著者
池田 秀敏
出版者
信州大学
雑誌
信州大学法学論集 (ISSN:13471198)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.195-220, 2006-12-22

「ファンブック罪に濡れたふたり~Kasumi~」事件・控訴審判決 東京高等裁判所平成17年3月3日判決 〔判例時報1893号126頁,判例タイムズ1181号158頁〕
著者
横山 和樹 小笠原 那奈 小笠原 啓人 矢部 滋也 森元 隆文 池田 望
出版者
公益社団法人 北海道作業療法士会
雑誌
作業療法の実践と科学 (ISSN:24345806)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.47-55, 2021 (Released:2021-08-31)
参考文献数
23

本邦の作業療法におけるピアサポートの内容と作業療法士の役割を探索的に明らかにすることを目的に文献レビューを行った.対象文献11編を分析した結果,ピアサポートの内容は,多い順にフォーマルなピアサポート,インフォーマルなピアサポート,仕事としてのピアサポートに分類された.作業療法士の役割は,グループの立ち上げや運営,グループ参加前後の個別支援,当事者の希望や役割等の評価やそれを生かした実践,ピアサポートの活用に向けた治療構造や環境の調整等が報告された.また,ピアサポーターと連携する時の役割として,同等な立場としての関わり,当事者が安心・安全に活動するための体制づくり等が挙げられた.
著者
神崎 寛子 秋山 尚範 金本 昭紀子 阿部 能子 山田 琢 荒田 次郎 梅村 茂夫 池田 政身
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.99, no.4, pp.507, 1989 (Released:2014-08-11)

我々は1987年1月より1988年10月の間に分離された204株の黄色ブドウ球菌のフシジン酸(FA)に対するMICを測定し,また高知医大で1987年9月から1988年9月に分離された123株の黄色ブ菌のFAに対するMICと比較した.1987年1月から1988年3月の分離菌では5/123(4.1%)に耐性菌(MIC≧12.5μg/ml)が認められたのみであったが,1988年4月より10月の分離菌では42/81(51.9%)の耐性菌が認められた.高度FA耐性株は全てメチシリン耐性菌であった.高知医大ではMIC1.56~3.13μg/mlの株が少数認められたのみであった.高知医大の結果で耐性株が認められていないことよりFA耐性菌の出現には現在のところ地域差があるものと思われた.FAは現在外用剤としてのみ使用されているが,耐性出現の早い薬剤として知られており,このような薬剤を外用剤として使用することは耐性菌を増加させる可能性を強く示唆した.
著者
池田 理香子 イケダ リカコ Rikako Ikeda
雑誌
実践女子短期大学紀要
巻号頁・発行日
vol.31, pp.119-124, 2010-03-20

中世の時代から、コンシェルジュは巡礼者が訪れる協会に常に在中し、ホスピタリティー(思いやりと暖かさ)をもってお迎えし、旅にまつわるトラブルを解決し、次の目的に正しく導くお手伝いをしていたという歴史が存在する。現在、コンシェルジュは、ホテルに於いてその地位を確立している。コンシェルジュはという職業が中世の時代、どのように誕生し、そして発展していったのかを探りながら、真のサービスについて考えてみたい。Since middle ages, Concierge already existed in the church which many pilgrims were visiting. Concierge was welcoming them with the hospitality and try to solve any problems may occur during their trip, also Concierge were escorting them to their next destination with correct advices. Now, Concierge is establishing their position as profession in Hotel industry. We would like to consider about his Ultimate Service by searching the root of Concierge Profession and its development.
著者
松岡 憲知 池田 敦
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.121, no.2, pp.269-305, 2012-04-25 (Released:2012-05-29)
参考文献数
283
被引用文献数
6 4

Periglacial process studies, which began in the mid-20th century, have greatly advanced in recent years following several breakthroughs. This paper reviews the latest breakthroughs supported by new technologies, themes, and international projects. New technologies have enabled small, high-resolution data loggers to monitor rock and soil movements, and thermal and hydrological properties in polar and alpine areas; enabled geophysical instruments to visualize two- and three- dimensional subsurface structures below periglacial features; and, enabled numerical simulations to predict future landform evolution. In particular, dramatic progress has been achieved in understanding bedrock shattering and falls, soil movements induced by freeze-thaw oscillations, controls on rock glacier creep, critical conditions for ice-wedge cracking, and biogeophysical impacts on non-sorted circles. Two key words, global warming and Mars, are appearing often in periglacial research. High mountains and polar lowlands face the fate of potential natural hazards associated with rock slides, debris flows and thermokarst subsidence, possibly originating from permafrost thawing. High-resolution orbital images and on-site explorations on Mars provide detailed information on small-scale, potential periglacial features, which are the morphologically equivalent of terrestrial counterparts. International collaboration is expected to further promote modeling various periglacial features on a global scale, improve the resolutions of periglacial climate indicators, and increase understanding of past and present Martian environments.
著者
池田 浩二 中野 隆之 米元 俊一 藤井 信 侯 徳興 吉元 誠 倉田 理恵 高峯 和則 菅沼 俊彦
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.107, no.11, pp.875-881, 2012 (Released:2017-12-15)
参考文献数
27

「芋焼酎粕飲料(新飲料)」の生体防御能亢進効果に関する試験を行った。新飲料のガン抑制能試験では,サルコーマを接種したマウスに新飲料区の摂取によって腫瘍の重量増加が抑制されており,両者間は5%水準の有意差であり,ガン細胞増殖抑制効果が認められた。このときの脾臓のNK活性はコントロール区に比べて高い値を示し,この両者間では0.1%水準で有意な差が認められ,非常に強いNK細胞活性を示した。新飲料の摂取によって生体防御能が高く維持され,また,新飲料に含まれるポリフェノールの抗酸化作用によっても腫瘍の増殖が抑制されたと考えられた。
著者
明仁 藍澤 正宏 池田 祐二 岸田 宗範 林 公義 中山 耕至 中坊 徹次
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.53-62, 2019

