著者
大神 智洋 杉原 厚吉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.13, pp.7-12, 2007-02-19
参考文献数
4

2次元の画像が複数枚与えられたときに、それらを投影面にもつ1個の立体が存在するか否かの判定法と、存在する場合にその立体形状を創作するアルゴリズムを提案する。このアルゴリズムでは、たとえば、まわりを一巡したとき、望の形が次々と現れる立体アートを設計するためなどに応用できる。また、複数の画像から3次元の情報を抽出するという問題は、コンピュータビジョンの分野における基本的な問題の一つでもある。本研究は、その特殊な場合とみなすことができる。このアルゴリズムでは、目標立体の各水平面での切断形状を設計する問題に帰着させ、それぞれの切断面での許容形状の組合わせの中から、最終的な立体形状を探索する。When three arbitrary silhouettes or 2D shapes are given, a 3D object which has these silhouettes doesn't necessarily exist. In this paper, we propose an algorithm for deciding whether there is a 3D object which has the given silhouettes, and a method for designing it, when it is exists. The problem of reconstruction of 3D shapes from silhouettes has been researched widely in computer vision; our problem is a special case of it in that the existance of the associated 3D object is not guaranteed. First, we solve the problem for designing 2D shapes from 1D silhouettes at each height. Next, combining all pieces compatibly, we obtain an algorithm for searching for the aimed 3D object.
著者
杉原 一臣 芝田 稔 釜田 友希 大熊 一正 山西 輝也 魚崎 勝司
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第27回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.242, 2011 (Released:2012-02-15)

RoboCupサッカー3Dシミュレーションリーグに参加しているチーム「FUT-K」のエージェントには,攻撃力の向上を図るべく,試合状況に応じて異なる行動を確率的に選択するようにプログラムが実装されている.また,確率的行動選択の結果に基づく選択確率の更新を試みたが,相手エージェントの特徴に応じた選択確率の獲得には至っていない.今回は試合状況の類似性に着目し,複数の状況における選択確率を類似度に基づいて同時に更新する方法を提案する.
著者
杉原 桂太 Sugihara Keita
巻号頁・発行日
2007-03-23 (Released:2007-06-08)

名古屋大学博士学位論文 学位の種類:博士(学術) (課程) 学位授与年月日:平成19年3月23日
著者
川原田 寛 杉原厚吉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.85, pp.43-48, 2005-08-19

形状設計において、メッシュに対して施す「細分割(subdivision)」は、任意位相の滑らかな曲面を生成する手法として有名である、また細分割はメッシュ上でのウエーブレット変換と深い係わり合いがあり、これを利用した多重解像度解析はメッシュの編集において非常に有効な手段となっている.我々はこの細分割の双対構造「面に基づく細分割(dual subdivision)」を見出した.これは通常の細分割に対して射影幾何学における双対原理を適用することで得られたもので,双対性より従来の細分割と同様の性質を持っているだけでなく,細分割では解決できなかった閉居を解決できる.また、1ine geometryに基づく新たな細分割スキームを提案し「線に基づく細分割(1ine subdivision)」と名づける。この掛こ基づく細分割札通常の細分割と面に基づく細分割を含んでおり,両者を統一的な支店で議論することを可能にする.Subdivision is a wel1-known method for geometric design and for computer graphics, because the subdivision makes smooth surfaces with arbitrary topology. Moreover, there are many connections between subdivision and wavelet. So, multiresolution analysis derived by subdivision theory is extremely useful on mesh editing. Here, we found out "dual subdivision" which is a dual Structure of subdivision. Dual subdivision born from subdivision and the principle duality In projective geometry, and Ins similar properties with ordinary subdivision. Moreover, we propose "line subdivision" based on 1Ine geometry. This new subdivision scheme includes ordinary subdivision scheme and dual subdivision scheme. So, we can discuss ordinary and dual subdivisions uniformly by 1Ine subdivision.
著者
大川 卓也 仁瓶 善郎 山下 俊樹 林 哲二 杉原 健一
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.73-77, 2004-01-01
被引用文献数
14

