著者
小杉 清 横井 政人 五明 圓 植松 七生
出版者
千葉大学園芸学部
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
no.15, pp.1-6, 1967-12

宿根草の花芽分化に関する研究 I.ジャーマン・アイリスの花芽分化・発育についてジャーマン・アイリスの花芽分化期については従来二つの異なった発表があった.そこで, その原因を明らかにしようとして, 1964〜1966に2品種を用いて調査を行なった.結果は2品種とも8月下旬に花序分化が開始されたので, この時期を分化期と定めた.この時の平均気温は26℃, 平均草たけは67cmであった.この結果は妻鹿氏の結果(9月上旬)に近く, ドイツのKramer氏(6月中旬)とはやや離れた.この相異は分化標徴の認定によるか, 両国間の気候の相異によるか, データーおよび写真がないので明らかでない.なお近年2季咲ないし4季咲の品種が現われてきたので, これらの分化状況については, さらに後日の研究を要する。
著者
篠山 浩文 林 薫 藤井 貴明
出版者
千葉大学園芸学部
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
no.49, pp.p267-270, 1995-03

β-D-xylosyl glycerol, lactoseを含む溶液中でEscherichia coli β-galactosidaseを作用させ, その反応液を活性炭およびセルロースカラムクロマトグラフ法に供したところ, ο-β-D-galactosyl-(1→4)-ο-β-D-xylosyl-(1→1)-glycerol, ο-β-D-galactosyl-(1→4)-ο-β-D-xylosyl-(1→2)-glycerol, ο-β-D-galactosyl-(1→4)-ο-β-D-xylosyl(1→3)-glycerolの3種の異性体からなる新規配糖体標品が得られた.
著者
籔内 久士 藤井 英二郎 中山 敬一 小川 吾郎 河村 止
出版者
千葉大学園芸学部
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
no.50, pp.149-154, 1996-03

コンテナで生育したユリノキの伸長期間, 樹形を検討するため, 園芸学部構内にコンテナの形状(6種類)・材質(不織布, 塩化ビニル), 用土(関東ローム, 培養土2種類)の組み合わせによる14実験区を設定し, 1992年5月上旬に3年生ユリノキを植え付け, 1992年5月〜1994年10月に主幹と全枝の伸長量の季節変化と枝の着生位置を測定した.各実験区の伸長開始時期に差はないが, 不織布製で容積の小さい実験区では主幹と1次枝の伸長期間は他より短く, また樹高に対する相対的な樹冠幅は容積の大きい実験区に比べ小さかった.塩化ビニル製では容積の大きな実験区においても伸長期間が短く, それはコンテナ内の高温障害によるものと考えられた.
著者
広保 正 石井 弘 高柳 和江 玉田 孝人
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1-5, 1984-03-30

千葉県農業大学校果樹園,(株)マザー牧場農園で1982年8月に収穫したラビットアイ・ブルーベリーの3品種(ホームベル,ウッダード,ティフブルー)の糖,有機酸,遊離アミノ酸の組成および成熟に伴う変化を調べた.ラビットアイ・ブルーベリーの主な糖はフルクトースとグルコースで,熟果のフルクトース/グルコースの比は1.31〜1.51であった.熟度が進むに従いフルクトースとグルコースはともに増加し,フルクトース/グルコースの比は熟度による変化はほとんどみられなかった.有機酸はほとんどがクエン酸で,少量のリンゴ酸とキナ酸を含み,熟度が進むといずれも減少した.遊離アミノ酸はアルギニン,アスパラギン,グルタミン酸,ホスホセリン,γ-アミノ酪酸の含有量が高く,ホームベル,ウッダードがティフブルーより高い傾向がみられた.また熟度によって,遊離アミノ酸の含有量はほとんど差がなかった.
著者
金 恩一 藤井 英二郎
出版者
千葉大学園芸学部
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
no.46, pp.p215-220, 1992-03
被引用文献数
1

韓・日の植栽の構成や取扱いを比較するための基礎として点, 線を対象に, 眼球運動を解析した.実験に用いた対象は白板, 丸点, 横線, 縦線, 横縦線, 右斜め線, 左斜め線, X線である.停留点では「白板」より「丸点」で集中する傾向が見られた.韓国人は「横線」, 「縦線」, 「横縦線」の線上に停留点がより多く分布し, 視点移動もいずれの対象においても横方向の移動がより多く見られた.これに対して日本人では「横線」と「縦線」における停留点の分布と視点移動がいずれもその線上に分布し, また「横縦線」でも対象に則する傾向が見られた.斜め線に対する停留点の分布型では, 韓国人は「右斜め線」, 「左斜め線」, 「X線」いずれにおいても同じ分布型を示すのに対して, 日本人は対象ごとに分布型が異なる傾向が見られた.従って, 韓国の人々は対象物に係わらず一定した見方を示す傾向があるのに対して, 日本人の見方は対象に則して変化する傾向をより強く示すものと考えられる.
著者
北条 雅章
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.123-153, 2001-03-31
被引用文献数
2

