著者
本道 貴行 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.29, pp.171-176, 2009-03-06

SIFT (Scale-Invariant Feature Transform) などの局所特徴量を用いて,大規模特定物体認識を行う場合には,データベースに保持しておく局所特徴量 (特徴ベクトル) の数が増大する.そのため,メモリ容量の削減が課題となる.本稿では,局所特徴量のベクトル量子化の手法と,取捨選択の方法によって,メモリ容量の削減を試みる.実験の結果,ベクトル量子化では,好ましい結果は得られなかった.一方,局所特徴量の取捨選択では,スケール耐性を犠牲にすることにはなるものの,入力画像のスケールがおおよそ決まっていれば,無削減のデータベースの 1/10程度にしても,認識率はほとんど変化しないことが分かった.In case of conducting large-scale specific objects recognition using local features such as SIFT, the number of local features increases. Hence, reduction of the memory utilization is an important issue. In this report, we attempt memory reduction with two approaches; one is a method using vector quantization, and the other is one using selection of local features. Prom experimental results, we confirm that good results could not be acquired by vector quantization. On the other hand, if we employ feature selection as the method, the recognition rate hardly decreases with a database whose size is 10% of its original.
著者
伊東 靖簡 猿田 和樹 寺田 裕樹 武田 和時
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.29, pp.13-18, 2009-03-06

一般物体認識とは,実世界シーンの画像を一般名称で認識する技術である。本研究では,画像中からクラスに関係なく物体領域を抽出する手法を提案する。提案手法は,学習プロセスにおいて,物体のクラスを認識する識別器だけでなく,入力画像に対して物体領域と非物体領域を判定し,検出する検出器を生成する。標準評価画像データセットを対象にした実験において,提案手法の検出精度の性能評価とそれを利用した認識実験を行い,従来手法と同等の認識精度を得ることで提案手法の有効性を確認した。Generic Object Recognition means that the computer recognize the object classes in natural images. In this paper, we propose the method which can extract the region around object in the images without object class. We don't only train class classifier, but also object detector which can distinguish object and non-object regions in training process. We proved our proposed method achieve high accuracy of detection and recognition on the image database.
著者
高木 秀樹 李 鼎超 石井 直宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.76, pp.109-114, 1997-08-20

プログラム中で使用される変数の大部分は、その生存区間がわずか数命令であるという意味で、shortである。スーパースカラプロセッサでは、これらのshortな変数は、リオーダバッファ内で処理される。これらの変数は、レジスタファイルから読み出されないため、レジスタファイルに書き込むのは無駄である。本稿では、このような無駄な書き込みを軽減し、レジスタアクセスを抑制するためのアーキテクチャサポートの検討を行う。A significant number of program variables are short in the sense that their live range are only few instructions. In superscalar processors using the reorder buffr, their live range may occur within the reorder buffer. Because none of value produced by these variable, would be ever obtained from the register file, they do not need to be written back to the register file. In this paper, we present the architecture support to reduce the number of register access.
著者
小鮒 幸洋 橋本 敬
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.86, pp.37-40, 2007-09-03

欺き行動は社会で他個体より有利に立つことで利益を得る方策として,ヒトの社会的知能の進化を説明するマキヤベリ的知性仮説で着目されている.また,欺きの能力は他者の内部状態を推定する能力と関連していることが実験などで示されている.本論文では,欺き能力と内部状態推定能力の進化との関係を研究する基礎として,欺き行動を形式的にモデル化することを試みる.ここでは,欺き行動を,ランナーがキャッチャーから逃れようとする「逃走・捕獲ゲーム」における,ランナーによるフェイント行動としてモデル化する.ここでは,ランナーはキャッチャーの次の行動が読めるとし,その情報を利用してフェイントの仕方を決める.また,キャッチャーはランナーの過去の行動から次の行動を予測する.このモデルの振るまいをエージェントシミュレーションで調べたところ,キャッチャーが予測能力を持つ場合にのみ,フェイントが十分有効であることがわかった.この結果から,相手に誤った情報をわざと与えて誤導することで利益を得るという,欺き行動の本質的部分がモデル化できたと考えられる.Deception is a remarkable human behavior in order to get an advantage over other people in a society. It is paid attention in the Machiavellian intelligence hypothesis as to explain the evolution of social intelligence of humans. Some experimental results show that deception behavior is relevant to the ability to recursively infer others' internal states. In this paper, we try to model deception behavior as a basis of studying the evolution of deception ability and the recursive inference ability of others' internal states. In this model, deception is modeled by feint behavior in "Running-Catching" game, in which a runner tries to escape from a catcher. The runner is thought to be able to "read" the catcher's next behavior, which is catcher's internal state, and decide the way to feint using the information. The catcher can predict runner's next behavior using past behavior of the runner. It is shown by agent simulations that the feint behavior is useful to escape from the catcher only when the catcher has the prediction ability. It is considered that the essence of deception, namely, getting advantage by giving erroneous information to others and misleading them, is modeled by this game and the feint behavior.
著者
舟渡 信彦 吉川 耕平 花田 恵太郎 宮本 雅之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.1258-1267, 1993-06-15
被引用文献数
9

