著者
岡本 一弘
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.251-252, 1997-03-12

GUI環境が一般化する中で、データ入力環境についても様々な改善がなされている。しかし、従来の入力支援はアプリケーションに組み込みのものが主であり、アプリケーションプログラムに独立に使用されているのは日本語入力のためのかな漢字変換のような限られた例しかない。汎用的なGUI環境を提供しようという試みとしては、登内らによる、GUI部品をさらに細かい機能部品に分け、カスタマイズを可能にする方法がある[1]。これは、GUIが提供すべき機能構造のアプリケーションへの依存性に着目した方法であるが、結局は各アプリケーションについて個別にGUIを構築する必要がある。この問題はGUI環境が提供すべき機能がアプリケーション、特にそのアプリケーションが処理するデータの性質や内容に依存していることに起因している。つまり、各アプリケーションに対する入力支援の実現はその中で扱うデータの性質や内容をあらかじめ知らないと難しい。ここではプロセス間通信機能を用いてアプリケーションの扱うデータに関する情報を取得し、それを用いてアプリケーションに独立に入力支援を行う方式を提案する。さらに、この方式を実現する場合の問題点について検討する。
著者
岡本政子 著
出版者
大学館
巻号頁・発行日
1904
著者
岡本 敏一 山田 純三
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.863-870, 1981-12-25

アヒル腺胃における内分泌細胞を光学および電子顕微鏡で観察し次の所見を得た. 1) アヒル腺胃には銀親和細胞は認められなかった. 2) 深在腺には多数の好銀細胞が卵円形と2極あるいは多極性の突起をもった形でみられた. 浅在腺には卵円形のものが少数みられるにすぎなかった. 3) これらの内分泌細胞を電顕観察し, 分泌顆粒の形態から次の4形に型別した. I型:顆粒が径約100〜250 nmの球形で種々の電子密度と, 空胞状から充実したものまで多様な内容を示すもの. この型の細胞は深在腺のみにみられ, Grimelius法またはSevier-Munger法で検出される突起をもつ細胞と同じ細胞と考えられた. II型: 径約200〜450 nm大の多数の大型球形顆粒の間に, 長径約200〜500 nmの多形性顆粒が少数混在する. いずれの顆粒も電子密度が高く, わずかな明調帯を有していた. 少数の脂肪様滴がこれらの顆粒間に混在していた. III型: 顆粒は径約230〜400 nmの球型で種々の電子密度を示す. この顆粒がアヒル膵島のD細胞顆粒と同様の形態であることから, この型の細胞はD細胞と推察された. IV型: 顆粒は球形で径約80〜200 nmと非常に小型で, 限界膜に囲れ高い電子密度を示す. 4) これらの内分泌細胞はすべて閉鎖型と推定した.
著者
鶴見知生 小澤 陽平 岡本 鉄兵 小泉寿男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.29, pp.97-104, 2005-03-18

主としてリアルタイムソフトウェアの機能量測定法としてCOSMIC-FFPが近年ISOにおいて規格化された。しかしながら、測定法の原理/原則は述べられているが、ソフトウェア工学手法と連携していないため、メトリックスの原単位として採用する場合に致命的な測定者によるバラツキが避けられない。また、要求仕様の変更は機能量にも影響を与えるため、機能量はプロジェクト開始時だけではなく、開発プロセスのマイルストーンで継続的に測定することが必要となる。このためには測定手法が開発手法とリンクしていないと測定のためのプロセスが発生することになり、継続的な測定が難しくなる。本論文はこれらの問題を解消し、機能量を原単位とするメトリックス管理を可能にするために、UMLのいくつかのダイアグラムを利用した機能量測定と連携したオブジェクト指向アプローチの要件分析手法を提案するものである。In recent years, a method of FSM (stands for Functional Size Measurement) methods named COSMIC-FFP has been standardized in ISO for measurement of functional size, mainly of a real-time software. The definition, principles and rules of terms are stated in the method, but those are not associated with any software engineering method. Hence, there is no way to avoid scattering of measured value by measurers, and this will result in the fact that it is unavailable to apply this method for the software metrics.In addition, the measurement of functional size should be performed not only once at the beginning of the project, but also at many times whenever a functional user requirement is changed. Therefore, if not associated with any software engineering method, the measurement of the functional size of the software to be developed imposes an additional work on developers, which makes it difficult to measure the functional size continuously in the progress of project.
著者
桜井 伸二 池上 康男 矢部 京之助 岡本 敦 豊島 進太郎
出版者
社団法人日本体育学会
雑誌
体育學研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.143-156, 1990-09-01
被引用文献数
8

