著者
前田 憲吾 清水 芳樹 杉原 芳子 金澤 直美 飯塚 高浩
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.98-101, 2019 (Released:2019-02-23)
参考文献数
9
被引用文献数
2 1

症例は48歳女性.43歳時に下肢硬直感が出現したが3か月で自然軽快した.両下肢の筋硬直が再発し,ミオクローヌスが出現し入院.意識清明,言語・脳神経は異常なし.両足趾は背屈位で,足関節は自他動で動かないほど硬直していた.神経伝導検査は異常なく,針筋電図では前脛骨筋に持続性筋収縮を認めた.血液・髄液一般検査は正常で,抗GAD65抗体・抗VGKC複合体抗体は陰性.脊髄MRIにも異常なく,症候学的にstiff-limb症候群(SLS)と考え,ステロイドパルス療法を実施し筋強直は改善した.その後,血液・髄液の抗glycine受容体抗体が陽性と判明した.プレドニゾロン内服後,再発はない.

1 0 0 0 OA 東国太平記

著者
杉原, 親清
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
橋本 貴幸 中安 健 吉田 幸代 立石 智彦 岡田 恒夫 杉原 勝宣 岡安 利夫 伊藤 万理 大西 弓恵 豊田 和典 村野 勇
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.213, 2003

【はじめに】骨化性筋炎は、骨や関節周囲の軟部組織に外傷などの刺激が加わって起こる異常骨化現象である。主な症状は、疼痛と可動域制限で、症例によっては骨切除術を行うこともある。今回、外傷性左大腿血腫後、骨化性筋炎を呈し、膝関節屈曲可動域制限を生じた症例の理学療法を行う機会を得たので考察を踏まえ報告する。【症例紹介】17歳、男性、高校2年生、空手部所属現病歴:平成14年8月24日、部活動練習中、相手方のローキックを左大腿外側部に強打し受傷した。練習を継続していたが疼痛が強くなり8月31日近医受診し、関節穿刺にて4mlの血腫を認めた。同年9月18日紹介にて当院整形外科受診し、外傷性左大腿血腫後骨化性筋炎と診断された。x-p所見は、左大腿骨外側部に紡錘状の骨化像を認めた。CT所見では、左外側広筋に骨化像を認めた。【初診時理学的所見】跛行にて治療室来室、視診・触診では、大腿外側中央に熱感、腫脹、筋硬結、大腿全体に筋スパズムを認めた。疼痛検査では、屈曲、伸展時の運動時痛および大腿外側中央に圧痛を認めた。大腿周計は、膝上15cm、47.0/48.5cmで、膝上10cmでは、43.0/44.5cmと患側の筋萎縮を認めた。膝関節可動域(以下ROM)は、屈曲70°p、伸展0°、lag10°であった。徒手筋力検査は、可動範囲内で、屈曲3+、伸展4-であった。【経過】平成14年9月18日当院受診し、理学療法を開始した。頻度は週2回から3回の指示であった。9月20日ROM屈曲120°、9月24日部活動での筋力トレーニング中に再度受傷部に疼痛を伴いROM屈曲90°と逆戻りとなった。10月19日ROM屈曲155°、正座可能となり理学療法終了となった。【理学療法】I、水平面での股関節・内外転運動、II、外側広筋を狙った軽微抵抗運動、III、大腿直筋ストレッチング、IV、外側広筋クライオストレッチングを施行した。更に運動前には、icingを運動後には、RICE処置を徹底した。【考察】骨化性筋炎の治療は、薬物療法及び局所の熱感と炎症時期が治まる頃より理学療法を開始することが一般的であり、疼痛を伴う可動域訓練は、症状を悪化させる危険がある。今回、治療手順として、受傷周辺の軟部組織、主に二関節筋の軽い収縮とストレッチングを施行し、柔軟性を引き出した。これは、受傷部の疼痛に伴う周辺組織の防御性収縮に伴う二次的な可動域制限を排除する目的である。次に、CT所見で受傷が確認された外側広筋にクライオストレッチングを施行した。これは、冷却による無感覚化に伴う疼痛緩和、筋スパズムの軽減の効果が期待され、実際の可動域制限因子である外側広筋の伸張性を獲得する目的である。これら治療により、関節可動域の二次的制限因子を排除することで、一次的制限因子の治療が効果的に行えたこと、運動後のRICE処置による炎症反応を軽減できたことが加わり、骨化を助長することなく、早期に正常可動域に回復することができたと考えられた。
著者
杉原 成美 岩井 美織 橘高 美和子 瀬尾 誠 岡田 昌浩 金子 三屋子 横田 いつ子
出版者
日本社会薬学会
雑誌
社会薬学 (ISSN:09110585)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.147-155, 2018-12-10 (Released:2019-01-19)
参考文献数
33

