著者
清原 一暁 中山 実 木村 博茂 清水 英夫 清水 康敬
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.117-126, 2003
参考文献数
11
被引用文献数
9

本研究では,印刷物による提示とコンピュータ画面の提示による文章理解の違いを調べ,わかりやすい文章提示の方法を検討した.文章の理解度を内容に関するテスト成績で調べた.その結果,表示メディアについては,提示方法によらず印刷物がディスプレイに比べて良いことが分かった.また,LCDがCRTよりも理解度において優れていることが分かった.さらに,すべての表示メディアにおいて,明朝体と比べてゴシック体の方が文章理解において成績が良い事を明らかにした.
著者
坊野 聡子 清水 康行 黒木 幹男 藤田 睦博 吉田 義一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.656, pp.61-72, 2000-08-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
13

本研究は土砂輸送を伴う沖積地河川の中流部にダムが建設された場合の土砂輸送環境の変化を検討したものである. 北海道の沙流川河口部から約20km地点に建設された二風谷ダムを例として, その貯水池を含む上下流約30km区間の出水時の連続土砂観測, 河床形状および河床材料の調査, および流れと流砂・河床変動の数値計算モデルなどを用いてダムを含む河川の土砂輸送環境の実態を定量的に明らかにした. この結果, ダム上流, 貯水池, ダム下流の河川における土砂の収支が質的・量的に明らかにされ, ダムおよび河川の長期的な維持管理対して極めて有効な知見を得ることが出来た.
著者
髙清水 康博
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.119, no.9, pp.599-612, 2013-09-15 (Released:2014-02-07)
参考文献数
79
被引用文献数
4

北海道における津波堆積物研究の現状と課題をまとめ,これまでに公表された北海道の津波堆積物研究に関する文献リストを示した.また,将来の津波防災を考えた際に重要である17世紀津波堆積物についてレビューをした.特に道東地域の“500年間隔地震”による津波,胆振地域の波源不明17世紀津波,および1640年北海道駒ヶ岳山体崩壊津波について研究経過と堆積物の特徴を述べた.その上で,今後の課題を3つ述べた.すなわち,①津波履歴の未解明地域における履歴解明,②重要な社会インフラ施設周辺での重点的な調査,および③17世紀津波(道東の“500年間隔地震”による津波と胆振海岸の津波)の実態解明である.
著者
松岡 孝一 近藤 稔 清水 康弘
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.124, no.2, pp.175-182, 2004 (Released:2004-05-01)
参考文献数
12
被引用文献数
8 11

Ventilated type traction motors are widely used for railway vehicles. However, they require overhauls to clean up inside them. Besides, they are a major noise source in railway vehicles. To solve these problems, we propose a totally-enclosed type traction motor using permanent magnet synchronous motor, that have the same weight power ratio as that of conventional ventilated type traction motor. In this paper, we report the test results of the proposed motor. The test results demonstrates that the temperature rise values are within its limit and the noise level is decreased by 10 dB compared to conventional motor.
著者
野崎 浩成 清水 康敬
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.121-132, 2000-09-20
被引用文献数
2

近年,新聞を活用した教育(NIE)が注目されており,新聞記事を学習教材として利用する機会が多くなった.しかし,新聞は成人読者を主な対象としており,日本人小中学生や外国人留学生にとっては,新聞に掲載されているすべての漢字を理解できるとは言い難い.そこで,本研究では,新聞記事1ヶ年分を対象に漢字の頻度特性を分析し,新聞を読むためには,どのような漢字を学習すべきなのかを検討した.その結果,(1)新聞紙面上での漢字の占める割合は,41.46%であり,平仮名で34.06%,片仮名で6.34%など,他の文字種と比べて,漢字の使用率が著しく高かったこと,(2)基本漢字500字および学年別漢字配当表を習得すれば,それぞれ70.41%, 89.84%の割合で,新聞に出現する漢字をカバーできること,(3)新聞での使用頻度が高い漢字であっても,学年別漢字配当表には掲載されていない漢字が数多く存在すること,などが示された.以上の結果から,本研究では,NIEのための漢字学習表を開発し,新聞を教材として利用する際に,学習者に教授すべき漢字は何かを明らかにした.
著者
清水 康敬
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.22, no.suppl, pp.13-16, 1998-08-20 (Released:2017-10-20)
参考文献数
5

