著者
岡本 真
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.808-818, 2012 (Released:2012-03-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1

東日本大震災で被災した博物館・美術館,図書館,文書館,公民館への支援活動を行うsaveMLAKの活動を,図書館に特化して紹介する。saveMLAKはWikipedia等で用いられている共同編集ソフトMediaWikiを用いた被災・救援情報のまとめサイトであり,情報の集約と共有による情報支援・間接支援・中間支援である。また,集約・共有した情報に基づき,宮城県図書館と共同して実施している被災地の図書館支援の事例を紹介する。これまでの活動の経緯と課題を示すとともに,saveMLAK以外の図書館支援活動に対する建設的な批判や提言をあわせて展開する。その上で来るべき大災害に対応するために,平常時から非常時への備えを行う恒久的な機関・機能を常設することを提案する。

17 0 0 0 OA 文芸美術漫画

著者
岡本一平 著
出版者
先進社
巻号頁・発行日
1930
著者
岡本 八寿祐 中村 雅彦
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.193-202, 2009-11-30 (Released:2018-02-01)
参考文献数
21
被引用文献数
1

毎年、大量の外国産クワガタムシ・カブトムシが日本に輸入されている。このような現状の中、在来種との競合、交雑など様々な問題点が指摘され、それに関わる検証実験等が報告されている。しかし、その報告の多くは外国産クワガタムシの例であり、外国産カブトムシの例はほとんどない。外国産カブトムシも外国産クワガタムシと同様、定着、競合など生態系や在来種への影響等のリスク評価を行なう必要がある。本研究では、コーカサスオオカブトムシが、成虫期・幼虫期で日本の野外で定着することができるのか、また、日本本土産カブトムシと競合し、その採餌行動等に影響を与えるのかを調べた。野外観察と飼育実験の結果、コーカサスオオカブトムシの成虫は、日本本土産カブトムシと同等に生存し、産卵した。また、野外でコナラの樹液を吸った。しかし、幼虫は、冬に野外で生存できなかった。これらのことから、コーカサスオオカブトムシの日本への定着は、困難であることが示唆された。成虫の活動に関しては、コーカサスオオカブトムシの雄の活動時間帯は、日本本土産カブトムシの雄と重なる時間帯があり、餌場で闘争した場合、コーカサスオオカブトムシが勝つことが多かった。これらのことから、コーカサスオオカブトムシは、逃げ出したり放虫された成虫が、野外で活動する際、日本本土産カブトムシと競合し、その採餌行動に影響を及ぼす可能性が高いと考えられた。
著者
岡本 一 川村 軍蔵 田中 淑人
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.449-454, 2001-05-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
32
被引用文献数
5 7

魚の摂餌行動に及ぼす背景色の影響をみることを目的とした水槽行動実験を行った。供試魚にはスズキを用い, 白, 赤, 緑, 青を背景色として擬餌5種類(白, 赤, 緑, 青および透明)を同時に投入し, 擬餌に対する魚の行動記録を水中ビデオカメラで撮影記録し, 解析した。背景が白では, 緑の擬餌に対する食付き頻度が顕著に高かった。また, 背景が赤および青では, 透明および白の擬餌に高い食付き頻度を示した。高頻度で選択される擬餌の色は背景色によって異なり, 背景色とルアー色の普遍的な組み合わせは見出せなかった。

16 0 0 0 OA 愛の種々相

著者
岡本一平 著
出版者
先進社
巻号頁・発行日
1930
著者
岡本 隆明
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.181-188, 2016-06-01 (Released:2016-06-01)

京都府立総合資料館では,所蔵している東寺百合文書の全点をデジタル化し,Webで公開している。利用を促進するため,クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに依拠し,適切なクレジットを表示すれば自由に複製や再配布ができるという利用条件にしたことで,これまで東寺百合文書とはあまりかかわりのなかった分野からも関心を集めた。「『東寺百合文書』や古文書とはどういったもので,これまではどのように利用されていたのか」から始め,それをデジタル化してWebで公開し現在に至るまでの概要を紹介する。
著者
岡本 欣也 三好 謙一 木科 学 藤瀬 幸 加藤 順 徳永 志保 的野 智光 法正 恵子 大山 賢治 岡野 淳一 前田 直人 孝田 雅彦 村脇 義和
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.748-753, 2012 (Released:2012-11-28)
参考文献数
10
被引用文献数
2 1

症例は60歳代の女性.平成2X年5月中旬から全身倦怠感,嘔気が出現,7日後に皮膚黄染に気付いた.近医受診し,肝機能障害指摘され当科紹介入院.総ビリルビン7.8 mg/dL,AST 1441 IU/L,ALT 1753 IU/L,プロトロンビン時間33.2%で急性肝炎重症型と診断した.なお,血小板数も4.1×104/μLと著明に減少していた.原因検索の結果,DDW-J 2004薬物性肝障害スコアリングで10点で,薬物性肝障害が疑われた.服用していた薬剤をすべて中止した.その後徐々に肝機能改善し,50日後に退院した.服用していた医療用薬剤および健康食品について薬剤リンパ球刺激試験を行ったところ,「にんにく卵黄」のみで陽性となった.日常的に摂取する食品由来の健康食品であっても,重篤な薬物性肝障害を発症する可能性が示唆された.
著者
岡本 紗知
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.198-207, 2020 (Released:2020-10-10)
参考文献数
17

The division of science and humanities sometimes generates conflicts in our community. To identify a possible gap between the two areas, I conducted research to elucidate how university students define science and humanities. Forty-two undergraduate/graduate students were administered a semi-structured interview, and the collected data were analyzed by qualitative data analysis software. The analysis discovered 7 distinct categories that divided science and humanities: “target of interest”, “skill”, “nature of knowledge production”, “direction of knowledge production”, “process of thinking”, “starting point of thinking”, and “end point of thinking.” “Process of thinking” was the most popular category; however, considerable diversity existed among students’ views. These categorizations also suggested their non-negligible association with ontologies, epistemologies, and methodologies adopted in academic disciplines. Further analysis revealed that science was associated with positivism, monism, empiricism, and rationalism, whereas the humanities were linked to interpretivism and pluralism.
著者
岡本 勝弘 三輪 幸司 渡邉 憲道 萩本 安昭 大谷 英雄
出版者
Japan Association for Fire Science and Engineering
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.73-81, 2009 (Released:2010-06-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1

放火を目的にガソリンを床面に散布した事例やガソリンが漏洩して広範囲に広がった事例においては、発生したガソリン蒸気が周囲に拡散して空気と混合し、可燃性混合気を形成する。そのため、ガソリン散布面が形成された場合の火災危険性評価を行うには、ガソリン蒸気の濃度分布を明らかにする必要がある。本論文では、種々のガソリン散布条件におけるガソリン蒸気の拡散挙動を測定した。床面にガソリンが散布された場合には、約30分で高さ40cmまで可燃性混合気が形成されることが確認された。床面より上方の箇所にガソリンが散布された場合には、ガソリン蒸気は急速に下方に拡散混合し、散布面下側領域の濃度が均一になることが判明した。ガソリン蒸気を単一成分と仮定して、種々の散布条件におけるガソリン蒸気拡散モデルを提唱し、ガソリン蒸気濃度分布を予測した。さらに、種々のガソリン散布条件においてガソリン蒸気の着火実験を行い、提唱したモデルの適合性を検証した。(オンラインのみ掲載)
著者
岡本利吉 著
出版者
日本電報通信社
巻号頁・発行日
1941