著者
森島 繁生
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.61-68, 1999
参考文献数
12

Recently computer can make cyberspace to walk through by an interactive virtual reality technique. An avatar in cyberspace can bring us a virtual face-to-face communication environment. In this paper, an avatar is realized which has a real face in cyberspace and a multi-user communication system is constructed by voice transmission through network. Voice from microphone is transmitted and analyzed, then mouth shape and facial expression of avatar are synchronously estimated and synthesized on real time. And also an entertainment application of a real-time voice driven synthetic face is introduced and this is an example of interactive movie. Finally, face motion capture system using physics based face model is introduced.
著者
中森 広道
出版者
日本災害情報学会
雑誌
災害情報 (ISSN:13483609)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.76-86, 2007 (Released:2021-04-01)
参考文献数
14

我が国の震度情報は、近年、めまぐるしい展開を見せている。しかし、その一方で、震度情報に関する問題やトラブルが大きく取り上げられることも多くなった。「新潟県中越地震」や「千葉県北西部の地震」などの昨今の地震では、「震度情報の遅れ」などの問題に対する批判的な評価がみられるようになっている。震度情報に関わる問題は最近始まったことではないが、1995年の「阪神・淡路大震災」で震度情報の遅れが初動体制を遅らせたという点が指摘されて以来、大きく注目されるようになったようだ。これは、震度観測が体感から計測震度計に移行し、無人の観測点や気象庁以外が管理する観測点が増えたことによりトラブルが顕著になったこと、震度が「記録性」よりも「速報性」を重視するようになっていることなどが挙げられる。ただし、器械による計測である以上、地震により何らかのトラブルが生じることは仕方がない面もある。そのために、「阪神・淡路大震災」の教訓から「震度5弱以上未入電情報」が発表されるようになっているが、この点は必ずしも有効に活かされていない。本来は状況を把握するための「参考情報」の役割を果す震度が、正確な状況を把握するための「確定情報」のような役割を求められるようになっている現状を再考する必要があるのではないだろうか。
著者
安岡 良訓 梅本 安則 児嶋 大介 木下 利喜生 星合 敬介 大古 拓史 坪井 宏幸 谷名 英章 橋崎 孝賢 森木 貴司
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Aa0126, 2012

