4 0 0 0 OA 松屋筆記

著者
小山田与清 (高田) 著
出版者
国書刊行会
巻号頁・発行日
vol.第2 巻之68−92, 1908
著者
山田 大
出版者
日本身体障害者補助犬学会
雑誌
日本補助犬科学研究 (ISSN:18818978)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.36-40, 2008 (Released:2008-09-18)
参考文献数
6

『身体障害者補助犬法の衛生確保のための健康管理ガイドライン』の中では、補助犬の整毛について定めている。しかし犬の被毛・抜け毛に関する研究はあまり行われていない。本研究では犬の抜け落ちる毛について3 つの実験を行った。実験に使う犬の毛の量は多量であるため、被毛0.03g あたりの本数を数え、1gあたりの本数を推測した。その結果、犬の被毛1 gあたりの本数は約32700 本であった。また犬に服を着せた状態と、服を着せていない状態で抜ける毛の本数を比較した。その結果、犬に服を着せた状態で150本程度、服を着せていない状態では230 本程度の被毛が抜け落ちることがわかった。これより、着衣によって通常の4 割近く被毛が落ちるのを防ぐことができると言える。さらに、掃除方法による抜け毛の回収率を比較した。その結果、床や畳の場合は手で払うだけでほとんどの抜け毛を回収できることや、粘着カーペットクリーナーと掃除機はどのような素材でも回収率が高いことなどが確認された。
著者
長江 信和 増田 智美 山田 幸恵 金築 優 根建 金男 金 吉晴
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.113-124, 2004-09-30 (Released:2019-04-06)
被引用文献数
2

外傷後認知尺度は、外傷体験者の認知を測る尺度である(Foa et al., 1999)。外傷後認知は、否定的なライフ・イベントの体験者にみられる外傷的反応の予後に影響を及ぼすと考えられる。本研究では、大学生における否定的ライフ・イベントの体験の分布を調べるとともに、その体験者を対象として日本版外傷後認知尺度の尺度化を試みた。大学の教場で調査を行った結果、回答者2,622名のうち53.5%は自然災害や交通事故などの体験者であることが判明した。一方、外傷後認知尺度の翻訳版がバックトランスレーションの手続きを経て作成された。否定的ライフ・イベントの体験者に対して郵送調査を行った結果、Foa et al.(1999)と同様の3因子が見いだされ、良好な再検査信頼1生と基準関連妥当性が確認された。日本版外傷後認知尺度は、否定的ライフ・イベントの体験者である大学生一般に適用できる可能性が示唆された。
著者
山田 貴子 新谷 知也 飯田 哲郎 岸本 由香 大隈 一裕
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.271-278, 2017 (Released:2017-12-26)
参考文献数
39
被引用文献数
1 8

ブドウ糖果糖液糖のアルカリ異性化である希少糖含有シロップ摂取による血糖応答に及ぼす影響をヒト試験で評価した。グリセミック・インデックス (GI) 試験を行った結果, 希少糖含有シロップのGI値は49であった。次に, 空腹時血糖値126 mg/dL未満の成人50名を対象にランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバーによる低用量単回試験を行った。ショ糖6 gまたは希少糖含有シロップ8.8 g (同量のブドウ糖含有量) をコーヒーに溶解し摂取させ, 120分までの血糖値およびインスリン値を観察した。希少糖含有シロップはショ糖に比べて血糖AUC (曲線下面積) およびインスリンAUCが有意に低下し, 低下率は血糖1.8% (p<0.01) , インスリン6.1% (p<0.05) であった。以上の結果, 希少糖含有シロップはショ糖に比べ血糖応答およびインスリン値の上昇が低い低GI甘味料であることが示された。低用量単回試験は倫理委員会の承認後, 臨床試験登録システムUMIN-CTRに登録し実施した (UMIN000018120) 。

4 0 0 0 OA 酒の虫

著者
山田みのる 著
出版者
磯部甲陽堂
巻号頁・発行日
1918
著者
安藤 沙耶 日野田 卓也 藤本 順平 山田 浩史 有薗 茂樹 菅 剛 金尾 昌太郎 石藏 礼一 小林 由典 鶴田 悟
出版者
日本小児放射線学会
雑誌
日本小児放射線学会雑誌 (ISSN:09188487)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.106-112, 2021 (Released:2021-03-27)
参考文献数
17