初等中等教育における情報教育が, 新しい展開を迎えることになった.特に, 高等学校において, 新しい教科「情報」が設けられることになったことが大きい.また, 中学校における「情報基礎」が必修となり, 新たに発展的な選択領域が設けられる.そして, 小学校では, 新たに設けられる「総合的な学習の時間」等において, コンピュータやインターネット等の情報手段に慣れ親しむことから, 始められる.具体的な教育内容については, 教育課程審議会で検討されるが, 新しいカリキュラムは西暦2002年から実施される見込みである.そこで, ここでは, 従来の情報教育との比較から, 今後の情報教育の展開について述べる.
著者
柏原 考爾 室田 真男 清水 康敬
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.173-180, 1999-11-25 (Released:2017-07-28)
参考文献数
15
被引用文献数
2

The relationship between the strength (or duration) of physical exercise and a measure of mathematical ability (the calculating score) was examined. verified that the calculating score in the case of exercise (80W, 10minutes) was higher than that in the case of no exercise. It was found that the calculating score went up when the strength of physical exercise was modest (physical exercise of 5, 10 and 15 minutes), but the score went down when the strength was excessive. Next the relationship between the duration of physical exercise and the calculating score was investigated. It was shown that the strength of five minutes of exercise, where the calculating score became highest, was stronger than that of ten or fifteen minutes of exercise. The relationship between the heart rate and the calculating score was also shown.
著者
上杉 彰紀 米田 文孝 長柄 毅一 清水 康二
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

平成29年度には、まず平成29年6月にバハレーン国立博物館において西暦紀元前後の時代の墳墓から出土した石製装身具のデータ化および分析を実施した。これはバハレーンを含むアラビア半島において出土する石製装身具が南アジア方面からもたらされたと考えられるためで、その可能性を実証的に検証し、南インドの社会が海洋交易にどのように関わっているか考察することを目的としたものである。調査の結果、西暦紀元前後の時代にバハレーン島の墳墓で出土する石製装身具は南アジア産である可能性が高いことが明らかとなった。今後、調査時に作成した玉の孔のシリコン型の顕微鏡観察を進め、南アジア産の可能性をより高い精度で検討する予定である。平成29年7月には、ケンブリッジ大学考古学・人類学博物館に所蔵される南インド巨石文化の墳墓から出土した石製装身具のデータ化を行った。石製装身具は、北インドと南インド、そして海洋交易を通じて西のアラビア半島や東の東南アジアとの関係を考える上で重要な資料である。南インド巨石文化の遺跡から出土する石製装身具は同時代の北インドの例との類似点が多く、北インドからの製品搬入のみならず技術移転によって南インドでも生産されるようになったと考えられる。それは南インド社会がより複雑化する過程を投影したものと評価できる。平成29年9・10月には、インド、ケーララ州およびマハーラーシュトラ州において巨石文化期の墳墓群の分布・測量調査を行った。広域に広がる墳墓群の悉皆的分布・測量調査はこれまでほとんど行われておらず、そうした調査は南インド巨石文化を研究する上での基礎資料となる。また、ハリヤーナー州に所在する青銅器時代・鉄器時代の遺物の記録化を実施し、南インドとの比較資料の蓄積を進めた。平成30年3月には同じくケーララ州およびマハーラーシュトラ州において分布・測量調査を実施した。
著者
澤井 秀次郎 福田 盛介 坂井 真一郎 櫛木 賢一 荒川 哲人 佐藤 英一 冨木 淳史 道上 啓亮 河野 太郎 岡崎 峻 久木田 明夫 宮澤 優 植田 聡史 戸部 裕史 丸 祐介 下地 治彦 清水 康弘 芝崎 裕介 島田 貞則 横井 貴弘 藪下 剛 佐藤 賢一郎 中村 和行 久原 隆博 高見 剛史 田中 伸彦 古川 克己
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
航空宇宙技術 (ISSN:18840477)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.35-43, 2018 (Released:2018-03-02)
参考文献数
35
被引用文献数
8 7

