著者
植松 洋亮 岡田 遼太郎 矢入 郁子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

ストレス社会の現代,人々は癒しを求めてペットとの関係を模索している.筆者らは,会社や学校でもペットとつながっていたいという飼い主のニーズを満たすために,犬の体に取り付け,犬の感情をモニタするセンサの開発を目指している.本稿では,加速度センサ,近接センサ,曲げセンサなど,様々なセンサの使用可能性を検討し,人と犬とのエモーショナルインタラクションのためのシステムデザインについて議論する.
著者
栗原 嘉一郎 冨江 伸治 植松 貞夫 土肥 博至 若林 時郎 高橋 義英
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
研究報告集. 計画系
巻号頁・発行日
vol.47, pp.429-432, 1976-07-05

筑波研究学園都市の主要構成機関の1つである筑波大学は、昭和49年度第1期生を受け入れ、昭和50年度1・2年生計1,930名の学生が教育を受けている。これら学生は、学園都市内の主要な人口集団を形成するものである。以下、都市及び大学創成期における「学生の生活と意識」に関する調査報告である。
著者
礒田 颯 市川 瑞 植松 千春 及川 雄也 山口 正勝
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会誌遊星人 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.148-154, 2012

本報告は,高等学校授業科目「課題研究」において約7ヶ月間で行った研究成果である.本研究では,人の立ち入ることのできない環境(火山地帯,宇宙等)での活動を想定した無人探査ロボット(以下,ローバー)を,高校生自らの手で設計から製作を行い,伊豆大島において動作検証を行った報告である.本ローバーは,不整地の走破能力を備えるため,駆動部には「ロッカーボギー機構」を採用している.独自の運用システムを開発し,オペレーター側とローバー側の双方向から,リアルタイムでデータの送受信を行い,ローバーの動作状況の監視も可能としている.校内での模擬不整地の走破実験,および,伊豆大島三原山溶岩砂漠地帯における実証実験では,一定の条件下において安定した走行を行えることを確認した.
著者
市川 慎平 竹花 范平 植松 義量 小林 捷雄
出版者
独立行政法人 海上技術安全研究所
雑誌
船舶技術研究所報告 (ISSN:0495775X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.207-234, 1964-07-30

It is generally well-known that gas cutting speed can be remarkably increased dy using a divergent-type gas cuttig nozzle instead of a normal straight-type one. In order to the peculiar curvature of its inner shape, however, it is considered to be very difficult to produce a divergent nozzle by simple machining. Therefore, the authors have newly developed two kinds of methods to produce a divergent gas cutting nozzle; one is an electrolytic-forming and another is a swaging. In this paper, the detail of the methods and the processes related to the massproduction and the results of many investigations carried on the cutting performance of the divergent nozzles made by these two methods are described. The following conclusions are summarized. A divergent nozzle made by the electrolytic-forming method shows many advantages; such as a better accuracy, higher cutting capabilities and a lower production-loss, while by the swaging somewhat inferior only in an accuracy compared to the former. However, it is confirmed that the both methods have an extremely higher economies and an easier production, and that, moreover, the gas cutting performance of the divergent nozzles made by these methods is increased 15% in cutting speed and 8% in cutting thickness of plate compared to straight nozzles.
著者
村山 隆徳 満保 雅浩 岡本 栄司 植松 友彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.95, no.353, pp.9-14, 1995-11-16
被引用文献数
13

ソフトウェアプログラムの難読化技術は、リバースエンジニアリングが適用され難いプログラムの実現や、ソフトウェアのプロテクトプログラムの強化、暗号化・復号プログラムの安全性確保等にとって非常に重要である。小文では、解析され難いソフトウェアプログラムの定義に関する考察、及びプログラム内の命令コードの書き換え(replace)や並び変え(shuffle)を行なう自動難読化ツールa0/f1/f2について紹介する。
著者
植松 利晃
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.6, pp.327-335, 2010 (Released:2010-09-01)
参考文献数
9
被引用文献数
2 1

