著者
伊藤 博元 白井 康正 井伊 京一郎 横内 正直 石川 雅人 柴崎 徹 沢泉 卓哉
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.195-197, 1986-07-28 (Released:2012-11-20)
参考文献数
7

Methods of reduction of anterior dislocations of the shoulder have commonly used the Kocher or Hippocratic maneuvers.Many surgeons had prefered the Kocher leverage technique, but recently some authors have not recommended their use because of the possibility of increasing damage to the capsule, soft tissues and injuring the axillary vessels and the brachial plexus. While Milch recommended the forward elevation maneuvers for reduction of anterior dislocations of the shoulder as the simple and safe techniques.Twenty cases were performed with the forward elevation maneuver for the shoulder dislocation in our hospitals. The patients are placed in a supine position on the examining table, intravenous and intramuscular medication are not required. The patients are instructed to relax as much as possible while the maneuver is performed, the arm is very slowly and gently abducted untill 90 degrees.The horizontal adduction on the 90 degrees plane is applied to 90 degrees flextion position, forward flexion is continued untill reduction is carryed out. Nineteen of 20 cases were obtained complete reduction without assistants and anesthesia by this techniques, another one case was needed the muscle relaxant due to severe pain.
著者
長瀧 寛之 白井 詩沙香 兼宗 進
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2018-CE-144, no.19, pp.1-6, 2018-03-10

本稿では,データベース作成実習での利用を想定した,データベースと連携する Web インタフェースを構築可能な実習用ツールについて紹介する.本ツールは,高等学校の共通教科 「情報」 や大学の一般情報教育におけるデータベース学習において,データベースと連動する Web サービスの作成を行う実習での利用を想定したものである.Web アプリケーション開発経験がない学習者でも,データベースと連動した簡易な Web ツールを作成できる環境を提供することで,実社会でのデータベースや情報システムの仕組みと意義について体験的に理解できる学習活動の実現を目指す.また本ツールは,データベースとして著者らが以前より開発している sAccess と連携する仕組みになっており,本ツールと sAccess を合わせることで,限られた時間の中でもデータベース操作から設計,簡単な Web サービスの構築までを体験する実習活動の実現が期待できる.報告では,本ツールの概要について技術面や工夫点について述べるとともに,実際の授業に適用した結果をもとに本ツールの有用性と課題について議論する.
著者
白井 千晶
出版者
日本保健医療社会学会
雑誌
保健医療社会学論集 (ISSN:13430203)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.102-114, 2001-05-19 (Released:2016-11-16)

本稿は、生殖の医療化を不妊のマクドナルド化を事例に論じるものである。マクドナルド化という分析用具は、アメリカの理論社会学者G・リッツアがM・ウェーバーの合理化理論を拡張して提示したものであり、効率性、計算可能性、予測可能性、制御という4つの次元から構成される。本稿の前半では、生殖の医療化を考察するためには、分析水準と考察対象領域を操作的に設定する必要性が主張され、本稿では不妊患者領域の行為水準に照準を定めることが示されている。後半では具体的にマクドナルド化の4つの次元を使用して不妊患者の行為やそれを取り巻く現象のマクドナルド化を論じている。これらを踏まえて、筆者は最終的に「マクドナルド化」という趨勢の把握から、マクドナルド化メカニズムおよび医療化メカニズムの探究に進むべきであることを主張している。
著者
明神 聖子 白井 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:21859329)
巻号頁・発行日
vol.110, no.238, pp.1-5, 2010-10-14
参考文献数
18

本研究では,ユーザの視界に入りこみながら,ユーザ間の日常的な会話を邪魔することなく,システムの存在に気を留めたときにはユーザの会話を促進するインタフェースを提案する.本インタフェースでは,ユーザが突っ込みを入れたくなるように,独り言のストーリー展開において,ユーザの予測を裏切る.そのことによって,ユーザは他者を意識した突っ込みを入れたくなり,会話が活性化すると考えられる.また本研究では,システムが語る内容として,「思い出」を採用する.システムが,思い出を独り言で一部始終語ることによって,その思い出のトピックに関するユーザの記憶を想起させる.また,その独りごとに対する他者の感想やコメントを提示することによって話題の幅を広げる.
著者
白井光太郎 編
出版者
白井光太郎
巻号頁・発行日
vol.目録, 1880
著者
白井 康仁
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.143, no.3, pp.131-136, 2014 (Released:2014-03-10)
参考文献数
20

ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)はジアシルグリセロール(DG)をリン酸化し,ホスファチジン酸(PA)に変換する脂質キナーゼであり,これまでに10種のサブタイプが報告されている.周知のようにDGはPKCの活性化因子であり,産生されるPAも様々な酵素の活性を調節することから,DGKはPKCの抑制やPAの産生を介して生体内において重要な働きをしていると考えられている.しかし,神経系に多く存在するβサブタイプの機能は長い間不明であった.そこで,我々はDGKβのノックアウト(KO)マウスを作製し,その神経系における機能を調べた.その結果,DGKβKOマウスは,記憶障害と感情障害を示した.また,この感情障害は10日間のリチウム処理で改善した.一方,DGKβKOマウスから調製した海馬および大脳皮質初代培養細胞は,突起の分岐の数およびスパイン数が有意に減少していたが,DGKβを過剰発現させることで形態異常は回復した.さらに, DGKβKOマウスの海馬および大脳皮質において,スパイン密度が減少していることを確認した.これらのことから,DGKβは神経細胞の形態を調節・維持することにより神経ネットワークの形成,ひいては記憶や感情などの脳高次機能において重要な働きをしていることが明らかになった.本総説では,このDGKβKOマウスから得られた知見を中心に,神経系におけるDGKβについて概説するとともに,DGKβの記憶障害や感情障害の予防薬および改善薬のターゲットとしての可能性と問題点について論ずる.

1 0 0 0 OA 東谷鈔 11巻

著者
白井寛蔭 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[4],

1 0 0 0 OA 樹木和名考

著者
白井光太郎 著
出版者
白井光太郎
巻号頁・発行日
vol.[1], 1933
著者
谷口 徹 大川 茂樹 白井 克彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.121, pp.87-92, 2002-12-16
参考文献数
4
被引用文献数
1

音声・音楽識別は音響コンテンツへのインデキシングやその前処理など、様々な応用が期待されており、現在多くの手法が提案されている。本研究では特に音声・音楽識別に用いられる特徴量に注目し、先行研究で有効性を示されている4種の特徴量の評価を行った。評価には性別やBGMの有無、歌声と楽器音の重畳などを考慮し設定した7種のクラスによりラベル付けをしたデータセットを用い、各特徴量の誤認識の傾向を分析した。Speech/Music discrimination has been studied for various applications such as automatic indexing of audio data. In this paper, we focus on four acoustic features examined in related studies and evaluate these features with audio data sets classified into seven audio classes.
著者
白井 博史 松田 孝昭
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.250-258, 2012-09-10 (Released:2014-04-23)
参考文献数
20

省資源・省エネルギーの見地から,自動車タイヤに要求される重要な性能として省燃費性が大きくクローズアップされている。自動車の走行抵抗に大きく寄与するのはタイヤの転がり抵抗であり,この転がり抵抗を低減する技術開発が活発に行われており,多くの新しい素材が提案されている。シリカ配合タイヤは,省燃費性とウェットグリップのバランスを飛躍的に向上できることから,近年,タイヤトレッドにシリカを配合したエコタイヤの普及が目覚ましい。しかしながら,シリカは表面シラノール基の水素結合による凝集でカーボンブラックと比較して分散しにくいという問題がある。アニオン重合を利用した溶液重合スチレン・ブタジエン共重合体(S-SBR)は,タイヤの転がり抵抗を低減できる材料としてシリカタイヤトレッドに多用されており,更に官能基を導入した変性SBR を用いることで,シリカの分散性を改良しシリカタイヤの性能を向上させることが可能となった。 本報では,アニオン重合技術を活用した末端変性SBR,両末端変性SBR,マルチファンクショナルSBR の最近の変性技術について述べた。
著者
兼宗 進 小林 祐紀 白井 詩沙香 清水 匠 片岡 仁
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.29, pp.188-189, 2017-08-10

2020 年度から小学校でのプログラミングが必修化される.目的はプログラミングの考え方 (プログラミング的思考) を通して論理的な思考力を養うことにあり,「プログラムの体験」 が目的ではない.また,プログラミングのための教科は作られず,総合的な学習の時間や教科の中で扱うことになる.そこで筆者らは理科や算数などの教科の中で,教科の学習目標を達成するためにプログラミングの考え方を用いる試みを 3 つの小学校で実践した.その概要を報告する.
著者
白井 恵一
出版者
東京女子大学
雑誌
東京女子大学紀要論集 (ISSN:04934350)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.237-248, 2011-03

