著者
榊 純一 坂本 静生 矢野 博司 神田 宰 塩原 守人 助川 寛 磯部 義明 春山 智 村田 伸一 吉澤 正浩 平野 誠治 室田 秀樹 瀬戸 哲司 松中 耕二 山越 学 西尾 太 林 義昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.374, pp.51-56, 2005-10-20
被引用文献数
2

まもなく旅券(パスポート)にコンタクトレスICが搭載されようとしている.またこのICチップ上には, 本人認証を行うためのバイオメトリクスデータ, 顔画像が記録されることとなっている.本稿では, このIC旅券導入にあたっての経緯について簡単に照会すると共に, 日本において発給を開始するにあたって, IC旅券調査委員会が実施した調査検討の中から, 特に, (1)顔認証技術適用を前提とした旅券写真に関する技術的妥当性評価と, (2)IC旅券有効期間中の加齢に伴う顔認証精度評価の二点について述べる.
著者
風間 一洋 鳥海 不二夫 榊 剛史 篠田 孝祐 栗原 聡 野田 五十樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

東日本大震災は日本に長期間に渡ってさまざまな影響を及ぼした.本稿では,Twitterにおいて震災に関連した話題に用いられた単語を抽出し,それらの単語と他の単語との関係の時系列的変化を分析し,震災発生から時間が経過するごとに,どのようにユーザの関心が変化していったかを推定する.
著者
櫻井 民人 榊原 充隆
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.59, pp.126-128, 2008

アカスジカスミカメ (以下アカスジ)の玄米吸汁による斑点米被害がここ数年増加していることから、その生物学的特性を解明することが緊急に求められている。本種の飼育方法としては、出穂したコムギを用いる方法、アワ幼苗を用いる方法、イネ科雑草の穂とコムギ幼苗を用いる方法がこれまでに提案されている。しかしながら、穂を用いる場合には長期栽培を要することや野外虫混入の危険性があること、アワ幼苗のみの飼育では得られる孵化幼虫数が少ないことなどの問題点がある。一方、アカヒゲホソミドリカスミカメ (以下アカヒゲ)では、コムギ幼苗のみで簡易に飼育が可能であること、幼苗に産み付けられた卵をまとめて低温保存することによって、その後の発育に大きな悪影響を及ぼすことなく、孵化日や羽化日を斉一化し、同日齢の成幼虫を同時に多数得られることが報告されている。アカスジでもコムギ幼苗のみで飼育可能であることが示唆されているものの、効率的に飼育するための詳細な条件については報告されていない。そこで、本研究では、アカスジ飼育法開発の一環として、孵化幼虫を同時に多数得るためにコムギ幼苗に産み付けられた卵を低温保存することが、その後の幼虫孵化に与える影響を調査した。
著者
河野 建夫 榊原 徳造
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.18-24, 1998-03-10 (Released:2011-06-08)
参考文献数
22

ランドレースと大ヨークシャーの一代雑種雌豚165頭を用い, 肉豚と同様の飼養管理下における性成熟の到達状況を調査した。同時に, 到達以前と以後で生殖器の大きさがどのように異なるかを検討した。供試豚は体重25kg前後からと殺時まで, 一部すのこ状コンクリート床の肥育用豚舎で6~10頭群飼し (飼育密度約1m2/頭), 旧豚産肉能力検定用飼料 (可消化養分総量70.1%, 可消化粗蛋白12.7%) を不断給餌した。性成熟に到達した雌豚の割合は, 体重82~137kg, 日齢152~260日の範囲で全体の20%であった。それらの生殖器は, 総重量のほか, 各部位 (卵巣, 卵管, 子宮角, 子宮体, 子宮頸および膣) の重量あるいは長さでも性成熟前の豚を大きく上回った (膣長のみP<0.05, 他はいずれもP<0.01)。性成熟前の豚では, 生殖器総重量は日齢の進んだほど大きく (P<0.01), 性成熟後の豚では日齢のいかんにかかわらず体重が重いほど大きい (P<0.05) 傾向たあった。
著者
平井 重行 榊原 吉伸 早川 聖朋
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MUS-90, no.2, pp.1-6, 2011-05-06

日常生活を送る場所で,音楽を自らが演奏して楽しめる環境組み込み型の楽器の研究を行っている.その一つとして入浴中に浴槽をこすると鳴る 「キュッ,キュッ」 という音を利用して,DJ スクラッチ演奏が行えるシステム Bathcratch を制作した.ここでは,浴槽こすり音の特徴であるピッチの存在に着目し,その検出によってこすり音とそれ以外の音とを区別し,浴槽をこすった場合にのみスクラッチ音が鳴る仕組みを実現した.本報告では,その浴槽こすり音の解析や,Bathcratch システムの演奏処理部分を中心とした機能について述べる.
著者
榊原伊祐 編
出版者
積玉圃
巻号頁・発行日
vol.初編 下, 1874
著者
天野 秀雄 榊 信広 竹内 憲 野村 幸治 多田 正弘 岡崎 幸紀 斉藤 満 飯田 洋三 沖田 極 竹本 忠良
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.22, no.10, pp.1346-1350_1, 1980