The questionnaire was distributed to caregivers regarding their management for home medication therapy. The purpose of this questionnaire was to clarify the role of community pharmacists in city “Z”, Hiroshima in supporting this activity. The results were compared among seven administrative zones. The percentage of caregivers who had routinely administered medications to dependent patients was 81%. Of these, the percentage of caregivers who had encountered difficulty in medication administration to dependent patients was 66%. Only 13% of these caregivers had sought assistance from pharmacists in dealing with issues they faced in the administration of medications. The percentage of caregivers who had easy access to pharmacists was 44%. The percentage of caregivers who received pharmacist-initiated information about patients was 23%. Among the 7 administrative zones in city “Z”, the 2 zones (H-zones) with the highest percentage of elderly citizens, 38.7%, were compared with the other 2 zones (L-zones) with the lowest percentage of elderly citizens, 25.7%, regarding medication management by caregivers. It was observed that the frequency of missing side effects or crushing medicines by caregivers was higher in H-zones as compared to L-zones. The results of this research suggest that close cooperation between pharmacists and caregivers improves the quality of medication therapy management. In an aging society, pharmacist intervention could be very beneficial to providing support and information that would improve the quality of patients’ medication therapy.
著者
杉原 雅 三村 泰一郎 塩崎 雅央 MIYABI SUGIHARA TAIICHIRO MIMURA MASAHIRO SHIOZAKI
出版者
西京大学
雑誌
西京大学学術報告. 理学及び家政学 = The scientific reports of the Saikyo University. Natural science and living science (ISSN:03709310)
巻号頁・発行日
vol.2, no.5, pp.113-"114-3", 1958-10-30

耳で聞いた和音の協和, 不協和につき, 単振動を発する発振器により種々組合せた波形の相違を見る場合, 音程が近いものと広いものとは波形の相違が明らかに見られるが, 極めて接近した2種の音程については波形の相違を見分けることは極めて困難である。波形から見れば全音や半音は明らかに唸りを生じ三度の音程も細い唸りが見られるが, 四度五度の音程は唸りの感じが非常に少くなり, 六度の音程は多少動揺的で七度の音程は動揺的不安定である。
著者
杉原 四郎
出版者
關西大学經済學會
雑誌
關西大學經済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.725-740, 1994-10-30

1 0 0 0 OA 東国太平記

著者
杉原, 親清
出版者
巻号頁・発行日
vol.[8],
著者
山中 卓 中川 秀敏 杉原 正顯
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:24321982)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.5-12, 2017 (Released:2017-06-30)
参考文献数
18

This article comprehensively reviews some applications of Hawkes process to credit risk modeling with “contagion effect”. Credit risk is the risk associated with financial losses caused by credit events such as debtorsʼ defaults or credit rating transitions. Financial institutions are required to assess more accurately total credit risk of their large credit portfolios for better risk managements. As such, credit risk quantification models are desired to capture the effect of credit risk contagions, which may cause extreme financial losses. Hawkes process is a nonnegative integer-valued stochastic process which has been often used as a basic model for counting contagious events such as infectious diseases in epidemiology and earthquake in seismology. Similarly, modeling with Hawkes process enables us to easily capture some features of contagious credit events and thus to improve the performance of assessing total credit risks. In addition, a multivariate Hawkes process has capability of estimating mutual contagion effects among different industrial sectors. In this article, as for credit risk modeling and analyses with Hawkes processes, not only an introductory theoretical review but some illustrative results from some recent works of the present authors of empirical analyses are presented.

1 0 0 0 OA 掛漏 56巻

著者
杉原, 直友
出版者
巻号頁・発行日
vol.[6],
著者
林 良嗣 谷口 守 土井 健司 佐々木 葉 杉原 健一 冨田 安夫
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

人口減少・少子高齢化が早く進む地方都市において,郊外からの計画的撤退と中心市街地の再構築が必要であることを示し,さらにその具体的な方法論を明らかにするために,愛知県豊田市をスタディエリアとして,以下の検討を行った.1.将来状況予測:人口予測に基づき,市内各地点の居住環境質,インフラ維持コスト,環境負荷を計測し,郊外部での悪化傾向を示し,人口減少・少子高齢化が進行する地方都市では双対型都市戦略(郊外からの撤退・中心市街地の再構築)の必要性を示した.さらに,今後の都市域縮小策による社会基盤整備コスト削減効果を世代会計の手法を用いて評価した.2.政策目標運成度指標:QoLインディケータを適用した欧米の事例調査に基づき,わが国の都市構造検討に適用可能なQoL・市街地維持コスト・環境負荷の面からなる多元的評価手法を開発した.さらに,QoL向上を可能とする都市構造として分散集中型構造の提案を行った.3.市街地デザイン:街区デザイン検討のための3次元都市モデル自動生成システムの開発を行った.,これを用いて,複数のシナリオにもとづく将来の建物の更新結果の景観を予測評価し,現状の容積率の引き下げ(ダウンゾーニング)の案などを提示した.一方,中心市街地再構築に必要不可欠な自動車依存脱却策の1つとして,自動車共同利用に着目し,国内の事業化事例を対象とした分析を行った結果,自動車保有台数削減等の環境改善効果が観測された.4.事業化検討:日本の密集市街地整備事業の現状と課題を整理し,民間非営利組織による密集市街地整備事業の先進的な事例分析に基づいて,民間非営利組織の役割および特徴について明らかにした.また,TDR制度導入による郊外田園の開発抑制と,都市空間の広域的管理手法としての開発権取引の導入効果について検討した.
著者
平岡 俊景 篠木 浩 牧野 快彦 洞 尚文 杉原 充 小川 雅司 谷本 徹二 二宮 忠司 西薗 功 芦原 義弘 笠原 靖
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.305-309, 1994