本論文では、アニメーションの作成・修正を簡便化することを目的としたアニメーション作成支環システムを提案する。本システムは、アニメーションの作成作業の一部である「登場物の動き」の記述を日本語で行うことを可能にする。このためにシステムは、日本語のシナリオを入力とし、(1)アスペクトを用いた登場物の動作間に成り立つ順序関係の抽出、(2)動作に付随する状態変化知識を用いた順序関係を補正するための推論、(3)得られた関係からの事象駆動方式にもとづくアニメーション記述言語プログラムの生成、を行う。日本語こよるシナリオの記述を許すことで、利用者が習得しなければならないシステムに関する知識は軽減される。また、従来のフレームごとの画像を作成する方法に比べて、作成したいアニメーションを直接的に表現することができるため、試行錯誤が容易になる。これらの特徴により、本システムは専門的な知識をもたない利用者が自らアニメーション作成作業を行う場合に有効である。
著者
今中 武 上原 邦昭 豊田 順一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.349-358, 1987-04-15

Prologには プログラムの大規模化に伴う実行効率の低下 高速集合演算機能などの実用的なデータベース操作機能の欠落などの問題点があることが指摘されている.これらの問題点を解決するために 本論文ではPrologと関係データベースを結合したDB-Prologを提案するDB-Prologでは 関係データベースとの結合に非評価方式と評価方式と呼ばれる二方式を用いている.非評価方式を用いて結合されているデータベースは Prologの内部データベースを拡張したものとみなされ ファクト集合が格納される.このファクト集合は データベースの検索機能を用いて実現したユニフィケーションによって高速に検索される評価方式を用いて結合されているデータベースには 数値 文字列データなどが格納され DB-Prologのシステム組み込み述語を用いて操作される.システム組み込み述語には データの追加 削除 検索などを行う述語のほかに 既存のデータベースにアクセスするための述語などが用意されている.また DB-Prologの評価実験を行ったところ ファクト集合が3 000個を越えると DB-Prologの方が従来のPrologに比べて高速にプログラムを実行できることがわかった.さらに 評価方式を用いて結合されている複数の関係データベースに閉じた世界の仮定を行うことで 知識の多世界化などが可能となっている.
著者
江口 浩二 塩崎 仁博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.56, pp.73-80, 2008-06-12

最近,確率的トピックモデルに基づく情報検索手法が提案され,言語モデルの枠組みにおいて潜在的ディリクレ配分法(LDA)またはその変形を用いた実験で良好な結果が報告されている.しかしながら,アノテーション付き文書を検索するタスクに対しては,LDA に基づく手法ではアノテーションによって特定された属性型を直接利用することができない.本稿では,アノテーション付き文書コレクションのための新たなアドホック検索手法を提案する.提案手法は多重多型トピックモデルに基づく.これは,Wikipedia におけるエンティティ,カテゴリラベル,その他の語を典型とする,複数種の単語型を直接扱うことができる.この多重多型トピックモデルをアドホック検索に適用する方法を新たに提案し,Wikipedia を用いたエンティティ検索に関する実験によって提案手法の有効性を示す.Very recently, topic model-based retrieval methods have produced good results using Latent Dirichlet Allocation (LDA) model or its variants in language modeling framework. However, for the task of retrieving annotated documents, LDA-based methods cannot directly make use of multiple attribute types that are specified by the annotations. In this paper, we explore new retrieval methods using a 'multitype topic model' that can directly handle multiple word types, such as annotated entities, category labels and other words that are typically used in Wikipedia. We investigate how to effectively apply the multitype topic model to retrieve documents from an annotated collection, and show the effectiveness of our methods through experiments on entity ranking using a Wikipedia collection.
著者
大野 浩之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.36, pp.19-24, 1998-05-15
被引用文献数
1

