著者
松田直子 高山毅 佐藤永欣 村田嘉利 大上藍
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.741-743, 2011-03-02

近年,視覚・聴覚などの五感のいずれかを用いたデータベース検索の中で,嗅覚・味覚を用いた研究が活発化している.著者らの研究グループではこれまで,微妙な差異の表現が必要であるコーヒーのにおいに焦点を絞り,名詞と感性語を組み合わせた,柔軟に検索条件を指定することのできる方式を提案している.本稿では,においに加えて味も考慮し,所望のコーヒーを検索する効率がより向上する方式を提案する.そして,試作システムを用いた評価実験により,その有用性を示す.
著者
守岡知彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.1-7, 2013-07-27

アニメやマンガ等の高度に記号化されたキャラクターを身体や衣装等で表現するコスチュームプレイ (コス) はキャラクターというものを考える上で重要な示唆を与えてくれる対象だといえる。コス文化は現在世界に広がっているが、日本のコスは極度に写真指向になっており、パフォーミングアートを中心とする諸外国のありようと大きく異なっているといわれる。また、写真の扱われ方や評価軸においても独特の世界を作っているように思われる。こうした日本のコス写真のありようを研究する上では写真の収集・分析が欠かせないといえるが、自動化・省力化のためのツールやコス写真コーパスの実現可能性について議論したい。
著者
増井 俊之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.104, pp.53-58, 2003-07-10
被引用文献数
2

ネットワークや計算機上において様々な情報検索システムが使われているが、多くのシステムにおいて、ユーザがなんらかの形で検索条件を明示的に示してから検索を開始するのが普通である。一方、人間の頭の中では、明示的に検索条件を示すのではなく、漠然とした連想によって情報検索が行なわれていると考えられるが、計算機上の検索においても、これに似た連想的な検索が有効に働く場合がある。本稿では、現在ユーザが着目中の情報に近い情報を自動的にシステムが提示し、ユーザは関連リンクをクリックするだけで連想的な検索を行なうことができる「近傍検索」システムを提案し、その効果について述べる。
著者
石亀 昌明 三浦 望 保坂 暁子 福島 隆行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.45-51, 1997-03-06

我々は、電子筆を用いた毛筆漢字や毛筆連綿ひらがな文字を出力できるワードプロセッサの研究を行っている。毛筆における側筆と呼ばれる筆法を表現するため、筆先の方向と筆の進む方向の差と筆の柔らかさによって筆先を回転させる筆の動的モデル(第一近似モデル)を考案した。電子筆は筆順に従って、各画の骨格データとして与えられる骨格線上にある点を進む。線の太さは筆圧値で変化する筆触パターンの直径で決定される。筆先の回転は、筆の進む方向と現在の筆先の方向と筆の柔らかさの関数として計算される。全ての毛の位置が計算できるため、濃淡表現やかすれ表現力実際のものにより近くできた。連綿表現のために骨格データの一部に連綿開始臨界点や連綿終了臨界点を設け、この間をbezier関数等で補間連結することで和歌などの連綿ひらがな文字列の出力が容易になった。
著者
恒川 俊克 山下 洋一 溝口 理一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.12, pp.61-68, 1998-02-05
参考文献数
13
被引用文献数
12

大量のニュース音声データベースからある特定の話題に関するニュースのみを検索しその情報を得るようにするにはニュース音声に対する話題インデキシングの技術が必要になると考えられる。そこで本研究ではニュース音声に対しキーワードスポッティングに基づいた話題のインデキシングを行う。まず話題との相互情報量、単語長を選出基準として、話題の同定に貢献する名詞3000単語をキーワードとして選出した。このキーワードの話題に関する条件付き確率を基にテキストベース上で記事ごとに話題同定の実験を行ったところ約76%の記事を正しく同定することができた。さらにニュース音声に対しスポッティングを行い、抽出されたキーワードの音韻スコアと条件付き確率を基にして話題ごとに「話題の確からしさ」の計算を行い、話題同定を行った。正しい話題が話題同定結果の上位3位以内に含まれていれば正解分類とした場合、約66.5%を正しく同定することができた。For retrieving news data related to a specific topic from a great amount of news data base, we need a technique of indexing speech data with topics. In this report, we try the topic identification for news speech based on keyword spotting. To begin with we selected three thousands of nouns as keywords which contribute to topic identification, based on criterion of mutual information and a length of word. This set of keywords identified correct topics of 76 percent of text article data from newspaper database, Further, we performed keyword spotting for TV news speech and identified a topic by computing possibilities of all topics based on phonetic scores of spotted words and topic probability of the words. Topic identification rate is 66.5 percent assuming that identification is correct if the correct topic is included in the first three places of the result of topic identification.
著者
但馬 康宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.18, pp.1-6, 2013-09-19