腸開腹デスモイド腫瘍はまれな疾患で,家族性大腸腺腫症,手術,外傷,妊娠などの既往を有する症例に発生することが多い.今回我々は,小腸間膜原発デスモイド腫瘍の1例を経験したので報告する.症例は58歳の男性で,56歳時に食道癌の手術を受けた.腹部腫瘤触知・腹痛を主訴に近医受診,腹部腫瘤と診断され当科紹介となった.腹部超音波・CT・MRI・血管造影検査にて小腸間膜に境界比較的明瞭な腫瘤を認め,小腸間膜充実性腫瘍と診断し,腫瘤摘出術を施行した.腫瘤は110×65×58mmで,組織学的には分化した線維芽細胞と豊富な膠原線維からなり,核分裂像は認めず,Masson染色で青染,Vimentin染色陽性にてデスモイド腫瘍と診断した.腸開腹腫瘍の術前質的診断は困難なことが多いが,本症例のように画像上腫瘍血管像を認めない充実性腫瘍の場合,デスモイド腫瘍も念頭において手術に臨むべきである.
著者
杉原 たく哉
出版者
大修館書店
雑誌
月刊しにか (ISSN:09157247)
巻号頁・発行日
vol.7, no.8, pp.6-9, 1996-08
著者
杉原 厚吉
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:09172270)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.280-299, 1991-12-16
被引用文献数
12

New approaches are presented to the problem of topological inconsistency caused by geometric algorithms implemented in finite-precision arithmetic. In geometric computation numerical errors often create inconsistency in topological structures and thus cause theoretically correct algorithms to fail. To overcome this problem two approaches are considered for the case of constructing the Voronoi diagram as an example. In the first approach, higher-precision arithmetic is used to construct a closed world in which topological structures are judged always precisely, and the symbolic perturbation technique is employed to avoid complicated branches of processing for degenerate cases. In the second approach, the highest priority is placed on the maintenance of topological consistency and numerical results are used as lower-priority information; the resultant algorithm is robust in the sense that inconsistency never arises and is correct in the sense that the output converges to the true solution as the precision becomes higher.
著者
四折 直紀 大熊 一正 恐神 正博 杉原 一臣 山西 輝也 魚崎 勝司
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 (ISSN:18820212)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.356-361, 2012

Robocup Mixed Reality リーグの公式マイクロロボットを用いたICT教育用の教材を作成した.この教材の特徴は,MITメディアラボによって提供されている,「スクラッチ」と呼ばれるタイルブロック型のプログラミング環境を利用して,実機であるマイクロロボットを制御できるようにした点である.本発表では,スクラッチを用いてマイクロロボットを制御するために構築したシステムの概要とその利用方法,及び授業展開について述べる.
著者
杉原 太郎
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会誌 (ISSN:13447254)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.279-288, 2012

本シリーズは、HI 研究の評価において、最も基礎となる考え方についての稿である。初回は、初学者のためのリサーチデザインの導入として、実験・定量的調査・定性的調査(質的調査とも言う)の考え方、基本的なプロセスを、第2回目は定量的・定性的調査の特性、そのプロセス、各々で得られるデータの特性について説明した。本稿は、4回シリーズの第3回として、定量的調査、その中でも多用される事が多い心理学的実験と質問紙法について述べる。
著者
杉原 喜四郎 斎藤 俊英
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.139-142, 1958-03-05 (Released:2010-02-16)
参考文献数
3
被引用文献数
1 2

試薬食塩中の不純物としての重金属をジチゾン抽出後,塩酸で再抽出してこれを蒸発乾固しポーラログラフによって定量することは,すでに鉛について行ったが,今回は銅,亜鉛について行った.操作法は,亜鉛については鉛の場合と同様であるが,銅についてはジチゾン抽出の際,ジチゾンを200倍位過剰にし,抽出時間は10分以上要した.支持塩としては前報のごとく,0.1M酒石酸+0.5M酢酸アンモン(pH:5.0),0.025Mロダンカリ+0.1M醋酸アンモン(pH:4.6)を用いた.抽出率は30%純食塩水中の15~40γの銅については約98%,10~23γの亜鉛については約101%であった.実際の試薬食塩およびチタンホワイトについて,鉛,銅,亜鉛の定量を行った.
著者
池田 優子 杉原 喜代美 栗田 佳江 牧野 孝俊 山下 博子 深沢 英子
出版者
高崎健康福祉大学
雑誌
高崎健康福祉大学紀要 (ISSN:13472259)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.169-183, 2007-03
被引用文献数
1

