著者
牧野 圭子 高木 修 林 英夫
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.11-23, 1994

The purpose of the present study was to examine the effects of consumer's purchase plans, price type POP advertising presentation and image type POP advertising presentation on in-store consumer behaviors from the points of item choices and contact with advertising. We carried out an survey interview for 263 consumers in a supermarket in Higashiosaka city and analyzed the data according to the experimental design: 2 (consumer's having some purchase plans or not) × 2 (being present of price type POP advertising or not) × 2 (being present of image type POP advertising or not). The results showed that price type POP advertising and image type POP advertising had different kinds of effects. It was suggested that the former promoted rational consumer behaviors and the latter promoted emotional consumer behaviors in item choices. We found the effects of contact with advertising on sales promotion only in price type POP advertising. We also found that consumer's purchase plans and a condition of POP advertising presentation had interaction effects on item choices and contact with advertising.
著者
林部 林平 渡辺 誠一 伊藤 秀明
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.122, no.1, pp.23-28, 2002 (Released:2003-03-28)
参考文献数
9

The authors produced a driving circuit for resistive humidity sensor using the timer IC and applied it to the thermo-hygrometer. This paper describes as follows: (1) a simple driving circuit using the timer IC was produced and the theoretical equation of its oscillating frequency was derived. (2) relative humidity as low as 10 %RH could be measured using the driving circuit for resistive humidity sensor. (3) the measurement error of the thermo-hygrometer using the driving circuit was achieved within ± 3 %RH above 30 %RH.
著者
小林五郎 述
出版者
社會往來懇話會
巻号頁・発行日
1936
著者
小林 康正
出版者
京都文教大学
雑誌
人間学部研究報告
巻号頁・発行日
vol.9, pp.33-60, 2006

This paper aims to shed light on the discourse of "destiny" in the era of Japan's industrial revolution, and to explore the implicit and explicit relations which it has to other discursive entities and to the contemporary social arrangement. In order to do so, I chose to focus on poet Ishikawa Takuboku (1886-1912), and to trace the change of his thought on "destiny" during his life. During the period of social change in the Meiji Restoration, risshin shusse (climbing up the social ladder) was commonly accepted as the most important idea. The Meiji youth were expected to struggle for it. In the early twentieth century, risshin shusse, which was encouraged by the substantial economic growth of the time, impelled the Japanese ambitious youth to strive for their own "success" (seikou), and this word acquired a new meaning that built up a fortune. However, the stabilization of social order and frequent recessions in the second half of the Meiji led most of them to failure. In such circumstances, those people who escaped from fierce competition for acquiring money or status emerged one after another. They were called "anguished youth" (hanmon seinen). It was thought that their excessive aspiration had to be cooled down so as to calm their anguish. Therefore, a large body of literature focusing on "cultivation" (syuyou), which advised the youth to conduct themselves impeccably, was published. This useful literature helped the youth to set suitable objectives for their social position. As the capitalist economy rapidly developed, the discursive space whose folk terminology consisted of words such as "success", "anguish", "cultivation", etc., was built up. During the radical changes in the world during this time, people participated in it, and used this terminology as a compass to find the way to their goal. Nevertheless, it is clear that the discursive space reflected an ambivalent attitude toward life. The characteristics of it are made explicit in the usage of the ward unmei ("destiny", or, "fate"). In those days many people insisted that they ought to "carve out their own fortune" (unmei no kaitaku) ; on the other hand, many books, which claimed that they held, m "the secret of success" (seikou no hiketu), were published. Takuboku was an ambitious young man of the Meiji era who lived in the discursive space. Therefore, his attitude to destiny was ambivalent. It follows from this that the investigation into his thoughts on destiny elucidates the significant characteristics of the discursive space in the era of Japan's industrial revolution.
著者
早田 幸政 林 透 堀井 祐介 前田 早苗 望月 太郎 島本 英樹 工藤 潤
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本調査研究は、ASEANの急速な経済発展を背景に、活発化している国境を越えた大学間の教育交流や学生・職業人等による人的移動におけるASEAN地域を包括した高等教育質保証の役割を解明することにあった。今回の調査では、国設の大学評価機関である「マレーシア質保証機構(MQA)」の高等教育質保証システムの概要や特質を把握することができた。MQAの中心的役割は、高等教育質保証の基盤であり国の質保証基準に対して基本的視点を提示する「マレーシア資格枠組(MQF)」を運用することにあった。こうした国レベルの高等教育質保証の仕組みを訪問調査、書面調査の双方の手法を用いて把握しその意義の分析に取り組んだ。また、マレーシアにおいて教育研究面で高い評価を得ている「マレーシア国民大学」、「テイラーズ大学」への訪問調査も実施した。これらの調査を通じて、上記MQAによる外部評価に合格するために各大学がどのような対応をしているか、について十分な知見を得ることができた。具体的には、これら大学は、自身の大学の質保証を行うために、独自の「内部質保証」システムを構築し、「ラーニング・アウトカム」の測定・評価を軸に同システムを効果的に運用していることが明らかとなった。このことは、次年度以降のASEAN諸国の高等教育質保証の実態調査を行う際にも大きく役立つ成果であった。
著者
吉川 弘道 若林 裕子 坪田 正紀 大滝 健
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学論文集 = Concrete research and technology (ISSN:13404733)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.33-42, 2011-01-25
参考文献数
16
被引用文献数
1

