著者
林 和宏 岡崎 太一郎 林 旭川 中島 正愛
出版者
社団法人 日本鋼構造協会
雑誌
鋼構造論文集 (ISSN:18809928)
巻号頁・発行日
vol.21, no.82, pp.82_39-82_50, 2014-06-24 (Released:2015-08-29)
参考文献数
15

A design detail of beam-to-column connections is developed for previously proposed built-up column member comprising high-strength H-SA700 steel connecting to conventional-steel beams. In the design concept, the beams are allowed to develop plasticity during the large earthquakes, while the built-up column remains elastic. A bolted connection detail, consisting of steel end plates and high tension bolts, is adapted to connect the beams to the joints. Experiments were conducted to examine the seismic performance of the beam-to-column connections with the built-up column. Test results show that additional T-shape stiffeners were needed at the beam-to-column connections to provide appropriate rigidity of the joint to ensure the yielding of the beams.
著者
高林 真衣 藤井 基貴 TAKABAYASHI Mai FUJII Motoki
出版者
中部教育学会
雑誌
中部教育学会紀要 (ISSN:13465287)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.39-54, 2019-06-30

Recently, the issue of teachers' mental health has become a very serious problem in Japan. This problem is known as 'teacher's burnout' and is thought to be caused by stress. However, it is thought that the resilience of teachers can prevent the effect of stress on teachers' mental health. The purpose of this study is to clarify the effects of 'teachers' burnout', stress, and resilience on teachers' mental health through a questionnaire-style survey of elementary and junior high school teachers in City A. It is important to note that in this analysis, the results differ depending on age, sex, and school level. So, it is important to focus on the teacher's attributes.
著者
板東 勇樹 呉 双 林 友超 宇津呂 武仁
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回全国大会(2017)
巻号頁・発行日
pp.1N13in2, 2017 (Released:2018-07-30)

本論文では,ウェブ上の人狼ゲーム「人狼BBS」のプレーログを情報源として, 狼役職のプレーヤーを絞り込むためのセオリーをマイニングする手法を提案する. 具体的には,(1) 複数の矛盾する占い結果を利用して狼役職のプレーヤーを絞り 込むためのセオリー,および,(2) 狼に襲撃されたプレーヤーの発言を利用して 狼役職のプレーヤーを絞り込むためのセオリーをマイニングする手法を提案する.
著者
紅林 伸幸
出版者
東京大学教育学部
雑誌
東京大学教育学部紀要 (ISSN:04957849)
巻号頁・発行日
no.28, pp.p263-271, 1988

<Shutai-sei> is a vague concept that involves two meanings of "Subjectivity" and "Independence". This concept is concerned with the traditional problem of "determinism and freedom" of human action, and from sociological perspective, offered against social constraint revealed as one of the determinism. <Shutai-sei> as "Subjectivity" is found in A・Schutz's action-theory. It is the autonomous function of "System of Relevance", that constitutes "World of everyday life" which is the cognitive base of action. The other side, <Shutai-sei> as "Independence" found in N・Luhmann's theory depends on "Subjectivity", the function of "System of Relevance". Both of these are given characters of the mechanism of action accomplishment, but on the other hand they may change due to action-theoretical necessity, and present the difference in quality. Therefore we can argue <Shutai-sei> as the given and as the shaped.
著者
上林 葵
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.1-17, 2019-08-01 (Released:2020-02-01)
参考文献数
10

関西方言には,断定辞ヤに類似した文法的振る舞いを見せる「ジャ」という形式が存在する。本稿では筆者の内省及び複数名への調査をもとに,ジャの形態・統語的特徴,機能的特徴及び現れやすい具体的な発話状況について考察した。その結果,ジャが聞き手の発話や態度など発話状況に関わる要素に対する,話し手のマイナス感情や評価を提示する働きを持つことを明らかにした。また,①発話状況に関わる要素が期待・欲求・想定・規範などに代表される話し手にとっての「望ましさ」から逸脱したとき,②マイナス感情・評価の対象に現場性を伴って接触したときという2つの状況下において,ジャが実現しやすくなることを述べた。歴史的に関西方言の断定辞がジャからヤへと交替したことはすでに知られているが,本稿ではその過程において,ジャにマイナス感情・評価の提示というモーダルな性格が残された可能性を指摘した。
著者
林 寛平
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.213-224, 2019 (Released:2019-10-12)
参考文献数
33