実験1ではトマト"桃太郎"をNH_4-N添加比について3水準で,養液栽培NFTにより栽培した.生育は,NO_3-N濃度が最も高い区で最も劣った.NH_4-N濃度が高い区では,トマト果実の尻腐れ果が激発し,その結果収量は最低となった.しかし,NH_4-N濃度が高くなると果実の糖度は高くなる傾向にあった.培養液中にNH_4-Nが添加されると,CaとMgの吸収抑制が認められた.植物体中のN含有率は,NH_4-N濃度が高い区ほど高くなる傾向があった.一方,Ca,Mg含有率はNH_4-N濃度が高い区ほど低くなる傾向があった.実験2では培養液中のNO_3-N:NH_4-N比を3段階とし,それぞれに2段階の培養液濃度を組みあわせて栽培試験を行なった.NH_4-N比の上昇により茎葉,根の生体重が増加し,栄養生長が促進された.高濃度処理区では,NH_4-Nの添加によりCaとMgの吸収量が低下した.また高濃度処理のNH_4-N添加区で尻腐れ果の発生が多く,上物収量の低下が顕著であった.トマトの養液栽培における培養液へのNH_4-Nの添加比率としては,8:2程度が限界であると考察した.Ca濃度と窒素形態がトマトの生育,収量,品質に及ぼす影響を検討するためNFTで半促成のトマト栽培を行なった.Ca濃度を3処理(2,4,6me・liter^<-1>),NO_3-N:NH_4-N濃度比を2段階(10:0, 8:2)として半促成NFT栽培を行なった.トマトの収量に及ぼす影響では,Ca濃度が濃くなるに従い,増収となった.尻腐れ果は各処理区とも発生したが,Ca処理6me・liter^<-1>の10:0区で2.8%と低く,逆にCa処理2me・liter^<-1>の8:2区で34.7%と高くなった.Brixについては,Ca濃度の影響がNO_3-N:NH_4-Nの比率との関係で逆転し,NH_4-N無添加の10:0処理ではCa濃度が上がるに従い低下し,NH_4-Nの8:2処理では上昇する傾向が認められた.トマトの葉身中の無機成分含有率については,Ca濃度の上昇は葉身中のCa濃度を上昇させたが,MgについてはCaと逆にCa濃度が高くなると低下する傾向にあった.Ca吸収量は,培養液中のCa濃度が高くなるに従いが増加したが,NH_4-Nを添加した8:0区での増加の程度は低かった.またNH_4-Nを添加するとMg吸収が抑制される傾向があった.果実の肥大は,水ストレスが強くなるに従って抑制されたが,糖度と糖濃度は高くなった.果汁のECと各種イオン濃度は,水ストレスが強くなるに従い高くなる傾向があり,カリウムイオンの占める割合が最も高かった.果実中のイシベルターゼ活性は,果実の生育ステージが進むにつれて高くなった.また水ストレスが強くなるに従い活性が高くなった.インベルターゼ活性と還元糖濃度との間には,完熟期の果実で有意な正の相関が認められた.さらに1果実あたりの還元糖含量に占める,1果実当たりのインベルターゼ活性の割合は,水ストレスが強くなるに従って高くなった.培養液の浸透圧が高くなるに従い果実の肥大は抑制されるが,糖度,糖濃度,果汁のEC及びイオン濃度は上昇する傾向にあった.果実中のインベルターゼ活性は,浸透圧が高くなると上昇した.果実の糖度と糖濃度は培養液の濃度が上がると,上昇する傾向にあった.果汁のECとカリウムイオン濃度は,培養液濃度が高くなると,上昇する傾向が認められた.半促成NFTトマトにおいて,生育段階に応じた培養液濃度変化が生育,収量,品質および生理的特性に及ぼす影響について調査した.処理は,培養液濃度と,濃度を変化させる時期を組み合わせて行なった.濃度はEC値1.2 (Low), 1.8 (Mid.), 3.0dS・m^<-1>(High)の3水準とし,これらの濃度を変化させる時期を(1):第1段果房果実肥大期,(2):第1段果房収穫期(摘心時)とした.処理区はI:Low-Mid.-(High), II:Low-Mid.-Mid., III:Mid.-Mid.-Mid., IV:High-Mid.-Mid., V:High-High-(High)の5区とした.地上部生体重は,LowまたはMid.で処理を開始した区では差がなく,HighからMid.に下げた区で低くなった.摘心時の光合成,蒸散速度は,Highで処理を開始した区で低下した.吸水速度および無機成分吸収速度は,Highから濃度を下げた区で低くなり,特にCa吸収速度の低下が顕著であった.Highで処理を開始した区と収穫期に濃度を上げた区で尻腐れ果発生率が高かった.特にHighかMid.に濃度を低下させた区で高かった.果実の糖度,酸度は,Highで処理を開始した区と,収穫期にHighにした区で増加する傾向にあった.培養液のECを急激に変化させた場合には,収量,品質,生理的特性に大きな影響が現れることが判明した.NFTトマト(品種:ハウス桃太郎)栽培において生育段階を変えて培養液にNaClを添加した場合の生育,収量,品質に及ぼす影響を検討したまず,園試処方均衡培養液をEC電気伝導度で2段階(EC=1.8, 3.0dS・m^<-1>)に設定した.ついで,低濃度処理区に対してNaCl無添加,EC値で0.6, 1.2dS・m^<-1>相当のNaCl添加を行いそれぞれ定植7日,30日,60日後から処理を開始した.NaCl添加区と高濃度区では,第1段果房の収穫期の草丈が高く葉色が濃くなった.一方,総収量はこれら生育の早まった処理で減少した.収量の低下は,生育期間を通じたNaCl添加により抑制された.尻腐れ果の発生は高濃度処理区で生育の後半にNaClを添加した区で多くなった.果実のBrix値は,培養液にNaClを添加することによりかなり上昇し,培養液を高濃度にした場合と同様の傾向を示した.水分の吸収は,高濃度およびNaCl添加により抑制された.NaCl添加により,陽イオンのうちK,Mg, Caの吸収が抑制された.
著者
石川 格
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.57-64, 1981-03-28