地震イベントリスク評価手法として,PhaseI/地震ハザード評価,PhaseII/地震動評価,PhaseIII/応答評価,PhaseIV/損傷・脆弱性評価,PhaseV/地震イベントリスク評価,にて構成される評価フローを構築した。このうち,キャパシティスペクトル法とEFM法の採用,および,複数震源モデル,地盤増幅率,距離減衰式など最新の耐震工学の手法を導入したことが特徴と言える。提案手法を,新旧異なる設計年代のRC鉄道ラーメン高架橋に適用し,損失期待値(NEL),予想最大損失(PML)などのリスク指標を算出し考察した。また,設計年代の違いに起因する靭性と強度の差異を,地震リスクイベント曲線と諸リスク値によって定量的かつ具体的に表すことができた。
著者
國府 寛司 大林 一平
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.68-77, 2015-06-05 (Released:2015-07-31)
参考文献数
20
被引用文献数
1

時間と共に変化する現象の多くは,非線型力学系として捉えられ,それを数理的に良く理解することで,現象の予測や制御が可能になる.しかし現実の現象のダイナミクスは,その非線型性や規模の大きさのために数学的解析が困難であり,数値シミュレーションも容易でないことが多い.また,物理的現象のように,その現象を理解するための法則が第一原理として与えられる場合を除けば,現象を数理的に記述する絶対的な基本法則が存在せず,異なる観点から複数の数理モデルが導かれる場合には,現象のダイナミクスの本質をそれらの数理モデルからどのように理解すれば良いかも必ずしも明らかではない.本論説では,非線型現象のダイナミクスの相空間の大域的構造の最も粗い情報に着目して,その現象を表現する数理モデルに過度に依存しない形で抽出することで,複数の数理モデルを貫く現象のダイナミクスの本質を見出そうとする試みを,筆者らの最近の研究に基づき,技術的細部は大胆に省略して,その考え方の骨格を紹介したい.
著者
茂庭 仁人 湯藤 潤 本江 環 進士 靖幸 永原 大五 高橋 亨 林 学 佐藤 直利 鹿野 泰邦
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.555-560, 2008-06-15 (Released:2013-05-24)
参考文献数
20