分散システム運用技術シンポジウム'98で行われたパネルディスカッション「Intranetの現状と将来」では,壇上の7名のパネラを含む会場の参加者は,イントラネットが抱える問題点を明らかにしていったが,時間制限のために,十分な議論がされたとは言いがたかった.しかし,今後も継続して議論する必要があるという認識が参加者間に芽生えたので,今回の研究会において再度パネルディスカッションを開催し,議論を続けることになった.本稿は,今回のパネルディスカッションの参考資料である.すなわち本稿では,著者が考えるモバイルコンピューティングとイントラネットとの関係,著者の研究室での実践例,今後の展望などが述べられているが,あくまで今回のパネルディスカッションの議論のきっかけを提供することを意図して執筆されている.実際のパネルディスカッションの内容は,本稿をきっかけにして著者の予想をこえた内容になることが期待されている.A panel discussion was held at the last session of the Distributed System Management Symposium '98. All attendees of the session had made discussion about how to manage their intranet better than now. However, the discussion ended without any conclusions because of the limitation of the discussion time. Therefore, we planed another discussion based session at this symposium. This paper has been prepared for the discussion. We introduced the relationship between mobile computing and the intranet, implementation at our laboratory, and future study. They are just introduced for the purpose of providing baseline of the discussion. The actual discussion at this symposium should be succeeded with new conclusion for all intranet system administrators.
著者
渡辺 健司 金田 正一 大津山公平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.76, pp.73-78, 1997-08-20
被引用文献数
2

Java言語はインターネットユーザの急増と共に現在急速に普及しつつある。Javaは仮想実行環境であるJava Virtual Machine (V)によって実行されるが、これは通常インタプリ夕もしくはJITコンパイラとして実現されている。また、最近ではハードウェアとしてJVMを実現するJavaチップも発表されている。本研究ではJavaクラスファイルを静的・動的に解析することで、JVMをハードウェアで実現する際の効率の良いアーキテクチャについて考える。Java language has been widely used as the number of internet users has grown rapidly. Java is executed with virtual machine environment called Java Virtual Machine (JVM). Usually JVM is realized as interpreter or Just In Time (JIT) compiler, Java chip which can realize JVM with hardware is already announced. In this paper, we analyzed the behavior of Java class file using static and dynamic way and discuss about suitable configuration of Java chip. We specially focused on the cache which can contain operand stack data.
著者
箱守 聰 佐川 雄二 大西 昇 杉江 昇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.153-161, 1992-02-15
被引用文献数
7

文中の修飾構造を評価することにより 日本語の文章作成における添削作業を支援するシステムについて述べる修飾構造は 文の構造の基本をなすものであるため それがあいまいであったり 複雑すぎる場合 伝達したい内容が正確に伝わらない恐れがあるまた修飾構造は 単に文法だけでなく 文の意味内容とも関連するので 読み手の知識のレベルによっては 書き手の意図しないあいまいさの発生することがあるしたがって 客観的な評価が特に有効な部分である本研究では 文章中の各文に対して構文・意味レベルの解析を行って修飾構造のあいまいさ わかりにくさの存在する箇所を検出し さらに修正案を提示することにより 添削作業を支援するシステムについて述べるあいまいさについては 意味構造を得る段階で解析結果が複数存在するものを指摘するわかりにくさについては 出版されている文章作成の指導書を参考にして作成した3つの規則を基に判定するまた 本方式では文の解析の精度によってシステムの能力が左右されることが予想されるため 実際の文章を対象にした評価実験を行ったこの結果 現在実用化されている機械翻訳システムと同程度の文法と辞書および知識ベースを用いて 指摘すべき文は漏らさず評価が行えることを確認した
著者
越 雄一 上領一郎 荒木 俊輔 硴崎賢一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.121, pp.19-24, 2004-11-26

