著者
王 雪萍
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は中国政府の外交部档案館档案資料などの一次資料と中国政府の対日業務担当者への聞き取り調査を通じて、学術的に中国の対日外交の展開方式を分析し、また建国直後に形成された外交業務方式が現在の日中関係への影響についても分析した。1952年に中国の対日業務統括者として廖承志が指名された。周恩来との信頼関係を背景に、中共中央と政府機関の各部門が連携したタスクフォース的な性質を有する対日業務グループが形成された。本研究は廖承志を中心とした対日業務方式を明らかにし、今日への影響も分析した。
著者
田口 紀子 増田 真 永盛 克也 吉川 一義 杉本 淑彦 多賀 茂 王寺 賢太 アヴォカ エリック 辻川 慶子 村上 祐二
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

フランスにおける、「文学」と「歴史」という二つの隣接ジャンルの美学的、認識論的境界の推移と、具体的文学作品での歴史認識の表出を、17 世紀から 20 世紀までのいくつかの特徴的局面に注目して検証した。2011 年 11 月には国内外から文学と歴史の専門化を招いて日仏国際シンポジウム「フィクションはどのように歴史を作るかー借用・交換・交差」を京都日仏学館で開催した。その内容を来年度を目途にフランスで出版するべく準備を進めている。
著者
王 恵楽
出版者
早稲田大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

近日、上海でH7N9新型の鳥インフルエンザが多くの関心が集まった。本研究は、H5N1型鳥インフルエンザという当時数百人の命を奪った鳥インフルエンザにインスパアされ、公衆衛生と国家権力との関連において考察を行って来た。新型インフルエンザの学名は、携帯電話やパソコンの機種名のように変化していくが、国家権力との繋がりの中で、こうした疫病の流行に対する公衆衛生的な対応に、変わらない本質的な問題が潜んでいる。近年の新型インフルエンザによる実際的な人命の被害は、疫病の歴史の中で見れば、大した数字ではないことがわかる。しかし、それによってもたらした社会全体的な恐怖、そして国家権力の拡張(メディア・衛生機関の動員、学校や市民の日常的生活に浸透する管理など)は、大規模しかも速やかに動かされている。この力によって、古い慣習や風景が抵抗なく排除され、管理しやすい新たな社会が建設されるような現象が見られる。本研究は、この問題を出発点とし、後藤新平の近代化プロジェクトをその中に位置つけようとしてきた。ミシェル・フーコーやマイケル・ハートやアントニオ・ネグリなどの生政治(Bio-politics)の理論を手かがりにした。「後藤が出版された『処世訓』、『日本膨張論』、『区画整理早わかり:帝国復興の基礎』などの出版物や、『後藤新平文書』にある「我観宗教」、"The Japanese Questionin America"(アメリカにおける日本の問題)などの原稿を取り上げ、アジア医学史の学術大会で発表を行った。当学術大会のコメントや質問を踏まえた上、アジアとの比較、そして、宗教と衛生との対話に重点をおくべきだと考えている。そのために、後藤の原稿である「現代医学」、「霊肉一如の教育」、「学俗一致」、「自治ニ関スル吾人ノ自覚」、「自治生活における宗教との関係」などに現れた言説についての考察を行っている。

1 0 0 0 蛾術編

著者
(清) 王鳴盛編
出版者
江苏广陵古籍刻印社
巻号頁・発行日
1992
著者
王 〓 阿部 純一
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.342-350, 2008 (Released:2011-08-26)
参考文献数
20
被引用文献数
1

This study investigates the relation between phonology and orthography in word recognition in college-level readers with different first languages (L1). It also examines whether word recognition processes in L1 influence those processes in the second language (L2), which was English in the study. Participants were divided into two groups according to their L1 (Japanese, Chinese), and were given semantic category judgment tasks in English in order to compare their degree of reliance on L1 phonology and orthography in L2 word recognition. The results showed that Japanese and Chinese L1 readers differed in using phonological and orthographic information in the L2 English task. The results suggest that reading for meaning in English is affected by prior literacy experiences in reading L1.
著者
王 敏東 仙波 光明
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.163-184, 2012-12

This study interview overseas students from Taiwan on the impact induced by Japan earthquake occurred on March 11, 2011. The interviews on eight overseas students were conducted during February to May, 2012, with seven being interviewed once before and one student was for the first time being interviewed. Most overseas students loved Japan and disregarded the impact brought by the earthquake. These interviewees kept contact with Japan by continuous overseas study or by other routes. The communications with these students were not as fluently as last time, indicating the importance of Japan or overseas study in Japan declined.
著者
山王丸 靖子 松原 誠史 武藤 慶子
出版者
県立長崎シーボルト大学
雑誌
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部紀要 (ISSN:13466380)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.11-21, 2004-02
被引用文献数
1