Twitter や Facebook に代表される他のウェブサービスとの関連が手軽にできる API を備えたソーシャルコミュニケーションツールによって,ウェブページに対する利用者からのコメントを容易に収集できるようになった.これらのコメントは短いが,その人の感覚的な意見であることが多いため,その分類,分析手法はテキストマイニングにおいて重要である.本研究では,ウェブのニュース記事に対して付けられた読者のコメントについて,その書き手がどのような感情を持って書き込んでいるかを自動分類する手法を提案し,その性能評価を行う.第一の手法は,単純なナイーブベイズによる分類であり,分類対象を形態素に分けた後に感情を表す確率変数の分布を求めることにより推定を行う.第二に,推定先の感情を 「悲しみ」 と 「喜び」 など対を成すものに分類し,その対の出現率で重みを付けた手法で推定を行う.第三に,そのような対となる感情の出現率で一度推定を行い,その後,対となっている感情のどちらであるかを推定する二段階の推定を行う.その結果,単純なナイーブベイズの適用よりも,対となる感情をもとに重み付けを行った後に分類を行う手法が高性能であることが明らかとなった.We propose emotion estimation methods for multilabeled short comments of web news sites. Our methods can be applied to sentiment analysis and opinion mining. At first, we show the perfomance evaluation of a Naive Bayes classifier. Then, we propose two improved methods which forcused on opposite emotions. The first improved method classifies each emotion label into two opposite emotions and uses their weights. We call this the weighting method. The second method consists of two stages of classifiers. The first stage distinguishes these oppositely classes, and the second stage selects one emotion from the opposite emotions. From our evaluation, we conclude that the weighting method is better than the simple Naive Bayes method.
著者
堀江 健一 前野 義春 大澤幸生
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.114, pp.15-22, 2006-11-06

目に見える動態的な出来事は、時として観察された出来事の背景に潜む潜在的な構造によって理解される場合がある。そのような潜在的な構造は、ダーク・イベントと呼ばれる目に見えない出来事で構成される。このようなダーク・イベントを可視化し解釈するために、人とデータとの双方向な解釈によりデータを金属のように焼きなまし、結晶化させる"Human-interactive annealing"という手法を開発した。この研究では、"Human-interactive annealing"の手法を用いて。特許技術のデータに潜む潜在的な技術構造から特許技術の新たなシナリオを抽出する事例を紹介する。Latent structure behind observation often plays an important role in the dynamics of visible events. Such latent structure is composed of invisible events named dark event. Human-interactive annealing is developed to visualize and understand dark events. This paper presents application of the human-interactive annealing for extracting new scenarios for patent technology from latent technology structure behind current patented technology.
著者
繁富利恵 大塚玲 小川 貴英 今井 秀樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.68, pp.153-160, 2002-07-18
参考文献数
8

現在、情報の電子化が進んでいることは周知の事実である。こういった電子情報は、非電子情報に比べ、情報の収集、検索や統合などが容易となるため、蓄積情報に対する配慮がより重要となっている。こういった中、貸し出しサービス(図書館、レンタルビデオ、借金など)は情報の電子化が非常に進んでいるサービスの一つである。また、貸し出しサービスにおける情報は、個人の趣味指向だけではなく、生活レベルさえも推測できるような情報を含んでいる。つまり、貸し出しサービスの情報の管理者は貸し出し情報を手にいれることができるだけでなく、各個人の個人的な情報を手にいれることもできる。また、情報が全て電子化されているため一度上記の情報がユーザの意図に反して貸出機関から流出してしまうと、電子情報の持つ特徴により、サービス利用者に関連する他の情報との統合が進む可能性が高く、このような電子化された情報が持つプライバシ問題は大きい。こういった問題を解決するため、"匿名貸し出し"を提案する。この"匿名貸し出し"は、貸し出しの際には匿名で貸し出し、返却期限を過ぎても未返却だった場合にはその匿名性を破るようなシステムである。この論文では、貸し出し機関が匿名で貸していた場合でもユーザ一人当たりの権利の数を制限するようなことができ、(つまり図書館であれば何冊貸しているかを制限できること)しかも、ユーザのプライバシは保たれるような新しいシステムを提案し、耐タンパーデバイスおよびオフライン電子マネー方式を利用してこれを実現した。Recently, paper based transactions are being replaced by digitized transactions in rapid pace. These kind of digitized data is useful compared to paper based data in sense of the flexibility of the data. Loan Service, (for example, Library, Rental video, debt etc.,) is among the services that makes use of sophisticated digitized transactions. Loan services handle a lot of personal information, which enables the administrators of the information, the analysis of personal hobby and tastes, or even living levels. This leans to a large privacy problem. We examined ways to aviod this privacy problem. One solution is to use "An Anonymous Loan" that the user can be anonymous while borrowing and returning, but the anonymity is unveiled on the due data without return. In this paper, we will suggest a new virsion "An Anonymous Loan System" that the loan party is allowed to control the number of rithts transact by one user, using tamper resistance device and electronic cash sheme for off-line payment.
著者
宮崎 麗子 藤代一成 平賀瑠美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.739-742, 2004-03-15
参考文献数
6
被引用文献数
2