植木産地の形成要因を明らかにする目的で,鈴鹿市鞠鹿野地域の実態を調査し,その形成要因の分析を行なった.本地域は「三重さつき」を主品目にした寡品目専作型の新興産地で,農業地域として安定しており,少数の専業者指導の下に,植木栽培をとり入れた複合経営農家がふえ特産地化した.需要増大期に東名阪道路が開通し,流通網が拡大したことが急速な産地形成の主原因をなしているが,流通機構・出荷態勢などには改善の余地があり,零細兼業農家の経営を安定させる方策を構ずる必要がある.
著者
横井 政人 穂坂 八郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.71-76, 1963-12-31

切花の品質・収量と栽植密度,定植時の苗の大きさとの関係をカラソコエを用いて実験し品質,収量の変動を種々の表現方法で解析,考察した.前報と同じく切花品質を単独切花品質と調和(総合)切花品質(市場品質も含む)とに分けた.本報では調和品質を表わすのに相対生長式(y=bx^α)を用いた.収量決定因子としては被度,土地利用度などをあげた.結果はカランコエの反応が敏感で明らかな傾向を示し低密度区ほど生長,開花(品質)はすぐれたが栽植本数(収量)の点でマイナスになつた.結局切花品質,収量,栽培管理,経済性,植物の生理,生態的性質などよりみて本実験においては定植時に大苗を用い栽植距離を15×15cmとするのが適当と考えられる.
著者
上田 善弘
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.241-328, 1994-03-25

