著者
福井 庸子
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010

制度:新 ; 報告番号:甲2958号 ; 学位の種類:博士(教育学) ; 授与年月日:2010/1/26 ; 早大学位記番号:新5206
著者
高見 一利 渡邊 有希子 坪田 敏男 福井 大祐 大沼 学 山本 麻衣 村田 浩一
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.33-42, 2012-06-29 (Released:2018-07-26)
被引用文献数
1

2010年度に,日本各地で野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認され大きな問題となるなか,発生地や調査研究機関など各所で体制作りが進められた。日本野生動物医学会も,野生のツルへの感染が確認された鹿児島県に専門家の派遣を行い現場作業に貢献した。これらの取り組みから一定の成果が得られ,情報収集や体制構築の検討も進んだ一方で,様々な課題や問題点も明らかとなった。一連の活動や検討を踏まえた結果,野生動物感染症対策を効果的に促進するためには,感染症の監視と制御に役立つ体制を構築することが必要であると考えられた。従って,本学会は体制整備として,以下の取り組みを進めることを提言する。1.野生動物感染症に関わる法律の整備2.野生動物感染症に関わる省庁間の連携3.野生動物感染症に関わる国立研究機関の設立4.野生動物感染症に関わる早期警報システムの構築5.野生動物感染症に関わる研究ネットワークの構築6.野生動物感染症に関わる教育環境の整備この提言は,本学会の野生動物感染症に対する方向性が,生態学的健康の維持にあることを示すものである。
著者
寺沢 なお子 山崎 希 福井 優美子
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.99-104, 2001-02-15
被引用文献数
7 12

各種フレッシュハーブの抗酸化能の評価及びカレープラント中のポリフェノール類の分離同定を行ない,以下の結果を得た.<BR>(1) ロダン鉄法による抗酸化能測定の結果,新たにカレープラント,スイートラベンダーにおいて32mg BHA/m<I>l</I>/g以上に相当する高い抗酸化能が認められた.<BR>(2) DPPH法によるラジカル消去能測定の結果,ナツメグでは約0.6mg BHA/m<I>l</I>/g,フローレンスフェンネル,イタリアンパセリ,ローズマリー,スペアミント,スイートラベンダー,スーパーアロエでは0.4mg BHA/m<I>l</I>/gと同等かそれ以上に相当する高いラジカル消去能が見られた.<BR>(3) カレープラントのラジカル消去能は総活性の約25%がポリフェノール由来と考えられた.<BR>(4) カレープラント中のポリフェノールをHPLCで検出した結果,ヒドロキノン,没食子酸,レゾルシノール,ピロカテコール,クロロゲン酸,(+)-カテキン,ゲンチシン酸,EGCgと思われるピークが検出され,ゲンチシン酸,EGCg,(+)-カテキンが多く含まれていた.またこれらについてラジカル消去能を測定した結果,EGCgが約500mg BHA/m<I>l</I>/gと特に高かった.以上より,カレープラント中ポリフェノールのラジカル消去能はその活性・含量から主にEGCgに由来すると考えられた.
著者
小澤 幸世 後藤 和史 福井 義一 上田 英一郎 田辺 肇
出版者
日本感情心理学会
雑誌
感情心理学研究 (ISSN:18828817)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.42-49, 2016-11-30 (Released:2017-02-22)
参考文献数
37

Clinical reports thus far indicate that patients with dissociative disorders exhibit cutaneous sensory symptoms. However, only few studies focused on the relationship between these symptoms and dissociation. Here, we investigated the relationships among cutaneous symptoms (Cutaneous9), somatoform dissociation (SDQ-20), and self-reported history of childhood abuse (CATS) in undergraduates (N=368). Exploratory factor analysis performed simultaneously on the scores of Cutaneous9 and SDQ-20 items, extracted four factors- “Somatic paralysis,” “Perceptual change,” “Cutaneous symptoms,” and “Urogenital symptoms and motor inhibition.” Analysis of variance demonstrated that the group with high CATS scores tends to have high “Somatic paralysis” and “Perceptual change” factor scores, supporting previous findings that these symptoms are relatively common in patients with pathological dissociation, and those with traumatic childhood experiences. These symptoms are considered to be similar to animal defensive reactions that are mediated by endogenous opioids. Moreover, items including “tingling,” “numbness,” and “tender to touch” in Cutaneous9 converged on the “Somatic paralysis” factor together with certain SDQ-20 items, suggesting that these cutaneous symptoms might be associated with pathological tendencies and traumatic childhood experiences.
著者
榊原 啓 肥田野 等 土屋 整也 福井 明 高橋 洋平
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.73, no.7, pp.968-973, 1984-07-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

