著者
長谷川 和夫
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.16, no.11, pp.965-969, 1974-11
被引用文献数
2
著者
下田 哲也 真下 忠久 松川 拓哉 中西 淳 岩本 竹弘 長谷川 篤彦
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.81-85, 2001 (Released:2007-04-17)
参考文献数
19
被引用文献数
1

猫白血病ウイルス(FeLV)感染猫にみられる貧血の特徴を明らかにする目的で貧血が認められたFeLV感染猫267例の臨床病理学的および病態生理学的検討を行った。網赤血球の評価のある224例中、再生性貧血に分類された猫は27例、非再生性貧血に分類された猫は197例であった。非再生性貧血をMCV値と貧血の程度によって分類すると、貧血が重度になるほど大球性貧血に分類される症例が増加する傾向がみられた。再生性貧血27例の原因はヘモバルトネラ症が19例、IHAが8例であった。非再生性貧血の原因には、本来再生性貧血に分類されるが診断時に網赤血球数が2%未満で貧血に対する十分な反応がみられなかったため、非再生性貧血に分類された免疫介在性溶血性貧血(IHA)17例と、ヘモバルトネラ症13例、ハインツ小体性貧血2例が含まれた。赤芽球の低形成によるものは36例、慢性炎症に伴う貧血(ACD)によるもの26例、二次性貧血によるもの12例、無効造血によるもの9例であった。
著者
濵田 邦夫 長谷川 敦 大沼 法友 鈴木 隆三
出版者
市立千歳市民病院
雑誌
市立千歳市民病院医誌 = The Journal of Chitose City Hospital
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.15-18, 2010-06-01

2008年から2009年にかけて経験した高齢者(70歳以上)リウマチ因子陰性対称性関節炎の3症例を報告する。症例1(80歳男性)と症例2(89歳女性)は両側対称性の大関節炎を呈し、両側下腿・足の浮腫が著明であり、remittingseronegative symmetrical synovitis with pitting edema:RS3PEと診断された。症例3(74歳女性)ではpitting edemaが明瞭ではなかったが、両側対称性の大関節炎を呈しており、RS3PEと類似した病態と考えられた。3症
著者
長谷川 長一
出版者
日本セキュリティ・マネジメント学会
雑誌
日本セキュリティ・マネジメント学会誌 (ISSN:13436619)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.37-42, 2019-05-31 (Released:2019-12-25)
参考文献数
7

サイバーセキュリティ人材育成は、情報技術の発展等により、その重要性がますます増している。しかし、 サイバーセキュリティ人材といっても、その業務や役割は多種多様である。また、実践的人材を育成するた めには、経験学習や振り返り学習による育成が欠かせない。それらの様々取り組みの実例をもとに、実践的 サイバーセキュリティ人材の育成のありかたや今後の展望について解説していく。
著者
長谷川 隆三 藤田 博 越村 三幸
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.3_2-3_10, 2008-07-25 (Released:2008-09-30)

1980年代の第5世代コンピュータプロジェクトの主要な成果の一つとして,定理証明システムMGTPがある.MGTPは,並列推論マシン(PIM)上での高効率証明系の実装に最適なモデル生成法に基づいている.本稿は,MGTPの改善や拡張および応用と最近の研究について概観する.
著者
長谷川善左衛門弘 閲
出版者
磻渓社
巻号頁・発行日
vol.第1冊, 1844
著者
酒井 謙 長谷川 昭
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.85, no.10, pp.1723-1727, 1996-10-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
6

