著者
鈴木 弘 若林 良二 武藤 憲司 島田 一雄 浅井 紀久夫 山岡 克式 近藤 喜美夫 田中 健二
出版者
東京都立航空工業高等専門学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:03871355)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.37-42, 2001-10

Several experiments on distribution of some events with satellite communications and the Iuterent have been performed in the SEKIREI hall our college. In 2000,two distribution experiments were performed. One "The Advanced Technologial Education Forum 2000" distribution experiment was held on May 26,2000. The other "8th Satellite Design Contest" distribution experiment was held on October 22,2000. In this paper we describe the outline of the systems used these two distribution experiments and the procedure of our experiments. The questionnaire investigation for all the participants was adopted to evaluate our systems. The results of the questionnaire investigation for these two experiments are presented and compared with each other.
著者
中山 颯 鉄 穎 楊 笛 田宮 和樹 吉岡 克成 松本 勉
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.1399-1409, 2017-09-15

IoT機器の中にはTelnetサービスが動作し,容易に推測可能なIDとパスワードでログインができるものが大量に存在しており,この状況を悪用したサイバー攻撃が多数観測されている.本研究ではTelnetを利用したサイバー攻撃において,特にログインチャレンジとログイン成功後に使用されるシェルコマンド系列に着目した分析を行う.特にハニーポットにより観測される攻撃とハニーポットにより収集したマルウェアの動的解析により観測される攻撃を突合することで,攻撃元のマルウェアの識別を行い,マルウェア流行の状況把握を試みる.また,攻撃に利用されるID/パスワードを調べることで攻撃目標となっている機器の種類が増加傾向にあることを示す.
著者
齊藤 聡美 吉岡 克成 松本 勉
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.2, pp.826-833, 2016-10-04 (Released:2016-11-08)

近年,Web アプリケーションを利用した Web サイトを対象とした攻撃事例が多数報告されている.本稿では,Web アプリケーションが稼働している複数 Web サイトに対する悪意あるリクエストを,アクセスログから抽出する手法を提案する.提案手法では,複数の Web サイトに対するアクセスログを適用対象とし,リクエスト送信元ホスト ・ 送信先 Web サイト ・ 送信先コンテンツ間の関係性を分析する.これにより,複数のWebサイトに向けて同じコンテンツを要求するリクエストの発生を抽出できる.複数 Web サイト管理者は,こうしたリクエストの発生を検証することで,悪意あるリクエストの発生を突き止めることができる. In recent years, websites are often compromised by various cyber attacks. In this paper, we propose a method for extracting requests intended compromising websites under web applications from access log. Our method analyzes relations among source hosts, destination websites and requested contents. For this relation analysis, we can extract multiple requests that shared with different websites. With verifying those requests by website security analysts, they can find out malicious requests occurrence.
著者
國武 久登 津田 浩利 高木 良心 大野 礼成 黒木 義一 吉岡 克則 鹿毛 哲郎 伊藤 俊明 小松 春喜
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.105-110, 2006-06-15
被引用文献数
4

北部ハイプッシュブルーベリーの暖地栽培技術の開発を目的として,シャシャンボの台木としての可能性を検討した.3年生実生のシャシャンボに'バークレー','ブルークロップ'および'アーリーブルー'を接ぎ木したところ,活着率は85.7〜100%であった.また,接ぎ木活着の品種間差異を調査するために,ブルーベリー41品種(ハイブッシュブルーベリーおよびラビットアイブルーベリー)をシャシャンボに接ぎ木したところ,すべての品種で接ぎ木が可能であった.接ぎ木部分の不親和症状は接ぎ木4年後でも観察されなかった.シャシャンボ台に接ぎ木した'アーリーブルー'の新梢の第一次伸長量や果実垂は白根殊に比べ有意に高かった.しかしながら,新梢の第一次伸長は,ラビットアイブルーベリー台('ホームベル','ティフブルー')と比較してシャシャンボ台が劣っていた.果実の糖および有機酸分析を行った結果,含量および組成比に台木による大きな差異は認められなかった.以上の結果から,シャシャンボほブルーベリーと接ぎ木親和性があると推測され,南九州などの暖地において北部ハイプッシュブルーベリー栽培の台木として期待できると推測された.
著者
アハメド モハメド シャバン ゼイン 山地 大介 岡松(小倉) 優子 ソリマン モハメド アブエルダイム マブルク 石岡 克己 マコンド ケネディ 斉藤 昌之 木村 和弘
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.509-514, 2007-05-25
被引用文献数
11

