著者
植松 伸之介 井口 祐貴 楠本 繁生 下河内 洋平 大城 章 横手 健太
出版者
The Japan Journal of Coaching Studies
雑誌
コーチング学研究 (ISSN:21851646)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.231-237, 2018-03-20 (Released:2019-09-02)
参考文献数
18

This study investigated the occurrence frequency of accelerations (Acc), decelerations (Dec), and changes of directions (CoD) during the actual handball game and their frequency under high intensity events (HIE) circumstances, using inertial measurement units (IMU).     Participants were female handball players in Japan. 10 players (Age: 24.7±2.3 years old, height: 167.0±8.1 cm, body weight: 65.2±6.1 kg) belong to womenʼs division of Japan Handball League (upper group), 10 top-level university players (Age: 20.6±0.8 years old, height: 165.1±5.9 cm, body weight: 61.0±5.6 kg) from the division 1 of Japanese university handball league (middle group), and 8 university players (age: 20.0±0.8 years old, height: 157.9±5.8 cm, body weight: 54.3±5.5 kg) from a team belong to division 2 of the league (lower group).     As a result, the upper group displayed the highest occurrence frequency in all items, the middle group was second highest, and lower group was the lowest. The result indicates that in competition sites, it is important to implement specializing training based on the understanding of the characteristics of handball as a sport and on the scientific knowledge that we could acquire from the actual games.
著者
植松 英穂 竹田 辰興 西尾 成子
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.395-402, 2001-06-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
6

日本において,制御核融合の研究が開始されて約50年経った.当時,天体,原子核,素粒子,宇宙線,放電,溶接などの分野の研究者たちによって核融合を志向する研究が始まった.そのとき,まず研究体制が議論され,さしあたって基礎研究を進めることで合意が得られた.その後,実験装置の大型化が進められるようになり,特に,この十数年で国際協力としての研究開発が盛んになった.本稿では,研究開発の巨費化がはじまる前の時代に焦点を当て,日本の制御核融合研究の跡をたどる.
著者
栗原 嘉一郎 冨江 伸治 植松 貞夫 門谷 眞一郎
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
vol.311, pp.93-100, 1982

本論文では, 研究者の研究活動における雑誌利用について, 雑誌1タイトル当りの利用者数, 研究者一人当りの和洋別利用種数, ならびに研究者の研究領域と雑誌の主題部門との関係などを, 設定したA, B 2種類の利用形態とともに明らかにした。もとより, 本調査研究は調査対象を筑波大学の教官に限定しているため, 研究領域別にみた場合, 調査母数およびその中でのさらに細かい研究内容という点で, 部分的には片寄りがあるものと思われ, ここに示した結果が, ただちに充分な一般性をもっているとは言えない。しかし, 同種調査をさらに多数の大学等で実施するにしても全研究領域について片寄りなく調査対象者を選定することはかなり困難であること, 研究者の研究情報に大きな比重を占める雑誌の利用の状況について, 今迄その実態が限定つきにせよ明らかになっていないことから, 本論文に示した結果は, 雑誌利用の面からみた研究領域相互の近接性の傾向を知る上で有効であり, 従ってキャンパス内ならびに図書館内での学術雑誌の配置のあり方や, 雑誌の共同購入の可能性などについて考究するための一つの検討資料として利用することには有効であろうと考える。なお, 本論文の骨子は文-3, 文-4において既に発表している。本論文はそれらを一つにまとめたものであるが, その際, 人文社会系の研究領域を細分化しすぎていた点等の研究者の研究領域・雑誌主題部門のグルーピングの方法や, 表の表現方法等について再検討を行ない, 一部を変更し, それにともなう再集計を行なった上でまとめたものである。
著者
柴田 政彦 渡邉 嘉之 寒 重之 西上 智彦 植松 弘進 宮内 哲 壬生 彰 大迫 正一
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

身体部位(手)のメンタルローテーション課題を用いた心理物理学的実験では,上肢CRPS患者8名と健康成人40名のデータを取得した。両群の正答率および反応時間を比較した結果,健常者に比べCRPS患者で有意な正答率の低下と反応時間の遅延を認めた。健康成人のデータについては,これまで検討されてこなかった回転角度の増加に対する反応時間の変化にばらつきがあることに着目して統計学的解析を行った結果,4つのグループに分類することができ,「手の左右判別課題時には自身の手を動かす運動イメージを行っている」とする先行研究の結論とは異なる回答方略をとるものが存在することを明らかにした。
著者
秋元 勇巳 植松 邦彦
出版者
Atomic Energy Society of Japan
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.128-136, 1974

