著者
イ チャンミン
出版者
福岡県立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は、定量的・定性的といった2つの方法を用いて、戦前期日本資本の朝鮮進出が植民地朝鮮の工業化に及ぼした影響を明らかにすることである。まず第1に、日本人企業の朝鮮進出がもたらした影響を定量的に分析する。具体的には、日本人企業の朝鮮進出が朝鮮人企業を駆逐、衰退させたのか、あるいは興隆、発展させたのかについて、工場統計を用いた定量分析を試みる。第2に、日本人企業の進出が朝鮮人企業にもたらしたポジティブ効果とネガティブ効果を類型化し、そこから上記の定量分析の結果を裏付ける証拠を見出す。そのため、文献史料とケーススタディを利用し、地域と産業を考慮した工業化の具体像について定性分析を実施する。以上の2つの研究方法を総合し、植民地朝鮮の工業化の実態に迫るという研究目標を達成する。このため、平成26年度は植民地朝鮮の工場統計の中から1932、36、40年版を利用し、4年おきの3つのパネルデータを構築する。完成されたデータベースをもとに、特定地域、特定産業に日本人企業が存在する場合、あるいは日本人企業が新規参入する場合に、それが朝鮮人企業にいかなる影響を及ぼすのかについて定量分析を実施する。その際、市・郡レベルの地域区分と中分類以上の産業区分を適用したデータを利用することで地域間、産業間における工業化の相違を明らかにする。以上のような研究の目的と実施計画を実現すべく、現在植民地朝鮮の工場統計の中から1932、36、40年版を利用し、4年おきの3つのパネルデータを構築した。また、完成したデータベースをもとに日本人企業の朝鮮進出が朝鮮人企業に与えた影響について定量分析を行い、その分析結果を国内外学会で発表するなど研究成果の公開にも積極的に取り組んでいる。
著者
前田 亜紀子
出版者
長野県短期大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

平成16年度のアンケート調査から、登山ブームの背景となっているのは、中高年登山者であることが確認された。秋期という登山に適したシーズンにおける登山時の被服類、装備品調査でも、被服類の満足度が低いことが明らかとなった。愁訴の多くは、衣服の濡れや発汗に伴う不快感であったことから、平成17年度は、濡れた衣服を着用した時の人体の体温調節反応について、基礎データを得ることを目的に着用実験を実施した。被験者は健康な成人女子11名であった。人工気候室は、気温30、25、20℃(相対湿度は80%一定)に制御された。衣服の様式は、スウェット上下(様式S)とTシャツおよび短パン(様式T)とした。かくして上記の条件より5種条件(30S,30T,25S,25T,20S)を設定した。衣服の濡れ条件は、D(乾燥)、W1(湿った)、W2(びしょ濡れ)の3種とした。条件D,W1、W2における全衣服重量の平均は、様式Sでは各々819,1238,2596g、様式Tでは各々356,501,759gであった。各濡れ条件において、安静期と作業期を設けた。作業期における踏み台昇降作業のエネルギ代謝率は2.7であった。測定項目は、酸素摂取量、直腸温(Tr)、平均皮膚温(Tsk)、および主観申告値とした。酸素摂取量は、衣服重量および寒冷ストレスの影響を受けて変化した。Trの値は、条件25Tと20Sでは漸減した。Tskは環境温に依存して漸減し、特に条件20Sにおいては著しく低下した。本研究の要点は次の通りである。1)濡れた衣服を着用した場合、気温30℃では着衣の工夫により温熱ストレスは最小に止めることができる。2)気温25℃以下では、軽装の場合、寒冷ストレスが生じ得る。3)衣類が乾燥状態であれ濡れた状態であれ、全身温冷感が中立であるとき、Tskは約33℃であった。4)濡れた衣服条件における特色は、全身温冷感が「冷たい」側へシフトするとき、平均皮膚温が著しく低下することである。
著者
持田 大輔
出版者
奈良県立橿原考古学研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、日本列島出土の朝鮮半島・中国系の金属器-とくに装飾付大刀・銅鋺・銅鏡の変遷について整理し、それら遺物が受容される過程について検討した。結果、各時期の東アジア国際情勢を反映しながら威儀具的性格を有する金属器が日本列島で製作され、古代国家成立過程においてとりこまれていく過程の一端が明らかになった。
著者
石原 俊
出版者
明治学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、アジア太平洋戦争中の小笠原諸島(父島・母島および周辺の島々)および硫黄諸島(火山列島)において強制疎開の対象となり(ただし住民の一部は現地で軍務動員)、敗戦後も故郷喪失状態に置かれ続けた人びとが、自分たちの置かれたディアスポラ状況にどのように対応してきたのかを、文献資料調査とインタビュー調査に基づいて、歴史社会学的観点から検討した。
著者
木戸 慎介
出版者
徳島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