本研究の目的の第1は、ピアカウンセリングの歴史と活動を概括し、日本におけるピアカウンセリング・ピアエデュケーション活動に呼応して群馬県で初めて開催されたピアカウンセラー養成の概要を明らかにすることである。第2に、A高校で実施されたエデュケーションの効果について、受講した高校生からの評価及びピアカウンセラー自身による自己評価とピア活動の意味づけについて明らかにし、その継続性について考察する。質問紙調査の結果、エデュケーションは高校生から「面白く」「身近で」「分かりやすい」という評価を受けていた。学生達はエデュケーションを通して達成感と自信、更に仲間の力の素晴らしさを実感していた。そしてピア活動は自分を見つめなおし、成長させる場であることがわかった。またピアカウンセラー養成及びピアエデュケーションの効果的実施及び継続性を保証するものとして「地域におけるサポートネットワークの構築」「学生達のエンパワメントの持続」「大人達の継続的サポート体制」「エデュケーション側と高校側の連携」の必要性が示唆された。
著者
栗田 佳江 池田 優子 杉原 喜代美 牧野 孝俊
出版者
高崎健康福祉大学
雑誌
高崎健康福祉大学紀要 (ISSN:13472259)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.51-66, 2007-03

群馬県では平成17年度に初めて思春期ピアカウンセラーを養成し、高校生に対してピアエデュケーション活動を展開している。本研究では、思春期ピアカウンセラーのピアカウンセラー養成セミナー受講からピアエデュケーション活動過程での体験と自己の変化を明らかにするために、思春期ピアカウンセラーを対象としたグループインタビューを実施した。思春期ピアカウセラーは、傾聴能力と自己表現の上達など自己の変化を感じていた。そして、彼らはピアエデュケーション活動過程において仲間同士の信頼と協同の重要性を感じていた。また、この活動過程で得た傾聴能力は、臨地実習において患者とのコミュニケーションに役立っていた。
著者
杉原夷山 著
出版者
千代田書房
巻号頁・発行日
1912
著者
藤村 光 杉原 厚吉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.702, pp.145-152, 2001-03-16

本研究では、選手が特定のフィールド上を自由に動き回り、目標に対して競い合うチームスポーツを対象にして、チームワークの定量的評価を行う。この種のスポーツでは、各選手の支配領域を求めることがチームワーク評価への道となる。そのため、領域を支配関係によって分割するボロノイ図の概念を応用し、それによるチームワークの定量的評価手法を提案する。また本研究においてはこの優勢領域図の作成にあたって、実験に基づいたより現実的な運動モデルを採用している。これにより、より経験者の直感に合うチームワーク評価を実現できた。
著者
杉原 敏道 郷 貴大 三島 誠一 田中 基隆 柴田 悦子 高木 麻里子 菊地 栄里 対馬 栄輝
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.13-16, 2005 (Released:2005-06-30)
参考文献数
17
被引用文献数
14 15 23

精度の高い転倒予測ツールの探求を目的にFunctional Reach Test(以下,FRT)を用いて高齢者の身体能力認識の転倒への関与を検討した。対象は日常生活に支障のない健常高齢者88名とした。各被験者にFRTの予測値を申告させた後,実際の計測を行い,予測値と実測値の差から個々の身体能力認識誤差を求めた。その後3ヶ月にわたり転倒の有無に関する聞き取り調査を実施し,身体能力認識の転倒への関与について検討した。多重ロジスティック分析の結果,3ヶ月以内の転倒に影響を及ぼす因子として,従来のFRT(p<0.05)と身体能力認識誤差(p<0.01)が選択され,2項目投入時の回帰の適合が最良であった。判別特性分析では6.5 cmの身体能力認識誤差を境として良好に転倒の有無を判別可能であった(判別的中率91.7%・感度80.9%)。このことから,身体能力認識は転倒を予測する有益な情報になると考えられた。