著者
田中 敏弘
出版者
関西学院大学
雑誌
經濟學論究 (ISSN:02868032)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.87-116, 1956-10-25
著者
田中 敏隆 安福 純子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.207-222, 1979-02

本研究では,平仮名一文字抹消検査を5才から15才までの被験者に行い,文字認知の発達を検討する。具体的な目的は,(1)文字認知の発達過程,(2)男女差,(3)文字系列の横組と縦組の比較,(4)誤り分析による鏡映文字の誤りの検討を,発達的に吟味することにある。実験材料・てすと1-り文字抹消,てすと2-も文字抹消,てすと3-す文字抹消,てすと4-ち文字抹消で,これらは横組に文字を配列し,てすと5から8まではこれらを縦組に文字を配列してある。被験者・5才から15才まで,各年令60名(男子30名・女子30名)結果は次のようである。(1)発達過程・認知得点では,5才から15才にかけて進歩が認められるが,特に7才での進歩が著しい。誤謬率では,5才から7才にかけて著しい減少が認められる。(2)男女差・認知得点,誤謬率とも,男子より女子の方が優れている。(3)横組と縦組・認知得点,誤謬率ともに,年令が高くなるにつれ横組の方が縦組よりも優れている。(4)鏡映関係への誤りは5才児に多く,7才まで急激に減少する。Using a cancelling test of Hiragana letters, the present study aims at (1) identifying the developmental process of letter recognition in children from 5 to 15-years in age, (2) identifying sex-differences in letter recognition, (3) examining which arrangement (horizontal or vertical) of letters is easier for childen to recognize, and (4) developmentally examining errors in cancelling with mirror-drawing letters. Experimental materials: Test 1-"り" letter cancelling, Test 2-"も" letter cancelling, Test 3-"す" letter cancelling and Test 4-"ち" letter cancelling. All of these tests consist of the horizontal arrangement of letters, and vertical arrangement is adopted from Test 5 to Test 8. Subjects: Sixty children (30 males and 30 females) from 5- to 15-years in age are distributed to each age group. Main results are as follows: (1) Developmental process: In recognition scores, progress is observed according to the age of the subjects ranging from the 5- to 15-year old, especially those at the age of 7-years. Error rate decreases in accordance with the age from 5- to 7-years. (2) Sex difference: Female subjects are superior to male subjects both in recognition scores and in error rate. (3) Vertical and horizontal arrangements: The horizontal arrangement produces higher recognition scores and lower error rate according to the age of subjects. (4) Errors with mirror-drawing letters are most outstanding at the age of 5-years, decreasing rapidly up to the age of 7-years.
著者
田中 敏隆 安福 純子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.85-99, 1975