末期腎不全患者である長期透析患者では、カルシウム・リンの貯蔵庫としての骨機能が障害され、「骨不全」とも称される骨のミネラル保持能力低下により、高い頻度で軟部組織に異所性石灰化が起こり、患者の生命予後を左右する重要な問題となっている。骨粗鬆症あるいは血管石灰化は加齢と共に発症する老年病であり、両者はしばしば合併する。これら二つの病態に対する関連性を示唆するエビデンスが蓄積されてきており、その発症並びに病態の進展に老化制御因子が関与する可能性が示唆されている。申請者はこれまでに末期腎不全患者に見られる異所性石灰化、および骨粗鬆症と血管石灰化の発症機能を繋ぐ因子を検索し、「骨不全」と「血管石灰化」を結ぶ新しい老化制御転写因子MBF1を同定した。本研究ではこのMBF1の分子基盤の確立をおこなうことにより、新しいミネラル老化学を解明する。
著者
谷口 義明
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

近年、センサネットワーク技術が大きな注目を集めている。センサネットワークの性能はセンサ端末の初期配置に大きく影響される。本研究では、大量のセンサ端末を一度に空中で散布する際に、センサ端末の一様な初期配置を実現するためのセンサ端末散布法を提案した。提案手法では、空中落下中に自身の落下挙動を切替可能なセンサ端末を想定する。周囲センサ端末との通信結果に基づき落下挙動の切替えタイミングを適切に制御することにより、センサ端末を観測領域に均等に落下させる。シミュレーション評価の結果、提案手法を用いることにより、カバレッジの高いセンサ端末配置を実現できることを示した。
著者
三枝 聖
出版者
岩手医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

早期入植双翅目昆虫の入植条件の把握と寒暖境界期の死後変化と死体昆虫相について基礎的知見を得るために,寒暖境界期および長期屋外ブタ屍留置実験とブタ肉片屋外留置実験を行った。寒暖境界期のブタ屍の死後変化は膨満期がみられないまま緩徐に進行すること,死体昆虫相は晩秋および春期で共通すること,晩秋の早期入植双翅目は大型幼虫ないし抱卵成虫にて越冬している可能性が示唆されたこと,これらの結果から,死体現象や死体昆虫相から当該期の死後経過時間を推定する際には注意が必要なことが明らかとなった。また,盛夏に死体昆虫相が減少する要因として,早期入植クロバエ科の活動が鈍化することが示唆された。
著者
金 志〓
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は六朝時代から唐代(4 世紀末-9 世紀頃)までの、道教の経典伝授儀礼の成立と、経典伝授と密接な関わりを持って発生した「師」観念について考察する。とくに道教の経典伝授の儀礼化の問題を、三教交渉史・宗教文化史の観点から考え、道教史の展開や六朝隋唐宗教文化史を理解することを目的とする。
著者
田中 理絵
出版者
山口大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、子ども期に家族崩壊を経験した者を対象に面接調査を実施し、彼らが遭遇する社会的困難や課題について明らかにしながら、家族崩壊の再生産要因について分析することを目的としたものである。調査の結果、定位家族での家族崩壊経験について被害経験を客観的に説明できると同時に、生殖家族において、今度は自分自身が加害者となるのではないかという不安を抱えること、それには性別・年齢・崩壊に至った原因による傾向はみられないことが明らかになった。
著者
小橋 麗香
出版者
大阪国際大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003