脂肪細胞分泌因子,レプチンは摂食やエネルギー消費のみならず,免疫細胞機能を修飾することが知られる.ウシ単核球(PBMC)をレプチン単独あるいはT細胞マイトージェンCon Aと同時に刺激すると,レプチンはPBMCの増殖を10-40%増大させた.一方,PBMCからTリンパ球を分離し,同様に刺激すると,レプチンはTリンパ球の増殖を抑制したので,レプチンはPBMCに含まれる単球マクロファージなどに作用してTリンパ球増殖因子を産生させる可能性を示した.次に単球マクロファージを分離してサイトカイン遺伝子の発現を調べたところ,多寡はあるものの腫瘍壊死因子TNF-α,インターロイキン(IL)-1β,IL-12p35,IL-12p40,IL-18遺伝子の恒常的な発現が見られた.レプチンを作用させるとTNF-αとIL-12p40mRNAの発現が増大したが,他の遺伝子の発現は変化しなかった.TNF-αの分泌量を調べると,実際に培養液中の濃度が増加した.また培養液中のIL-1β濃度が増大した.そこで伏在性のpro-IL-1βやpro-IL-18を活性型に分解させるタンパク分解酵素caspase-1の発現について調べたところ,レプチンによってその遺伝子の発現が増大した.これらの結果より,レプチンは単球マクロファージに作用しIL-12p35/p40の複合体形成や活性型IL-1β/IL-18を分泌させTリンパ球の増殖を促進すると考えられた.
著者
浅岡 克彦 若林 拓史 亀田 弘行 岸尾 俊茂
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
地震工学研究発表会講演論文集 (ISSN:18848435)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1285-1288, 1997

都市交通の重要な一翼を担う地下鉄は, 耐震対策の面からシステムとして大別すれば, トンネルや軌道等の構造システム, 列車運行に関する運行管理システム, 列車の動力や駅の照明等の電力システムに区分される.本稿では, 構造システムのようなハード面のみならず, ソフト面である運行管理システムを含めた地下鉄の地震防災の現状を取り上げ, 日本と並び地震多発地帯であるアメリカ西海岸の地下鉄の地震対策と比較し, その課題について述べる.具体的には, 構造システムでは, 兵庫県南部地震後の既設構造物の耐震補強の状況や耐震基準の改定等について大阪市地下鉄を例に取り上げ, これとサンフランシスコのBARTとロサンゼルスのRed Lineの事例とを比較する.また, 運行管理面についても, 地震時の対応策について日米の地下鉄のマニュアルの違い等を比較する.
著者
森岡 克司 堺 周平 竹上 千恵 小畠 渥
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.732-738, 1999-07-15
被引用文献数
9 12

マルソウダ加工処理残滓の有効利用のための基礎的知見を得ることを目的として, 高知県沖で漁獲されたマルソウダの脂質および脂肪酸組成の季節変動を調べた。残滓の約42%を占める頭部および眼窩組織の脂質含量は, 一年を通じてそれぞれ5.2∿11.6%および7.0∿17.9%の間で変動した。両組織の全脂質の脂肪酸では, 22 : 6n-3(DHA)の組成比が通年最も高く, 頭部で22.7%以上, 眼窩組織で24.5%以上を占めていた。以上の結果から, マルソウダ加工処理残滓のうち, 眼窩組織を含む頭部はDHAの供給源として利用できる可能性が確認された。
著者
江口 恭三 岡 克
出版者
Japanese Society of Breeding
雑誌
育種学雑誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.45-50, 1966

栽培品種ヒックス・ブロードリーフから葉数の4~5枚多い低度多葉型個体を選抜し,育成固定をはかったが,固定系統が得られなかったので,その遺伝的原因を研究し,つぎのことを明らかにした。1)低度多葉型個体の自殖次代または通常品種との交雑次代において,普通型個体と多葉型個体とがそれぞれ1:2または1:1の割合に単性遺伝の分離を示した。2)多葉型個体は普通品種より高度の短日性を示す劣性遺伝子をもつヘテロ型であり,劣性ホモ個体は出現しなかった。3)劣性ホモ個体は接合体致死作用により不稔種子と在り枯死しているものと考えられた。4)接合体致死作用は劣性の短日性遺伝子がホモの場合にのみ認められ,両者はきわめて密接な関連をもっていた。
著者
田辺 瑠偉 鈴木 将吾 イン ミン パパ 吉岡 克成 松本 勉
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.2021-2033, 2016-09-15