Many joint actions are involved in the throwing motion of a fastball pitch; therefore, two dimensional (2-D) procedures are insufficient for analyzing the throwing motion. In this study,three dimensional (3-D) high-speed cinematography was used to record fastball pitches of varsity baseball pitchers. Two small reference sticks were fixed on the hands and forearms of the throwing arm of the subjects to detect their movements.The direct linear transformation (DLT) method was used for 3-D space reconstruction from 2-D images filmed by two from 2-D images filmed by two phase-locked cameras (200 frames/s).The throwing arm has seven degrees of freedom of joint motion except in the fingers; three for the shoulder, one for the elbow, one for the radioulnar, and two for the wrist. Following seven joint angle changes corresponding to all these degrees of freedom were obtained throughout the pitching motion. 1) horizontal abduction/horizontal adduction angle at the shoulder joint, 2) abduction/adduction angle at the shoulder joint, 3) internal rotation/external rotation angle at the shoulder joint, 4) flexion/extension angle at the elbow joint, 5) pronation/supination angle at the radio-ulnar joint (forearm), 6) radial flexion/ulnar flexion angle at the wrist joint, 7) palmar flexion/dorsi flexion angle at the wrist joint. The results showed that horizontal adduction and internal rotation of the shoulder,extension of the elbow, pronation of the forearm, and palmar flexion of the wrist were the important joint actions for fastball pitching in baseball. Preliminary to these motions were motions in the opposite direction; e.g., horizontal abduction and external rotation of the shoulder,flexion of the elbow, supination of the forearm, and dorsi flexion of the wrist were detected.These motions in the opposite direction would be useful to extend the range of the motion in each joint angle. The results also appear to be connected to intrinsic muscle propertios, that greater power can be exerted during shortening of the muscle when it is stretched just before the shortening action.
著者
岡本 智英子
出版者
関西学院大学
雑誌
ビジネス&アカウンティングレビュー (ISSN:18809642)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.31-41, 2007-03
被引用文献数
1

事業譲渡において,譲受会社が譲渡会社の商号を続用した場合に,譲受会社は譲渡会社の事業によって生じた債務を弁済する責任を負う(会社法22条第1項)が,この責任が類推適用される場面が拡大している。会社分割においても類推適用をし,譲受会社の責任を認める判例が登場しているが,事業譲渡と会社分割は法的性質が異なっているので,会社分割においては,会社法22条第1項を類推適用すべきではないと考える。
著者
木場 崇之 岡本 俊宏 水野 浩
出版者
特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.123-127, 2005-03-15
被引用文献数
1

症例は32歳男性.発熱, 喀痰, 上腹部痛を主訴に当院内科を受診, CTで肝臓および肺内に空洞を伴う腫瘤を認めた.肝膿瘍を疑い経皮ドレナージを施行し, 同時に空洞内の造影を行ったところ横隔膜を越えて気管支まで造影され, 肝気管支瘻と診断された.メトロニダゾールとフロモキセフを使用し炎症所見は改善したため, 肺膿瘍加療目的により当科転科となる.肺病変部切除と瘻孔閉鎖を目的に開胸術を施行した.手術は前方腋窩切開で開胸し, 病変の存在する中葉の切除を行った.横隔膜からの瘻孔は癒着により閉鎖されており, その部分を脂肪織で被覆した.術後は順調に経過し退院, 現在再発を認めず経過観察中である.肝膿瘍による肝気管支瘻は本邦では稀な疾患であり, 抗生物質使用により炎症を沈静化し肺切除術を行いえた一例を経験したので報告する.
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2009-09-26

日本ホスピタリティ・マネジメント学会 第18回全国大会. 平成21年9月26日. 東京都.
著者
田川 哲也 花土 弘 岡本 謙一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.100, pp.23-28, 2003-05-23

TRMM衛星[1]を継承するGPM(全球降水観測)衛星計画が地球全体の降水を観測するために計画されている[2]。衛星搭載レーダによる降雨観測における問題の一つは、レーダが地球表面にふりそそぐ降雨を観測する為、地球表面からの強いエコーと雨からの弱いエコーを同時に受信してしまう事である。本研究では、35.5GHz帯能動型フェーズドアレイ降雨レーダによる降雨観測に及ぼす地表面クラッタの影響を評価する。まず、35.5GHz帯導波管スロットアレーアンテナの放射パターンを励磁電流に含まれるランダムな誤差を考慮して計算する。次に、降雨エコーに対する地表面からの受信電力の比(S/C比)を海面の散乱係数を用いて計算する。最後にアンテナビームの走査面をその走査面に直角な面内で傾ける事により、サイドローブクラッタの低減効果が得られる事を説明する。
著者
坂本 薫 岩城 啓子 入江 一恵 岡本 佳子 金谷 昭子 岸田 恵津 杉本 温美 堀内 美和 升井 洋至 三崎 勝 山本 信子 横溝 佐衣子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.77-82, 2005-01-20
被引用文献数
1