1.44種,20変種,5種間交雑種および76品種のバラを用い,花と葉の各器官について計測を行った.計測値から算出される二次変数も加え,クラスター分析および主成分分析を行った.2実験からなり,供試材料および測定形質を変更して行った.クラスター分析の結果,実験1,2ともにPimpinellifoliae節の種およびHSpn系統の品種がクラスターを形成した.Rosa節の種は両実験で広く分散した.実験2においてHT系統の品種のほとんどがクラスターを形成した.主成分分析の結果,両実験とも第1主成分は大きさに関する因子とみなされ,葉および花器器官の小さいものからPimpinellifoliae節の種,Rosa節の種,R. gallicaとその関連種の順に分けられた.実験2においてHT系統の品種は形態が大きく,本主成分の正の方向に広く分布した.実験1において,第3主成分に八重化に関する因子(がく筒開口部径,雄ずい数など)が抽出され,改良品種と野生種が明確に区分できた.2.12種,8変種,2種間交雑種および29品種のバラを用い,花芽分化を形態学的に観察した.また,34種,22変種,7種間交雑種および82品種のバラを用い開花枝の節数,長さを調査した.さらにこれらのバラにつき開花期を調査し,各形質間相互の関係を検討した.調査したすべてのバラで,花芽は開花当年の萌芽とともに分化を開始し,およそ40日から60日で発達を完了していた.開花枝の諸形質のうち節数は,他形質に比べて開花枝間の変異が小さく安定し,種および品種で固有であると思われた.種では,節数は開花開始日と有意な正の相関(r=0.712)があり,節数が多いほど開花が遅かった.現代の栽培バラ系統は,節数の増加とともに節間長が長くなり,シュートが強勢になるように育成されてきたものと考えられる.また,種および品種によっては四季咲き性と一季咲き性の中間的な開花習性を示すものがあり,これらのバラでは開花枝の長さの割に節数が多いのが特徴であった.1.バラ属95種(species),22変種(varieties),8品種(forms),155栽培品種(cultivars)および関連属(Rubus6種,1種間交雑種,Potentilla 3種,3栽培品種,Kerria 1種,Neviusia 1種,Rhodotypos 1種)の花粉表面を走査型電子顕微鏡により観察した.バラ属植物の花粉表面にはバラ科植物に一般的な彫紋構造がみられ,うね(ridge)と微散孔(perforation)により特徴づけられた.この彫紋構造は種および品種で幅広い変異がみられ,その特徴により花粉表面型をIからVIの6タイプに分けた.これらのタイプの種間の分布をみると,各々が属する分類群(亜属,節)ごとに特徴ある花粉表面型がみられた.各分類群特有の花粉表面型から逸脱する種については,その所属についての検討が必要と思われた.古い系統の品種では,祖先種の花粉表面型を受け継ぎ,系統ごとに特徴的な花粉表面形態を示した.しかし,現代品種の系統(HT,F)では幅広い変異を示した.関連属の花粉でバラ属の特定の花粉タイプに似るものとバラ属に全くみられない新しいものとがみられた.2.供試材料のなかから選定した種および品種につき,SEMにて観察し撮影した写真から花粉の大きさおよび花粉表面形態に関する形質を計測し,その計測値を基に多変量解析(クラスター分析,主成分分析,判別分析)を行った.種を中心としたものと品種を中心としたものの2実験からなり,それぞれにつき多少測定形質を変更して行った.実験1ではクラスター分析によりPimpinellifoliae節の種とHSpn系統の品種がクラスターを形成し,Rosa節の種は広く分散した.Synstylae節の種は大きく2つに分けられた.主成分分析の結果,第1主成分に花粉の大きさに関する因子が,第2主成分に微散孔に関する因子が抽出され,これらの2主成分により各々の分類群は分けられた.特にPimpinellifoliae節の種とHSpn系統の品種は第2主成分により他の分類群から分けられた.判別分析の結果,種全体で各分類群への判別率は平均57.4%であった.1種のみからなる分類群では確実に所属の分類群に判別された.Caninae節とRosa節の種は判別率が低く,30%台であった.また,微散孔の総面積が分析過程で最初に取り込まれ,本形質が各分類群を判別するのに最も有効な形質であることが分かった.実験2ではクラスター分析によりTとCh系統の品種,PolとHRg系統の品種が各々,祖先種とともにクラスターを形成した.その他多くのクラスターが形成されたが,系続ごとのまとまりはなかった.主成分分析の結果,第1主成分にうねに関する因子が,第2主成分に微散孔に関する因子が抽出された.このうち第1主成分により,主な系統はHRg・Pol群,B群,T・Ch群の3群に分けられた.一方,HSpn系統の品種は第2主成分により他の系統から分けられた.判別分析の結果,全体で26.7%の判別率であり,各系統間に判別率の幅広い変異がみられた.本分析では実験1で測定しなかったうね間の距離が判別に有効な形質として最初に取り込まれた.多くのバラの種および品種を用い,発芽法および染色法により花粉稔性の変異を調査した.併せて,花粉の稔性評価手法について最適な手法について検索を行った.まず,花粉発芽について,発芽培地へのほう酸の添加は花粉の発芽を促進し,その濃度は50ppmで充分であった.また,20℃以上の温度が発芽に好適であった.この発芽条件での花粉発芽率と各種染色剤による花粉染色率を比較したところ,どの染色剤との間にも有意な正の相関がみられた.しかし,酢酸カーミンでは,花粉発芽率に比べ染色率が高く,逆にMTTでは染色率がより低く,さらにヨードヨードカリでは相関が他の染色法に比べて低かった.それに対し,FDAを用いた蛍光染色法は最も花粉発芽率と相関が高かった.野生種が最も花粉稔性が高く,続いて種間雑種,栽培品種の順であった.種ではRosa節とBanksianae節の種において,品種ではHRgとPol系統の品種で比較的高い花粉稔性がみられた.HTやF系統の現代品種は他の系統に比べ花粉稔性が非常に低かった.これらの品種につき,育成年代順に花粉稔性をみると,品種分化が進むに従って花粉稔性が低下してきていた.黄色バラ4種,2変種,24品種を用い花弁に含まれるカロチノイド色素をTLCおよび機器を用いて分析した.TLCにより38の色素に分離され,そのうち25の色素について同定または推定した.これらの色素には多種のエポキシド型カロチノイドが含まれていた.供試材料におけるこれらの色素の分布から,バラの黄色の発色はβ-Caroteneと大量のエポキシド型カロチノイドからなることが分かった.特にR. foetidaからの黄色導入以後の品種において,そのことは著しく,エポキシド型カロチノイドを主要な構成色素とした. Noisette系統の'Marechal Niel'は他の種または品種にみられない色素構成を示し,カロチノイド色素生合成の初期段階の色素を多く含んでいた.
著者
中原 孫吉 麻生 健
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.83-88, 1968-12-31

