著者
村岡 克紀 内野 喜一郎 山形 幸彦
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.220, 2004-02-10 (Released:2019-09-27)
参考文献数
8

パルスレーザーのもつ高いパワーと時間的・空間的な高いコヒーレンスとを組み合わせて,ほかの手法では得られない独特のプラズマ計測法が発展させられてきた.本稿では,その最も代表的な手法であるレーザートムソン散乱法とレーザー蛍光法について,最近の動きを中心に報告する.
著者
田野 聡 鶯 春夫 高岡 克宜 松村 幸治 田岡 祐二
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Da0983, 2012 (Released:2012-08-10)

【目的】 小胸筋は,第2~5肋骨前面から起こり肩甲骨烏口突起に停止する。筋機能としては,肩甲骨の前傾,下方回旋の他に,吸気補助筋としての作用もある。臨床現場では,姿勢不良や肩こり,また呼吸器疾患においても,小胸筋の短縮または過緊張が認められる場合がある。このことから小胸筋の短縮が,肋骨の位置に影響を及ぼす可能性があると考えられる。そこで本研究では,擬似的に小胸筋短縮位にした状態(以下,小胸筋短縮位)での呼吸時の肋骨の動態を,超音波画像を用いて検討することを目的とした。【方法】 対象は,健常男性13名(年齢25.9±5.1歳)とした。超音波画像は,超音波画像診断装置(東芝,SSA-660A)とリニアプローブ(東芝,PLT-704AT,7.5MHz)を用い,Bモード法により表示した。リニアプローブは,右第4肋骨を標識とし乳頭ライン上に縦方向に置いた。測定肢位は座位で,上肢下垂位を基準肢位(以下,基準肢位)とし,小胸筋短縮位は自動運動にて肩関節を伸展,内転,内旋させることにより,肩甲骨前傾位とした。測定1:基準肢位と小胸筋短縮位での,肋骨の位置の相違をみる目的で,安静呼吸の吸気時と呼気時にそれぞれ分け,その位置を測定した。具体的な方法は,基準肢位における吸気時の第4肋骨の位置と,小胸筋短縮位における吸気時の第4肋骨の位置を比較した。呼気時も同様に実施した。測定2:安静呼吸の呼気時から吸気時までの肋骨の移動範囲をみる目的で,基準肢位と小胸筋短縮位で呼気時から吸気時までの第4肋骨の移動距離をそれぞれ測定した。また,その移動距離を比較検討した。測定3:深呼吸の最大呼気時から最大吸気時までの肋骨の移動範囲をみる目的で,基準肢位と小胸筋短縮位で最大呼気時から最大吸気時までの第4肋骨の移動距離をそれぞれ測定した。また,その移動距離を比較検討した。統計処理はt検定を用い,有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮,説明と同意】 対象者には,本研究の主旨および内容を説明し,同意を得てから研究を実施した。【結果】 測定1:小胸筋短縮位の吸気時では,基準肢位吸気時より頭側に5.9±2.5 mm移動した。また,小胸筋短縮位の呼気時では,基準肢位呼気時より頭側に4.4±1.8mm移動した。測定2:基準肢位での肋骨の移動距離は3.2±1.2mmであった。小胸筋短縮位での肋骨の移動距離は2.0±1.1mmであった。小胸筋短縮位は基準肢位に比べ, 肋骨の移動距離は有意に小さかった(P<0.01)。測定3:基準肢位での肋骨の移動距離は8.5±5.4mmであった。小胸筋短縮位での肋骨の移動距離は5.7±4.3mmであった。小胸筋短縮位は基準肢位に比べ, 肋骨の移動距離は有意に小さかった(P<0.05)。【考察】 今回,擬似的な小胸筋短縮位では,測定1の結果より,吸気時,呼気時ともに肋骨が挙上した。小胸筋の短縮により,胸郭と肩甲骨の位置関係に影響を与え,烏口突起に付着する小胸筋を介して,肋骨の挙上変位が起こったと考える。また,測定2,3の結果より,小胸筋短縮位では,安静呼吸時と深呼吸時ともに,肋骨の移動距離は低下した。通常,肋骨は吸気時に挙上し,呼気時には挙上位から下制する。今回,吸気時に肋骨が挙上した後,呼気時において下制の移動が少なかったことにより,肋骨移動範囲が狭くなったと考える。小胸筋は,吸気補助筋として肋骨を挙上させることにより,胸郭を拡張させるといわれている。しかし,常時,小胸筋が短縮した場合,吸気時,呼気時ともに肋骨が挙上した状態であるため,胸郭の拡張は起こりにくくなるのではないかと考える。【理学療法学研究としての意義】 小胸筋に関しては,胸郭出口症候群や不良姿勢の際に重要視されているが,呼吸に関連した報告は少ない。今回,臨床で遭遇する小胸筋の短縮に対し,呼吸の観点より,その影響を超音波画像を用いて検証した。本研究の結果により,小胸筋短縮が,肋骨挙上を引き起こし,胸郭拡張が制限されると推察された。この結果は,臨床的有用性が高く,理学療法の治療にも反映するため,本研究の意義は大きいと考える。
著者
宗岡 克政 井川 真理子 栗原 典子 木田 次朗 三上 智子 石原 勇 内田 淳子 塩屋 桐子 内田 直 平澤 秀人
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.511-519, 2008 (Released:2008-12-05)
参考文献数
33
被引用文献数
2 6