近畿圏の大学入学直後の女子学生1130名を対象にして, 炊飯の知識の習得がどのようになされているかを確認するためにアンケート調査を行うとともに, 今後の家庭での炊飯の方向性を探るため, 今後炊飯はどのように変化すると思うか等を尋ね, 以下の結果が得られた。1) 炊飯したことがある者は99.2%で, 炊いたことがない者は8名あった。87.8%が小学校高学年までに炊飯を経験しており, 「自宅」(62.2%)で, 「母親」(59.2%)に教わって, 「自動炊飯器」(67.0%)で初めて炊飯した者が多かったが, 「自宅」で初めて炊飯した者は, 「母親」に教わって, 「自動炊飯器」で炊飯した者が多く, 「学校」で初めて炊飯した者は, 「小学校高学年」に, 「先生」に教わって, 「飯ごう」で炊飯している者が多い傾向が見られた。2) 炊飯に使用したことがある器具は, 自動炊飯器が96.0%, 飯ごうが83.5%, 鍋が47.4%であり, 自動炊飯器以外での炊飯が「できない」と回答した者が3分の2であった。3) 炊飯方法を知っていると答えた割合は, 「洗米」と「ほぐし」については8割以上, 「水加減」, 「吸水」, 「蒸らし」については約6割でいずれも「母親」から教わったとする者が多かったが, 「加熱」を知っている者は半数以下で, 唯一「母親」よりも「先生」から教わったとする者が51.5%と多かった。4) 家庭科教育において, 小学校では中, 高校よりも炊飯を習ったとする者が多く, 「自動炊飯器以外での炊き方」も62.3%が小学校で教わったとしていたが, 8.0%が小学校で「炊飯しなかった」と答えており, 中学校で19.3%, 高校で23.5%が「炊飯しなかった」と答えた。5) ご飯を炊くことが面倒なことと思うと答えた者は21.3%あり, 面倒な理由として約8割が洗米を挙げた。6) 20年後の炊飯については, 64.1%が「変わらない」とし, わが国の伝統的な日常食である米飯食が今後も変わらずに受け継がれていく可能性が大きいことが示唆された。
著者
坂本 薫 岩城 啓子 入江 一恵 岡本 佳子 金谷 昭子 岸田 恵津 杉本 温美 堀内 美和 升井 洋至 三崎 勝 山本 信子 横溝 佐衣子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.77-82, 2005-01-20
参考文献数
8
被引用文献数
1

近畿圏の大学入学直後の女子学生1130名を対象にして, 炊飯の知識の習得がどのようになされているかを確認するためにアンケート調査を行うとともに, 今後の家庭での炊飯の方向性を探るため, 今後炊飯はどのように変化すると思うか等を尋ね, 以下の結果が得られた。1) 炊飯したことがある者は99.2%で, 炊いたことがない者は8名あった。87.8%が小学校高学年までに炊飯を経験しており, 「自宅」(62.2%)で, 「母親」(59.2%)に教わって, 「自動炊飯器」(67.0%)で初めて炊飯した者が多かったが, 「自宅」で初めて炊飯した者は, 「母親」に教わって, 「自動炊飯器」で炊飯した者が多く, 「学校」で初めて炊飯した者は, 「小学校高学年」に, 「先生」に教わって, 「飯ごう」で炊飯している者が多い傾向が見られた。2) 炊飯に使用したことがある器具は, 自動炊飯器が96.0%, 飯ごうが83.5%, 鍋が47.4%であり, 自動炊飯器以外での炊飯が「できない」と回答した者が3分の2であった。3) 炊飯方法を知っていると答えた割合は, 「洗米」と「ほぐし」については8割以上, 「水加減」, 「吸水」, 「蒸らし」については約6割でいずれも「母親」から教わったとする者が多かったが, 「加熱」を知っている者は半数以下で, 唯一「母親」よりも「先生」から教わったとする者が51.5%と多かった。4) 家庭科教育において, 小学校では中, 高校よりも炊飯を習ったとする者が多く, 「自動炊飯器以外での炊き方」も62.3%が小学校で教わったとしていたが, 8.0%が小学校で「炊飯しなかった」と答えており, 中学校で19.3%, 高校で23.5%が「炊飯しなかった」と答えた。5) ご飯を炊くことが面倒なことと思うと答えた者は21.3%あり, 面倒な理由として約8割が洗米を挙げた。6) 20年後の炊飯については, 64.1%が「変わらない」とし, わが国の伝統的な日常食である米飯食が今後も変わらずに受け継がれていく可能性が大きいことが示唆された。