(1)研究対象となるポップスグループのコンサート会場周辺におけるフィールドワーク、(2)別のポップスグループのコンサートおよび他の演目形態(ソロライブ、演劇、ミュージカル)におけるフィールドワークによる、主要顧客層および演目形態の違いによる比較分析、(3)研究対象インターネット上消費者コミュニティサイトおよび類似サイトの掲示板の投稿記録の収集と考察、(4)研究代表者のもう一つの研究主題であるテレビゲーム産業との比較によるエンタテインメント産業におけるネットコミュニティ上消費者行動の特異性と共通点の考察、を実施した。この3年間で、研究対象サイトの1日当たり述べ訪問者数は、8,000人→1,900人にまで急激に減少した。当該アーティストの活動内容や人気に大きな変化は無く、また比較対照サイトでは、2006年3月現在1日当たり平均訪問者数(約11,000人)も平均投稿数(11.17回)も過去3年間で減っておらず活発な運営が続けられている。ゆえに、参加者の減少の原因は研究対象サイト固有のものであると推察できる。最大の原因は、運営者の掲示板への関与のあり方にあると思われる。インターネットの普及により参加者が急激に増加し、文章表現や思考の稚拙な投稿が増加した。「ファンサイト」という前提がある以上、当該アーティストに対して少しでも批判的な意見を投稿する人間は「悪口を書かないで欲しい」という意見に対して分が悪い。明確に掲示板上でトラブルが発生しない限り、運営者は管理人の立場に徹して個人としての意見を発しなかった。「愛ある辛口」投稿がほとんど見られなくなった結果、表面的な感想が多くなり、掲示板の魅力が減少した。比較対照サイトでは、管理人がファンとして独自の見解を折に触れて発信しており、またそのスタンスが単に褒め称えるだけでなくかなり辛口の意見が多いため、掲示板全体としての雰囲気が決して甘すぎにならず、賛否両方の読み応えのある議論が生まれている。
著者
藤田 政博
出版者
関西大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

1950年代以降の権威主義的人格傾向に関する社会心理学的研究をフォローした上で、日本ではほとんど用いられていなかった1980年代の研究で作られた新尺度を日本語化するとともに、司法への参加に対する社会的態度との関連性を明らかにした。それと同時に、Big Five等の基本的人格傾向と権威主義的人格傾向の関連、架空のシナリオによる刑事裁判の判断や模擬評議中の行動との関連性を明らかにすることができた。もちろん、それぞれ数回の調査研究では言えることは限られているが、権威主義的人格傾向と司法への参加に関して新たな地平を切り開き、今後の検討において確かな礎を築くことができた。
著者
林 怡蓉
出版者
大阪経済大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

インターネット時代における放送は、より積極的で個人と社会/市民社会と政治システムを繋ぐ「中間過程のコミュニケーション媒体としての放送」となることを通じて,放送は社会に潜む多分にある問題を具現する場となり,社会を動的に回転させていく原動力を生み出す場となる.こうした放送は様々に異なる背景知をもつ人々の意見,語りが飛び交うデリベラティヴでアゴニスティックな意味空間を提供し,社会的規範/ルールの修正点を浮上させ,新たに形成し構築していく可能性をもつ.
著者
狩野 泰則
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

深海の熱水噴出孔・冷湧水域の化学合成群集,クジラ骨・沈木などの生物遺骸群集に生息する腹足綱貝類の6系統(ユキスズメ科・ネオンファルス上目・ホウシュエビス上科・ワダツミシロガサ上科・ワタゾコニナ上科・ミジンハグルマ科)について, DNA塩基配列の比較に基づく分子系統樹を構築した.その結果,深海の化学合成生物群集がこれまでの一般的認識より開放的な系である可能性が示された.
著者
木村 淳
出版者
東京工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

3つの巨大氷衛星の異なる内部および表層の特徴を説明するために,含水シリケイト始原核(以後,含水核)を導入したモデルを構築した.半径・密度ともに最大のガニメデでは,岩石中の放射性核種が含水核を加熱して深部が脱水すると,脱水に伴う高粘性率化からさらなる昇温が起こり,含水核深部温度はやがて金属成分の融点を超え,金属核が形成する.脱水したH2Oは上昇して衛星全体が膨張し,表面の伸張性テクトニクスを作り出す.半径と平均密度がガニメデよりやや小さいカリストでは脱水が不十分で金属核は形成しない.2衛星の中間的な半径と密度を持つタイタンは,ガニメデより規模は小さいものの脱水と衛星膨張が生じることが分かった.
著者
船越 明子 アリマ 美乃里 郷良 淳子 田中 敦子 土田 幸子 土谷 朋子 服部 希恵 宮本 有紀
出版者
三重県立看護大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、児童・思春期精神科病棟に入院中の子どもに対して、エビデンスに基づいた効果的な看護ケアを提供するための看護援助ガイドラインを開発することである。看護ケア実施時の困難、疑問点について自記式質問紙調査を行い、ガイドラインに含むべきクリニカルクエスチョンを抽出した。文献検討と臨床家へのヒアリング調査を行い、クリニカルクエスチョン毎にエビデンスを整理し、『児童・思春期精神科病棟における看護ガイドライン 児童・思春期精神科病棟の看護 基本のQ&A』を作成した。
著者
村山 英晶
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