本研究の目的は,ローマ字の抹消検査を通じて,(1)5歳から15歳までの文字認知の発達過程を明らかにし,(2)文字認知における男女差を明らかにし,(3)横組と縦組のいずれが認知されやすいかを吟味し,(4)文字認知における誤りの分析を通じて,鏡映文字への誤りを発達的に検討することにある。実験材料,てすと1-b文字抹消,てすと2-d文字抹消,てすと3-p文字抹消,てすと4-q文字抹消で,これらはすべて横組に文字を配列し,てすと5からてすと8まではこれらを縦組にして文字を配列してある。被験者,5歳から15歳まで,各年齢60名(男子30名,女子30名)である。主要な結果は次のようである。(1)発達過程,認知得点では,5歳から15歳にかけて進歩が認められる。誤謬率では5歳から8歳にかけて著しい減少が認められる。(2)男女差,認知得点と誤謬率からしても,男子よりも女子の方が優れている。(3)横組と縦組,認知得点と誤謬率からしても,b,d,qの各文字抹消では,横組の方が,p文字抹消では縦組の方が優れている。(4)b-d,p-qといった鏡映文字への誤りは,5歳児に多く,その後9歳児まで規則的な減少を示す。Using a cancelling test of Roman letters, the present study aims at (1) identifying the develop mental process of letter recognition in children from 5 years of age to 15 years, (2) identifying sex-differences in letter-recognition, (3) examining which arrangement (horizontal or vertical) of letters is easier for children to recognize, and (4) developmentally examining errors in cancelling with mirror-drawing letters. Experimental materials: Test 1-"b" letter cancelling, Test 2-"d" letter cancelling, Test 3-"P" letter cancelling, and Test 4-"q" letter cancelling. All of these tests consist of the horizontal arrangement of letters, and the vertical arrangement is adopted from Test 5 to Test 8. Subjects: Sixty children (30 males and 30 females) from 5 years of age to 15 years are distributed to each age group. Main results are as follows: (1) Developmental process: In recognition scores, progress is observed according to the age of the subjects ranging from the 5-year old to the 15-year old. Error rate decreases in accordance with the age from 5 years to 8 years. (2) Sex difference: Female subjects are superior to male subjects both in recognition scores and in error rate. (3) Vertical and horizontal arrangements: The horizontal arrangement produces higher recognition scores and less error rate than the vertical arrangement in the case of cancelling "b", "d" and "q", and vice versa in the case of cancelling "p". (4) Errors with mirror-drawing letters are most outstanding at the age of 5 years, and regularly decrease up to the age of 9 years.
著者
河野 敬史 猪狩 忠光 今吉 雄二 田中 敏博 徳永 成光 吉満 敏 寺田 竜太
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.359-369, 2012-09-20 (Released:2015-03-23)
参考文献数
32

薩南諸島と鹿児島県本土に見られる海草13種について,鹿児島大学と鹿児島県水産技術開発センターの標本と調査記録に基づいて分布を整理すると共に,熱帯・温帯性海草の推移帯に位置する奄美大島 2ヶ所で群落構造を調査した。日本本土に主に分布する温帯性種のコアマモとヤマトウミヒルモは奄美大島でも見られたが,アマモは薩南諸島で確認されなかった。熱帯性種の分布は種によって異なり,ベニアマモ,リュウキュウアマモ,ボウバアマモ,リュウキュウスガモ,ウミヒルモ,トゲウミヒルモの6種は奄美大島が北限だったが,ウミジグサ2種は種子島南部でも見られた。一方,オオウミヒルモは薩南諸島,鹿児島県本土の両方で見られた。沖縄以南の海草群落で主要構成種となるリュウキュウスガモは与論島,沖永良部島,徳之島で優占群落が見られたが,奄美大島では一部を除いて点生する程度であり,コアマモやウミジグサ類主体の群落が形成されていた。
著者
田中 敏嗣
出版者
日本混相流学会
雑誌
混相流 (ISSN:09142843)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.41-47, 1994-03-15 (Released:2011-02-22)
参考文献数
5
被引用文献数
1

もう既に聞き飽きた感もあるが、計算機環境の発達によりさまざまな現象が数値シミュレーションにより取り扱われるようになった。混相流のような複雑な流れに対しても、流動を数値シミュレーションにより再現する試みが果敢になされている。最近では、ワークステーションの大幅な能力向上に代表される計算機のダウンサイジングにより、このような数値シミュレーションがより身近なものとなりつつあるのではないだろうか。混相流は時間的および空間的にさまざまなスケールの現象を含んでいるが、計算機の演算能力と記憶容量の増大は、よりミクロな視点に基づくモデルに立脚した数値シミュレーションを可能にする。固気二相流の分野では現在、固体粒子群の運動を個々の粒子レベルでモデル化するラグランジュ型の数値計算が盛んに行われている。この場合に気体の流れの計算には一般的な流体の数値解法が適用できるので、混相流としての特殊性は気流中の粒子群の運動をいかに解くかということと、気流に対する粒子の作用にある。本講座は数回にわたって連載を行うシリーズの中の第1回目であり、本シリーズでは固気二相流をラグランジュ型の数値シミュレーションで取り扱う際に問題となる粒子間衝突の有力な計算法として期待されるDSMC (Direct Simulation Monte-Carlo) 法と、その固気二相流への応用について述べる。DSMC法は希薄気体の流れの数値シミュレーション法としてBird [1] によって1976年に発表されたものであり、現在盛んに応用が行われている。DSMC法では、分子間の衝突判定に確率論的方法を用いることにより、実在する分子数に比べて少数の分子を追跡して、分子群の運動が求められる。この方法を粒子運動の計算に用いれば計算で扱う粒子数を軽減する他に衝突の判断も簡略化できるので、分散系粒子流動の数値シミュレーションを高濃度あるいは規模の大きな流れに拡張するために有望な方法である。さらに、DSMC法の考え方は固気二相流中の粒子運動のみならず、分散系混相流中の分散相の衝突的相互作用を考える場合にも参考になるものと考えられる。まず本報では、どのような場合に粒子間衝突の影響が問題となるかを示し、具体的な計算結果によって粒子間衝突の影響を紹介する。その後、DSMC法を理解するために必要な分子気体力学の基礎概念の解説を行う。
著者
田中 敏幸
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