拒絶反応は早期治療により回復可能な急性拒絶反応と,治療法が確立していない慢性拒絶反応とに大きく分けられるが,近年提唱された移植腎病理診断基準(Banff原案)は従来の病期別分類を超え病理診断を中心に拒絶反応を捉える試みで注目されている.さらに原案では重症度ごとに治療指針が設けられており腎生着率改善に寄与することが期待されている.この新しい病理分類に加え,ステロイドパルス療法を中心に治療の概要を述べる.
著者
長谷川 望 大坪 寛子 星 順隆
雑誌
自己血輸血 (ISSN:09150188)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.82-86, 2006-10-31
参考文献数
9
被引用文献数
1
著者
大和 洋輔 長谷川 夏輝 藤江 隼平 家光 素行
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【はじめに,目的】動脈機能の低下は,冠動脈疾患や脳血管疾患,末梢動脈疾患などの循環器疾患の独立した危険因子である。身体活動量の低下は動脈機能を低下させるが,習慣的な有酸素性運動は動脈機能を改善させることが知られている(Circulation, 2000)。近年,低強度運動であるストレッチ運動が動脈機能に及ぼす影響について報告されており,ストレッチ運動が動脈機能を改善するという報告や(J Cardiovasc Prev Rehabil, 2008)改善しないという報告(J Hum Hypertens, 2013)があり,その影響については一致した見解が得られていない。本研究では,ストレッチ運動による動脈機能への影響を明らかにするために,単回の全身ストレッチ運動が動脈機能(動脈硬化度)に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。【方法】健常成人男性26名(年齢:20.8±1.7歳,身長:171.5±5.9 cm,体重:63.5±6.3 kg)を対象とした。ストレッチ運動は,全身(上腕二頭筋,上腕三頭筋,前腕屈筋群,前腕伸筋群,体幹屈筋群,体幹伸筋群,体幹回旋筋群,大腿四頭筋,ハムストリングス,下腿三頭筋)に対して約40分間のストレッチ運動を実施した。ストレッチ運動の種類はセルフでのスタティックストレッチ運動とし,ストレッチ運動の強度は疼痛のない範囲で全可動域を実施させた。また,コントロール施行としてストレッチ運動と同じ体位変換のみを同時間実施させた。ストレッチ運動とコントロール施行は1週間の間隔をあけてランダムに実施した。全身の動脈硬化度の指標として上腕-足首間(baPWV),中心および末梢の動脈硬化度の指標として頸動脈-大腿動脈間(cfPWV)および大腿動脈-足首間(faPWV)の脈波伝播速度を施行前と施行直後,15分後,30分後,60分後に測定した。また,収縮期血圧,拡張期血圧,心拍数も同時に測定した。統計処理は反復測定の二元配置分散分析を用い,有意水準は5%とした。【結果】baPWVおよびfaPWVは,ストレッチ運動施行前に比較して15分後と30分後で有意に低値を示した(p<0.01)が,60分後には施行前まで値が戻った。また,施行前に対するそれぞれの変化率(%)をみたところ,baPWVとfaPWVは,ストレッチ運動施行前に比較して15分後と30分後で有意に低値を示し(p<0.01),どちらも30分後が最も低値を示した。cfPWVではストレッチ運動施行による有意な変化は認められなかった。収縮期血圧,拡張期血圧,心拍数はストレッチ運動施行とコントロール施行間での有意な差はいずれも認められなかった。【考察】健常な若年男性における一過性の全身ストレッチ運動は,全身の動脈硬化度を改善させる可能性が示唆された。このストレッチ運動の効果には,中心よりも末梢の動脈硬化度の低下が関与している可能性が考えられる。これらの結果から,ストレッチ運動による動脈硬化度に及ぼす影響の機序として,ストレッチ部位の筋や動脈血管に対する伸張刺激が局所的に動脈機能を改善させたのかもしれない。【理学療法学研究としての意義】動脈機能を改善させる運動としてよく用いられるのは有酸素性運動トレーニングである。しかしながら,心血管疾患や脳血管疾患患者に対する急性期の理学療法では,早期から有酸素性運動を取り入れることは困難な場合がほとんどである。ストレッチ運動のような低強度の運動を早期の理学療法の運動プログラムに取り入れることで,有酸素性運動ができないような患者に対して動脈機能改善を目的としたアプローチが行える可能性がある。本研究は,臨床で動脈機能改善を目的とした運動プログラムとして活用するための一助になり得る結果であると考えられる。
著者
長谷川 達人 越野 亮
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.10, pp.2186-2196, 2016-10-15

本研究では,スマートフォン標準搭載のセンサを複合的に用いてDNN(Deep Neural Network)で学習させることで,スマートフォンが利用者の身体上のどの位置に所持されているのかを推定するシステムを開発する.スマートフォンの所持位置が推定できることで,ポケットの中での誤動作防止や,位置に応じた通知方法の自動変更など,様々なコンシューマサポートが実現できる.本研究では,利用者がスマートフォン所持中に最もとりやすい動きである歩行を対象に,ズボン前ポケット,ズボン後ポケット,胸ポケット,内ポケット,ジャケットポケット,鞄,手という所持位置7種類の推定を行う.被験者16人に対して実験を行い,Leave-one-subject-out Cross-Validation(LOSO-CV)で推定精度を評価した結果,81.7%の精度で所持位置7種類を推定し,胸ポケットと内ポケットを区別しない6種類の推定では86.7%の推定精度を達成した.また,センサを複合的に用いることで推定精度が向上するという点や,加速度センサの値の扱い方によって推定精度が向上することを明らかにした.
著者
岡橋 望 星野 永 久保 政之 長谷川 淳 田中 晴之 天野 逸人
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1657-1662, 2019 (Released:2019-12-27)
参考文献数
11