マルウェアには,攻撃対象ホスト上のネットワークサービスの脆弱性を突いてその権限を奪取するリモートエクスプロイト攻撃や脆弱なパスワードが設定されている機器へ不正侵入を行うことで感染を拡大するものが存在し,インターネット上の重大な脅威となっている.こうしたマルウェアに感染したホストは,その脆弱性を修正しない限り感染中もさらなるリモート侵入を受ける可能性がある.一部のマルウェアは自らが侵入する際に悪用した脆弱性を感染後に修正することで他のマルウェアによる侵入を防ぐことが知られているが,マルウェア感染ホストへのリモート再侵入の可能性についてはこれまで詳しく検証されていない.そこで本稿では,実マルウェア検体を用いた動的解析実験によりマルウェア感染ホストへのリモート再侵入の可否を検証し,マルウェアに感染したホストへのリモート再侵入により感染の拡大を阻止する手法を提案する.検証実験では,ハニーポットを用いて収集したリモートエクスプロイト攻撃を行う294検体のうち,181検体においてリモート再侵入が成功した.同様に,ハニーポットを用いて収集した組み込みシステムを狙うマルウェア18検体のうち7検体においてリモート再侵入が成功した.リモート再侵入が成功したマルウェア感染ホストについては,侵入に用いたサービスや感染拡大を行っているプロセスの停止,通信の制限を行うことができた.提案手法を用いることで,保護対象ネットワーク内で発生した感染拡大活動を観測し,マルウェア感染ホストへのリモート再侵入により感染が拡大するのを阻止する,マルウェアへの早期対応を目指す.
著者
高岡 克宜 鶯 春夫 岡 陽子 唐川 美千代 平島 賢一 別部 隆司 嶋田 悦尚 橋本 安駿 橋本 マユミ 大庭 敏晴
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.F0898-F0898, 2006

【はじめに】<BR> 現在、理学療法分野では腰痛軽減を図る上で様々な物理療法や徒手療法が行われている。当院においては徒手療法を中心に治療を行っているが関節周囲軟部組織の伸張や関節モビライゼーション効果を目的に腰椎間歇牽引器(以下;従来型)を用いて牽引療法も施行している。今回、自重牽引器である浮腰式アクティブ運動療法腰痛治療器プロテック(以下;プロテック)を施行する機会を得たので従来型と比較し、その効果を検討した。<BR>【対象および方法】<BR> 平成17年6月現在の当院職員71名に対し腰痛に関するアンケート調査を行い、腰痛を有しているが整形外科疾患を有していないため治療を行っていない者15名(性別:男性5名、女性10名、平均年齢42.7±13.1歳)を対象とした。なお、対象者に安静時痛や夜間時痛を有する者はなかった。<BR> 方法は対象者を無作為にプロテック群7名、従来型群8名の2群に分け、プロテック群は開始14分間を股・膝関節90°屈曲位、残り1分間を股関節90°屈曲・膝関節完全伸展位で牽引を施行した。違和感が出現した場合は膝関節完全伸展位での牽引を止め、痛みが出現した場合は中止した。従来型群はORTHOTRAC OL-2000(OG技研)を腰椎介達動力牽引の治療肢位で使用し牽引力は体重の1/3、牽引持続時間10秒、休止時間5秒で、15分間施行した。両群とも週2回の頻度で6週間施行した。評価として日本整形外科学会腰痛疾患治療成績判定基準(以下;日整会判定基準)、指床間距離(以下;FFD)、Visual analog scale(以下;VAS)を牽引前、3週間後、6週間後に行い最後にアンケート調査を行った。なお、対象者には本研究に関して十分な説明と同意を得た。<BR>【結果】<BR> 牽引前と6週間後の結果を比較すると、プロテック群の日整会判定基準の平均値は24.0±2.2点から26.5±1.1点、VASは4.8±2.4から2.0±1.5、FFDは2.2±12.0 cmから2.2±11.5cmであった。従来型群の日整会判定基準の平均値は24.0±3.8点から26.8±2.1点、VASは3.6±2.6から1.0±1.3、FFDは3.0±13.9 cm から5.6±14.0cmであった。上記の結果より、両群共に改善が認められたがFFDにおいては従来型群のみに改善を認めた。また、アンケート結果では肯定的回答が両群で4名ずつ得られた。なお、プロテック群では初回牽引後に1名、従来型群では2週間以内に3名、腰痛が出現し牽引を中止した。<BR>【考察】<BR> 両群共に腰痛軽減効果が認められた反面、疼痛が出現し悪化した者も認められた。また、本研究においては症例数が少なかったため統計学的にも両群の差を認めることが出来なかった。今後は牽引肢位や牽引力、骨盤傾斜角度等の検討を行うとともに、症例数を増やし両群の適応を再検討する必要性が示唆された。
著者
益岡 弘司 世古 哲哉 森木 宣行 山中 猛成 常岡 克伸 上田 国彦 中沢 茂雄 小野 直見 二神 康夫 須川 正宏 井坂 直樹 中野 赳
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.295-299, 1996

