著者
田中 謙介
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.240-247, 2005-09-10 (Released:2017-06-30)
参考文献数
16
被引用文献数
2

The mechanisms of how materials are colored are not mentioned in high school science programs, even though colors or changes of colors are very useful in science as indicators of chemical reactions or the presence of chemical substances, for example, litmus papers and starch-iodine titrations. The primary question, 'Why is water blue?', has never been answered in science textbooks for high school. The color of a transparent material is shown as the complementary color of absorbed light in the material. Therefore water absorbs red colored light more than green and blue ones. I developed a new device which can measure optical absorbance of pure water by using red and green laser pointers as light sources and a solar battery as a sensor. The performance of this device shows the following : 1. Red colored light is clearly more absorbed in pure water than green colored light. 2. An absorbance coefficient of red colored light could be calculated as 3.5×10-3, which is almost the same as the previously known figure (E.O. Hulburt, 1945). Laser pointers have become inexpensive and several other colors are being developed. This device which uses these light sources, is expected to be utilized for school experiments.
著者
田中 謙二
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.270-289, 1954-11-20

In the "Yang-ch'un Po-hsueh" (陽春白雪), which is a collection of san-ch'u (散曲), a kind of popular songs of the Yuan dynasty, we find two long pieces composed by Liu Chih, which vividly depicts some aspects of the social unrest of his time. The author of the present article analyses the first of the two to date, and gives some biographical notes of Liu Chih.
著者
大津 雅之 高木 寛之 田中 謙 大津 雅之 高木 寛之 田中 謙 OTSU Masayuki TAKAGI Hiroyuk TANAKA Ken オオツ マサユキ Otsu Masayuki タカギ ヒロユキ Takagi Hiroyuki タナカ ケン Tanaka Ken
出版者
山梨県立大学
雑誌
山梨県立大学人間福祉学部紀要 Bulletin of Faculty of Human and Social Services, Yamanashi Prefectural University (ISSN:21874344)
巻号頁・発行日
no.12, pp.113-124, 2017

今日、ソーシャルワーカーが対峙しなければならない社会的ニーズは、増加傾向にある。ただし、ソーシャルワーカーが対峙しなければならない社会的ニーズは、今日において顕著に発生してきたわけではなく、徐々に蓄積されてきた結果であり、これまでにも多くの専門職や地域住民によってさまざまな対応がなされてきた。近年、専門職連携の推進がはかられる中、ソーシャルワーカーは自身の役割を高めながら他の専門職や地域住民と共働することが求められている。ただし、そのためには、まず、ソーシャルワーカー自身が多くの専門職や地域住民がいかにしてソーシャルワークの機能的な一端を担ってきたのかについて歴史的側面もふまえながら学ばせていただき、その中で、自身の役割を高めながら介入し、各々と連携する必要があるであろう。よって、本研究では、ソーシャルワークの機能的な一端を担ってきた多くの専門職や地域住民の活動の実際を「ソーシャルワーク的支援」と位置付け、日本国内における「ソーシャルワーク的支援」について、歴史的側面から整理する必要性を提示した。そして、今日のソーシャルワーカーがそれらの取り組みおよびそれらの取り組みを担ってきた者に向けるべき視座について考察した。
著者
田中 謙
出版者
関西大学法学会
雑誌
關西大學法學論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.1586-1533, 2010-03-10
著者
田中 謙 池田 幸代
出版者
山梨大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 = Journal of Applied Educational Research (ISSN:18816169)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.219-234, 2021-03

本研究は、保育所、幼稚園、認定こども園等幼児教育施設(以下、幼児教育組織)の「保育の環境構成」に関する事例分析を通して、幼児教育組織でのカリキュラムマネジメントにおける保育者のナレッジマネジメントの特質を明らかにすることを目的とした。その結果、事例としたM幼稚園の保育の環境構成を考えると、M幼稚園ではカリキュラムマネジメントにより保育環境の再構成を通して保育の質の向上が図られており、このカリキュラムマネジメントは保育者の知識資源を活用していることから、ナレッジマネジメントであったと考えられた。さらに組織でのカリキュラムマネジメントにおける保育者のナレッジマネジメントは、個々の組織のコンテクストに依存する特質を有しており、各組織で蓄積された知識資源を、各園でのコンテクストデザインと融合させる過程が必要であることを指摘した。
著者
三橋 学 金丸 みつ子 田中 謙二 吉川 輝 稲垣 克記 久光 正 砂川 正隆 泉﨑 雅彦
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和学士会雑誌 (ISSN:2187719X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.483-491, 2019 (Released:2019-12-18)
参考文献数
14

