著者
植松 康祐 高橋 泰代 ウエマツ コウユウ タカハシ ヤスヨ Koyu Uematsu Takahashi Yasuyo
雑誌
国際研究論叢 : 大阪国際大学紀要 = OIU journal of international studies
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.1-12, 2017-03-31

The mass media and people related to education have argued about the results of the Japanese national survey of academic performance which the Ministry of Education, Culture, Sports, Science, and Technology administered; paying attention to the low scores in Osaka prefecture. This paper, does not discuss countermeasures by prefectures, but analyzes the available quantitative data. By using multi regression analysis when letting academic performance be an objective variable, we find some effective explanatory variables. Also by factor analysis with factor loading amount, we can clarify the position of each prefecture and reveal the factors that affect the scores of students. We believe that this research can enable our compulsory education system to achieve higher scores in future.
著者
賈 志聖 植松 康祐 カ シセイ ウエマツ コウユウ ChiaChih Sheng Uematsu Koyu
雑誌
国際研究論叢 : 大阪国際大学紀要 = OIU journal of international studies
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.51-71, 2015-10-31

Instant noodles were invented in Japan in 1958. Since then more than one hundred billion meals of ramen noodles have been consumed all over the world. China, which consumes about half of the world consumption, is the biggest market. The biggest food company in China, Master Kong, was founded in 1992. Although the company has a short history, it has grown rapidly to reach almost the size of world-famous food companies such as Coca-Cola. We analyzed the consumption structure of instant noodles in Japan. Also, we analyzed the Chinese economy which has supported the high growth rate of Master Kong. Finally, after the analysis of the financial status of Master Kong in recent years, by comparing it to the Nisshin Foods Company, which invented instant noodles in Japan, we will discuss how Master Kong might be managed in the future.
著者
植松 友彦
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.123-128, 2010-10-01 (Released:2010-12-01)
参考文献数
62

シャノンによる情報通信のマグナカルタ “A mathematical theory of communication” が発表されてから60年以上を経た.本稿では,シャノンが最初に創造した情報理論の枠組みについて解説した後,いつだれによって基本定理の厳密な証明がなされたか,並びに情報理論がどのような発展の経路をたどってシャノンの後にどこまで到達したかについて解説している.
著者
植松 智 審良 静男
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.1-8, 2006 (Released:2006-10-13)
参考文献数
29
被引用文献数
8 23

Toll-like receptors(TLRs)は自然免疫における重要な分子で,様々な病原体においてよく保存された構造を認識して自然免疫応答を誘導する.ある種のTLRはウイルス構成成分を認識してI型インターフェロンを誘導することによって抗ウイルス応答を誘導する.TLR2やTLR4が細胞表面においてウイルス構成成分を認識するのに対し,TLR3,TLR7,TLR8,TLR9はエンドソームによく発現している.ファゴサイトーシスによってウイルスやウイルスに感染してアポトーシスを起こした細胞を取り込むと,ウイルスの核酸がファゴソーム内で遊離しこれらのTLRによって認識される.最近,宿主は細胞質内でTLR非依存的に複製するウイルスを認識する機構を持つことが報告された.今回,我々は自然免疫によるウイルス認識とシグナル伝達経路について概説する.
著者
植松 貞夫
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.216-220, 2013-06-01
参考文献数
7

本論は,デジタル情報時代に図書館が勝ち残っていけるために,図書館と図書館建築がどのような方向を目指すべきかについて取りあげた。米国で物理的な図書館は消滅するとの論が刊行されてから30年が経過した。大学図書館にあっては学術雑誌とその利用に関する限り「ベーパレス時代」が到来し,その予測は半ば正鵠を得ていたといえる。この消滅論を巡る議論の中で登場してきた「場としての図書館」論について検証するとともに,代表的な第三の場タイプの図書館を紹介した。最後に,図書館像としてA.アンニョリの掲げる「屋根のある知の広場」論を基礎に,利用者を獲得できる図書館建築像についてまとめた。
著者
植松 英穂 小島 智恵子 松岡 啓介
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究課題の目的は、(1)プラズマ・核融合分野における国際会議に関する基礎的年表とデータベースの作成、(2)資料に基づく核融合分野における国際交流の歴史調査、(3)研究者への史実補完のためのインタビューである。作成した国際会議に関する基礎的年表とデータベースは、自然科学研究機構核融合科学研究所や日本原子力研究開発機構、日本大学理工学部に所蔵された国際会議のプロシーディングスや歴史的文献資料をもとに作成した。年表やデータベースを作成する上で得られた基礎的データは、今後の核融合分野における国際交流の歴史研究で使用される。また、資料調査の中で核融合研究黎明期におけるいくつかの史実が判明したために、同調査結果を日本物理学会等で発表した。さらに、史実を補完する目的で核融合研究者へのインタビュー調査を実施した。現在、インタビュー記録のテープ起こしを行なっており、校正作業を行なったうえで文書記録として保存する予定である。
著者
内藤 牧男 堀田 禎 早川 修 篠原 伸広 植松 敬三
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会学術論文誌 : Nippon Seramikkusu Kyokai gakujutsu ronbunshi (ISSN:18821022)
巻号頁・発行日
vol.106, no.1236, pp.811-814, 1998-08-01
被引用文献数
9 13

