果,実験では,スラット角度による熱の漏出傾向の差異を確認し,一定の知見を得た。また,室内の空気温度において,解析が概ね実測と一致することを確認した。
著者
大風 翼 菊本 英紀 小野 浩己 今野 雅 池谷 直樹 挾間 貴雅 中尾 圭佑 岸田 岳士 田畑 侑一 中島 慶悟 義江 龍一郎 富永 禎秀
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.26, no.62, pp.179-184, 2020-02-20 (Released:2020-02-20)
参考文献数
20
被引用文献数
6

Appropriate large-eddy simulation (LES) guidelines for pedestrian wind environments are being established by the working group of the Architectural Institute of Japan. We conducted LESs for a flow field around an isolated building to clarify the influence of computational conditions on turbulent statistics. We performed a cross-comparison study by examining both experimental and LES results for various computational conditions such as grid arrangements, subgrid scale models, spatial derivation schemes for convection term, and convergence criterion for a coupling algorithm of flow and pressure fields. Results can be used to provide LES guidelines for predicting the pedestrian wind environment.
著者
小野 浩
出版者
社会経済史学会
雑誌
社会経済史学 (ISSN:00380113)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.191-212, 2013-08-25 (Released:2017-05-17)

本稿の課題は,公的な戦災復興計画の立案とその実践を軸として描かれる戦災復興=敗戦後の都市空間形成の歴史像を相対化することである。換言すれば,戦後統制に規定される私的な住空間の創出と分配という側面から,戦災復興の歴史像を提示することである。方法として,「戦争住宅難」を戦前平時の「住宅難」の枠組みで捉えるのではなく,前後の時代とは異なる1つの固有な構造を有する歴史的な存在として捉える。すなわち,商品としての住宅供給が諸統制により成立し得ない状況下において,人間の生存や労働力再生産に不可欠な住まいが,非商品化した住空間=「生き抜かれた空間」として創出,分割・分配される過程を,供給構造の破壊と所有構造の変化という視点から体系的に把握する。非商品化された住空間の創出については,都市計画の失敗の文脈で理解されてきた敗戦直後の「民間自力建設」について,統制下の資材,資金,宅地という基本要素からその成立条件を明らかにする。非商品化された住空間の分配については,縁故にもとづく全階層的な貸間提供の歴史的意義を考察する。
著者
小野 浩一
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.174-183, 2008-03-31 (Released:2017-06-28)

(1)研究の目的 ヒトにおけるFRスケジュールとVRスケジュール間の選好が特定のスケジュール履歴によって変化するかを検討した。(2)研究計画 実験操作の前後に従属変数としての選好を観察する事前事後実験デザインを用いた。選好は並立連鎖スケジュールによって測定した。(3)場面 大学施設内の小実験室において個別に実施した。(4)実験参加者 募集に応じた大学生27名(男性13名、女性14名)。(5)独立変数の操作 前後のテストフェイズの間に履歴フェイズとして、14名の参加者には左右のターミナルリンクにFRスケジュールを配置したFR履歴を、13名の参加者には左右のターミナルリンクにVRスケジュールを配置したVR履歴を加えた。(6)行動の指標 両テストフェイズにおけるFRスケジュールとVRスケジュール間の選択において、FR側イニシャルリンクの相対反応率とFRターミナルリンクの選択数を選好の指標とした。(7)結果 FR履歴とVR履歴は異なる結果をもたらした。FR履歴の参加者は総じてVRスケジュールへの選好を増加させ、異種選好を示した。一方、VR履歴の参加者の選好の変化は多方向的でその変化値も大きかった。(8)結論 先行履歴はヒトの選択行動に対して、(1)異種選好のような一般的変化、そして、(2)履歴内容によって異なる特異的変化、をもたらす可能性がある。

1 0 0 0 OA 行動連鎖

著者
小野 浩一
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.426-442, 1998 (Released:2019-04-23)