MIDI楽曲の編集に使われるシーケンスソフトでは,各エディットウィンドウが独立した状態でしか表示されないため,注目したいパラメータや再生・編集位置を切り替える場合にユーザに負担がかかる.さらに,各ウィンドウは注目部分だけしか表示できないため,楽曲を大局的にとらえることが難しい.そこで本論文では,これらの問題を解決するために,ユーザの認知地図を壊さずに,アニメーション効果によって楽曲の表現レベルをシームレスに切り替えることのできる,3次元MIDIデータ可視化システムcomp-i(Comprehensible MIDI Player-Interactive)を提案する.So-called sequence software systems, which are commonly used to edit MIDI-encoded music, possess two kinds of problems due to interactions with MIDI data through multiple independent windows. In this paper, we address the problems by prototyping a system, called ``comp-i (Comprehensible MIDI Player - Interactive)'', which provides a novel type of 3D virtual space, where the users are allowed to interactively explore the global structures and local features embedded in a time-series of multichannel asynchronous events of MIDI datasets while keeping their cognitive maps.
著者
矢澤一樹 糸山克寿 奥乃博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.17, pp.1-6, 2013-08-24

本稿では,ギター演奏者の演奏支援をするために実際のギター演奏音から演奏者の習熟度に応じたタブ譜を自動生成する手法について述べる.具体的には,初級者向けには音符の欠落などを許容してでも演奏が容易なタブ譜を,上級者向けには音高を正確に再現するタブ譜を,それぞれ生成する.推定される運指の難易度は,音響再現度と運指容易度の相対的な重みをユーザー側で調整することによって変更可能である.本手法によって得られたタブ譜について音響再現度と運指容易度の両面から評価を行った結果,パラメータを変更することによって音高推定の適合率を保ったまま運指を簡略化できることが確認された.
著者
橋田 光代 片寄 晴弘 平田 圭二 北原 鉄朗 鈴木 健嗣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.127, pp.67-72, 2008-12-12
参考文献数
5
被引用文献数
6

演奏表情付け研究における評価研究プロジェクトとして 2002 年よりスタートした Rencon プロジェクトでは,2008 年 8 月 25~27 日,音楽の知覚と認知に関する国際会議 ICMPC との共催で,第 7 回演奏表情付けコンテスト ICMPC-Rencon を開催した.今回,初めての試みとして,今回は,人間による手作業の修正を極力排除した自律システム部門と,人間による演奏表情付けを主目的としたシステムのための打ち込み部門とを設け,当日発表の新曲に制限時間つきで演奏生成させるという条件のもとでコンテストを実施した.また,エンターテイメントイベントとして 「観客に見せる」 ことに重点を置き,演奏生成処理の様子や制作者らへのインタビュー,自動ピアノでの再生といった,会場での演出に対する工夫も行った.本稿では, ICMPC-Rencon 実施概要について報告するとともに,実施内容に対する検討について述べる.Rencon (Performance Rendering Contest) is an annual international competition at which entrants present the computer systems they have developed for generating expressive musical performances and audience members and organizers judge the performances. At the ICMPC10, the competition consisted of an autonomous section (for evaluating the ability of the entered systems to generate performances autonomously) and a system-supported section (for evaluating human performances done using computer systems). In this paper, we report the overview of the competition and discuss some of our innovation such as stage-managing as an entertainment and developing an Internet voting system.
著者
水野 みか子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.24, pp.11-16, 2004-03-04