以上のとおり風衡地帯では果樹の育成に当り防風施設が十分考慮される必要があることは千大園内の果樹園の柿樹が強風のためその樹形が正状の樹姿をせず歪んだ形をし,風下側に向ってなびいた姿をしていることでも分かるが,着花や結果の問題では風上側では着花さえ認められないので,結実を望むことは不可能の問題であって,わずかに数個の着花が第2図に示すように風下側で観察されたが,実際に結実しその後果実の肥大をみたのは数個しか得られなかった.松戸市高塚地区では,梨栽培の農家では長年間の経験に基づいて防風垣や防風林帯の方位を決定し,防風施設下で梨栽培に従事しておる.また,風害から果樹を保護し安定した経営に従事している.以上の報告から風当りの強い地域,いわゆる風衡地帯とよばれる地域の農園芸作物の栽培には是非とも防風施設は不可欠の要素であることを痛感した.なお,この研究は指標植物を利用して局地風の推定をする一連の研究の1つであることを付記し,また航空写真その他で世話になった松戸市役所松原課長,池上技師および畠山久尚博士をはじめ災害科学会研究気象部会の万々に謝意を表したい.
著者
安 玉発 慶野 征〓 齋藤 勝宏
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.233-241, 1996-03-29
被引用文献数
3

中国農村経済体制改革の推進に伴い,従来の国営商業野菜流通システムが再編され,大消費地から離れた遠隔地野菜産地出荷量及び産地卸売市場数の増加が注目されてきている.本稿では,調査地として山東省魯中地区を選定し野菜流通システムの再編が産地形成に果たす役割について考察した.この地区は,中心卸売市場としての寿光卸売市場及び中小の郷・村級卸売市場を設立することにより,一大産地を形成するに至った産地でもある.分析の結果得られた主な知見は以下の通りである.先ず第一に,集団出荷組織を持たない中国においては,寿光市場だけではなく中小の周辺卸売市場が野菜生産発展と農家の所得を増大させる上で重要な役割を果たしたこと,寿光卸売市場は産地野菜を流通させる上で非常に重要な核となっていること。第二に,取引代理人制度中心卸売市場においては効率的な取引を行う上で非常に重要な役割を果たしていること.そして第三に,野菜流通システムの確立は,流通コストの逓減効果,当該産地で生産された野菜の広域流通推進効果,さらには取引代理人制度が産地の拡大産地競争力の形成を促進する効果を持つことである。
著者
田畑 貞寿 木下 剛
出版者
千葉大学園芸学部
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
no.47, pp.p75-83, 1993-03