近年,プラント管理では,保全費用を節減するための保全員やベテラン保全員の定年による引退により,保全に関する知識の消失が急速に進み,保全の質の低下を招いている.また,プラント全体の管理を行う場合,日々増加してゆく保全作業報告書などの書類は,時間が経つにつれて膨大な量となり,有用な情報として管理できない状態を招いている.そこで我々は,少人数でも効果的かつ効率的な保全が行えるように,個別の保全員の知識として管理されていた大量の情報を体系的に管理し,三次元図面をベースとして視覚的に管理・表示する情報システムを提案する.This paper describes a plant maintenance support system using a three-dimensional computer graphics and database system. Our proposed system systematically manages facilities' information including drawings, monitoring data of remote sensors, procedures documents for accidents, and so on. In order for a maintenance engineer to get necessary information of a facility, the system assembles and visualizes information associated with the facility in the 3D model of a plant.
著者
松尾 文碩 佐藤 誉夫 高山 悟
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.1486-1494, 1995-06-15
被引用文献数
1

情報検索システムのキーワード転置ファイルには、索引の見出し語(キーワード)の内容を格納したファイルがあり、これを文書参照ファイルということにする。見出し語の内容は、文書番号あるいは見出し語の生起位置の線形リストであり、この長さの分布は非常に偏っている。文書参照ファイルにおいて、長短リストを同形式で記憶し、2次記憶アクセス回数を減らすためにブロックサイズを大きくとると、低頻度キーワードのために非常に大きな無駄領域が生じる。本稿では、英文科学技術抄録文に関して、個々の低頻度キーワードの増加は予測できないが、生起回数が同一なものをまとめると、群として増加が予測できることを利用して、低頻度キーワードリストを生起回数ごとに群として管理する方法を提案した。この方法によって無駄領域を大きく減少させることが可能である。
著者
中村 元紀 井上 知洋 久保田 稔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.106, pp.31-36, 2002-11-14
被引用文献数
2

将来あらゆる場所にコンピュータが存在し それらが動的にネットワークを構成して通信しあうユビキタス環境が実現された場合 様々なコンピュータがいつでも共通的にアクセスできるデータはオンラインに保存しておくべきである.一方、それらのコンピュータは無線リンクなどを通じてその場に応じて一時的なネットワークを構成する。このような動的なネットワークトポロジの頻繁な変化はオンラインデータの可用性の低下を防ぐ、分散ストーレジ管理方式を提案してきた.本稿では、提案方式の有効性を定量評価により確認した結果について述べる.Computers will exist in all places in the future, and when ubiquitous computing environment where they constitute opportune networks dynamically is realized, data which can be accessed commonly with anytime should retain in the online. On one hand, dynamically is realized, data which can be accessed commonly with anytime should retain in the online. On one hand, dynamic change of network topologies causes the decrease of availability of the online data. We have proposed a distributed storage management system which is adapted for dynamic change of environments and prevents the fall of availability. In this paper, the evaluation result is described, and the effectiveness of the poposed method is explained.
著者
井上 知洋 中村 元紀 久保田 稔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.108, pp.55-60, 2002-11-21
被引用文献数
1

将来実現されるユビキタスネットワークは,様々な性質のネットワークが混在した不均一なネットワーク環境になることが予想される.特に無線リンクなどによってアドホック的に作られるネットワークが今後普及するにつれ,ネットワーク単位の移動や分離など,ネットワークトポロジの動的な変化への対応が求められる.我々は,このような環境においてもシームレスなデータアクセス環境を提供する,環境適応型オンラインストーレジシステムを提案する.このシステムでは,データの一貫性制御のための管理権限を任意の端末上に移動可能とすることによって,トポロジの変化に起因するデータの可用性低下を抑えることが出来る.The future ubiquitous network will be a heterogeneous complex of various types of networks such as hotspot networks or ad-hoc networks. Following to the spread of networks which are consisted of radio links, the network mobility (movement of a network it self) will cause dynamic changes of the network topology. We propose a adaptive online storage system in which the management token of replicated data can move to any nodes in the network, and discuss advantages of the proposed system about the availability of data access in dynamic networking environments.
著者
西尾 裕志 山内 航一郎 佐藤 幸男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.26, pp.1-8, 2004-03-05