播種性コクシジオイデス症の1例を経験した.症例は47才,男性で,昭和57年7月23日頃より38°C以上の発熱あり,近医にて加療するも不変のため, 7月30日本院受診し入院した.入院時胸部写真で,右上縦隔および右肺門リンパ節の腫大,右上葉のスリガラス様陰影を認めた.当初肺炎と診断し,各種抗生物質,抗結核薬を投与したにもかかわらず, 39°C以上の発熱が1カ月以上続いた. 8月中旬より右鎖骨上窩にリンパ節を触知し,母指頭大に腫大したため, 9月8日生検した.この結果コクシジオイデス症の疑いが濃厚となつた.なお,この生検部が一時外瘻化し膿汁が出現したため,これを培養した所, Coccidioides immitisと定し得た. 9月14日よりアンホテリシンBと5-FCの併用療法を行なつたが,無効のため, 10月1日よりMiconazoleとKetoconazoleに変更した.変更後2週間で下熱し,血沈も改善した.一時肺炎を合併したが経過は順調で12月16日MiconazoleとKetoconazoleを中止した.コクシジオイデス症は難治性疾患で,特に播種性コクシジオイデス症の半数は死亡するとされている.本症は北中南米にみられる疾患で,他地域には殆どみられない本邦では1927年に榊原らが朝鮮人労働者の1例を報告しているにすぎず,本症例は日本人として第1例目である.
著者
福井 幸太郎 岩田 修二
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.23-28, 2000-01-15
被引用文献数
17 2

1999年10月10日, 飛騨山脈北部に位置する立山, 内蔵助 (くらのすけ) カールの標高2,720mの地点で, 日本アルプスでは未報告であった永久凍土であると考えられる凍結層の存在をピット調査によって確認した. ピット掘削時の活動層の厚さは120~130cmであった.<BR>この永久凍土の形成には秋の積雪前の凍結とマトリクスを欠く角礫層やルースな砂礫層の存在が, 維持には夏遅くまで残る積雪層が大きな役割を果たしていることがピット調査と地表面温度観測結果から分かった.<BR>また, 永久凍土が確認できたプロテーラスランパートと呼ばれている岩屑地形は, 今まで雪渓 (氷体) 上に砂礫が堆積した地形と考えられており, この地形内の凍土は, 下層に存在する氷体の断熱効果のために底面融解が抑制されている可能性があった.しかし, 電気探査の結果からこの地形の下に氷体は存在しないことが明らかになった.
著者
小林 武一 井上 真智子 田辺 幾之助 大西 博 福井 作蔵
出版者
The Japanese Society of Applied Glycoscience
雑誌
澱粉科学 (ISSN:00215406)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.186-192, 1978-09-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
25
被引用文献数
1

Chl.vulgarisA1-1y-3(11)をそれぞれ20℃,30℃,40℃ で他養培養し,性質の異なる澱粉を得ることを試みた。得られた澱粉は下記のような特性を示した. 1)クロレラ澱粉の結晶形は培養温度の影響を受けず,いずれもA図形であった. 2)アミロース含量は20℃ 培養で得られた澱粉がわずかに高い. 3)低い培養温度で得られた澱粉ほど低温で膨潤がはじまり,かつ膨潤度が大きく,培養温度の影響が顕著である. 4)20℃ 培養で得られた澱粉は他の培養温度のものに比べて著しく総リン量が多い. 5)クロレラ澱粉は微小(0.5~2μm)で,その形も他の澱粉と異なっているが,それらに対する培養温度の影響は認められなかった. 6)X線回折図,形態観察,アミロース含量などから見るかぎり,細胞内澱粉粒と細胞外澱粉粒との間にほとんど差がなかった.なお,本報告の概要は昭和51年度日本澱粉学会大会で発表した.
著者
福井 陸夫
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.99-111, 2018 (Released:2019-12-16)
参考文献数
16

きのこに関する知的財産権としての育成者権(種苗法に基づく品種登録によって発生する権利)は,種菌メーカーや大手きのこ産業,そして生産者の一部を除き,周知されてこなかった経緯がある.そこで,我が国のきのこ産業の一層の発展と充実を目的として,以下の事項を解説した. ・ 種苗法について ・ 種苗法の改正経過 ・ 育成者権侵害物品の水際取締り(海賊版取締り)に対す る技術的課題 ・ 品種登録制度の概要 ・ 農業者の自家増殖について ・ 侵害時の立証・反証方法について ・ UPOV (Union internationale pour la Protection des Obtentions Végétales) とUPOV 条約 ・ 植物品種等海外流出防止緊急対策における中国,韓国 への品種登録の推進 ・ 中国における品種保護出願マニュアル(概要) ・ 韓国における品種保護出願マニュアル(概要) ・ 種苗法と種子法について
著者
河野 えみ子 福井 順子 今井 玲 寺村 重郎 井野 千代徳 山下 敏夫
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.199-207, 2003-02-28
参考文献数
4
被引用文献数
1