延髄大縫線核のセロトニン(5-hydroxytryptamine, 5-HT)神経は,下行性疼痛抑制系として鎮痛作用を発揮する.一方で,痛みを増強させるという報告もあり,セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の鎮痛薬としての使用が広まるなか,5-HTの疼痛制御に関する検討が必要である.近年,光遺伝学的手法によって大縫線核の5-HT神経を選択的に刺激することが可能になった.本研究では,5-HT系下行性疼痛抑制系の障害が示唆されている間欠的寒冷ストレス(intermittent cold stress, ICS)モデルのマウスを用い,光遺伝学的手法による大縫線核の5-HT神経の選択的刺激が鎮痛作用を発揮するか検討した.青色光照射で大縫線核の5-HT神経を刺激するため,光感受性チャネルを5-HT神経細胞に発現させた遺伝子改変マウス(Tph2-tTA::tetO-ChR2(C128S))に対し,大縫線核直上に光ファイバーを刺入,留置した.このマウスにICSを与えてICS群とし,青色光照射による大縫線核5-HT神経への刺激が疼痛閾値へ与える効果を行動学的手法で評価した.機械刺激性疼痛試験としてvon Frey test,熱刺激性疼痛試験としてHot plate testを用いた.対照群にはSham ICS処置を行った.ICS群とSham ICS処置によるマウス群を比較検討したところ,ICS処置はvon Frey testによる疼痛閾値を低下させた.しかし,遺伝子改変マウスに青色光照射で刺激をしても,von Frey testによる疼痛閾値の変化は認めなかった.一方, Hot plate testで疼痛閾値を評価すると,Sham ICS処置による疼痛閾値の変化とICS処置による疼痛閾値の変化に有意な差はなかった.しかし,曝露処置(ICS処置か,Sham ICS処置か)と時期(処置前か,処置後か)に関わらず,青色光照射で疼痛閾値が上昇した.つまり,ICS処置は,von Frey testによる疼痛閾値を低下させたが,Hot plate testによる疼痛閾値を変化させなかった.一方,青色光照射による大縫線核5-HT神経への刺激は,Hot plate testによる疼痛閾値を上昇させたが,von Frey testによる疼痛閾値を変化させなかった.以上より,大縫線核の5-HT神経への刺激は,熱刺激性疼痛に対する鎮痛作用を発揮した.一方,ICS処置で機械刺激性疼痛に対する疼痛閾値は低下したが,その機序に大縫線核の5-HT神経の積極的な関与は示唆されなかった.
著者
中西 航 小林 巴奈 都留 崇弘 松本 拓朗 田中 謙大 菅 芳樹 神谷 大介 福田 大輔
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.I_787-I_797, 2018
被引用文献数
4

観光施策の検討において,周遊行動の実態把握は重要である.アンケート調査やプローブデータの利用など様々な方法が存在するが,コストや普及率の問題から十分なサンプル数を得ることは容易ではない.本研究では,パッシブなデータ取得手段であるWi-Fiパケットセンサーを用いた周遊行動把握の可能性を検討する.沖縄本島・本部半島周辺の複数観光地にセンサーを設置し,観光客が所有するモバイル端末からのプローブリクエストデータを複数日にわたり計測した.計測データからプローブリクエストの特性を把握し,来場者数の推定可能性を確認したうえで,複数地点での同一端末の計測情報を用いて観光地間のOD表とトリップチェインの作成を行った.来場者数の時系列変動や地点間流動量の大小関係について妥当な結果を得るとともに,課題を整理した.