Castle town "Mito" in the Edo era consisted of basic open space system. These open spaces had multiple function; urban frame, urban defense and transportation of goods, and there were ones which was of utility for public recreations among these open spaces. But, since the Meiji era, its open space system of the Edo era has been destroyed through modern urban developments; infrastructure improvements and developmints of public institutions and town area, etc. Therefore, these open spaces role that forms castle town in the Edo era had changed certainly, and these open spaces became mere spacl for construction of modern facilities. On the other hand, in the Meiji era, though the public open spaces like "urban park" were invented through reusing the existing open spaces, these open spaces that formed basic urban structure in the Edo era had been become lost.
著者
浅野 二郎 仲 隆裕 藤井 英二郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.67-74, 1988-03-18
被引用文献数
1

紹鴎・利休以前,茶会の場における庭は,例えば喫茶往来に記される喫茶の亭における庭,あるいは尊教院の茶座敷に対する茶の庭としての「堀庭」にみる如く,書院造庭園の系譜に属する庭,いわばそれは観る庭,楽しみの庭ともいえる庭園であった.紹鴎・利休において,茶はそれまでの茶から離れ,わび茶の確立に向う.その中で茶の湯の場はわび茶のための場としての草庵茶室の創出へと展開する.それとともに,この茶室のための外部空間としての庭は,わび茶の理念をふまえる庭,即ちそれまでの庭とはその造庭理念のうえで全く道を異にする,いわば新しい庭,「坪の内」が茶の庭として創り出される.紹鴎・利休が求めた草庵わびの茶は,しかし,やがて武家の茶・大名茶と呼ばれる茶,即ち「客をもてなす道理を本位とする」茶を生み出し,それがひとつの大きな流れとなる時期を迎える.この新しい茶の流れにとって織部・遠州が果した役割は極めて大きい.而して,織部・遠州の茶会において,すでにあった鎖の間をひとつの茶会の流れの中で,真に活かしきり,用いきる時期を迎える.さらに,この鎖の間の活用のなかから露地(茶庭)と書院造庭園とが相互に響き合う見事な,そして新しい庭づくりが創まる時期を迎える.つまり,二つの庭の有機的一体化の時期を迎えることになるとみる.それは,わび茶に対する新しいとらえ方がこのような造形の実現を可能にしたとみてよいであろう.また,これを形而下のこととしてみれば,織部・遠州における鎖の間にかかわるさまざまな面での造形が,その大きな契機として働いたといってよいのではないかと考える.このようにして到達した新しいわび茶の造形のひとつの到達点に孤篷庵・忘筌の露地があるとした.また,さらにこの忘筌の露地の造形の発展・展開のなかに石州の慈光院の庭があり,松平不昧の向月亭の前庭と菅田庵の露地とのつらなりがあるとみる.
著者
孫 懿 清水 隆房
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.187-195, 1996-03-29

本稿の目的は,稲作生産関数を東北と近畿の地域別,時期別に計測して,技術進歩の性格と労働および土地の限界生産力(均衡価格)の変化を把握し,稲作生産の地域差の変化を明かにすることである.稲作生産関数は,荏開津・茂野モデルに従って,生産過程を生物学的・化学的過程(BC過程)と機械的過程(M過程)とに分け,各過程ごとに計測した.分析結果は下記のとおりである.1)稲作生産のM過程は,1960年代では,東北に比べて近畿では,労働使用,資本節約的であり,BC過程は,経常財使用,土地節約的性格が強かった.2)両地域の稲作生産では,その後,圃場と灌漑排水施設の整備によって,労働節約,資本使用的な技術が進展し,規模の経済性が増大した.また,優良品種の普及によって,経常財節約,土地使用的技術が進歩した.これらの技術進歩は,近畿より東北で大きかったために,両地域の稲作技術は,ほぼ類似した性格を示すようになった.3)稲作の均衡労賃は,両地域のすべての時期を通じて,大規模経営ほど高いが,1970年代の初期までは,東北の方が近畿よりもより高く,均衡地代は逆であった.しかし,その後の稲作技術の変化によって,これらはいずれも地域間で均等化する傾向を示してきた.
著者
綾野 雄幸
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.29-34, 1965-12-31

牛肉,豚肉を加熱条件(温度・時間)を変えて水煮した場合,加熱が蛋白質の消化に如何に影響するかについて,ペプシンによる人工消化試験を行なった.(1)生肉および加熱肉(120℃,1時間処理)ともpH 1.4で最もよい消化率を示した.pH 2.0になると加熱肉の場合,急速に消化率が低下した.(2) 60℃または100℃で1時間加熱した肉は生肉とほとんど同じように消化したが120℃に1時間加熱したものはその消化率が低下した.特に肝臓部はもも部や背部の肉にくらべて著しく低下した.(3) 120℃で加熱時間を増すと,消化率は時間の経過にともない低下した.もも部や背部はほとんど同程度に消化率が低下したが,肝臓部の場合は他の二者より著しかった.本実験には幸治孝明,西康隆両君の助力を得た.ここに記して感謝の意を表す.
著者
白 志星 藤井 英二郎 仲 隆裕 浅野 二郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.203-213, 1992-03-25
被引用文献数
2