<p>Hybrids of <i>Rhinogobius biwaensis</i> and <i>Rhinogobius</i> sp. BF were identified in the ponds of Sento Imperial Palace, Kyoto City, Japan, from microsatellite and mitochondrial DNA markers. Mitochondrial DNA analysis indicated that five of seven <i>Rhinogobius</i> specimens had <i>R. biwaensis</i> haplotypes, the remaining specimens having those of <i>Rhinogobius</i> sp. BF. In DAPC and STRUCTURE analyses based on microsatellite data, all specimens examined showed intermediate status between <i>R. biwaensis</i> and <i>Rhinogobius</i> sp. BF, the two species being considered to have formed a hybrid swarm in the ponds because genetically pure individuals of either were not found. This is the first report of recent hybridization under field conditions in <i>Rhinogobius</i> fishes from Japan, confirmed by nuclear and mitochondrial DNA data. Hybrid <i>Rhinogobius</i> specimens from the ponds had 5–17 predorsal scales, an intermediate range between those of non-hybrid <i>R. biwaensis</i> (0–6) and <i>Rhinogobius</i> sp. BF (11–20). However, in appearance they were more similar to <i>R. biwaensis</i> than <i>Rhinogobius</i> sp. BF, having bluish-white distal coloring anteriorly on the first and second dorsal fins, a reduced reddish longitudinal band on the anal fin, and lacking yellowish dorsal and posterior margins on the caudal fin. However, they differed from <i>R. biwaensis</i> in having a narrower white posterior caudal fin margin. Further morphological differentiation of the hybrid specimens was not apparent.</p>
著者
池田 揚子 天木 桂子 IKEDA Yoko AMAKI Keiko
出版者
岩手大学教育学部附属教育工学センター
雑誌
教育工学研究 (ISSN:02852128)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.89-98, 1988-03-01

衣類整理の教育課題について検討するため,消費者の家庭における衣類の取り扱いに関する意識調査を実施した。それを基に,取れにくい汚れ(しみ)の落とし方の実験も合わせて行った。意識調査はアンケートによる。対象は大学生と主婦合わせて322名である。期日は1986年7月下旬で,記入は留置法による。実験方法は,試料布として綿ブロード白布地に,付着しやすいと回答された中から多い順に8種類(醤油,ソース,油,血,ファンデーション,泥,ケチャップ,ブドウ果汁)を選んで一定量付着させた。付着経過時間は12水準(1,2,3時間,1,2,3日,1,2,3週間,1,2,3か月)とし,洗濯除去後の効果は洗浄効率から求めた。また,走査型電子顕微鏡による各種しみの繊維への付着・脱落の微視的状態の観察も行った。意識調査結果,衣類の購入はサイズ表示・価格・デザインが重視されていた。取り扱い表示マークの理解は個別には高い割合を示すが,4個について関連づけた理解は低率であった。取り扱い表示に従って洗濯する割合は男子学生は10%と低い。その他の対象者も50%程度である。洗濯経験によるトラブルは50%と高率を示している。衣類の特性と取り扱いに課題があると思われる。しみの除去効果は泥を除いて付着直後に大きい。時間経過と共に落ちにくくなり,血,醤油,果汁が顕著である。走査型顕微鏡による写真では,繊維の内部・側面への付着が明瞭で脱落した状態も判断できる。然し,定量への課題が残った。
著者
池田 良穂
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.379-385, 2021-06-15

【ポイント】◆横浜でのダイヤモンド・プリンセスのCOVID-19集団感染の隔離対応は,国内への感染拡大を防いだ成功事例である.◆クルーズ船の換気レベルは,陸上の病院施設と比べても遜色ない.◆自然災害および新しい感染症に対応できる,機動性と自己完結を有する病院船の整備が望まれる.
著者
岡田 隆 池田 未里 小菅 亨 松本 揚 石井 孝法 野田 哲由
出版者
了德寺大学
雑誌
了德寺大学研究紀要 = The Bulletin of Ryotokuji University (ISSN:18819796)
巻号頁・発行日
no.9, pp.33-41, 2015

背景ボディビル競技では体脂肪を最大限減少させ(除脂肪),除脂肪体重の多くを占める骨格筋が最も多い状態を作る(筋肥大)事が重要である.しかしその方法については不明な点が多い.目的ボディビルダーにおける試合までの長期調整(減量)期間における体重,身体組成の経時的変化を明らかにし,除脂肪,筋肥大の最適な方法を確立する事を目的とした.方法男子大学生ボディビルダー5名を対象とした.6ヶ月間1回/月,体重を測定し,インピーダンス法で体脂肪率,除脂肪体重,体脂肪量,体水分量を推定した.結果除脂肪体重以外の全ての項目は有意に減少した.体脂肪量の減少率は36.3±7.6%(-4.2±1.3kg)であり,除脂肪体重の2.7±1.2%(-1.8±1.0kg)と比較して有意に高かった.結論骨格筋を肥大させる目的を持ったボディビルダーの調整方法であれば除脂肪体重の減少を抑える事ができ,また体脂肪量の減少率が大きいため身体組成を著しく改善する事がわかった.レジスタンストレーニングには体重減少中の除脂肪体重損失を抑制する可能性ある事が示唆された.