Tissue plasminogen activator(t-PA)による冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)後の再閉塞が,以前より問題となっている.短時聞でのt-PA投与に伴う反応性の線溶能の変動が,再閉塞に関与することを既に我々は報告した.今回我々は,現時点で一般臨床上使用可能な投与量でも再閉塞の予防に寄与する投与方法がないかを検討するために,2つの異なったt-PAの投与方法を試み比較検討した.〔方法〕急性心筋梗塞患者20例を無作為にA群10例とB群10例に分けた.A群にはt-PA640万単位でPTCRを施行した.B群は480万単位で施行後,160万単位を6時間かけて末梢静脈より持続点滴した.PTCR開始前と開始の24時間後に採血し,t-PA,PAI-1,PIC,TAT,AT III,α2-PI,fibrino-gen,D-dimerおよび血小板数を測定した.〔結果〕PTCRはA群の1例で再灌流しなかった.4週後の確認造影では,PTCR不成功の1例に加え別にA群で1例が完全閉塞であったが,B群に再閉塞例はなかった.PTCR開始前の各因子に両群間で有意差は認めなかった.24時間後の値では,TATがA群15.4ng/ml,B群3.2ng/mlと有意にB群で低値であったが,他の因子に両群間で有意差は認めなかった.〔結論〕PTCR後のt-PA持続点滴を試みた.点滴例に慢性期再閉塞はなかった. t - P A 持続点滴例はPTCR単独例に比し,24時間後のPICに差はないがTATは有意に低く,線溶療法後の線溶活性は変わらないが反応性の凝固亢進状態の持続は弱いと考えられ,再閉塞の予防に有用である可能性がある.
著者
松岡 克尚
出版者
関西学院大学
雑誌
関西学院大学社会学部紀要 (ISSN:04529456)
巻号頁・発行日
vol.99, pp.115-130, 2005-11-08

Empowerment is a concept that is indispensable to the theory and practice of social work for the people with mental illness. However, there have been criticisms in terms of postmodernism and disabilities studies that social work essentially has a concealed power structure. Therefore, with more support from social workers, clients become more dependent on them, resulting in a disempowered state. This study evaluates the role of social workers in the empowerment of the people with mental illness in terms of the association between "disabilities culture" and empowerment. Disabilities culture indicates the claim that the people with disabilities have their own culture. For the people with mental illness, establishing their own culture means nothing less than empowerment for themselves. The role of social workers is to make approaches so that the people with mental illness can create their own culture by self-empowerment and deepen exchanges with others who have disabilities. We then examine the issues inherent in such approaches.
著者
冨岡 克広 福井 孝志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.88, pp.59-63, 2014-06-12

近年、ナノメートルスケールの直径を有した半導体ナノワイヤ・ナノロッドが次世代エレクトロニクス・フォトニクス材料として注目されている。有機金属気相選択成長法により集積したSi上のIII-V族化合物半導体ナノワイヤに形成される特異なヘテロ接合界面を利用した、低電圧トランジスタ応用と光電変換素子応用について紹介する。