めまいはその原因が複雑かつ多岐に渡るため、正確な診断を行うためには専門的な知識と経験を持った医師の診断が必要であるが、現在めまいの専門医は非常に少ないのが現状である。本研究ではめまいに伴う異常眼球運動(眼振)を動画像処理に基づいて解析するめまいの診断支援システムの実現を目的とする。提案手法には、まばたきの検出、瞳孔位置の特定、回旋性眼球運動の回転角算出が含まれており、まばたきなどのノイズ強く、かつ水平・垂直・回旋の 3つの運動の解析を可能にしている。
著者
劉 滌源 徐 長生 田中 敏弘 李 明星
出版者
関西学院大学
雑誌
経済学論究 (ISSN:02868032)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.p67-79, 1993-07
著者
松井 健太郎 平野 一視 田中 敏光 大西 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.97, no.595, pp.15-22, 1998-03-12
被引用文献数
10 4

サッカー中継の状況理解の支援と臨場感向上を目的として, プレイ中の選手, 及び任意の視点から見たシーンを動画像で生成するシステムを開発した.まず, カメラキャリブレーションの理論に基づき, 位置, 姿勢が未知のカメラで撮影された画像の座標系からワールド座標系への変換式を求める.そのために, グラウンド上のライン, ゴールバー, ポストを抽出し, 直線近似されたラインの交点を参照点として変換パラメータを計算する.次に, テンプレートマッチングにより選手, ボールを追跡し, 変換式を用いてグラウンド上, 即ちワールド座標系での位置を計算する.最後に, 選手座標系列を曲線運動に近似し適当な運動動作を当てはめ, オペレータが指定した選手, 及び任意視点から見た適当な方向のシーンの動画像を生成する.本システムは, TV放送画像を入力とし, カメラの内部・外部パラメータの計測, 設定を必要としないことを特徴としている.本システムにより, 実際のカメラは配置できないようなアングルや, プレイ中の選手の目からのシーンを再現することが可能であり, 試合の解析や解説等に有効であると考える.
著者
清水 大輔 田中 敏幸 武藤 佳恭 滝沢 茂男
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 第16回バイオフィリアリハビリテーション学会予稿集 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
pp.14, 2014 (Released:2014-02-01)

本研究では、麻痺患者のfMRI画像とfNIRS画像における脳の活性化部位の対応関係と、fNIRS画像の活性化部位の対称性などからリハビリ効果を検証し、患者に効果的なリハビリを提供するシステムを構築することを目的とする。ここでは健常者に対してfMRIとfNIRSによる脳機能計測を行い、画像解析によりそれぞれの活性化部位を求める。活性化部位の対応関係と左右対称性を指標にすることにより、健側と麻痺側の運動能力差を脳機能から分析していく。
著者
田中 敏弘
出版者
関西学院大学
雑誌
經濟學論究 (ISSN:02868032)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.33-58, 1965-10-25
著者
内田 和宏 田中 敏光 杉江 昇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.19, pp.107-114, 2004-03-02

