著者
島田 義則 内田 成明 安田 裕彦 本越 伸二 石窪 雄二 河崎 善一郎 山中 龍彦 足立 幹雄 山中 千代衛
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.119, no.7, pp.990-996, 1999-07-01 (Released:2008-07-15)
参考文献数
19
被引用文献数
2 2

Study of laser triggered lightning has been conducted at field experiments. The experimental site was constructed at Mt. Dake close to the Japan sea shore in Fukui prefecture. An electron-beam sustained two-beam 1kJ CO2 laser, 500 and 1000-mm diameter Cassegrain type focusing mirrors and a 50-m tall lightning tower were prepared. To produce a plasma channel for leader initiation, a plastic target was set at the top of the lightning tower and irradiated by the CO2 laser. An aerosol plasma channel was also produced from the top of the plastic target. The laser plasma channel successfully triggered a lightning stroke. Rogowski coil current detectors monitored the current growing rapidly and UHF interferometer set on Goichi observation site was detected an UHF radiation from Mt. Dake as same timing as the laser irradiating. The UHF radiation was correlated to the leader initiation both in time and space. Hence, we confirmed the laser triggered lightning.
著者
澤田 佳代 宇留賀 和義 榎田 洋一 島田 隆 森 行秀 小山 智造
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2004年春の年会
巻号頁・発行日
pp.529, 2004 (Released:2004-08-20)

超臨界CO2中でのtri-n-butylphosphate(TBP)硝酸錯体による酸化ウランの溶解反応について検討を行った結果、濃硝酸とTBPを同体積混合して作成したTBP硝酸錯体(TBP: 2.7 M、HNO3: 4.9 M、H2O: 1.6 M)では、ウランに対して錯体中のHNO3比が4となる錯体添加量のときにウランの抽出率は80%となり、抽出液中には亜硝酸の存在が認められた。
著者
島田 健司 佐藤 浩一 佐藤 裕一 羽星 辰哉 花岡 真実 仁木 圴 松崎 和仁 三宅 一 高木 康志
出版者
特定非営利活動法人 日本脳神経外科救急学会 Neurosurgical Emergency
雑誌
NEUROSURGICAL EMERGENCY (ISSN:13426214)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.157-164, 2019 (Released:2019-10-12)
参考文献数
16

ステントリトリーバーあるいは吸引カテーテルを用いた機械的血栓回収療法は中大脳動脈遠位部(M2)を除く,前方循環系脳主幹動脈閉塞による急性期脳梗塞に対する標準的治療といえる.さらに,ステントリトリーバーと吸引カテーテルを同時に使用する併用治療に関する報告例がいくつか散見されるようになった.しかし併用療法とこれまでの単独療法を比較した文献も少なく,併用療法はまだ標準的治療とは言い難い.今回我々は当施設での前方循環系脳主幹動脈閉塞(M2を含む)による急性期脳梗塞に対し,従来のステントリトリーバー,あるいは吸引カテーテルによる単独療法と,両者を同時に使用する併用療法の治療成績を閉塞血管別に比較し,検討した.2014年8月から2018年12月に前方循環の脳主幹動脈閉塞による急性期脳梗塞に対し血栓回収療法を施行した51例を対象とした.2017年8月までは単独療法で治療し(N=31),2017年9月以降併用療法で治療した(N=20).2群間での治療転帰や再開通率,再開通までの時間を比較したが,有意差はみられなかった.そこで閉塞部位別にM2閉塞とそれ以外の閉塞血管で比較したところ,やはり治療転帰や再開通率において2群間で有意差はみられなかった.しかし手技時間がM2閉塞では併用療法において有意に長く,それ以外の閉塞血管では併用療法が短い傾向であった.併用療法は閉塞血管によっては単独療法より有用な可能性のある治療法である.
著者
吉川 幸造 島田 光生 栗田 信浩 西岡 将規 森本 慎也 東島 潤 宮谷 知彦 宮本 英典 寺嶋 吉保
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.56-60, 2010 (Released:2010-02-02)
参考文献数
17
被引用文献数
5 3

Bevacizumab使用中の手術は創傷治癒遅延のため投与後4∼6週間以降に施行することが推奨されているが,消化管穿孔などでは緊急手術が必要となる.今回,Bevacizumab使用中に緊急手術行った2例を報告する.症例1,50歳代男性.下行結腸癌同時性肝転移肺転移と診断され,腫瘍によるイレウスに対して人工肛門造設術を施行,その後,腫瘍の後腹膜への穿通に対して結腸左半切除術を施行.8日後に腸腰筋膿瘍に対して洗浄ドレナージ術を施行.症例2,70歳代男性.虫垂粘液嚢胞腺癌,腹膜播種と診断され治療を行っていた.消化管穿孔に対して緊急手術を施行.横行結腸に穿孔部が認められたが高度の癌性腹膜炎の状態であり洗浄ドレナージ術を施行し治療した.Bevacizumab使用時において消化管吻合が可能な場合においても吻合を行わず,人工肛門造設による2期的手術を行い,人工肛門閉鎖については,十分なBevacizumab休薬期間と原疾患の進行状況に合わせてその時期を検討する必要がある.
著者
島田 荘平 藤沢 義郎 松田 範之
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
資源と素材 (ISSN:09161740)
巻号頁・発行日
vol.112, no.7, pp.429-438, 1996-06-25 (Released:2011-01-27)
参考文献数
44