目的:紫色蓄尿バッグ症候群(PUBS)は膀胱留置カテーテル使用中に蓄尿バッグが紫色に着色する病態である.便秘と関連したトリプトファン代謝異常と尿路内細菌増殖によるアルカリ環境下でのインジゴ生成が,発現機序として提唱されている(トリプトファン―インジゴ仮説)が,PUBSの発生状況や発生機序に関して,さらなる検討が必要であると思われた.方法:認知症病棟において発生した6例(男性3例,女性3例)のPUBSに対して生化学的,細菌学的検査を行い発現機序について検討した.結果:経過中3例で抗生剤使用後に,1例で自然経過中にPUBSの消失がみられた.全例で慢性の便秘がみられた.1例は経口食物摂取不能例での発生であった.PUBS発生中の6例のうち,アルカリ尿が4例で,尿中インジカン陽性が4例(うち擬陽性1例)でみられた.PUBS消失後,4例の尿pHはすべて中性化し,尿インジカンは陰性化した.一方,尿細菌培養結果では,PUBS発生中にEnterococcus faecalisがMorganella morganni(3例),Pseudomonas aeruginosa(1例)とともに検出されたほか,Klebsiella pneumoniaeとCitrobacter属の単独感染がみられた.PUBS消失後では検出菌種は変化したが,無菌化した例はなかった.アミノ酸値では,トリプトファン値に一定の傾向がみられなかった一方,血中および尿中α-アミノ-n-酪酸値がPUBS消失後の4例全例で減少していた.PUBS自然消失例では,血中タンパクの増加がみられた.また,尿中インジカン定性結果,尿pHおよびアミノ酸値は,新鮮尿とバッグ内尿で差異がみられた.結論:今回みられた所見は「トリプトファン―インジゴ仮説」を支持するものであったが,矛盾する結果も少なからずみられ,当該仮説では説明のつかない病態のあることが示唆された.また,あらたに注目すべき点として,一定の菌の常在化,α-アミノ-n-酪酸の代謝およびタンパク合成能低下がPUBS発生要因として示唆された.
著者
井川 和宣 友岡 克彦
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.411-415, 2020 (Released:2020-05-13)
参考文献数
13

ケイ素は地球上に潤沢に存在し,かつ,炭素と同様に四面体構造を形成する.しかしながら,科学が進歩,多様化した現代においてもなお,ケイ素を含む医薬品(以下,ケイ素医薬品と称する)の開発研究はごく限られている.本稿では,これまでケイ素医薬品の開発が困難であった理由について論じるとともに,その問題の一つの解として我々が着目している「キラルケイ素分子の利用」を提唱し,また,不斉合成の実際と生物活性について紹介する.
著者
今岡 克也 桜井 秀浩
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.64, no.519, pp.47-54, 1999
被引用文献数
1 1

The 1997 Aichiken-Tobu Earthquake (M5.8) occured in 39 km depth beneath Mikawa region. By questionnaire survey method seismic intensitiy distribution was investigated to about 250 elementary schools in Mikawa region. And microtremor measurement have been carried out at the same schools. The purpose of this study is to interpretate the seismic intensity distribution from microtremor characteristics and souce effects. Seismic intensity increment is defined to be difference of seismic intensity of equivalent hypocentral distance in which source effects are excluded. In conclusion the period of peak horizontal-to-vertical spectral ratio of short-period microtremors is found to be in good agreement with seismic intensity increase. And the average of horizontal-to-vertical amplitude ratio of microtremors is better agreement with seismic intensity increase.
著者
吉田 啓志 近藤 駿 増田 裕里 嶋尾 悟 浜岡 克伺 成冨 博章
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.323-326, 2018 (Released:2018-04-27)
参考文献数
16
被引用文献数
2