症例は71歳男性。2015年10月に形質細胞腫を発症し,第5胸椎と第3腰椎の腫瘤に放射線照射を行い,経皮的後方固定術を行った後,2016年1月からlenalidomide,dexamethasone(Ld)療法を開始した。9コース終了後の2016年10月から心窩部不快感,顔面に丘疹が出現し,FDG-PETを撮影したところ,十二指腸水平脚と右肺下葉多発結節影にFDG集積が認められた。皮膚生検,十二指腸水平脚の潰瘍病変生検,気管支鏡での擦過細胞診のいずれも,Grocott染色陽性の胞子が認められ,播種性クリプトコックス症と診断した。播種性クリプトコックス症は脳髄膜炎を起こすことが多いが,消化管病変を呈することは極めて稀である。消化管クリプトコックス症の基礎疾患はAIDS,血液腫瘍,危険因子としてステロイドや免疫抑制剤投与があり,食道,胃十二指腸,小腸,結腸いずれにも病変を呈する。腹痛,血便,消化管穿孔などで発見されるが無症候性のこともあり注意が必要である。
著者
千住 淳 東條 吉邦 紺野 道子 大六 一志 長谷川 寿一
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.64-70, 2002-04-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
38
被引用文献数
7 10

Some researchers have claimed that theory of mind or ‘mind reading’ ability, necessary for inferring the mental states of others, depends on language ability. However, previous tests of theory of mind were verbally demanding, and high correlations found might have been an artifact. This paper reports the performance of 22 children with autism, with varying degrees of dysfunction, on a test devised by Baron-Cohen, Jolliffe, Mortimore, and Robertson (1997), based on a relatively nonverbal theory of mind. The test involved inference of mental states from photographs of human eyes. Results indicated that mind reading ability was independent of language ability, general intelligence, or mental age. Test scores were, however, strongly related to the severity of autistic disorder. These results suggest both the independence of mind-reading ability from language ability and general intelligence, and a strong relationship between theory of mind deficit and the autistic disorder.
著者
長谷川 久美 中田 亮太郎 瀬戸 洋一
出版者
日本セキュリティ・マネジメント学会
雑誌
日本セキュリティ・マネジメント学会誌 (ISSN:13436619)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.35-43, 2019-01-25 (Released:2019-03-25)
参考文献数
22

現在,多量の個人情報がシステムに収集,処理,保管されている.また,官民問わず,個人情報の利活用が盛んになっている.個人情報を扱うシステムを適正に構築運用するためには,事前のリスクアセスメントとして,プライバシー影響評価(PIA)が有効である. PIA の実施動向として,2017 年 6 月に PIA に関する国際標準規格 ISO/IEC 29134:2017 が発行された.EU では 2018 年 5 月に施行される一般データ保護規則(GDPR)でデータ保護影響評価の実施が規定された.日本では,番号法に基づいて特定個人情報保護評価が義務付けられたが,このような背景から,マイナンバー以外の分野でも PIA 実施の重要性が認識されている. PIA を有効に実施するにはマニュアル(手順書)が必要である.過去に開発した PIA マニュアルは ISO 22307:2008 をベースとしているため,ISO/IEC 29134 適合の PIA 実施マニュアルの改訂が必要となった.PIA 実施マニュアルの開発にあたり,既開発のマニュアルと ISO/IEC 29134 との要求事項の比較を行い,変更点を分析した.比較分析の結果,要求事項には大きな差異は見られなかった.ISO/IEC 29134:2017 では,Due Diligence(デューデリジェンス),ステークホルダーエンゲージメント,リスク対策について明示的に記述された.この分析結果を踏まえ,ISO/IEC 29134 の要求事項を反映した PIA 実施マニュアルを開発した. 本稿では, PIA に関連する各国際規格などの概要と,ISO/IEC 29134 準拠の PIA 実施マニュアル開発にあたり,既開発のマニュアルと ISO/IEC 29134:2017 における要求事項との比較分析結果を中心に述べる.
著者
長谷川 真里
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.13-23, 2014
被引用文献数
1

本研究の目的は, いわゆる「仲間はずれ」とよばれる, 異質な他者を集団から排除することについての判断の発達を検討することであった。研究1では, 小学生, 中学生, 大学生を対象に, 私的集団(遊び仲間集団)と公的集団(班)のそれぞれにおいて, 社会的領域理論の3領域(道徳, 慣習, 個人)に対応した行動の特徴を持つ他者に対する排除判断(集団から排除することを認めるか), その理由, 変容判断(その他者の特徴は変わるべきか)を求めた。その結果, 年齢とともに, 排除自体の不公平性に注目し排除される他者の特徴を区別しない判断から, 集団機能に注目し他者の特徴を細かく区別する判断へ変化した。小学生は2つの集団を区別して判断する一方で, 他者は変わるべきであると考える傾向が見られた。研究2では, 小学生と中学生を対象に, 友人への志向性の差と排除判断の関係を検討した。閉鎖的, 固定的な集団への志向性および友人への同調欲求が高いと, 集団排除を認めることが示唆された。最後に, 本研究の限界と今後の課題が議論された。