A review is presented of the IAEA-IWGFR Specialists' Meeting on the "Development and Application of Absorber Materials for Fast Reactors" which was held at Dimitrovgrad, USSR, June 4-8, 1973. At the meeting, attention was given mainly to the choice of absorbing materials for the control elements of fast reactors, to the design of absorbing rods and tests of their performance.<BR>About two thirds of the sessions were devoted to the oldest established and the most promising absorber-B<SUB>4</SUB>C. The pre-irradiation properties of B<SUB>4</SUB>C are considered to be fairly thoroughly known already. Good agreement has been seen on the results of compatibility studies. On the other hand, the irradiation behavior of B<SUB>4</SUB>C-specially swelling and He release-stimulated brisk discussion among the participants in respect of the appreciable discrepancy discerned in the results obtained so far and the possible explanations given therefore. Development of the vented control rod is being actively undertaken in most of the countries.<BR>Tantalum and Eu<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB> attracted attention as promissing alternatives to B<SUB>4</SUB>C. There arises problems, however, on the compatibility of these two materials in the presence of Na. Another difficulty foreseen in the use of Ta rods is cooling during reactor shut-off. For Eu<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>, phase stability should be an important problem for future study.
著者
柴原 弘明 戸倉 由美子 伊勢呂 哲也 惠谷 俊紀 池上 要介 神谷 浩行 橋本 良博 岩瀬 豊 植松 夏子 今井 絵理 西村 大作
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.514-517, 2012 (Released:2012-05-22)
参考文献数
17
被引用文献数
1

【緒言】ミルタザピンはノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)で, 5-HT3受容体拮抗作用をもち, 嘔気を改善する先行研究が報告されている. 【症例】38歳, 女性. 遠隔転移を伴う進行腎がんに対し, スニチニブとオキシコドンを投与した. 経過中に出現した難治性嘔気・嘔吐に, ミルタザピン1.875 mg/日を開始した. 開始翌日に嘔吐は消失し, 2日目に3.75 mg/日へ増量したところ, 3日目には嘔気も消失した. 消化器症状でスニチニブとオキシコドンを中止することなく治療を続行できた. ミルタザピン15 mg/日の投与量では眠気が出現することがあるが, 今回の低用量投与で眠気はみられずに消化器症状の改善が得られた. 【結論】ミルタザピンの低用量投与は, スニチニブとオキシコドン併用時の難治性嘔気・嘔吐に対して, 有効な選択肢の1つであると考えられる.
著者
植松 市太郎
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.9, no.7, pp.485-488, 1960-06-20 (Released:2011-09-21)
参考文献数
6
被引用文献数
2
著者
植松 すみれ 松崎 拓也 花岡 洋輝 宮尾 祐介 美馬 秀樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

語彙化文法に基づいた日本語の構文・意味解析器を実現するために、コーパスを基に大規模な日本語文法を開発する手法を示す。日本語の構文情報付きコーパスは係り受け形式が多くそのまま語彙化文法開発には適用できないが、本手法では京大コーパス並びに関連するコーパスの情報を統合、再解釈して語彙化文法に基づく構文コーパスを構成し、日本語文法を獲得する。また実際に獲得した文法を解析に用いた際の精度により評価を行う。
著者
高山 真策 植松 聖陽 秋田 求
出版者
日本植物工場学会
雑誌
植物環境工学 (ISSN:18802028)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.25-29, 2014

自然植生下に成育するイヌガヤを材料にして,光条件が成育とアルカロイド組成の特性におよぼす影響について検討した.イヌガヤは,光強度(相対値)が弱く,多くの場合太陽直射光の20 %以下の環境で成育していた.イヌガヤの成育には光強度(相対値)が影響しており,樹高と樹径は光強度(相対値)と正の相関があった.また,樹高と樹径との間には高い相関があった.環境の異なる2地域(静岡県富士郡と沼津市)のイヌガヤを分析した結果,光強度が弱い環境に成育する静岡県富士郡のイヌガヤにはHHTが多く,光強度が強い環境に成育する沼津市のイヌガヤにはHTが多かった.アルカロイドの組成に光が関与することが考えられたので,太陽直射光下に成育する樹木個体を選抜し,太陽直射光の照射下にある南側(高照度環境)と太陽光がさえぎられて散乱光が照射されている北側の枝(低照度環境)のアルカロイド組成を比較した結果,前者ではHT,後者ではHHTが多かった.
著者
植松 茂男
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学教職研究紀要 (ISSN:18839509)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.19-42,44, 2011-03
被引用文献数
2

本編では、小学校英語活動を特区として既に導入している大阪府寝屋川市内で、それがどのように中学生の英語スキルと情意面に影響を及ぼしているのかを4 年間継続調査する科研費研究の3 年目の中間報告をする。語彙・文法、リーディング、リスニングからなる英語力指標テストとインタビューテストを併用して英語力を測定するとともに、23 項目からなる情意アンケートも併せて実施し、小学校英語活動の長期的効果の検証を試みている。つまり、小学校英語活動の開始学年や履修時間が変われば英語力や情意にどのような影響を及ぼすのかを、中学1 年生、2 年生、3 年生の各学年で毎年調べることによって知ろうとする研究である。最終年度の2010 年度調査(2011 年3 月)を目前にして、これまでの流れと発見をまとめてみた。2009 年度終了時(2010 年3 月)に得られたデータを2007 年、2008 年分と比較分析した結果、小学校英語活動開始学年が下がり、履修時間が増えるにつれて、中学1 年生では全ての英語力指標テストの結果が向上していることがわかった。また、中学2 年生のみで実施しているスピーキングテストに於いては、そのスコアが毎年統計的有意に向上している。一方、情意面では履修時間にかかわる統計的な差は検出できなかった。