Due to the import of cheap primary energy resources, the German domestic coal mining industry is forced to rationalize the organization and to reduce the production cost. Though the economical situation is stil severe, the new R & Ds and the improvement of practical technologies have been continued in a limited budget range. Many of them are remarkable technolgies to overcome the severe underground mining conditions and to increase productivity and to improve safety performance.This report summarizes the recent R & Ds and practical technologies developed in German coal mining industries. It includes technologies on coal cutting, roadway drivage, material and man transportation, roadway maintenance, safety devices, utilization of mined-out space and safety management. The tndency of these technologies is described in conclusion.
著者
島田 千穂 高橋 龍太郎
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.221-226, 2011 (Released:2011-07-15)
参考文献数
10
被引用文献数
2 3

高齢者終末期ケアでは,一律に治癒を目標にすることはできず,より安楽にすること,本人や家族の希望に沿うことが求められる.多元的な価値観が必要となり,多職種間で関わる意義を生かすため,ケア目標を共有し,目標に沿って役割を果たすことになる.医師の役割も,医療的なアセスメントと医療提供,家族の意向確認,家族への説明など多岐にわたる.終末期ケアは,地域や施設の多職種連携が試されるケアであるともいえる.
著者
伊藤 理紗 巣山 晴菜 島田 真衣 兼子 唯 伊藤 大輔 横山 仁史 貝谷 久宣 鈴木 伸一
出版者
日本不安症学会
雑誌
不安症研究 (ISSN:21887578)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.63-71, 2015-03-31 (Released:2015-05-29)
参考文献数
17

本研究は,SAD患者の曖昧な場面の中性的・否定的解釈の関連の検討,および曖昧な場面の肯定的・中性的・否定的解釈がSAD症状の重症度に及ぼす影響について検討を行った。SAD患者50名を対象に,(1)Liebowitz Social Anxiety Scale(朝倉ら,2002),(2)曖昧な場面の解釈の質問紙について回答を求めた。相関分析の結果,曖昧な社会的場面の中性的解釈と否定的解釈の間に相関は認められず,曖昧な社会的場面の肯定的解釈と否定的解釈の間のみに負の相関が認められた(r=-.48, p<.001)。重回帰分析の結果,曖昧な社会的場面の否定的解釈(β=.34, p<.05)のSAD症状の重症度への影響が有意であった。本研究の結果から,曖昧な場面の否定的解釈の低減にあたり,肯定的解釈の活性化の有効性が示唆された。
著者
佐藤 秀美 畑江 敬子 島田 淳子
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.508-513, 1999-08-15 (Released:2009-05-26)
参考文献数
16
被引用文献数
2 1

放射伝熱および対流伝熱のみで食品を加熱できる装置を用いて,開放系で食品を加熱し,食品の水分蒸発挙動に及ぼす伝熱方式の影響を検討した.加熱条件は,放射伝熱の場合にはヒータ・試料間距離を92mmに,対流伝熱では風温250℃および風速10m/sとした.この条件で加熱した場合,食品の受ける熱量は加熱時間が2分20秒の時点で同じになる.試料には食パンを用いた.その結果,以下のことが明らかになった.(1) 食パンの水分蒸発速度は,伝熱方式により異なり,放射伝熱で加熱した場合の方が対流伝熱の場合よりも全加熱時間にわたり小さかった.一方,放射伝熱における食パンの受熱速度は,加熱前半には対流伝熱よりも小さかったが,後半になるとこれよりも大きくなった.このことから,食品からの水分蒸発は受熱量だけで決まるわけではなく,伝熱方式の違いが大きく影響することが明らかになった.(2) 食品が受けた熱量のうち,水分の蒸発に使われる熱量の割合は,加熱開始直後では,放射伝熱,対流伝熱ともに約60%であった.放射伝熱の場合,この割合は時間の経過に伴い徐々に低下した.対流伝熱の場合,その割合は一旦増加し最大値を示した後,時間の経過に伴い,徐々に低下した.ピーク時のこの割合は90%を越えており,この辺りでは受けた熱量のほとんどが水分の蒸発に使われていることがわかった.
著者
島田 喜郎
出版者
公益財団法人 日本世論調査協会
雑誌
日本世論調査協会報「よろん」 (ISSN:21894531)
巻号頁・発行日
vol.93, pp.45-55, 2004-03-31 (Released:2017-03-31)
被引用文献数
1