比較教育学は「政策移転」の概念を用いてきたが、「教育の輸出」事象においては輸出側の優位性を保持し、利益を確保し続けるためにトランスフォーメーションが疎外される。本稿はPartnership Schools for Liberia(PSL)の事例を用いて、トランスフォーメーションを意図しない新しい形の政策移転の特徴を明らかにし、「教育の輸出」において「パッケージ化された学校」を購入するという事象を分析するための枠組みを構築する必要性があることを指摘する。
著者
沖林 洋平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.659, pp.31-35, 2004-02-13
参考文献数
37

本稿では,まず認知心理学領域における批判的思考研究を概観する。近年の研究において,批判的思考に関する定義の統一はなされていない。さらに,批判的思考の領域固有性について注目した研究はほとんどなされていない。本稿では,文章理解過程における批判的思考の役割について検討する。特に,読み手の文章内容に対する期有知識量と批判的思考を適用した読解能力との関係に注目する。最後に,文章読解を課題に設定した批判的思考力の測定に関する実験デザインを提案する。
著者
齋藤 繁 林 重成 成田 拓郎 加藤 泰道 大塚 元博 荒 真由美 成田 敏夫
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.83, no.10, pp.372-377, 2019-10-01 (Released:2019-09-25)
参考文献数
11

A diffusion-barrier coating layer (DBC) was formed on a Ni-22Cr-19Fe-9Mo alloy by Al-pack cementation at 1000℃ followed by heat treatment at 1100℃.The thermal cyclic oxidation behavior of the DBC system was then investigated. The thermal cycle oxidation tests were conducted at 1100℃ in air for 45 min, each followed by 15 min at room temperature. Electron probe micro-analysis (EPMA) was performed to determine the microstructure and concentration profile of each element between the substrate and the coating layer.The DBC system showed good thermal cycle oxidation property. The layer structure between the substrate and the coating layer after thermal oxidation cycling is discussed with respect to the composition paths plotted in the Ni–Cr–Fe and Ni–Cr–Al phase diagrams. The coating layer structure after 100 cycles of 45 min at 1100℃ consisted of the γ- and α-phases of the Ni–Cr–Fe system and the β-phase of the Ni–Cr–Al system. The coating layer structure after 400 cycles of 45 min at 1100℃ consisted of the γ-phase of the Ni–Cr–Fe system and the β-phase of the Ni–Cr–Al system. In contrast, the coating layer structure after 900 cycles of 45 min at 1100℃ consisted of the γ-phase of the Ni–Cr–Fe system.
著者
風間 みどり 平林 秀美 唐澤 真弓 Tardif Twila Olson Sheryl
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.126-138, 2013

本研究では,日本の母親のあいまいな養育態度と4歳の子どもの他者理解との関連について,日米比較から検討した。あいまいな養育態度とは,親が子どもに対して一時的に言語による指示を控えたり,親の意図が子どもに明確には伝わりにくいと考えられる態度である。日本の幼児とその母親105組,米国の幼児とその母親58組を対象に,幼児には心の理論,他者感情理解,実行機能抑制制御,言語課題の実験を実施,母親には養育態度についてSOMAを用い質問紙調査を実施した。日本の母親はアメリカの母親に比べて,あいまいな養育態度の頻度が高いことが示された。子どもの月齢と言語能力,母親の学歴,SOMAの他の4変数を統制して偏相関を算出すると,日本では,母親のあいまいな養育態度と,子どもの心の理論及び他者感情理解の成績との間には負の相関,励ます養育態度と,子どもの心の理論の成績との間には正の相関が見られた。一方アメリカでは,母親の養育態度と子どもの他者理解との間に関連が見られなかった。子どもの実行機能抑制制御については,日米とも,母親の5つの養育態度との間に関連が見出されなかった。これらの結果から,日本の母親が,子どもが理解できる視点や言葉による明確な働きかけが少ないあいまいな養育態度をとることは,4歳の子どもの他者理解の発達を促進し難い可能性があると示唆された。
著者
古賀 俊逸 八戸 義明 大河内 一雄 平山 千里 井林 博
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.153-159, 1975