李朝における宮闕は中国周代からの宮闕制度に従うかたちをとりながら,一方では周りの地勢を重視する風水地理の思想が加わったかたちで構成されている.この宮闕に見られる宮苑における植栽は象徴性と装飾性,それから実用性を念頭に置きながら配植されている.外朝は宮闕のアプローチの空間であり,重要な見せ場として扱われ,ここでは多彩な植栽がなされている.治朝では行事に伴う機能的な面が重視された空間造りがなされ,植栽が排除される.
著者
三島 孔明 藤井 英二郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.201-207, 1991-03-01
被引用文献数
2

植物のもつ心理的効果について調べるために,植物の視覚的構成要素の一つである色と脳波の関係について分析した.視覚対象として色布を用い,黄,緑,白,青,黒,赤,紫,灰の順に被験者に呈示し,それぞれの対象物をみているときのα波,β波,θ波の発生量を比較検討した.その結果,ほとんどの色においてα波とβ波,α波とθ波の間には比例的関係がみられた.このことは,ある色を見たときの脳波を構成するα波とβ波,ないしはα波とθ波の割合が多くの人でほぼ一定であることを意味している.各色におけるα波とβ波,θ波の相関係数を検討すると,黄では男女ともにそれらの相関係数が高く,逆に灰ではα波とθ波の相関係数が男女とも低くなった.このことは,黄を見たときのα波とβ波,θ波の割合が男女それぞれにおいて被験者間にばらつきが少なく反応に個人差が少ないことを意味しており,逆に灰をみたときは男女ともα波とθ波の割合に個人差が大きいことを意味している.次にα波に対するβ波,α波に対するθ波の回帰直線の傾きについてみると,ほとんどの色で男女ともα波に対するβ波の傾きがα波に対するθ波の傾きに比べて大きくなった.このことは,α波はβ波が増加してもあまり増えないがθ波が増加すると大きく増えるようになることを示しており,α波はβ波が多く出ている状態では出にくく,θ波が多い状態で出やすいことを意味している.青,白,緑ではα波に対するβ波の傾きが女性で大きく,男性で小さくなった.また,α波に対するθ波の傾きは黄,白,黒で男性が大きく,女性が小さくなった.黄,白,黒については,現時点でθ波の意味やα波とθ波の関係がほとんど研究されていないことからさらにその意味を考察することは困難である.しかし,緑と青でみられた性差については,α波やβ波の一般的傾向を合わせ考えると,これらの色をみたとき男性は女性に比べてより緊張感が少ない状態にあるものと考えられる。
著者
永沢 勝雄 佐藤 三郎 石渡 英夫
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.17-24, 1954-09-30

桃果実の保護の目的をもつて実施されている袋掛が果実の着色,硬度,果皮の厚さ,果実の成分などにいかなる影響を及ぼしているかを明らかにし,無袋果実が有袋果実にくらべ,実用的価値においてすぐれている点の多いことを知つた.各特性について比較して得た結果の大要は次のようである.1.果実の紅色色素の発達程度は品種によつて差があるが,有袋・無袋両区間の差異も品種によつてちがつた状況を示す.着色程度のちがいによつて次の4群に類別した.a)有袋・無袋両区の間に着色程度に差があり,有袋果では色つきが悪いが,無袋ではどす黒い程度の濃紅色を示すもの……伝十郎,白鳳,土用,橘早生などb)有袋・無袋両区の間に着色に差があるが,有袋果は色つきが悪く,無袋果でもそれほどひどい濃紅色を示さないもの……離核,岡山500号など c)有袋・無袋両区の間に着色の差がひどくなく,有袋でもある程度の着色を示し,無袋果でも相当程度の着色を示すもの……旭,スイカ桃,天津,昭和,大久保など d)有袋・無袋両区の間に着色の差がひどくなく,有袋でもある程度の着色を示すが,無袋でもあまり着色せず,商品価値を損ずるほどでないもの……早生玲紅,佐五平,日月などしたがつて,無袋果でも外観がひどく劣変しない品種としては,旭,早生玲紅,佐五平,日月,昭和,大久保,スイカ桃,天津などがあげられる.2.果実の硬さは有袋・無袋によつてそれほど大きな差異を示さないが,がいして無袋果の硬度が減少する傾向を示している.3.果皮の厚さは無袋果の方が有袋果より厚くなつている.4.糖分含有量は無袋果の方が有袋果より10%内外多くなつている.5.果実内の酸の含量は無袋果が有袋果よりいく分少いようであるが,その差はあまり大きくない.6.果実内ビタミンC含量は無袋果の方が有袋果より10%内外増加している.7.果実の硬度,果実内成分含量,ペクチン含量,着色の変化などから綜合的に判定して,無袋果の成熟期は有袋果よりいく分促進されるようである.
著者
臼井 則生
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.165-175, 1998-03-31