症例は49歳,女性.2006年4月に急性下壁心筋梗塞を発症し右冠動脈(#2)にシロリムス溶出ステントを留置した.術後の抗血小板療法としてアスピリン100mg,チクロピジン200mgを投与開始した.6カ月後の確認冠動脈造影ではステント内再狭窄を認めなかったが,遅発性ステント血栓症予防のため,アスピリン,チクロピジンは継続投与していた.2007年3月,月経による大量出血をきたし,意識障害を主訴に救急外来を受診.Hb 3.5g/dLと高度な貧血を認め頭部MRIでは多発性脳梗塞を認めた.輸血やエダラボン点滴など保存的に治療し,軽度の構音障害が残存したものの軽快退院となった.抗血小板薬投与中の出血性合併症はしばしば経験するが,月経出血による重篤な合併症の報告は稀である.閉経前の女性に対する抗血小板療法中には慎重な観察が重要であると考えられた.
著者
堀田 久志 林 敏彦
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌
巻号頁・発行日
vol.1975, no.9, pp.1572-1576, 1975

ブシモモアヒズ7エノ刃ル樹礁と土ポキジ樹脂からなる組成物の加熱による橋かけ反癒にいて,聖デ竣物質を用い,その反応状況を調べた。アンモ芦アレゾヤルのモデルとして2,4-キシレノールおよびそのヒド冒キシメチル化物をエポキシ樹脂のモデルとして,そのエポキシ基の反応性をみるためにフェニルグリシジルエーテルを,さらにアンモニアレゾール中の含窒素構造物のモデルとして2,4-キシレノールのジベンジルアミノオキサジンを用いてそれぞれの組み合わせにおけるエポキシ基の反応を調べた。<BR>その結果,まずエポキシ基はフェノール水酸基と反応するが,このときヒドロキシメチル基が存在するとその速度はいちじるしく大となる。しかしその反応におけるNMRの変化を観察すると,エポキシ基の開環とフェノール水酸基の反応は確認できるが,エポキシ基とヒドロキシメチル基の反応は認め得ず,ヒドロキシメチル基同志の縮合反応のみ検出される。そこでヒドロキシメチル基の存在はフェノール水酸基との分子内水素結合を形成し,その結果としてフェノール水酸基のプロトン放出が容易となり,エポキシ基の開環を促進するものと考えた。また含窒素化合物の存在もいちじるしい反慈促進効果が認められた。反応温度が高くなるにつれ,消費されるフェニルグリシジルエーテル/キシレノールの比が大になるところから,高温では開環したエポキシ基から生じる活性な水酸基が未反応のエポキシ基を開環させる反応が大になるものと考えられる。
著者
井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.158, pp.41-46, 2006-07-07

筆者らは,多人数から特定個人に向けてのコミュニケーション(N-to-1コミュニケーション)をサポートするタンジブルメディアの一例として「寄せ書き」に着目し,タブレットコンピュータを用いた電子寄せ書きツールを開発している.N-to-1コミュニケーションでは,遠慮等の書き手同士の社会心理がメッセージに影響する.本稿では,電子寄せ書きツール評価実験における被験者の事前主観評価と事後主観評価の比較から,N-to-1コミュニケーションツールのデザイン要件と,電子メディアを用いたN-to-1コミュニケーションの可能性を分析する.描かれる文字の大きさ,メッセージ領域の大きさ,位置の観点から,書き手同士のコミュニケーション心理を分析する.
著者
井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.95, pp.1-6, 2006-06-08
参考文献数
18
被引用文献数
2

筆者らは,多人数から特定個人に向けてのコミュニケーション(N-to-1 コミュニケーション)をサポートするタンジブルメディアの一例として「寄せ書き」に着目し,タブレットコンピュータを用いた電子寄せ書きツールを開発している.本稿では,電子寄せ書きツール評価実験における被験者の事前主観評価と事後主観評価の比較から,N-to-1 コミュニケーションツールのデザイン要件と,電子メディアを用いたN-to-1 コミュニケーションの可能性を分析する.メッセージの分量と書く際の所要時間,および,後でメッセージを書く人への配慮に関して,電子的に寄せ書きを行う場合の意識調査を実施した結果,年齢や性別によって傾向が異なることが確認された.