ピエール・シェフェールと<recherche musical>の歴史研究に基づき、GRMもしくはINA/GRMまで含めたアクースマティク音楽の系譜における音の聞き取り理論と空間性概念およびその実現方法について論じる。This paper aims to analyze and testify the idea and the process of realization of <solfege sonore> by Pierre SCHAEFFER. It also presents the critical concept <space in music/sound> in the electroacoustic or <acousmatique> music in France. All the descriptions are based on the historical researches about Schaeffer and INA/GRM.
著者
大野 健彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.602-612, 1999-02-15
参考文献数
19
被引用文献数
42

本論文では視線による高速で使いやすいコマンド選択方法を提案する. 本方法は視線には精度は高くないが高速な移動が可能であるという特性をいかすことで利用者の負担が少なく また初心者から熟練者まで使いやすいものとなっている. 我々はメニュー選択課題を題材とした評価実験を行い 本方式およびマウスによる選択作業を比較した. その結果 初心者でも視線によって高速にメニューを選択することができることを確認した. また 評価実験の結果を基に 視線の測定精度を向上させて誤選択を軽減させる方法について検討を行った. さらに視線による複数アプリケーション制御環境のプロトタイプを作成し 既存のGraphical User Interfaceと視線インタフェースの環境を統合することで使いやすい作業環境を構築できる可能性があることを示した.In this paper, a fast and easy command selection method with the eye mark is presented. This method has proved to be friendly for both novice and expert users. They do not find it burdensome because it is based on features of eye movement, which is quick and rough in measure. We conducted an experiment of a menu selection task to evaluate the method and compared the performance of the eye mark with that of the mouse. Based on the results, I proposed a method that improves the accuracy of the eye mark recorder and reduces its selection error. Finally, we present a prototype application management tool in a multi-window desktop environment. Within this environment, the new selection method with the eye mark recorder is used to control applications. The example demonstrates that incorporating the eye mark interface into the traditional Graphical User Interface makes it possible to realize an easy to use working environment.
著者
山田 武士 中野 良平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.1126-1138, 1997-06-15
参考文献数
32
被引用文献数
11

ジョブショップスケジューリング問題(JSSP)はNP?困難な組合せ最適化問題の中でも特に難しい問題の1つとされている.本論文では,JSSPの近似解法として,局所近傍探索と遺伝的アルゴリズム(GA)との組合せによる多段階探索交叉GA (MSXF?GA)を提案する.MSXF?GAは,アクティブスケジュールのクリティカルブロック(CB)上の作業の移動に基づく近傍であるアクティブCB近傍に基づく近傍探索と,問題空間の距離と近傍構造に基づく交叉である多段階探索交叉(MSXF)を用いたGAから構成される.さらに,アクティブスケジュールに対し「スケジュールの反転」という概念を導入し,与えられた問題に適した方向を適応的に選択する機構を取り入れて,解法の高速化を図る.MSXF?GAを含むいくつかの解法をジョブショップスケジューリング問題(JSSP)のベンチマーク問題に適用したところ,高品質の解が高速かつ安定して求まるという,MSXF?GAの優れた性能が明らかになった.The job-shop scheduling problem(JSSP) is one of the most difficult NP-hard combinatorial optimization problems.In this paper,an approximation method for JSSP called MSXF-GA is proposed using local neighborhood search and evolutionary computation,especially Genetic Algorithms(GA).MSXF-GA is composed by a neighborhood search that uses active CB neighborhood based on an active scheduler and operation permutations on the critical path,and Multi-Step Grossover Fusion(MSXF) that utilizes a neighborhood structure and a distance measure in the search space.The "reversal of the direction" of an active schedule is also introduced and MSXF-GA can adaptively select an appropriate direction for a given problem.Experimental results showed such a promising performance of MSXF-GA that it quickly found near optimal schedules in most cases.
著者
小野寺 民也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.301-310, 1997-04-15
参考文献数
22
被引用文献数
7
著者
高橋 洋成
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.6, pp.1-7, 2013-07-27