SLIM (Smart Lander for Investigating Moon) is the Lunar Landing Demonstrator which is under development at ISAS/JAXA. SLIM demonstrates not only so-called Pin-Point Landing Technique to the lunar surface, but also demonstrates the design to make the explorer small and lightweight. Realizing the compact explorer is one of the key points to achieve the frequent lunar and planetary explorations. This paper summarizes the preliminary system design of SLIM, especially the way to reduce the size.
著者
山本 朋弘 池田 幸彦 清水 康敬
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.153-156, 2004-03-05
参考文献数
2
被引用文献数
2

体育の「跳び箱運動」で,教師がどの程度実技を提示できるかを調査し,高学年の種目において,動画コンテンツの有用性について検討した.また,動画コンテンツを活用した授業実践を進め,子どもの意識調査や習熟状況を分析し,動画コンテンツを活用した場合の学習効果について検討し,自ら課題を明確にさせる上で学習効果があることを明らかにした.また,動画コンテンツを用いた学習は早い段階でさせた方がいいことを示した.
著者
澤井 秀次郎 福田 盛介 坂井 真一郎 櫛木 賢一 荒川 哲人 佐藤 英一 冨木 淳史 道上 啓亮 河野 太郎 岡崎 峻 久木田 明夫 宮澤 優 植田 聡史 戸部 裕史 丸 祐介 下地 治彦 清水 康弘 芝崎 裕介 島田 貞則 横井 貴弘 藪下 剛 佐藤 賢一郎 中村 和行 久原 隆博 高見 剛史 田中 伸彦 古川 克己
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
航空宇宙技術 (ISSN:18840477)
巻号頁・発行日
pp.JSASS-D-16-00050, (Released:2017-08-03)
被引用文献数
8 7

SLIM (Smart Lander for Investigating Moon) is the Lunar Landing Demonstrator which is under development at ISAS/JAXA. SLIM demonstrates not only so-called Pin-Point Landing Technique to the lunar surface, but also demonstrates the design to make the explorer small and lightweight. Realizing the compact explorer is one of the key points to achieve the frequent lunar and planetary explorations. This paper summarizes the preliminary system design of SLIM, especially the way to reduce the size.
著者
根岸 紗弓 坂上 恭助 飯尾 昭彦 清水 康利 豊貞 佳奈子 岩﨑 彩雅
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.37-40, 2014 (Released:2017-11-15)

現状の住宅に設置されている水まわり設備機器がCO2削減にもたらす効果を定量的に把握することが必要である。その一環として,入浴行為やシャワー使用の実態を把握することを目的に夏期・冬期におけるシャワー使用の測定を行った。実際の使用時の使用時間、流量、使用温度を明らかにした。
著者
鈴木 亨 園田 茂 才藤 栄一 村田 元徳 清水 康裕 三沢 佳代
出版者
社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.180-185, 2006 (Released:2006-05-01)
参考文献数
22
被引用文献数
8 5

回復期リハビリテーション目的で88床のリハビリテーション病棟に入院した脳卒中患者の転倒の現状とADLの変化について検討した.脳卒中患者256名を対象に,転倒の有無,回数,場所,転倒までの期間,時間帯,ADL状況を調査した.ADLはFIMにて入退院時に評価した.256名のうち121名で延べ273回の転倒事故があった.病室とトイレで229件の転倒があり,入院から4週以内の転倒は147件,朝6時から10時までと夕方4時から8時までで129件であった.入院時のFIM車椅子移乗の自立割合は転倒なし群で58.5%,転倒1回群で30.5%,複数転倒群で15.9%であった.入院時に運動合計が38点以下でかつ認知合計が19点以下の36例中,24名が2回以上の転倒を経験したが,運動合計65点以上,認知合計20点以上の者94名中73例が転倒しなかった.運動,認知とも低下している脳卒中患者では転倒を繰り返す危険性が高かった.このような患者では朝夕を中心とした注意深い観察が必要であろう.
著者
田中 克 堺 俊克 岡本 信治 清水 康夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 2010 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
pp.6-11-1-_6-11-2_, 2010-08-31 (Released:2017-05-24)

We have developed the compact high resolution CRT for HDTV viewfinder. By using phosphor thin-films, the horizontal resolution of 900 TV lines was obtained by optimizing the device structure of CRTs and the growth condition of phosphor thin-films.