高速道路などで用いられる維持作業用車両の後部には,ドライバーに注意を促すために車載標識装置が搭載されているが,作業車両発見の遅れを原因とする追突事故が発生し,尊い命が失われる事態も生じている.作業者を危険にさらす大きな事故の多くは夜間に発生している.そこで,ドライバーに,より遠方から作業車両の存在を認識させることができれば,事故防止に結び付くと考えられる.われわれは,夜間におけるヒトの視覚特性に着目し,高輝度表示による誘目性と視認性を両立可能な新しい表示方法を提案する.一連の実験により提案手法の効果が確認できた.現在,試験的な導入が予定されている.In highways, accidental collisions against the rear-end of maintenance vehicles occur often due to the driver's delay of the discovery of the maintenance vehicles. Many of accidents occur in the nighttime. If drivers can recognize the presence of the maintenance vehicle from a sufficiently long distance, considerable cases of accidents may be prevented. Taking into consideration of the nighttime visual characteristics of the drivers, we propose a new method of display for variable signboards equipped with maintenance vehicles. We can control the contrast by feeble lighting of the LED's of the background part which are usually unlighted. Through a series of experiments we could confirm the efficacy of the method with the features of conspicuity along with high visibility.
著者
田中 敏弘 山中 浩文 岩倉 勉 松山 康甫 嶽崎 亮
出版者
日本茶業技術協会(農林省茶業試験場内)
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.69, pp.1-11, 1989
被引用文献数
2

チャの潮風害回避のため,蒸散抑制剤と洗浄,間作作物の利用について検討した。<BR>1) 1985年8月31日に台風13号が通過した。それより9日前に,蒸散抑制剤(グリンナー:ワックス水和剤)の10%液を200l/10a散布しても,無散布に比べ,潮風害の発生程度に差がみられなかった。<BR>2) 海水散布(200l/10a)後洗浄までの時間が,4時間以上経過すると1000l/10aの水で洗浄しても無洗浄と差がなく,0.5時間後の洗浄では無洗浄の61~71%の被害発生が認められた。<BR>3) 間作作物としてソルガムを用いた幼木園は,台風通過時にソルガムの草丈が128~142cmで,幹数が27~40本/mに達していれば,防風垣の効果のない所では,枯死株率が59~82%に達し,改植が必要と思われたのに対し,2番目のソルガムの防風垣の背後にある5,6畦目からは,枯死株率は2~9%で実害はなかった。<BR>4) 以上の結果から,潮風害の回避のためには小量の水による洗浄より,防風対策が有効と考えられ,幼木園では,間作も有効な手法であり,間作作物としては,ソルガムのように耐倒伏性の強い作物が適するであろう。
著者
杉浦 司 田中 敏光 佐川 雄二 手島 裕詞
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.5, pp.1-6, 2010-07-09

一般に類似画像検索では,画像に様々な処理を施して抽出した特徴を比較している.しかし,画像から特徴量を抽出する処理には多くのコストがかかるため,対象とする画像が多数になると検索時間がかかりすぎる問題がある.本研究では,特徴抽出に GPU を活用することで類似画像検索の処理時間の短縮を図る.モルフォロジー演算を用いる特徴抽出処理を GPU(GeForce GTX285) に実装した場合,CPU(Core i7 920) で実行した場合に比べて類似画像検索全体で約 3 倍の高速化が見込める.The similar image retrieval is one of the technologies that efficiently retrieve desired images from a lot of images. Generally, in the similar image retrieval, various processing is applied to images, features of the images are extracted, and finally the features are compared. However, since the feature extraction is very costly, it increases total retrieval time. To accelerate the feature extraction process, we implement the process on GPU. In an experiment of a program using the morphological operations for similar image retrieval, it is expected that GPU(GeForce GTX285) runs the program over three times faster than CPU(Core i7 920).