1 0 0 0 資治通鑑

著者
田中謙二著
出版者
朝日新聞社
巻号頁・発行日
1974
著者
松田 吉平 田中 謙一郎 今井 秀幸 五井 龍彦 佐藤 恭一 田中 裕久
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.861, pp.17-00472-17-00472, 2018 (Released:2018-05-25)
参考文献数
4
被引用文献数
2

The traction drive - integrated drive generator (T-IDG®) has been developed since 1999 to replace current hydrostatic transmission drive generators. The T-IDG® consists of a generator and a half-toroidal traction-drive continuously variable transmission (CVT), which maintains a constant output speed of 24,000 rpm. In terms of coping with recent trends of high-power electric drive aircraft (MEA) and the need for weight reduction, a high-speed traction-drive CVT is advantageous over current hydro-static drive transmissions. To control a speed ratio of the high-speed CVT accurately, it is essential to know the speed-changing response. In conventional study, the speed-changing response is approximately proportional to a rotational speed; however, in the high speed CVT, a minute deformation during the speed change affects its response. This paper describes the analysis and a developed theory of the speed-changing response of a toroidal CVT, with showing test results which verify the response of the high speed CVT, whose input speed is 20,000 rpm at maximum with a peripheral speed of traction contact of 70 m/s.
著者
田中 謙司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第22回全国大会(2008)
巻号頁・発行日
pp.363, 2008 (Released:2009-07-31)

国内書籍市場は約9500億円で、95年をピークに毎年2.5%の減少が続いている。これらは外的要因としてネット利用の急増など環境的な要因もあるが、まずは内的要因として返本率40%以上という非効率な流通システムの改善が必要とされている。出版社、卸、書店を加えると2万社以上となる業界プレイヤーが各社最適を目指してきた結果である。 そこれ我々は、業界全体最適の観点から業界統合データを準備し、これに分析した売上予測を加えた情報を各プレイヤーへ共有する研究プロジェクトを進めてきた。本研究では、書店の売上期待値が最大化となる展示ジャンル構成、展示タイトルを提案する支援システムを作成し、実際に書店での実証を行い効果を検証する。
著者
田中 謙介
出版者
日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.39-47, 2006-01-31
参考文献数
9
被引用文献数
2

観察・実験を重視し,体験的な学習を推進していくことが求められているなか,環境学習をはじめとして様々な化学種の定量分析をする機会が増している。微量分析には通常,高価な分析機器が必要となるが,教材として簡易比色計など自作装最も数々報告されている。今回は比色計よりも感度に優れる蛍光光度計を自作開発し,リボフラビン(ビタミンB_2),フルオレセインの濃度測定を行った。同一試料3回ずつの測定値は安定しており,2種の化合物ではいずれも良好な検量線が作成できた。以上の実験の後,本装置を用いた授業実践を行った。生物を選択する生徒16名を対象とし,一人一実験の形態でビタミン剤に含まれるリボフラビン含有量を測定させることを目的とした。授業の後,生徒の測定結果と質問紙調査から本装置の教材としての有効性を評価したが,(1)測定精度,(2)生徒の意欲・関心,(3)分析法への理解,(4)装置の操作性,いずれも良好な結果を得た。リボフラビンは栄養素としての位置づけから,理科のみならず家庭や保健においても重要な学習内容となっており,今回の教材には教科横断的活用が期待できる。
著者
宮川 愛由 田中 謙士朗 藤井 聡
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.344-355, 2016 (Released:2016-12-20)
参考文献数
19

本研究は都市計画,土木計画に抜本的な影響を及ぼす地方政府の統治機構改革を決する政治プロセスの合理化に資する効果的なコミュニケーションについての実証的知見を得る事を目的として,大阪市を廃止して都区制度を導入する,所謂「大阪都構想」を巡る住民投票を事例として,有権者の接触メディアと政策判断との関係性を分析した.その結果,テレビや新聞といった両論併記が原則となる情報媒体を参考にする傾向が高い有権者は,情報の真偽の判断が困難となるが故に従前の意見を変化させない一方で,意見を変化させた人々の内,「反対」に転じた人々は精緻化見込理論でいうところの事実情報に基づく「中心ルート」によって,「賛成」に転じた人々は「周辺ルート」によって態度を変容させたことを示唆する分析結果が示された.
著者
田中 謙
出版者
長崎大学
雑誌
長崎大学経済学部研究年報 (ISSN:09108602)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.53-88, 2004-03