米国には1960年代以来、さまざまなRDDサンプリング手法を開発してきた長い歴史がある。日本では、近年ようやく電話調査でRDDサンプリングが使われるようになったばかりである。RDDの理論的な発展の成果が日本語で利用できればその価値は大きいはずだが、そのような文献は存在していない。この論文の目的は、いくつかの重要なRDDサンプリング手法のレビューを提供することにより、その欠落を補うことである。稼動中のすべての局番の0000-9999の番号を抽出フレームとする稼動局番フレーム法は、RDDサンプリングの原型である。この方法は電話世帯を完全にカバーするが、抽出した電話番号の世帯ヒット率が非常に低い。このレビューでは、世帯ヒット率が「抽出フレームの縮小」によって改善されることを提示し、それぞれの手法がどのように抽出フレームの縮小を達成しているかを論じる。Waksberg法やSudman法では、二段抽出法を使い、一段目で世帯用番号を含まないバンクを排除する戦略によって抽出フレームを縮小した。電話帳情報を使う手法は電話帳掲載番号を含まないバンクを排除することによる抽出フレーム縮小効果を利用している。電話帳情報を使うと世帯用番号がすべて非掲載であるバンクが「脚切り」されるが、「非比例層化抽出法」は電話帳情報を使いながら「脚切り」を発生させない方法である。最近では、使われていない番号を自動的にスクリーニングすることが可能になり、それによって、原型のままの稼動局番フレーム法を使っても十分効率的なRDDサンプリングができるようになった。
著者
島田 太郎 根本 宏美 武田 聖司
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.5-29, 2022-03-31 (Released:2022-05-26)
参考文献数
37

Of the asbestos-containing wastes arising from the dismantling activities of nuclear facilities, those with radioactive concentrations that do not need to be treated as radioactive materials will be cleared from the nuclear regulatory control. Those will be disposed of or recycled as specially controlled industrial waste based on the Waste Management and Public Cleansing Act. The authors constructed evaluation scenarios according to the treatment manual for asbestos-containing wastes, and evaluated radioactive concentrations (clearance level) of 33 radionuclides corresponding to the public exposure dose of asbestos waste of 10 μSv/y. As a result, the evaluated concentration values were equal to or higher than the current clearance level. It was confirmed that the current clearance level could be applied for asbestos-containing wastes.
著者
樋口 福也 島田 美樹子
出版者
桐丘学園 桐生大学・桐生大学短期大学部
雑誌
桐生大学紀要 (ISSN:21864748)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.49-54, 2021 (Released:2022-04-02)
参考文献数
8

慢性腎臓病は,腎機能が徐々に低下し末期腎不全に進行するため,食事療法は一生涯を通じて行う必要があり, たんぱく質や塩分,カリウム,リンの制限など多くの配慮を伴う. 慢性腎臓病患者のハレの食事に焦点を当て,療養食の可能性を模索し,患者のQOL向上を目的として行った. 食事は,慢性腎臓病食との互換性が見込まれ,ハレの日の食事に適した非日常を演出するために「イタリアコー ス料理」とした. 献立はエネルギーとたんぱく質,塩分を調整した3種類とし,試作および試食後のアンケートを実施した. 試作したコース料理は,献立全体の味付け,量,料理の組み合わせ,演出性のそれぞれの観点から高い評価を得 られた.また,栄養価に関しては予定通りのエネルギー量とたんぱく質量を達成できた. 慢性腎臓病食とイタリアコース料理との互換性を示すことができ,また,コース料理の形式を採用することで, 制限による量の少なさを感じにくくすることが満足感に寄与していると考えられる. 今回の結果をもとに,今後はより種類豊富な献立の開発を行い,より多くの疾患を持つ人に適応するコース料理 として開発を進めていきたい.
著者
植田 睦之 島田 泰夫 奴賀 俊光 佐藤 功也
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.S19-S25, 2017 (Released:2017-09-14)
参考文献数
19

洋上風車に対する海鳥の反応を明らかにするために,2013年と2016年に銚子沖で船舶用レーダを使った調査を行なった.いずれの調査でも風車から100m以内を鳥が飛行することは少なく,また,風車のそばで飛行方向をかえる行動が記録され,海鳥は風車を回避して飛んでいると考えられた.2013年と2016年を比較すると,2016年の方が風車のより近くを飛行する傾向があった.以上の結果から,洋上風車の海鳥への影響としては,バードストライクより風車を忌避したり,その海域を使わなくなったりする影響の方が大きいと考えられるが,レーダによる調査データには天候等の偏りがあり,海鳥への影響を明らかにするにはさらなる調査が必要である.