うがい効果を十分に得るためには, 含嗽剤の殺菌作用と機械的除菌作用を有効に活用することにある.また, 咽頭炎などの感染症には "咽頭型" のうがいを, 口内乾燥症には "口蓋型" のうがいと疾患別のうがい方法を考案して作成したパンフレットを用いてうがいの指導にあたってきた.うがい教室に参加した症例を対象として, うがい効果を検討した.<BR>口内乾燥症は「口がかわく場合」のうがい方法を6ヵ月実施後, 40%に自覚的に効果があった.手術を勧められた習慣性扁桃炎患者に「のどが痛い場合」のうがいを6ヵ月実施後, 53%が扁桃炎の発症が減少して改善がみられ, 今回手術を見送った.掌蹠膿疱症14例は「のどが痛い場合」のうがいを6ヵ月実施後, 10例に改善がみられ今回手術を見送った.
著者
上嶋 あぐり 大井 麻莉菜 小野 明日香 鈴木 淳仁 福井 拓夢 古田 晶子 山本 晃平 河本 大地
出版者
奈良教育大学教育学部社会科教育専修
巻号頁・発行日
2017-03-01

監修: 河本大地 、編集: 上嶋あぐり・大井麻莉菜・小野明日香・鈴木淳仁・福井拓夢・古田晶子・山本晃平、協力: 飛鳥地区自治連合会 済美地区自治連合会 椿井地区自治連合会 各町の皆様 (公社)奈良まちづくりセンター 奈良市 奈良町資料館 奈良町にぎわいの家
著者
福井 治弘
出版者
JAPAN ASSOCIATION OF INTERNATIONAL RELATIONS
雑誌
国際政治 (ISSN:04542215)
巻号頁・発行日
vol.1975, no.52, pp.97-124,L3, 1975-05-10 (Released:2010-09-01)
参考文献数
51

The article attempts to analyze and explain the decision process of Okinawa reversion in the Japanese government as a case of what the writer calls a model of “critical” decision making. The model and its general paradigmatic perspective are outlined in the first section, while the middle section discusses in terms of the model five selected events in the evolution of the reversion issue in the years 1964-69. The last section summarizes the major points of the discussion and suggests that the model used in the study deserves further elaboration and refinement as a potential additional tool of empirical research and theory building in foreign policy decision making, in the Japanese government and in general.
著者
福井 次郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D2(土木史)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.28-41, 2017

大正後期から昭和前期に多数の橋梁を設計した増田淳は,個人ではなく設計事務所で設計業務を行っていた.しかし,この設計事務所の組織体制や,増田が全ての橋の設計の中心的立場であったかどうか等は不明であった.今回,旧独立行政法人土木研究所で発見された設計計算書,設計図に記入されている担当者のサイン,日付を分析し,設計事務所の組織体制,活動状況等を調査した.調査の結果,設計事務所の技術スタッフは約10名で,各職員の氏名や担当した構造物等が明らかとなった.その中で,稲葉健三は増田に劣らない設計技術を有しており,稲葉が設計事務所の中心的立場であったこと等が明らかとなった.
著者
松本 智里 加藤 真由美 兼氏 歩 福井 清数 髙橋 詠二 平松 知子 谷口 好美
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.309-317, 2018 (Released:2019-03-09)
参考文献数
37

目的:女性変形性股関節症患者の術前後の歩容の自己評価と心理社会的側面を,人工股関節全置換術(THA)患者と低侵襲寛骨臼骨切り術(SPO)患者の2つの視点から比較し検討した.方法:術後6~12ヶ月の女性THA患者とSPO患者に無記名自記式質問紙調査を行い,術前と術後の歩容の自己評価と心理社会的側面を比較した.結果:THA患者70名,SPO患者10名から回答を得た.THA患者とSPO患者の歩容の自己評価はともに術前より術後に改善した.術前の歩容の自己評価と関連したのは,THA患者は跛行への思いと杖歩行への思い,抑うつであった.術後の歩容の自己評価と関連したのは,THA患者は自尊感情と抑うつ,公的自己意識,全体的健康感で,SPO患者は全体的健康感のみであった.結論:女性変形性股関節症患者の歩容の自己評価をアセスメントすることは心理社会的側面の支援の一助となると示唆された.術式によって関係する心理社会的側面の項目には違いがあり,各々の時期や特徴に合わせたケアの必要性が考えられた.