新拡大内視鏡分類にもとずいて,胃粘膜表面にみられる胃小区よりもさらに細かい模様像である胃粘膜微細模様を観察し,胃局在病変の微細形態を検討した.新拡大内視鏡分類を用いるにあたって,今回は局在病変部の粘膜微細模様を正確に表現するために,さらに細かく分類し,CおよびDについて,C<SUB>1</SUB>(整),C<SUB>2</SUB>(粗大),C<SUB>3</SUB>(不整),D<SUB>1</SUB>(整),D<SUB>2</SUB>(軽度不整),D<SUB>3</SUB>(高度不整)の亜分類をもうけた. 一般に,過形成性ポリープはBCCD.異型上皮巣(ATP)はC<SUB>3</SUB>.隆起性胃癌はC<SUB>3</SUB>をとることが多く,一方陥凹性胃癌ではD<SUB>3</SUB>,胃潰瘍は病期により異なるが,CD D<SUB>1</SUB>D<SUB>2</SUB>をとることが多かった.潰瘍の病態との関係では,難治性胃潰瘍では,Dをしめすことが多い.
著者
榊原 保正 久木 博 酒井 睦司 内野 規人
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌
巻号頁・発行日
vol.1976, no.12, pp.1893-1898, 1976
被引用文献数
2

2種のニッケル錯体触媒,Ni(acac)2-Al(qH<sub>5</sub>)3CI3-P(C6H<sub>5</sub>)3(触媒1,Ni:Al2:P=1:103)およびNiBr<sub>2</sub>[P(C6H<sub>5</sub>)3]2(触媒豆)による共役ジエン,1,3-ブタジエン(BD),インプレン(IP),2,3-ジメチル-1,3-ブタジエン(DMBD)のモノエンへの選択的水素化反応について研究した。触媒1は活性が高く,水素化はトルエン中,20atmH<sub>2</sub>,室温で進行するが,競争反応である重合のために,水素化物選択率はBD38%<IP67%<DMBD91%とジエンによる大きな相違が認められた。触媒IIでは,好溶媒エタノール中でも高温(BD75℃~DMBD200℃)を要し,水素化物選択率はBD88%>IP84%>DMBD40%と触媒1の場合と逆の順であった。しかし,すべての場合において,水素化物中のモノエン生成比率は高く,高転化率においてモノエンが90%以上を占めた。実験結果および参考知見に基づいて,触媒1によるDMBDの水素化に対し反応機構を提案するとともに,実験結果,とくに両触媒の活性ならびに3種のジエンの反応性の相違について考察を行なった。
著者
佐藤 亮佑 木村 浩 鳥海 不二夫 榊 剛史 風間 一洋 福田 健介
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

本研究のシリーズ報告である「(1)テレビ報道からツイッターへの情報伝播に関する分析」によって、テレビ報道とツイッターの間に関連性があることが示唆された。そこで本研究は、放射能を中心とした単語を含む情報に注目し、ツイッターとテレビ報道での放射能に関連する用語の共起構造を比較することで、ツイッターとテレビ報道との関連性を明らかにする。
著者
榊 和良
出版者
東京大学東洋文化研究所
雑誌
東洋文化研究所紀要 (ISSN:05638089)
巻号頁・発行日
vol.163, pp.80-108, 2013-03-27

A number of Sanskrit works are attributed to Gorakṣanātha. Among them, the Gorakṣaśataka is considered as one of the authoritative texts that contain Nātha doctrines. With regard to the transmission of the Gorakṣaśataka, we have located some remarks on the number of verses and variety of manuscripts. Despite the varied number of verses in the text, only two versions have been found to have been published with different titles. One version has 101 verses as its name śataka indicates, and another version contains over 200 verses. The latter is the more prevalent text. Recently, another short version has been introduced as the original śataka. We can add two Persian manuscripts which contain the Gorakṣaśataka in the form of a conversat ion between Matsyendranātha and Gorakṣanātha. One is the Retention of Breath (Pās-i Anfās) and another is the Translation of Gorakh (Tarjumah-i Gorakh). Despite the different titles, different translation styles, omissions, and additions, they are supposed to have been based on almost identical texts or oral tradition that contain the same number of verses as the longer version. Thus far, the examination of Persian translations has clarified that the source text may have been some kind of compendium of Nātha doctrines. It may have been the Vivekamārtāṇḍa ascribed to Viśvarūpadeva, which fixes the longer version of the Gorakṣaśataka in the core and contains the part of the Śivasvarodaya. The introductory part of this book has common verses in the first chapter of the Haṭhapradīpikā with ten chapters. Since the date of the transmission of the Cistern of Life (Amṛtakuṇḍa) in the 13th century, the science of the breath (svarajñāna) has been prevailed among the Islamic intellectuals and the Sufi circles. They left indispensable materials for the study of the formation of Nātha literatures.
著者
榊裕亮 井上亮文 星徹
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.199-200, 2013-03-06