ドライケミストリー法は, 面倒な試薬調製が一切不要で, 簡単に検査ができ速やかに結果が得られる測定法で, 方式として多層分析フィルム法と試験紙法が知られている。一方C反応性タンパク質 (CRP) は急性炎症を初期の段階で鋭敏にとらえることができるため, 測定の迅速性、簡便性が強く求められている。我々は血清中のCRPを迅速簡便に測定する多層分析フィルムを開発した。本法は細菌由来のα-アミラーゼで標識した抗ヒトCRPモノクローナル抗体と, 不溶性澱粉を用いることを特徴とする均一系酵素免疫反応に基づき, 展開層, バリア層, 発色試薬層の3層で構成される。専用測定機 (富士ドライケム5500/3000) を用い検討した結果, 検出感度は0-5mg/100m農で精度や従来法との相関性は良好であった。
著者
平岡 俊景 篠木 浩 牧野 快彦 洞 尚文 杉原 充 小川 雅司 谷本 徹二 二宮 忠司 西薗 功 芦原 義弘 笠原 靖
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学 (ISSN:03705633)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.305-309, 1994-12-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
16

ドライケミストリー法は, 面倒な試薬調製が一切不要で, 簡単に検査ができ速やかに結果が得られる測定法で, 方式として多層分析フィルム法と試験紙法が知られている。一方C反応性タンパク質 (CRP) は急性炎症を初期の段階で鋭敏にとらえることができるため, 測定の迅速性、簡便性が強く求められている。我々は血清中のCRPを迅速簡便に測定する多層分析フィルムを開発した。本法は細菌由来のα-アミラーゼで標識した抗ヒトCRPモノクローナル抗体と, 不溶性澱粉を用いることを特徴とする均一系酵素免疫反応に基づき, 展開層, バリア層, 発色試薬層の3層で構成される。専用測定機 (富士ドライケム5500/3000) を用い検討した結果, 検出感度は0-5mg/100m農で精度や従来法との相関性は良好であった。
著者
ポメランツ ケネス 杉原 薫 西村 雄志
出版者
社会経済史学会
雑誌
社会経済史学 (ISSN:00380113)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.647-661, 2003

Much literature normalizes a North Atlantic pattern of development, and sees a regionally specific 'East Asian' path emerging in the twentieth century. However, development patterns and economic performances in core regions of Europe and East Asia were surprisingly similar until almost 1800; Europe's divergences thereafter was shaped bu exceptional resource bonanzas. East Asian growth has been less resource-intensive, more focused on light industry and a diversified rural economy, and based on different social ideas. However, one cannot always distinguish 'Eastern' and 'Western' paths cleanly: some European economies have followed what looks like an 'East Asian' path, and vice versa. Moreover, various East Asian states have had shorter periods in which their economic strategies focused on the capital-intensive, resource-intensice heavy industry that has otherwise been more prominent in the West: this has happened during periods when those states placed a high priority on increasing their military strength. Recentry, 'East Asian' growth has spread to coastal China, but China's interior poses greater challenges; current interest in more resouce-intensive, state-centered developement strategies for those regions (which are often related to fears about dependence on the outside world for resouces) is thus unsurprising, but environmentally and socially risky.

1 0 0 0 OA 掛漏 56巻

著者
杉原, 直友
出版者
巻号頁・発行日
vol.[35],
著者
杉原 道子 内山 浩道 家根橋 伸子 石口 智堂 徳永 慎太郎
出版者
山口大学大学教育機構
雑誌
大学教育 (ISSN:13494163)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.65-77, 2011-03

山口大学が開催した日本語・日本文化サマープログラムに参加した44名の受講生は日本語学習と日本文化体験を連動させたプログラムによって飛躍的にコミュニケーション能力を向上させることができた。猛暑の中、厳しい研修内容にも関わらず、受講生の多くは将来日本と関係のある仕事がしたいという強い目的意識を持っていたため、意欲的に勉学に励んだものと思われる。研修後、山口大学のシラバスが評価され、受講生のいくつかの在籍大学において単位が認定された。各国の大学においてシラバス内容を検討し、1か月というような短い期間であっても相互に単位認定を行うことによって、受講生のモティベーションを高め、相互交流が活発に行われるものと思われる。

1 0 0 0 OA 東国太平記

著者
杉原, 親清
出版者
巻号頁・発行日
vol.[5],

1 0 0 0 OA 戚雅 20巻

著者
杉原, 心斎
出版者
巻号頁・発行日
vol.[9],