独立行政法人科学技術振興機構(JST)は,2010年6月1日にJ-GLOBAL(科学技術総合リンクセンター)試行版(β版)1.3をリリースした。J-GLOBALは,「つながる ひろがる ひらめく」をキャッチフレーズに,これまでバラバラに存在していた科学技術情報をつなぎ,発想を支援するユニークなサービスであり,JST内外のさまざまな専門的なサービス等と連携し,質の高い科学技術情報をより効果的に流通させることで,わが国のイノベーション創出に貢献することを目指している。本稿ではこれまで実施したJ-GLOBALの機能改善の概要を中心に,J-GLOBALが目指す方向性について紹介する。
著者
井上 武 朝倉 浩志 植松 幸生 佐藤 浩史 高橋 紀之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.411, pp.97-102, 2010-01-28

多くのWebサイトが,AjaxやマッシュアップのためにWeb APIを提供しているが,Webアプリケーションに適した再利用可能なデータべースコンポーネントがないために,そのようなコンポーネントはサービスごとに独立に開発されてきた.本稿ではWebアプリケーションの開発を迅速に行うためのデータべース管理システムWAPDBを提案する.WAPDBは,Web API標準技術のAtomをべースに設計され,Webアプリケーションに求められる機能を提供する.たとえば,効率的なデータ・アクセス制御や簡潔な拡張メカニズム,検索・統計の提供である.WAPDBの導入によって,開発者はこれらの機能を繰り返し開発することから解放される.さらに,RESTアーキテクチャスタイルに準拠しているため,アプ リケーションに統一性やスケーラビリティがもたらされる.我々はWAPDBを用いたサンプルアプリケーションを開発し,大きな性能低下なしに開発コストを削減できることを示す.我々の実験では,開発コストが半減した一方で,アクセス時間は数ミリ秒しか増加しなかった.
著者
数原 良彦 植松 幸生 戸田 浩之 井上 孝史 片岡 良治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

多数のユーザによって付与されたソーシャルアノテーションを用いた情報検索ではアノテーションが付与されているコンテンツのみを検索対象とするため,ウェブ全体を検索対象にできないという問題がある.本研究では,ソーシャルブックマーク数を正解としてランキング関数を学習することにより,ブックマークされていないウェブページについてもブックマーク件数を近似した検索ランキングを提案する.
著者
山田 和政 山田 恵 伊藤 倫之 塩中 雅博 植松 光俊
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.205-208, 2006 (Released:2006-09-22)
参考文献数
8
被引用文献数
2

長期臥床高齢患者の理学療法におけるリスクマネージメントを骨密度の観点から検討した。70歳以上の長期臥床患者33名(寝たきり群)と大腿骨頚部骨折患者29名(骨折群)を対象(すべて女性)に,踵骨の音響的骨評価値を測定し,比較した。寝たきり群は,骨折群と比較して有意に低い値であった(p<0.001)。理学療法実施時,1) 臥床期間・年齢・体重(栄養状態)に関する情報を事前に収集し,2) 廃用性症候群と老化によって著しい骨密度の低下をきたしている事を念頭に置き,3) 転倒・転落はもちろん,それより小さな外力でさえも容易に骨折を引き起こす危険性を有している事を再認識して,プログラムを進めていくことが重要である。
著者
平山 順朗 小山内 幸 植松 和家 鈴木 唯司 舟生 富寿 兼子 直
出版者
社団法人 日本透析医学会
雑誌
人工透析研究会会誌 (ISSN:02887045)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.301-308, 1985-06-30 (Released:2010-03-16)
参考文献数
5