本報告は,紀元前 14 世紀のエジプトとパレスチナとの間でやり取りされた書簡 (アマルナ文書) の電子化について,これまでの経緯,現状および将来の展望について報告する.具体的には,TEI/XML を利用して画像・文字・翻字・言語解釈の各データを有機的に関連付ける方法と,作成されたデータを開かれた言語研究のネットワーク (LLOD) に参加させていく必要性について述べる.This paper describes the background and current approach to the digitalization of Amarna letters, most of which were diplomatic documents between Egypt and Palestina in 14 BCE. Using TEI/XML, images, cuneiforms, transliteration and linguistic analysis are systematically combined, which in turn are intended to contribute to the open network of linguistic studies, called LLOD.
著者
小早川 倫広 星 守 大森 匡 照井 武彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.899-911, 1999-03-15
被引用文献数
33

本稿は ウェーブレット変換と高次局所自己相関特徴量を用いた画像データ索引自動生成法と対話的類似画像検索システムを提案する. このシステムの3つの枠組みとして 1) ウェーブレット変換による多重解像度解析を用いる。2) 特徴量抽出に高次局所自己相関関数を用いる. 3) 類似画像検索に近傍探索を用いる。上記の枠組みで スケッチ画像検索 輪郭画像検索 例示画像検索や例示画像にスケッチを描き加えての検索などを繰り返して画像を検索できる対話的類似画像検索システムのプロトタイプシステムを構築し 評価実験を行った. このプロトタイプの画像データとして 国立歴史民俗博物館の民俗学資料カードの写真3315枚を用いた. このプロトタイプでは 検索者がスケッチ画 写真や写真に手を加えた画像を質問画像として 類似画像検索ができる. また 検索者は 検索結果の候補画像を見ながら 質問画像を作り直すことを繰り返す 対話的な検索ができる. 評価実験から 対話的に類似画像検索を繰り返すことによってキーとなる最初の質問画像が曖昧な場合にも目的の画像を検索することできることが示された.In this paper we propose a basic framework on which similarity-based retrieval system based on image contents can be uniformly realized for a variety of contents such as a sketch, a boundary, an example image and these combination. The framework consists of three parts: 1) Hierarchical decomposition of images using orthogonal discrete wavelet transform (DWT), 2) Feature extraction by 2nd-order local autocorrelation, 3) Similar image retrieval from the database by nearest neighbor search. Based on the framework above, we have developed a prototype system of an image database on a personal computer with a scanner. This system includes 3315 images of classical pictures, patterns, and instruments, which are Japanese historical heritages and/or legacy objects collected in the National Museum of Japanese History. We use a WWW browser and the standard graphical tools as user interface. The system allows similarity retrieval based on example images, user-constructed sketches and drawings, and interactive combinations of these. Furthermore, the system supports interactive retrieval by browsing which is needed when users are vague about their retrieval needs or unfamiliar with the information available in the database. Experiments showed a good performance of interactive similarity retrieval based on contents.
著者
岡田 政則 岡本 栄司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.62, pp.57-64, 1998-07-22

実社会においては,プライバシー保護の観点からある種のランダムネスの利用の要求がある.この場合,完全にランダムな状態でなくても低コストで十分プライバシーが守られる状態が生成できれば都合が良い.本論文では,最初にシャフリングを定義し,シャフリング近似の概念を導入する.そのランダムネスの尺度としては相対エントロピーを利用し,ランダムネスのコストとしてシャフリングを生成する回路の素子の個数を利用する.このためにまずその個数にコストを表す関数としての妥当性があることを検証する.例として複数の投票所からなる投票集計のモデルを取り上げる.そこでは選挙とその投票結果のプライバシー保護をランダムネスとその生成コストの関係として考察している.Randomness is used for a protection of privacy in the actual world. To investigate randomness, we show the definition of the shuffling S_n of n input data; and, we define the pseudo-shuffling S^^^_n by S_2 0nly. The definition of randomness is represented by relative entropy, and the cost of randomness is expressed by the number of shuffling S_2 in pseudo-shuffling S_n. We consider pseudo-shuffling as an approximation of shuffling with some constraints. Finally, we show a problem related to ballot boxes in the election as an example.
著者
小林哲二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.453-455, 2011-03-02

選挙のための電子投票については,投票所の電子投票機による電子化が一部の自治体で行われているが,「ネットワークを利用する電子投票」は日本ではまだ利用されていない.この発表では,その意義を考察し,それに関連して今後にシステム化の可能性のある事項を列挙して,問題点を考察する.次に,その内で比較的実現が容易と考えられる投票所入場券の電子化などを検討した結果を述べる.投票所入場券(投票所整理券)は,現在,郵送で行われているが,これを電子メールで実現することを提案し,暗号・認証技術で安全性を確保する場合の試作を行って,効果とリスク等を評価する.