胆汁うっ滞の指標として有用な血清中のリポ蛋白X(LP-X)の検出法に関して臨床的応用を目的として検討を加えた.抗LP-X血清は胆汁うっ滞患者血清より分離した低比重リポ蛋白(LDL)分画でウサギを免疫して作製した.LP-Xの検出は寒天ゲル電気泳動法により行ない,泳動後LP-Xは特異抗血清による沈降反応,Dextran sulfate沈澱法,Sudan black染色法の3法により観察した.その結果,LP-Xの検出感度に影響する因子は使用する寒天および寒天ゲルの調製法にあり,上記3種の観察法ではその検出感度に差を認めなかった.とくにDextran sulf-ate法は簡便であり判定も容易であった.<BR>臨床的には肝内性および肝外性の胆汁うっ滞を来す各種疾患でLP-Xが証明された.またLP-X陽性患者につき,血清ビリルビン,アルカリ性フォスファターゼ,コレステロール,GOTなどの肝機能検査成績を検討し,LP-Xの成因につき考察を加えた.
著者
阿部 真比古 小林 正裕 玉城 泉也 藤吉 栄次 菊地 則雄
出版者
水産増殖談話会
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.497-503, 2008 (Released:2011-12-19)

アサクサノリと変種オオバアサクサノリを判別することを目的とし、ミトコンドリアATP6遺伝子に関連したミトコンドリアDNA部分塩基配列(670塩基)をマーカーに解析を試みた。その結果、オオバアサクサノリ3株において塩基配列が完全に一致し、ITS-1領域で変異が見られたアサクサノリ系統3株においても本領域の塩基配列は完全に一致した。また、アサクサノリ系統とオオバアサクサノリの間で1塩基置換が確認された。このことから、本領域はオオバアサクサノリの判別に有効なマーカーとなる可能性があることが示唆された。また、本領域はアサクサノリとナラワスサビノリの間でも20-21塩基置換が認められた。これらのことから、オオバアサクサノリの判別だけでなく、アマノリ類の種判別技術開発に活用できるマーカーとなる可能性もある。
著者
林 宝貴
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.49-62, 1975-12-15 (Released:2017-07-28)

特殊教育先進国における聾児言語指導は医学・心理・教育・工学など諸科学の発達の影響下で、口話法・聴能訓練を改善促進して著しい効果をあげているにも拘わらず在学中の聾唖生及び社会人としての聾唖者は、依然手話を交信の主な手段・又は補助手段として偏重している。最近特殊教育先進国の教育・心理学界の学者達も手話の存在価値を見直し再評価しようという傾向があり、僅かながらも、それに関する実験調査の報告が出ている現状にかんがみ、手話を言語指導上の補助手段として位置づけ、より合理的な手話の整理・研究を行なうための先行調査研究として、アメリカ・日本・中華民国(以下台湾と省略する)の手話法について比較研究を試みたい。
著者
林 達也 茂木 良介 勝俣 加奈子 齋藤 果歩 観興寺 悠哉 竹永 正輝 田端 樹人 古市 冴佳 五十嵐 悠紀
雑誌
DPレポート = DP Report
巻号頁・発行日
no.DPR10010, pp.1-11, 2019-04-23

我々は未就学児を対象としてフレーベル館にてデジタルあそびコンテンツの展示を行った。本稿では,予備実験と本実験での子どもたちの遊びの様子を観察し,それらから得た知見を報告し,デジタルあそびコンテンツを開発する際に注意すべきこと,またコンテンツの展示のための要件をまとめる.
著者
吉田 健太 小林 匠 窪田 智史 坂 雅之 蒲田 和芳
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.175-182, 2013 (Released:2013-05-24)
参考文献数
19

距腿関節は背屈位で骨性の安定性が得られるとされるが,生体にて骨性の安定性を検証した報告は存在しない。本研究では,距腿関節最大背屈位において,回旋方向の骨性の安定性が不完全な状態を『足関節背屈位動揺性(AUM)』と定義し,若年アスリートを対象とした存在率の調査を行い,足関節背屈内旋エクササイズが動揺性に及ぼす効果を検証した。他動背屈内旋テスト・荷重位内旋テストにより,足関節背屈位動揺性は高い存在率を示した。エクササイズにより足関節背屈位動揺性の軽減傾向は認められたが,パフォーマンスに有意な改善は認めなかった。若年アスリートの多くにAUM が存在し,足関節背屈内旋エクササイズが動揺性を軽減させる可能性が示唆された。