〔目的〕本研究は,リハビリ後自宅退院した脳卒中患者の活動範囲を屋内群と屋外群に分類し,屋外活動の可否を最も予測可能な退院時身体的因子のカットオフ値を明らかにすることとした.〔対象と方法〕自立歩行可能で自宅退院した脳卒中患者31名を対象とした.退院3ヵ月後の活動範囲をLife Space Assessment(LSA)を用いて調査した.退院時評価項目のうちLSA合計点と有意に相関する指標を抽出し,屋外活動判別に最も適したカットオフ値を求めた.〔結果〕6分間歩行距離(6MD)のカットオフ値が最も高い判別能を示し,その値は358.5 mであった.〔結語〕脳卒中患者の自宅退院後の屋外活動を維持・向上させるためには入院中の6MDにおいて350 m以上を目指す必要があることが示唆された.
著者
吉岡 克人 鳥畠 康充
出版者
日本腰痛学会
雑誌
日本腰痛学会雑誌 (ISSN:13459074)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.163-168, 2004 (Released:2008-02-06)
参考文献数
14

急性大動脈解離・瘤破裂における腰痛・背部痛や対麻痺の頻度,および脊椎疾患との鑑別方法を明らかにするため,救急部を受診した50例に対し診療録による調査を行った.腰痛や背部痛のみを症状としたのは19例(38.0%)で,腰痛・背部痛に胸痛・腹痛を合併した例をあわせると64.0%の頻度であった.また,対麻痺の発症を1例(2.0%)に認めた.高血圧の既往を認めた例が59.6%,来院時に血圧異常を認めた例が83.3%と高率であった.画像診断では,CTスキャンで全例に確定診断が得られた.運動器プライマリケアにおいて,大動脈解離・瘤破裂は遭遇頻度は少ないが,患者の救命や医療過誤の回避という観点から極めて重大な疾患群である.高血圧の既往,来院時血圧異常,体位に関係のない激烈な腰背部痛を訴える症例に対しては本症候群を疑い,CTスキャンを施行すべきである.
著者
吉田 直樹 吉岡 克成 松本 勉
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.669-676, 2012-10-23

耐タンパーソフトウェアの構成法として自己書換えを用いた方法が知られている.組込みシステム向けの一部のマイコンでは,機械語プログラムを書換える方法が適用できない場合があり,そのような場合においても有効となる方法にニーズがあると考えられる.本稿では,データメモリに可変な中間コードとして振舞うデータ部を格納し,命令メモリにそれを実行するインタプリタ部を格納する2部構成の耐タンパーソフトウェアの作成方法を提案する.この方法は,命令メモリを書換えられないマイコンに適用できるだけでなく,命令メモリ内の機械語プログラムを自己書換えする方法に比べて一般的に高速な実行が可能であるという特徴を有する.
著者
富岡 克寛
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3-4, pp.71-72, 1971-12-31 (Released:2017-08-10)

アオスジアゲハ(Graphium sarpedon nipponum FRUHSTORFER)の越冬蛹は,幼虫期の短日条件が主な要因で生じる休眠蛹であることを,すでに報告した.この時の短日飼育による休眠蛹は,野外において秋に形成されるものとは異なる時期のものがあった.これらの休眠蛹が翌年の春までに羽化する時期を観察して,野外における経過と合わせて考察を行なったので報告する.
著者
松岡 克典
出版者
日本人間教育学会
雑誌
人間教育学研究 = Journal for humanistic education (ISSN:21889228)
巻号頁・発行日
no.4, pp.73-85, 2016-12

Abstract:Instead of having the students only memorize and use the usual method of dividing fractions by reversingthe fraction (turning the fractions upside down), the teacher should take advantage of what the students have alreadylearned. The teacher should encourage the students to use what they have learned to think of different ideas andmethods while they discover and gain an understanding about how to divide fractions. Allowing students to learnfrom each other will not only help raise the students' awareness but also their way of thinking about how to do thecalculations to divide fractions. This method of using what they have already learned as well as learning from otherstudents' ideas and methods will also give the students a sense of fulfillment through their active participation
著者
片岡 克己 安東 潤 中武 一明
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
西部造船会会報 (ISSN:0389911X)
巻号頁・発行日
no.96, pp.1-8, 1998-09-04

The hydrofoil catamaran model which is built up with the twin Wigley hulls and the tandem fore and aft set of hydrofoils is used for the numerical calculation and the experiments of this model was performed at Kyushu University. In this paper, combining with a Rankine source method, the SQCM (a simple panel method) is applied to the unsymmetrical flow problem around catamarans. And the running attitude of the model is not fixed in both the calculation and the experiments. Comparing with the experiment we show the interaction between hulls and the hydrofoils for the lift and the wave-making resistance in the high speed range.
著者
三村 可菜 淺川 裕美 橋本 正勝 早川 典之 石岡 克己
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.139-143, 2013-12-25 (Released:2016-01-26)
参考文献数
6