【はじめに】 運動負荷が糖代謝,脂質代謝へ影響を与える機序として,骨格筋の収縮により産生されるインターロイキン-6(IL-6)が重要な役割を果たしていると報告されている.IL-6はこれまで炎症性サイトカインとして知られていたが,運動によるIL-6上昇は,TNF-αなどの炎症性サイトカインの上昇なしに,IL-1raやIL-10等の抗炎症サイトカインの上昇を導くことが報告されている. これまで,健常者ではランニング,自転車エルゴメーターや膝伸展運動で血中IL-6濃度が上昇したと報告され,IL-6の骨格筋からの分泌には,ある程度の運動時間と強度が必要とされている. 運動を連続して行うためにはスポーツへの関与が望ましく,その中でもゴルフは長時間の運動が可能であり,歩行を中心とした中等度の活動量が得られることが報告されている.この事からゴルフによる運動でIL-6上昇が予測されるが,これまでゴルフラウンドによるIL-6動態に関する報告はない.そこで我々は,18ホールのゴルフラウンドが血中IL-6濃度に変化を与えるがどうかを検証する目的で実験を行った.【方法】 被検者は健常者9名(平均年齢31.1±4歳,平均±SD)とし,除外基準は糖尿病の既往,心疾患,進行性の疾患,骨関節疾患を有する者とした.被検者は実験室に到着した後,心拍数をモニターする為の無線測定器を装着し,30分の安静座位をとった.その後,血中IL-6濃度,血中TNF-α濃度,hsCRP,ミオグロビン,CK,アドレナリン,白血球分画,HCTを測定するため採血を行った.採血後,被検者はこちらで用意した朝食を摂取した. その後,被検者は18ホールのゴルフラウンドを行った.ラウンド中,被検者は歩いて移動し,ゴルフバック,クラブ等は電動カートを使用し搬送した.ラウンド中の飲食はこちらで用意したスポーツドリンクのみとした.ラウンド終了後,直ちに採血を行った.その後,安静座位をとり,1時間後に再び採血を行い実験を終了した.統計学的検討には,ANOVAを行い,post hocテストとしてSheffe's testを用い,有意水準5%未満を有意差ありとした.【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は倫理委員会の承認を得た上で行った.被験者には実験の目的,方法および危険性を書面と口頭で十分に説明し,実験参加の同意を得て実験を行った.【結果】 全被検者は18ホールのゴルフラウンドを終了し,所要時間は303±4.3分であった.ラウンド中の平均心拍数は安静時と比較して有意な上昇を認め,回復1時間後で安静レベルへ戻った.血中IL-6濃度は安静時と比較し,ラウンド終了後で有意に上昇し,回復1時間後でもその上昇は維持した.ミオグロビン,CK濃度もラウンド終了後に有意な上昇を認め,回復1時間後で上昇を維持した.血中TNF-α濃度,hsCRP濃度に変化はなかった.白血球,単球数はラウンド終了後に有意な上昇を認め,ラウンド1時間後もその上昇は維持された.アドレナリンは実験を通して変化はなかった.HCTはラウンド終了後に変化はなく,回復1時間後で低下した.【考察】 IL-6濃度が上昇した要因に関して,本実験ではミオグロビン,CK濃度に上昇が認められるものの,TNF-α,CRP濃度に変化を認めなかった.この事から炎症性カスケードによるIL-6上昇の可能性は低いと考えられる.またアドレナリン濃度が変化しなかった事から,骨格筋のアドレナリン刺激によるIL-6mRNA転写促進の可能性も低いと考えられた.さらに,単球数の上昇を認めているが,先行研究において運動による末梢血単球数の上昇はIL-6濃度に関与しないことが報告されており,IL-6濃度の上昇が単球由来である可能性も否定的である.よって,本実験のIL-6濃度の上昇は,骨格筋の収縮によって誘発されるといった過去の報告を支持する. 筋収縮に由来する血中IL-6濃度の上昇は,運動強度と時間,活動筋肉量に関連があると言われている.ゴルフは18ホールのラウンドで約7km歩き,その歩数は10,000歩以上になると報告されている.我々の知る限り,歩行を運動方法としたIL-6濃度の上昇は,運動後変化しないか上昇しても約1.5倍程度である.今回,ラウンド終了後の血中IL-6濃度は安静時の約7倍の濃度を認めた.これは18ホールのゴルフラウンドが,骨格筋からIL-6を誘発するには十分な時間と強度であった事が考えられる. 本実験により,18ホールのゴルフラウンドを行うことで,TNF-αの上昇なしに血中IL-6濃度が上昇することが証明された.ゴルフラウンドはIL-6上昇の観点から,炎症を誘発せずに行うことが出来る有益な運動方法であることが示唆された.【理学療法学研究としての意義】 運動が身体に及ぼす影響を科学的に調査し,新たな知見を得ることは,健康の維持・増進に関して、リハビリテーション医学の貢献に寄与するもだと考える.
著者
佐藤 晃 森 拓実 中里 計麻
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
Journal of MMIJ (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.138, no.1, pp.1-9, 2022-01-31 (Released:2022-01-18)
参考文献数
16

Limestone is one of the most important mineral resources, and it is only one mineral that can be fully supplied by domestic producers. Generally, a certain amount of ores is stored in the ore passes temporally after blasting excavation, and extraction is carried out from the bottom of the ore pass. However, the hang-up phenomena in the ore passes sometimes occurred and some cases are recently reported. Once the hang-up phenomena in the ore passes occur, it will cause serious problems. In this study, ore flow experiments in the vertical ore passes were conducted using ore pass models which was composed of transparent acrylic tubes, and the conditions of hang-ups were discussed. Since the ore passes were assembled with transparent tubes, it was also possible to observe the hang-up phenomenon directly. To discuss the effect of cross-sectional shapes of ore passes, two kinds of ore-passes, that is, circular and square shapes of cross-sections, are prepared. Using various sizes of ores, the relation between ore size and cross-sectional area was also discussed. It was found that the hang-up phenomenon almost did not occur when the ratio of ore pass size to the mean grain size of ores exceeds the value of 5. It was also found that the circular-shaped ore passes were a little preferable to avoid ore pass hang-ups compared with the square ore pass. The same procedure was applied to the mixed ores which two types of ores with different mean diameters are mixed. In this case, also, the results were almost the same as the results obtained by single-size ores. 3D-DEM analysis was also conducted, and the validity of the experiments was discussed.
著者
森永 康子 Frieze Irene H. Li Manyu 青野 篤子 周 玉慧 葛西 真記子
出版者
神戸女学院大学
雑誌
神戸女学院大学論集 (ISSN:03891658)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.101-111, 2011-06