ビガバトリンとはGABA(γ(gamma)-aminobutyric acid)アミノ基転移酵素を阻害し脳内GABA濃度を上昇させ抗てんかん作用を有する薬剤である.Vigabatrin-associated brain abnormalities on magnetic resonance imaging(VABAM)とは,ビガバトリン投与中に生じる頭部MRIでの異常を指し,淡蒼球や脳幹背側,歯状核,視床などにT2強調像・拡散強調像で高信号を認めるとされている.症例1は6か月女児.点頭てんかんに対しビガバトリンとACTH療法の併用にて治療中,フォローの頭部MRIにて両側歯状核,中脳被蓋,淡蒼球,中脳黒質にT2強調画像・拡散強調画像で高信号を認めた.症例2は6か月女児.結節性硬化症に伴う点頭てんかんの発症予防目的にビガバトリンを使用中,フォローの頭部MRIにて脳幹背側の中脳四丘体・前交連に拡散強調画像で高信号を認めた.症例1,2についていずれも関連すると思われる臨床症状については認めなかった.特徴的な画像所見を呈し,また薬剤減量や中止で改善することがVABAMの特徴であり文献的考察を交えて報告する.
著者
西岡 和恵 久本 和夫 山田 健一 麻上 千鳥
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.758-761, 1987 (Released:2010-08-25)
参考文献数
9
被引用文献数
1

難治性の慢性蕁麻疹および皮膚掻痒症に対し, H1受容体拮抗剤としてヒドロキシジンを, H2受容体拮抗剤としてファモチジンとを用いその併用効果を検討した。その結果, 慢性蕁麻疹の7例中6例, 皮膚掻痒症の4例中2例において, ヒドロキシジン単独投与にくらベファモチジンを併用した方が有用と認められ, 今後試みられるべき優れた治療法と思われた。
著者
山田 宗寛
出版者
佛教大学福祉教育開発センター
雑誌
福祉教育開発センター紀要 (ISSN:13496646)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.33-40, 2016-03-31

糸賀一雄と田村一二、池田太郎は、戦後間もない頃に戦災孤児や浮浪児たちを、福祉や教育によってその人格や発達を輝かせ、社会を築いていく主体となっていくことを願って近江学園を設立した。そこでは子どもや障害のある人の要求を出発点にした実践によって「この子らを世の光に」や発達保障など社会のあり方を提起し、施設や制度を立ち上げ、今日の福祉につながっている。 一方、戦後70 年となった現代にあっても、貧困や虐待、ひきこもりをはじめ福祉の課題は拡がっている。糸賀らは、福祉対象者への支援課題から、制度や施策を創造し、主体的に社会のあり方を提起した。今日の児童虐待と戦災孤児の問題を考究すると、糸賀らが見つめた社会と現代は、共通する人間の人格や発達の課題が見えてくる。 糸賀思想は、現代の社会においても、今日的に実践していくことが重要であり、すべての人がゆたかに生きる社会を実現していく社会指標といえる。糸賀一雄戦災孤児近江学園児童虐待発達保障
著者
米満 文哉 井隼 経子 山田 祐樹
出版者
日本感情心理学会
雑誌
感情心理学研究 (ISSN:18828817)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.58-61, 2018-06-30 (Released:2018-09-29)
参考文献数
18

Resilience is the capacity to cope with stress, characterized as an activation process that protects one from psychological damage in adapting to personal and situational changes. Resilience is related to emotional processes including the attentional system and has been studied with spatial attention tasks. However, the relationship between resilience traits and temporal attention to emotional stimuli has not been studied. We investigated this relationship using an attentional blink (AB) paradigm. Observers searched two target upright faces (T1 and T2) inserted in a rapid serial visual presentation (RSVP) stream of inverted pictorial faces. The T1 and T2 tasks involved gender judgment and facial expressions (neutral, anger, and happy) judgment, respectively. A multivariate regression analysis showed that resilience scale score significantly predicted AB magnitude in response to negative stimuli, suggesting that resilience is related to temporary attentional bias toward negative information within a second.
著者
亀井 達也 宮内 政徳 小山田 義博 志水 勇夫
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.140, no.5, pp.196-200, 2012 (Released:2012-11-09)
参考文献数
37
被引用文献数
2 2

神経障害性疼痛はアンメットニーズが非常に高い難治性の慢性疼痛疾患である.いくつかの治療薬が臨床で利用されているが,その鎮痛効果は満足いくものではなく,さらにいずれの薬剤についても中枢性や心循環器系の副作用リスクが存在している.従って,このような副作用を回避し治療効果を高めた鎮痛薬を創製するため,痛みを伝える神経で選択的に機能している新規治療標的が探索されてきた.近年,有望な創薬標的として温度感受性のTRPチャネルが注目を集め,創薬研究が盛んに行われている.これらのセンサーチャネルは感覚神経終末や皮膚角質細胞等の疼痛発生部位を含む痛覚伝導路に広く分布し,病態時においては発現量の増加や機能亢進が認められ,熱・冷痛覚過敏,機械アロディニアや自発痛といった神経障害性疼痛の特徴的な症状に密接に関与することが報告されてきた.本稿では,ヒトでの検証段階に進んでいるTRPV1,TRPA1,TRPV3にフォーカスし,thermo-TRPチャネルリガンドの研究開発状況をアンタゴニスト/アゴニストに分けて紹介する.