α1-酸性糖蛋白 (α1-AG)は急性相反応蛋白の一種であり,猫において炎症や腫瘍を検出するスクリーニング項目として注目を集めつつある。今回新たに開発した測定試薬を用い免疫比濁(TIA)法による猫血中α1-AGを測定した結果,同時再現性と希釈直線性はともに良好で,その測定値は一元放射免疫拡散法による測定値と高い相関を示した。この試薬を用いたTIA法で日本獣医生命科学大学付属動物医療センターに来院した238頭の猫の血中α1-AG濃度を測定したところ,α1-AGが上昇していた125頭のうち血清アミロイドA(SAA)の上昇を伴っていたものは62頭で,乖離が見られることからα1-AGとSAAの同時評価が病期判定や鑑別診断に結びつく可能性が示唆された。また,TIA法による猫α1-AGの測定は大規模な検体処理に適し,検査項目としてのα1-AG測定の普及に寄与することが期待される。
著者
高田 潤一 山口 しのぶ 廣瀬 幸夫 山岡 克式
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

ラオス人民民主共和国ルアンパバーンでは,伝統的な建造物と植民地時代の建造物が融合した優れた街並みが1995年に世界遺産に指定された.しかし,2007年に行われた世界遺産センターの調査では,違法建築の急増による危機遺産化の懸念が示唆された.従来の手作業による建築許可・管理では十分な情報分析が不可能な状況である.本研究では後発途上国という条件を踏まえた世界遺産管理のための持続可能な地理情報システムの利用に関して研究を行った.
著者
畑 正人 田邉 正人 吉岡 克成 大石 和臣 松本 勉
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2011 論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.624-629, 2011-10-12

現代の自動車は,CAN(Controller Area Network)に代表される車載ネットワークを導入している.しかし,CANプロトコルには暗号化や認証などのセキュリティ機能がなく,盗聴やなりすましなどが容易にできてしまう可能性がある.本論文では,不正にCAN-IDが使用されることを検知し,挿入されたメッセージがバス上に流れきる前に破棄する“不正送信阻止方式”を提案する.この方式の特徴は,攻撃者からのメッセージの挿入を検知するだけでなく,送信自体を防ぐことができる点である.また,受信側ECUに変更を加える必要がなく,十分な即時応答性が見込まれるため,車載ネットワークへの導入が期待できる.
著者
高樋 さち子 首藤 登志夫 下渡 敏治 小川 克郎 福岡 克也 成田 堅悦
出版者
秋田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究は,環境負荷を低減するパーム油の利用促進とパーム油生産の大規模プランテーション開発に伴う環境破壊の修復との両側面から進められた。パーム油などから作られるバイオディーゼル燃料にバイオエタノールを混合し,環境負荷の減少を試みるとともに,今後持続的水質修復効果を進めるため,現地生産品の"炭"の有効利用を研究することに発展した。
著者
福田 裕海 山岡 克式 酒井 善則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.441, pp.47-52, 2004-11-11

IPでの移動性を実現するモバイルIPに関してハンドオフ時の切断時間とそれに伴うパケットロスに関する様々な検討が行われているが,ストリーミングアプリケーション利用時にハンドオフ時の経路変更が引き起こす遅延変動により生じる移動端末の再生品質劣化についてはほとんど検討されていない.そこで本研究ではこの問題を解決する新しいハンドオフ手法を提案する.本提案方式では,ハンドオフごとに複数の経路を設定,保持し,ストリーミングの再生に適した遅延変動の少ない経路を移動端末がハンドオフ時に受信経路として選択することによりハンドオフ時のストリーミング再生品質劣化を減少することが可能となる.これにより再生ストリーミングの初期バッファ量を減少させることができ,再生遅延やバッファ量の減少が可能となる.計算機シミュレーションにより提案方式の有効性を示した.
著者
瀬戸山 博子 野村 真希 矢田 ともみ 吉丸 洋子 楢原 哲史 稲田 浩気 田中 健太郎 蔵野 宗太郎 徳永 尭之 飯尾 悦子 長岡 克弥 渡邊 丈久 江口有 一郎 田中 靖人
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.583-586, 2023-11-01 (Released:2023-11-10)
参考文献数
5

Continuation of activities is important for the hepatitis medical care coordinators to fulfill their functions, which must be supported by regional core centers for liver disease management. Thus, we conducted a questionnaire survey among coordinators in Kumamoto Prefecture to identify factors that motivates them to continue their activities. Results showed that coordinators were mainly motivated by a sense of social contribution. The factors considered important in the continuation of their activities are self-evaluation and of others, resolution of concerns about their activities, and the presence of peers/consultants. The regional core centers should actively provide a place and means for the coordinators to be active.