約6mの複合材料製翼ボックスおよび約1mのアルミ製風洞模型に光ファイバセンサを設置し,構造試験または風洞試験で得られたひずみ情報をもとに逆解析手法を用いて荷重を同定した.複合材料製翼ボックスには,1系統あたり30~40個の光ファイバひずみセンサを直列に配置し,翼長手方向に7系列設置した.極めて高い精度でひずみ分布が測定でき,同定した荷重もよい推定精度を示した.アルミ製風洞模型には,母材,フラップ,スラットに全長にわたりひずみ計測が可能な1または2本の光ファイバひずみセンサを設置し,風洞試験時の測定ひずみから圧力を同定し,おおよそ良い一致を示した.
著者
大澤 香奈子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

甲南女子大学所蔵のモード新聞Journal des Dames et des Modesパリ版を資料とし、服飾の諸側面をテクストとファッション・プレートの両面から分析することによって,スタイルの段階的推移を数値的に示すことができた.さらに服飾における色の役割,装いのコンセプトに係わる新たな知見が得られた.本研究で行った調査はJournal des Dames et des Modesの一部であり,得られた諸結果は資料が発信した,限定された服飾についてのものであるが,調査結果は資料のデータベース化に活用できるものと考える.
著者
松島 格也
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本研究では,自己の行動をあらかじめ自己規制すること(コミットメント)を表明し,その表明に束縛されることを明確にすることにより,他人が効用を獲得できる場合のコミットメントの経済価値に関する理論的な分析枠組みを開発するとともに,CMV調査による支払い意思額の計測における便益の2重計算(過小計算)の問題を回避iしうる支払い意思額の計測方法を提案した.まず,森林コモンズの考え方の整理及び便益計測のためのCVM調査の調査票設計を行った.過疎地域研究会の参加メンバーから専門的知識の提供を受けながらコモンズとしての中山間地域における森林の役割をとりまとめ,また国内外における人文地理学や林業経済学の分野で行われている森林のとらえ方を探るため資料収集を行った.日野川源流を守る会を結成して先進的な取り組みを行っている鳥取県日野郡日南町の町有林を対象とし,それに対する都市住民としては鳥取県米子市民を取り上げてその意識を探った.その後,CVM調査を実施して森林の便益を計測すると共に当該地域における水源税の導入可能性を探った.設計した調査票を用いて鳥取県米子市に住む住民を対象としたCVM調査を郵送により行い,日野川上流の日南町町有林に対する支払意思額の計測方法について検討した.このCVM調査の結果は森林の資産価値評価の算出根拠となるものである.さらに調査結果に基づいた森林の資産価値を用いて水源税の導入可能性について検討を行った.水源税の理論的根拠として上流域の住民が森林開発を放棄する(森林を保全する)ことを宣言し,下流域の住民がそのコミットメントに対して支払い意思額を有するというコミットメント価値が取り上げた.このような水源税を通じた上下流の住民間の所得移転を分析するために,1)住民間の戦略的な意見の表明行動,2)個人間の効用の相互作用による便益の2重計算,過小計算の問題を克服しうる支払い意思額の計測方法を開発した.
著者
菅澤 佑介
出版者
順天堂大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

近年発達脳に対する麻酔薬の影響が懸念され関心が高まっている。我々は電気生理学的手法を用い、発達過程への吸入麻酔薬の影響を線条体Cholinergic interneuronの過分極活性化陽イオン電流(Ih)の変化により分析を行った。日齢7~28のマウス線条体Cholinergic interneuronにおいて、日齢増加に伴う神経細胞膜の状態変化とIhの絶対値増加を認めた。セボフルランは濃度依存性にIhを抑制した。さらに感覚応答に重要とされるCholinergic interneuronのrebound activationを抑制し、Ihが関与する生理的条件下での発火頻度を変化させた。
著者
新井 イスマル
出版者
明石工業高等専門学校
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012

AR(AugmentedReality)と呼ばれる、現実世界の映像にその場の説明情報を付加するサービスを実現するには、ユーザが何処にいてどの方向を向いているかを正確に推定するといった測位・姿勢推定技術が不可欠となる。本研究ではスマートフォンのカメラ映像およびセンサ情報を活用して、大阪梅田周辺地下街で実験した結果、屋内測位誤差の最大値は約4m、平均値と中央値は約1mとなった。姿勢推定についてはあらかじめ撮影した背景パノラマ写真の範囲内に概ね収まる結果を得た。