近年CGや服飾の分野など 実在する人物の3次元全身計測データが必要とされる場面が増加しており すでにいくつかの人体計測装置が開発・利用されている.しかし計測データそのままでは各種分野への応用は難しい.これは計測データが人体データとしてモデル化されていないことによる問題である.そこで本稿では人体の全身計測データに対し あらかじめ用意した人体パッチモデルをアクティブバルーンモデルの原理を用いてフィッティングすることを考える.本手法では一般的なCGソフトで作成された人体データを人体モデルとして使用することを前提としており 人体モデルの構造に依存しないモデル化を行うことが可能である.またフィッティングの際に問題となる姿勢合わせについては少数の特徴点を指定することで解決する.Recently, it has been increasing that a demand for a range data of human body in the fields of Computer Graphics or apparel, and some 3D human body measurement system have been used. However, it is difficult to apply these range data to various fields, because these data is not modeled as a human body model. In this paper, we propose a method for modeling a human body from a range data by the principle of Active Balloon Model. It is premised on using a human CG data created with a general CG software as the human body patch model. And we also solve the problem about normalization of human model posture by specifying a few feature points.
著者
藤原弘将 後藤 真孝 緒方 淳 駒谷 和範 尾形 哲也 奥乃 博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.90, pp.37-44, 2006-08-07

本稿では,伴奏音を含む音楽音響信号と対応する歌詞の時間的な対応付け手法について述べる.クリーンな音声信号とその発話内容の時間的対応付けを推定をするViterbi アラインメント手法はこれまでも存在したが,歌声と同時に演奏される伴奏音の悪影響で市販 CD 中の歌声には適用できなかった.本稿では,この問題を解決するため,歌声の調波構造を抽出・再合成することで混合音中の歌声を分離する手法,歌声・非歌声状態を行き来する隠れマルコフモデル (HMM)を用いた歌声区間検出手法,音響モデルを分離歌声に適応させることで Viterbi アラインメントを適用する手法を提案する.日本語のポピュラー音楽を用いた評価実験を行い,本手法により10曲中8曲について十分な精度で音楽と歌詞の対応付けが出来ることを確かめた.This paper describes a method that can automatically synchronize between polyphonic musical audio signals and corresponding lyrics. Although there were methods that can synchronize between monophonic speech signals and corresponding text transcriptions by using Viterbi alignment techniques, they cannot be applied to vocals in CD recordings because accompaniment sounds often overlap with vocals. To align lyrics with such vocals, we therefore developed three methods: a method for segregating vocals from polyphonic sound mixtures by extracting and resynthesizing the vocal melody, a method for detecting vocal sections using a Hidden Markov Model (HMM) that transitions back and forth between vocal and non-vocal state, and a method for adapting a speech-recognizer phone model to segregated vocal signals. Experimental results for 10 Japanese popular-music songs showed that our system can synchronize between music and lyrics with satisfactory accuracy for 8 songs.
著者
板崎 輝 塩津真一 稲野 聡 井谷茂寛 山田 勇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.329-332, 2006-02-17

PCなどのコンピューティング環境を持ち歩く現在のような使い方だけではなく 行く先々のコンピュータ上に各自の環境を移動させ 利用するシーンが今後広まっていくと筆者らは考えている.このような利用シーンにおいては 位置情報を基に各自の利用環境を行く先々のコンピュータ上で安全かつ迅速に復元する機能が必要となる. これを実現するためには位置検出技術が必要となり 筆者らが開発したセミパッシブ型セキュアタグシステムを適用することにした.これは通常のRFIDタグに比べ 必要な時以外は電波を発しないセキュリティやプライバシーに配慮したタグシステムである.本論文では 我々の目指すサービスの実現例と それを実現するために使用したセキュアなタグシステムを中心に報告する.We are carrying about mobile PC now. It will be expected that each one's PC environment is moved to the PC placed at destination without mobile PC. In such a use scene, we will need the functions that restore user's PC environment safely and promptly on various PCs. To achieve such functions, we started this research. Because the system required the positional detection technology, we decided to apply the secure semi-passive RFID system that authors had developed to it. This tag system doesn't emit electric waves to keep security and privacy compared with usual RFID tag system. In this thesis, it reports the example of achieving the service at which we aim and the RFID system that uses it to achieve it.
著者
椎尾 一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.45-50, 2000-05-12
被引用文献数
40

本研究では、拡張現実システムや実世界指向インターフェースで用いるための、安価で測定範囲を容易に拡張できる位置検出手法として、RFIDタグを利用した方式を提案する。床などにRFIDタグを複数貼付して、ウェアラブルな機器や、人が携帯・操作する装置にRFIDリーダを取り付ける。あらかじめ床に貼りつけたタグを読みとることで、ユーザーの位置を検出する。本論文では、ヒトの履き物にリーダを取り付けたシステム、ユーザーが操作するカートにリーダーを取り付けたシステムを試作して、性能評価を行った。その結果、コストと精度のトレードオフがあるものの、様々な応用が可能な実用的な方式であることを示すことができた。