近年,就寝時に利用されることを想定したデジタルコンテンツ市場が注目を集めている.本研究では,没入感の高い仮想添い寝を体験可能なデジタルコンテンツ鑑賞システムを提案する.本システムでは,寝床に設置されたかまぼこ形のスクリーンの上に仮想的な添い寝者を投映する.ユーザの上方にあるスクリーンには,仮想的な添い寝者が朗読する絵本に関連した映像が投映される.ユーザはジェスチャと赤外線ポインタを用いることで,仮想的な添い寝者や絵本の世界とインタラクションが可能である.本稿ではプロトタイプと評価用コンテンツについて述べる.
著者
榊原 和子 中家 洋子 Kazuko Sakakibara Youko Nakaya
出版者
四條畷学園短期大学
雑誌
四條畷学園短期大学紀要 (ISSN:18811043)
巻号頁・発行日
no.41, pp.1-8, 2008

介護福祉士は、人のライフサイクルにおけるさまざまな時期や場面、暮らしの支援を業とする。少子高齢化、後期高齢者の増加とともに介護福祉士の役割として、看取りの問題は避けて通ることのできない身近な問題となった。だが、厚生労働省は現行のカリキュラムに、ターミナルケアについての指導指針を明確には示してはいない。本研究は、社会福祉士及び介護福祉士法の改正による新カリキュラムに、「デス・エデュケーション・プログラム」をどのように位置づけていくかを検討したものである。ターミナルケアの概念整理を行い、介護現場のターミナルケアの先行研究から、新カリキュラムの教育にどのような内容を組み込むかを検討した。
著者
榊原 禎宏
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学紀要 (ISSN:03877833)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.101-114, 2008-09

本稿は,学校組織構造をめぐる従来の議論が,上と下,縦と横という隠喩のモデルに依拠し「上意下達」「同僚性の阻害」等の素朴なイメージから抜け出せないために,職務,職位,スタッフの関係を双方向から問うように進まなかったことを明らかにした。そして,学校において職務対象の分割が困難であり,また職務遂行を取り巻く環境の不確実性が高いことから,経営過程においては業務ではなくスタッフこそが動くべき変数であることを論じた。さいごに,こうした学校組織構造をより喩えうるモデルとして「中心-周辺型」モデルを挙げ,上下ではなく円環のネットワークとして学校における仕事の分割と集約,個業と協働を捉えることができるのではないかと仮提示を行った。The purpose of this paper is to rediscuss the characteristics of the organisational structure of schools, from the point of view of the metaphor which we have used of a "flat organisation", that is so to say a "lid of a pan" or "pyramid organisation" for a long time. Through an examination of difficulty for division of school work and uncertainty of circumstances around school, we could comprehend that not school work, but school staff should move in school performance. As a tentative conclusion it is proposed that school organisations should be described by a "centre-fringe" model in one metaphor.
著者
松村 千鶴 浅田 昇平 榊原 禎宏
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学紀要 (ISSN:03877833)
巻号頁・発行日
vol.117, pp.73-81, 2010-09

日本の教員の学校間等異動は,教育委員会の行政=経営活動として専ら捉えられる。その眼目は,①全県的な教育水準の維持向上,②各学校の課題への対応,③個人への報奨等処遇,と理解できるが,人的な公教育資源の長期的開発という観点からする,校長に至る異動については,経験的知見をほとんど越えていない。 本稿はこうした問題設定から,事例自治体での教諭の最終年度から学校長への登用年度までの個人の軌跡を辿ることを通じて,人事行政がいかなる教育資源の「適正さ」を担保しているかについて基礎的作業を行った。その結果,自治体内のローカル・ルールの存在,とりわけ教育行政機関での勤務の点で顕著なことを見出した。今後,各学校の時期ごとのプロフィールとの対応関係のほか,他の事例での追試が課題である。Personnel placement (rotation, reshuffling, promotion) policy for Japanese teaching staff is based entirely on the premise that Board of Education administration is a managerial activity. The core ingredients of this are: 1) cross-prefectural maintenance and improvement in levels public of education; 2) an individual school approach to school subjects; and 3) while it is understandable that compensation, etc. is on a per person, individual basis, the transfer to position of Principal, viewed from long-term development of a human public education resource, it does not go beyond experiential knowledge. This study, upon laying out the issue, conducted, from local government case studies focusing on individual career promotions to Principal, a base inquiry into whether personnel administration appropriately supports all educational resources. Results reveal the existence of local rules in local area governments and striking points in the workings of the educational administrative body. Further investigation, to look into corresponding relationships with such things as individual school time scheduling profiles will follow from this work.