男子学生の自覚症状の実態を把握し、生活習慣および食生活との関連を明らかにすることを目的とした。平成14年6月下旬にN大学の男子学生とS大学の男子学生139名(平均年齢18.9±1.4歳)を調査対象として、疲労自覚症状調査、生活・食生活状況調査、食事調査を行った。調査結果は以下のとおりである。1)本調査の有効回答率は97.9%であった。平均BMIは21.7であり、肥満傾向はみられなかった。2)身体自覚症状は「ねむけ」を訴える者が全体の72%を占めた。「ねむけ」得点は、他の因子と比較して有意に高値を示し、次に「集中思考困難」得点が高かった。3)全体の82%がアパートで暮らす単身者であった。日常生活状況では、「自覚的健康状態」が悪い者、「ストレス」を感じている者は疲労度が高い傾向があり、「適正体重の把握」が出来ている者、「運動習慣」がある者は疲労度が低い傾向であった。4)食生活状況では、「健康に関する情報収集」・「栄養成分表示の利用」をしている者、「適切な食事の知識」を持っている者の疲労度が低い傾向であり、「間食・夜食の頻度」が多い者の疲労度が高い傾向であった。5)栄養素摂取は、疲労度が高い対象者の「鉄」と「ビタミンB_1」摂取量が有意に低値を示した。6)疲労度が低い群は、多種類の食品を摂取している傾向がみられた。これらの結果から、健康生活上好ましいと考えられる行動を取っているものは、疲労度が低く、健康に関する情報の有無が疲労度に影響を及ぼしていることが明らかになった。今後は、大学においても健康維持・増進のために、健康に対する意識向上および知識供給を図ることが必要であると考える。
著者
白 倫 王 建民 周 韶
出版者
日本蠶絲學會
雑誌
日本蠶絲學雜誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.321-325, 1999-08-31
被引用文献数
2
著者
李 峰 曽根 脩輔 高島 庄太夫 丸山 雄一郎 長谷川 実 楊 志剛 川上聡 王 継〓
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.369-380, 1999-08-20
被引用文献数
5

CTによる住民検診で肺癌が疑われ,当院で薄層CTを用いた精密検査を受けた719例のうち,経過観察中に病巣が縮小した非癌103例(108病巣)のX線学的特徴を検討した.検診時のCT所見を,Type1(限局性スリガラス陰影,n=54),Type2(軟部組織濃度結節,n=27),Type3(不整形陰影,n=27)に分類した.20mm以下のものが多く,Type1(56%)とType2(70%)は両側下葉,Type3(52%)は右上葉の底部に多かった.85%(92/108)は検診後3月以内に行われた初回CT精検時に消失あるいは縮小していた.残りの16病巣の69%(11/16)は次の3月後,19%(3/16)が更に次の3月後,13%(2/16)が更に次の6月後に縮小していた.16病巣中の88%(14/16)は薄層CT像で二次小葉性あるいは細葉性陰影を示し,辺縁は直線的あるいはやや陥凹していた.末梢肺野で細い気管支に支配されて分布していた.Type2やType3の吸収はType1より遅かった.

1 0 0 0 罗生门

著者
(日) 芥川龙之介著 王轶超译
出版者
吉林出版集团
巻号頁・発行日
2012
著者
木原 雄治 岡村 怜王奈 中嶋 泰 井筒 隆 中本 正幸 吉原 務
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.89, no.10, pp.725-734, 2006-10-01
被引用文献数
1

DRAM技術とSRAMで実績のあるTFT技術を用いた新しいメモリセル技術を用いて,16Mビットの低消費電力SRAM (SuperSRAM)を開発した.微細化が進むことでソフトエラー,V_<CC>下限動作等の問題が顕在化し,大容量化を進めていく上での難易度が高くなりつつあるSRAMに対し,小面積化が可能なDRAMメモリセル技術を用いてコストの上昇を伴うことなく諸問題を解決するとともに回路技術を駆使して非同期動作のSRAMとの完全互換を実現した.主に設計的観点から当デバイスの特徴を述べる.
著者
王 志遠 松尾 文碵
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.37-38, 1992-02-24

トランザクション処理における楽観的並列制御法は,共用オブジェクトへのアクセスが,他のトランザクションと競合していないことを楽観的に期待してトランザクションの実行を開始し,実行終了時にデータの一貫性(consistency)が保たれているかを調べる。もし,一貫性が保たれていれば,実行結果をデータベースへ書き込み,そうでない場合は,トランザクションの実行を不成功終了とし,再び実行するという方法である。本稿では,マルコフ過程モデルによって,通常の楽観的並列制御方式を解析できるとこを示す。そして,新たな楽観的並列制御法を提案する。その方法は,トランザクションの読込みオブジェクト集合が読込みの前にわかっている場合,トランザクションの実行の前に,トランザクションの読込みオブジェクト集合が実行中のトランザクションによって書き換えられるかどうかを調べ,更新される可能性がない場合にのみ実行に移す方法である。この方式をマルコフ過程モデルによって解析し,効率がどの程度改善されるかを示す。