オランダ病(Dutch Disease)ならびに近年注目されているリソース・カース命題(Resource Curse Thesis)は,資源保有途上国の経済開発が当初期待されたほど容易なものではなく,むしろ豊かな天然資源の存在と,それに起因する輸出ブームが経済発展を阻害する効果を持ちうることを明らかにした.この問題に関する研究を通じて明らかになりつつあることは,資源保有途上国は天然資源を経済開発のための後ろ盾(backbone)としてではなく,あくまでボーナス(bonus)と見做し,特に輸出ブームの過程においては慎重なマクロ経済運営を行う必要があるという点である.本稿では,輸出ブームのなかでのマクロ経済政策のひとつの側面として対外借入を取り上げ,輸出ブームによる国際的信用の改善による対外資金の流入が持ちうる効果をオランダ病の理論的枠組みのなかで分析し,さらに1970年代末,ともに原油ブームを経験したインドネシアとメキシコについて,その対外借入政策の比較分析を行った.メキシコは原油ブームのなかで拡張的経済運営を行い,それに起因する対外不均衡を是正するため対外資金への依存度を急速に高めたのに対し,インドネシアの借入額は許容範囲内であった.さらに,対外債務の構成においても,インドネシアの債務は長期低利資金のシェアーが大きいという点で,変動金利の短期資金の取り込みを急増させたメキシコと大きな対照をなしている.インドネシアがオランダ病を回避し,輸出構造の多様化を通じて高成長を達成しえた要因のひとつは,こうした慎重な対外借入政策にあるものと考えられる.一方,メキシコの野心的な経済運営は,オランダ病による経済停滞のみならず1982年の債務危機につながっている.本稿の分析結果は,資源保有途上国の経済政策に関する上記のコンセンサスを支持するものである.インドネシアのこうした慎重な政策運営を支えた要因は,スカルノ体制末期の経済混乱からの回復過程で確立したテクノクラートによるマクロ経済運営と,原油ブームのなかでのプルタミナ危機(Pertamina Crisis)によるナショナリストへの打撃にある.また,メキシコの経済政策の背景には,人民主義(Populism)にもとづく政府主導の積極的開発政策を求める強力な政治的圧力がある.経済政策の方向性は,それぞれの国が置かれた政治経済的ならびに歴史的要因に規定される.しかし,各国固有のこうした要因を除いて考えてみても,オランダ病を回避し,長期的な経済発展を推し進めるためには,あくまで慎重なマクロ経済運営が求められること,この点は資源保有途上国の経済開発に対する両国の経験から導かれる知見として共有されてよいものと考えられる.
著者
福田 信二 横井 政人 小杉 清
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.29-33, 1970-12-31

1.高温下で花芽分化し,低温に会って開花の促進される花木の中,移植運搬の困難なウメ(新冬至),モモ(矢口),サクラ(早生彼岸)について,高冷地における促成用花木栽培の可能性を知ろうとして,この実験を行なった.なお比較のためにツツジ(紅霧島)と,ユキヤナギ(蒲田早生)を加えた.2.高冷地は日光市小倉山(標高610m)を,比較地は鹿沼市栃窪(標高140m)を選んだ.3.実験は1968年6月〜1969年2月の間に行ない,両地区に栽植されている前記の花木から,7日ごとにそれぞれ10〜15個体の試料を採集して,70%アルコールに浸漬貯蔵後,剥皮法によって花芽の状態を検鏡した.4.高温下で花芽分化する花木の花芽分化期は,高冷地で遅れたが,花芽の発育はかえって急速に進み,標高の低い地方のものに追い着くか,あるいは追い越した.5.このことから,これらの花木の高冷地における促成栽培も可能であることがわかった.6.低温下で花芽の分化発育が促進されるユキヤナギについては,既に行なわれた実験結果のとおりであり,高冷地における促成用花木栽培の可能性が再確認された.