The effect of ball milling conditions on pulverization of the very small amount of large particles in silicon nitride powder was examined. In this paper, the wet sieve analysis and X-ray sedimentation method were used to measure the content of large particles in the ground powder which influence important properties of sintered ceramics such as fracture strength. As a result, it was made clear-that the wet sieve analysis would be a reliable method to measure the content of just a few large particles in the ground powder. By applying this analysis to the ball-mill grinding of silicon nitride powder, it was found that the processing conditions required to grind the large particles were different from those to obtain high specific surface area as well as small average size of particles. This is because the impact force exerted onto the particles by the media balls is more effective on grinding large particles.
著者
松邑 勝治 植松 利晃 國岡 崇生 治部 眞里 堀内 美穂 山田 直史 坂内 悟 齋藤 隆行
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.336-342, 2011-09-01

独立行政法人科学技術振興機構(JST)が提供するJ-GLOBALは,産学連携や研究課題立案における課題探索(抽出)において業種を超えた情報収集や,新たな発想を支援するサービスである。JSTは,J-GLOBALを介してJST内外のさまざまな専門的なサービス等と連携し,質の高い科学技術情報をより効果的に流通させることで,わが国のイノベーション創出に貢献することを目指している。本稿ではJ-GLOBALが実現している"統合検索"機能を中心に,サービスの現状,今後の展望について紹介する。
著者
戸原 玄 才藤 栄一 馬場 尊 小野木 啓子 植松 宏
出版者
一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
雑誌
日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 (ISSN:13438441)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.196-206, 2002-12-30 (Released:2020-08-20)
参考文献数
38
被引用文献数
1

現在,摂食・嚥下障害の評価法では嚥下ビデオレントゲン造影(Videofluorography;以後VF)が gold standardとして広く認知されている.VFは誤嚥の有無のみならず嚥下関連器官の形態・機能異常すなわち静的および動的異常を観察でき,信頼性の高い摂食・嚥下障害の診断を可能とする有用な検査法であり,設備を持つ施設においては摂食・嚥下障害が疑われる患者に対しほぼルーチンに行われている.しかし実際にはVFに必要な設備を持たない施設は多く,問題があれば経管栄養を選択せざるを得ず,摂食・嚥下障害の評価,対応が適切になされているとは言い難い.このため,医療,福祉の現場からはVFを用いない簡便な臨床的検査法を求める声が高かった.平成11年度厚生省長寿科学研究「摂食・嚥下障害の治療・対応に関する統合的研究(主任研究者:才藤栄一)」において,改訂水飲みテスト,食物テスト,および嚥下前・後レントゲン撮影といった臨床検査の規格化とそれらを組み合わせたフローチャート,および摂食・嚥下障害の重症度分類が作成された.何らかの摂食・嚥下障害を訴えた63名の患者に対し,VFと各臨床検査を行い,食物を用いた直接訓練開始レベルの判定が本フローチャートにより可能であるかについて,実際のVF結果との比較検討を行った.各臨床的検査のカットオフ値は妥当であり,フローチャートの感度,特異度,陰性反応的中度,一致率は極めて高かった.よって直接訓練開始可能レベルの判定において,フローチャートは有用であると考えられた.また安全性も高く特にVFを持たない施設において有用であると結論できた.
著者
大熊 るり 植松 海雲 藤島 一郎 向井 愛子
出版者
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.180-185, 2002-04-18 (Released:2009-10-28)
参考文献数
18
被引用文献数
5 2

上部消化管造影検査施行中に発生したバリウム誤嚥について調査を行い,誤嚥への対策について検討した.7年半の間に検査を受けた262,888名を対象に,誤嚥発生率の推移や誤嚥が確認された118名のプロフィール等につき調査した.誤嚥者の年齢は30~94(平均65)歳.70歳以上では誤嚥発生率が70歳未満の約10倍となっており,高齢受診者への配慮が必要と思われた.また誤嚥発生率が平成11年度から12年度にかけて上昇しており,これは検査に使用するバリウム製剤の粘性が低下した時期と一致していた.誤嚥対策として,検査前に嚥下障害に関するスクリーニングを行うこと,使用するバリウム製剤の粘性を検討すること等が考えられた.
著者
植松 晃 子 橋本 和 幸 小室 安 宏 Uematsu Akiko Hashimoto Kazuyuki Komuro Yasuhiro
出版者
ルーテル学院大学
雑誌
ルーテル学院研究紀要 : テオロギア・ディアコニア = Bulletin of the Japan Lutheran College and Theological Seminary : theologia - Diakonia (ISSN:18809855)
巻号頁・発行日
no.47, pp.1-11, 2014-03-01

本研究では,大学の学生相談室活動をどのように広げていくべきかを検討するために,アメリカの大学生を対象に作成された「専門家による心理的援助を求める態度尺度(Attitude toward seeking professional psychological help: ATSPPH-S)(Fisher &Farina, 1995)」の翻訳版について,信頼性・妥当性を検討した。調査対象者は日本の大学生699 名である。はじめに尺度の構造的な妥当性を検討し,翻訳版は2 因子構造であることが明らかになったが,先行研究とは異なり両因子には負の相関が見られた。因子構造における解釈上の妥当性を検討し,それぞれ「専門的援助の求め」と「自己解決志向」と名付けた。さらに,精神的健康,心理的援助への偏見,学生相談室への関心との相関から構成概念妥当性を検討したところ,一定の妥当性が確認できた。