入院中の透析患者100例に対し精神科医による面接を行い, 患者のおかれた背景の相違による精神症状の出現状態の差を検討した. 透析期間では, 3ヵ月から1年が精神的には最も安定しており, その他の期間では半数以上の例で抑うつが認められ, 3ヵ月未満では焦燥, 怒りなどが, 1年以後には明るさやおおらかさの喪失が多く認められた. 年齢との関連では26-40歳の年齢層で抑うつ, 焦燥, 悲観, 怒り, あきらめ, 死の不安, 攻撃などが高頻度で認められた. 家族の問題で最も精神症状が強く出現するのは離婚例で抑うつ, 明るさやおおらかさの喪失, 悲観, 焦燥, 怒りや攻撃などが半数以上の例で認められた. 子供の状況との関連では, 子供が18歳未満の例でやはり精神症状が高頻度でみられた. 職業との関連ではサラリーマンが抑うつ, 焦燥, 怒りが, 無職例であきらめ, 悲観, 明るさやおおらかさの喪失の出現頻度が高かった. また, 合併症を有する場合には自殺念慮を含めてさまざまな精神症状が高頻度で認められた.矢田部-Gilford性格検査による性格類型では, B型で抑うつ, 悲観, 怒り, 攻撃, E型であきらめ, 自殺念慮, C型であきらめ, 死の不安が多く出現し, D型で最も安定した性格であった.面接後の対応は, 主として抗うつ剤, 精神安定剤 (minor tranquilizer) などの薬剤投与で行ったが, 患者に対して病状の再説明を必要としたり, 継続的な面接を行った症例も存した. 継続的な面接により精神症状の出現率はあきらかに減少していた.
著者
山形 孝志 敦賀 貴之 植松 良公 生藤 昌子
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

本研究課題では、炭素排出権取引市場や炭素税など炭素価格付加政策の排出削減効果と経済活動への影響を、統計・理論、両面からの分析を行う。具体的には、新たな高次元動学パネルデータ統計分析手法を開発し(研究課題1)、世界炭素排出量と経済の国際動学的関係を実証分析する。そして炭素価格付加政策の効果とマクロ経済に与える影響を、上記統計手法(研究課題2)ならびにマクロ経済理論(研究課題3)から分析する。さらに2020年以降の排出削減の国際的枠組みである「パリ協定」に科学的根拠を与えたIPCCの気温上昇予測値が多数の外部研究結果に基づきどのように導かれたかを、新たな統計的手法よって明らかにする(研究課題4)。
著者
田中 宏子 植松 奈美 梁瀬 度子
出版者
Japan Human Factors and Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.347-356, 1989-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
14

空間の心理評価における実験方法の検討である. まず, 実大模型, 縮尺模型およびスライドの3つの評価対象における心理量の関連をSD法により検討した. 取り上げた要因は居間に置かれた家具の量と配置である. 因子分析の結果, いずれの評価対象も2つの共通因子が析出され, 価値因子と活動性因子と意味づけた. 活動性因子においては3者の感覚は非常に似通っていたが, 価値因子については在室感・臨場感といった空間と人間との相互作用が影響しており, 空間の価値判断と深い関わりがあると考えられる. ついでSD法の評価の妥当性を確認するために, ME法, 一対比較法の比較検討も試みた. その結果, かなりの整合性が認められた.
著者
植松 宏
出版者
口腔病学会
雑誌
口腔病学会雑誌 (ISSN:03009149)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.165-169, 1999-06-30 (Released:2010-10-08)
参考文献数
11
著者
山崎 睦子 松岡 弘明 矢野 和孝 森田 泰彰 植松 清次 竹内 繁治 有江 力
出版者
日本植物病理学会
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.299-303, 2011 (Released:2011-12-09)
参考文献数
22

In 1997, Phytophthora rot caused serious losses to ginger (Zingiber officinale Rosc.) production in Kochi Prefecture, Japan. In the field in early summer and autumn, water-soaked rot on basal pseudostems and brown rot on rhizomes were first observed, then plants developed stem blight. The disease also developed on rhizomes stored at 15°C in the dark. A Phytophthora sp. was consistently isolated from the symptomatic lesions and caused the same symptoms after inoculation with the isolates. The identical Phytophthora sp. was then reisolated. White stellate colonies grew on PDA at a minimum temperature of 10°C, optimum of 23°C and maximum of 30°C. Sporangia were ovoid, ellipsoid, globose and distorted (variable) with one or two apices, noncaducous, 30–90 × 20–50 (average 50.0–56.1 × 25.0–32.6) μm, with a length to breadth ratio of 1.5–1.7:1. Nucleotide sequence of the r-DNA ITS regions agreed well with those of Phytophthora citrophthora (R. E. Smith and E. H. Smith) Leonian previously reported. Based on these results, the isolate was identified as P. citrophthora. This report is the first of a disease of ginger caused by P. citrophthora, and we propose the name “Phytophthora rot” for the disease.