L'importance de la Révolution de 1789 pour l'historiographie et pour la littérature du XIXième siècle est évidemment incontestable. Beaucoup de romans historiques qui ont été écrits à cette époque abordent le sujet. Mais surtout, la violence causée par la Terreur et la guerre civile de l'Ouest, avec le soulèvement de la Vendée ou la chouannerie, remet en question les valeurs et les notions de la Révolution, qu'on la défende ou qu'on la blâme. Les deux oeuvres dont nous traitons, "Quatrevingt-treize" de Victor Hugo et "Le Marquis de Fayolle" de Gérard de Nerval, en suivent tous les deux le sillage. Mais, Hugo, qui se trouve confronté à cette violence, se dirige définitivement vers le progrès et l'avenir, tandis que Nerval, qui veut la contourner, oscille entre le passé et l'avenir.19世紀フランスにおける文学における歴史叙述と文学にとって、1789年の革命がもつ意味の重要性は明白である。この時期に大量に書かれた歴小説の多くが、フランス革命をテーマにしている。特に革命の進行につれてしだいに明らかになる暴力性は、革命を支持するにしろ、批判するにせよ、革命の価値や観念自体を再検討する必要を迫ったのである。ヴァンデの蜂起や「ふくろう党」事件、「恐怖政治」が繰り返し主題として現れるのもそのせいであり、本稿が取り上げる、類似点も多いと同時に差異も大きい二つの作品-ヴィクトル・ユゴーの『93年』とジェラール・ド・ネルヴァルの『ファイヨール侯爵』もその列に加わっている。ユゴーは革命の内包する暴力性を正面から見据えることによって、自身の進歩主義哲学に不完全ながらも解答をあたえて未来を志向し、一方ネルヴァルは暴力性を回避しようと努めることによって、過去と未来の間で揺れうごくのである。
著者
坂本 雄司 白井 良成 高田 敏弘 片桐 滋 大崎 美穂
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告
巻号頁・発行日
vol.36, pp.1-4, 2012

探索目標に関する映像中の位置情報を用いて録画データからインタラクティブに目標を探索する手法を提案する.手法の考え方は発掘作業になぞらえることができる.地層を掘り下げるように,利用者はスコップのような道具と目標位置に関する補助情報を用いて過去映像を掘り下げ,目標映像を探す.手法を実装したシステムの詳細とその評価実験の結果を紹介する.
著者
白井 良成 岸野 泰恵 水谷 伸 納谷 太 柳沢 豊
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.253-265, 2017-07-15

安価なセンサやプログラマブルなIoT機器の出現により,多くの組織が環境センシングを行うことが可能となりつつある.我々は,試行錯誤的にセンシングを進めながら知見を得ようとする環境センシング行為を探索的環境センシングと定義し,さまざまなフィールドにおいて実証実験を行ってきた.本稿では,我々が取り組んでいる3つの環境センシングプロジェクトを紹介する.3つのプロジェクトを基に,探索的環境センシングのモデル化を行い,トラブル対応指針を策定する.また,探索的環境センシングを効率的に行うために筆者らが実践しているアジャイル環境センシングについて述べる.アジャイル環境センシングにより試行錯誤のサイクルを高速化することで,利用可能なリソースを考慮しながら,センシングプロジェクトのゴール修正や終了判断を柔軟に行うことができる.
著者
岩野 裕利 杉田 洋介 松永 美穂 白井 克彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.16, pp.105-112, 1997-02-07
参考文献数
6
被引用文献数
3

人間の対話において、身振り、表情、頭の振りと言った視覚情報は、より円滑な対話を行なう上で重要な情報である。より自然なヒューマンインターフェースを構築する上でも、音声だけではなく、これらの視覚情報をどのように利用していくかが大きな課題となっている。本研究では、人間同士の対面および非対面の対話を比較することにより、視覚情報の中でも頭の振りに注目し、対話における役割に関して分析を行なった。分析の結果、頭の振りには、情報伝達手段として利用される頭の振りと、そうでない2種類の頭の振りがあることを確認した。また頭の振りが対話における発話のタイミングと関係していることが示唆された。In practical conversations, visual information such as gesture, facial expression and head movement clearly makes the progress of conversation much smoother and more natural. Therefore, in the more natural human interface that can use multiple modalities, visual information becomes as important as voice information. In this research, we analyzed conversations between face-to-face and conversation through telephone line. It seems that there are two types of head movements, depending on whether it is intended to give an information to his partner or not. Also head movements seem to have a correlation between the timing of utterances.