日本は,先進諸国の中で突出して喫煙率が高い「タバコ汚染国」であるが,その原因として,(1)多くのタバコ訴訟における裁判所の原告敗訴の判断のほか,その前提として,(2)タバコをめぐる行政的規制(喫煙規制)が際立って弱いことが指摘できる。タバコ訴訟において,裁判所は,原告の請求を棄却する法的根拠として,(1)受動喫煙の重大さの不承認,(2)喫煙の社会的承認,(3)受忍限度論,(4)建物構造上の困難,といった理由をあげているが,理解に苦しむものが少なくない。一方,喫煙者と非喫煙者の利害の対立構造や,喫煙の自由と嫌煙権との関係を踏まえれば,喫煙規制の強化は不可欠である。今後の喫煙規制のあり方を考察するに当たっては,(1)非喫煙者の被害を防止し,健康を保護するという視点から,「受動喫煙防止施策」を充実させることはもちろんであるが,(2)現在,未成年者による喫煙が顕著であり,未成年者を保護するという視点から,「未成年者の喫煙防止施策」も必要である。さらに,(3)喫煙者も「やめたいけれどもやめられない」という面があり,喫煙者の健康を保護するという視点から「喫煙者減少施策」も必要である。具体的な法制的課題をあげると,(1)「受動喫煙防止施策」の視点からは,(1)公共の場所・共有する生活空間における喫煙規制,(2)職場での禁煙規制,(3)歩行喫煙(歩きタバコ)規制などが考えられる。(2)「未成年者の喫煙防止施策」の視点からは,(1)学校における全面禁煙,(2)タバコの宣伝広告規制の強化,(3)ドラマ・映画における喫煙シーンの禁止,(4)タバコの自動販売機の全面禁止,(5)タバコ税の大幅値上げ,などが考えられる。(3)「喫煙者減少施策」の視点からは,(1)タバコの宣伝広告規制の強化,(2)ドラマ・映画における喫煙シーソの禁止,(3)タバコの自動販売棟の全面禁止,(4)タバコ税の大幅値上げのほか,(5)タバコの有害表示の義務化が考えられる。In Japan, there are a lot of smokers compared with advanced nations. The plaintiff lost the tobacco suit. And the regulation against smoking is not strict. But the reasons for judgment is strange, and the Japanese Government should tighten regulations on smoking. The Japanese Government must take preventive measures against passive smoking. And the Japanese Government must regulate smoking with the view of minor protection and smoker protection.
著者
門田 重利 高森 靖 / 菊池 徹 田中 謙 浴本 久雄 Hisao EKIMOTO
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.2687-2697, 1990-10-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
22
被引用文献数
28 54

Woodfruticosin (woodfordin C), a new cyclic dimeric hydrolyzable tannin having an inhibitory activity toward deoxyribonucleic acid (DNA) topoisomerase II, has been isolated from the leaves of Woodfordia fruticosa KURZ (Lythraceae) along with three known flavonol glycosides and three known flavonol glycoside gallates. The structure of woodfruticosin (woodfordin C) was determined by the use of two-dimensional nuclear magnetic resonance (2-D NMR) spectroscopy including heteronuclear multiple quantum coherence (HMQC) and heteronuclear mucltiple bond connectivity (HMBC) techniques. Detailed analyses of the proton and carbon-13 NMR (1H-and 13C-NMR) spectra of six known flavonoids were performed.
著者
田中 謙
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.65, no.8, pp.405-414, 2014 (Released:2015-01-01)
参考文献数
8

I used a questionnaire to find out the nature and problems of the support system for young children with disabilities in centers for early childhood education.   The questionnaire was distributed to 762 centers for early childhood education throughout Japan in October and November 2011, and 255 were collected (33.4%).   ① There is a difference in the support system between the kindergartens and nursery schools.   ② It is likely that the geographical distance between kindergartens and nurseries may be the cause of the difference in the support system.   ③ Only a few kindergartens and nurseries introduced the new support system after they changed to centers for early childhood education, and some centers for early childhood education are still using the conventional support system.   ④ Those who have been appointed as special needs coordinators include nursery teachers.   ⑤ There are some centers for early childhood education which adopt good points from kindergartens and nurseries. And they feel that these will help them to provide more support for young children with disabilities.