本研究は、日本、台湾、米国の大学生のデート暴力の特徴を報告したものである。3カ国の男女大学生に、葛藤解決方略尺度(Conflict Tactics Scale; Straus,1979)を用いて、交際相手に与えた暴力および非暴力的攻撃、交際相手から受けた暴力おやび非暴力的攻撃の回数について回答を求めた。分析は回答者の中から現在あるいは過去に交際相手のいる者あるいはいた者を対象として行い、3カ国の暴力や非暴力的攻撃の実態について検討した。非暴力的攻撃の場合には、生起頻度が50%を超えるものもあり、国や性別による差異もうかがえたが、全体の割合では3カ国を通じて女子の方が男子よりも攻撃の頻度が高く、また米国の女子学生は日本の女子学生よりも攻撃的であった。一方、暴力に関しては、激しい身体的暴力そのものの生起頻度が少なく、性別や国による差異は見られなかった。また、交際相手との暴力が相互的かどうかを検討したところ、3カ国ともに暴力や攻撃のないカップルが多かったが、暴力をふるう回答者のみに注目した場合には、カップルのどちらか一方が暴力をふるう場合よりも、相互に暴力的なカップルのほうが多かった。こうした結果について Straus (2008) の結果と比較検討し、考察を行った。

1 0 0 0 西鶴本私見

著者
森 銑三
出版者
岩波書店
雑誌
文学 (ISSN:03894029)
巻号頁・発行日
vol.23, no.10, 1955-10
著者
森 銑三
出版者
至文堂
雑誌
国語と国文学 (ISSN:03873110)
巻号頁・発行日
vol.27, no.11, pp.27-37, 1950-11
著者
本間 航平 丸山 典宏 升森 敦士 池上 高志
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020)
巻号頁・発行日
pp.4Rin125, 2020 (Released:2020-06-19)

動物は自身の位置や環境の空間的特性を理解するために、複数の感覚入力に基づき認知地図と呼ばれる環境のモデルを生成する。この認知地図の生成には海馬の空間細胞や格子細胞が重要な役割を果たしていると考えられているが、詳細なメカニズムは明らかとなっていない。これまでの研究では、運動情報と視覚情報の統合予測による学習によって階層型リカレントニューラルネットワークの高レベルの階層に認知地図に相当する表現が形成されることが報告されている。また、視覚情報のみを用いたVAE-GANでの予測学習では、生成された認知地図上での行動時に時間的な加減速が見られ、主観時間の圧縮との関係が議論されている。これらの先行研究モデルを修正し、視覚情報と運動情報を取り入れたモデルから、認知地図と主観時間生成に関して議論を行う。

1 0 0 0 菊池謙二郎

著者
森田美比著
出版者
耕人社
巻号頁・発行日
1976
著者
馬場 知哉 柿澤 茂行 森 宙史 車 兪澈 黒川 顕 大島 拓
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.129, no.6, pp.805-824, 2020-12-25 (Released:2021-01-18)
参考文献数
103
被引用文献数
3

Estimating the “minimal gene set” for a cell to be viable is an important issue in understanding “living” cells, creating “artificial” cells, and revealing “ancient” cells. The minimal gene set is critical information for understanding a cell system and designing an artificial genome, which is an essential element for creating an artificial cell. Artificial cells can provide many clues to understanding primordial life on Earth. To reveal minimal gene sets, “essential genes” in many bacteria, which could not be removed from bacterial genomes, have been identified. Bacteria are the most useful organisms for identifying essential genes from their specific characteristics: small genomes, rapid growth, and species that are easy to manipulate genetically. Therefore, various investigations on minimal gene sets or minimal genome of bacteria are reviewed, and “the minimal gene set for a viable cell” is discussed.