著者
伊藤 貴康
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.932-937, 1997-10-15
参考文献数
8
被引用文献数
5
著者
矢野 ナホコ 渡辺 知恵美 増永 良文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.71, pp.399-405, 2003-07-16
参考文献数
8

我々は,VRシステムの持つ概念をデータベースに取り入れた新たなデータベースシステムとして,仮想世界データベースシステム(Virtual World Database System: VWDB)の構築を進めている.既に,プロトタイプが実装され,その上で音声とジェスチャを使うマルチモーダルな問合せ言語の開発や共同作業に向けたトランザクション管理などの研究が行われ,仮想世界をデータベースとするVWDBの概念が具体化されてきている.しかしながらVWDBデータベーススキーマ言語の定義と実装はこれまで体系的にはなされてきてはおらず,VWDBデータベース空間はad hocに構築されてきた.そこで本研究では,VWDBデータベーススキーマの概念を明確にすると共に,仮想世界データベース構築を支援する設計ツールキットを提供し,ユーザが新たな仮想世界を自由に構築できる環境を整えたのでその全貌を報告する.The Virtual World Database System (VWDB) is currently under development at Ochanomizu University. This system is proposed as a novel database system that has a variety of VR system features. The prototype provides transaction management for shared work environment as well as multi-modal query language using voice and gestures. It would be said that our concept of making virtual world a database system has been materialized gradually. However, there is a problem that the design and implementation of VWDB database schema definition language has been done not systematically so that VWDB database spaces have been constructed in ad hoc manner. In order to resolve this problem, in this paper, we make the concept of VWDB database schema clearer and consistent first, and then provide a VWDB database design toolkit for end users so that they can construct arbitral virtual world as they want.
著者
藤原 宏志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.48, no.8, pp.22-30, 2007-05-15
参考文献数
17
被引用文献数
2

偏微分方程式の高精度かつ大規模数値計算に適する高速な多倍長数値計算環境exflibの設計と実装を行った.本計算環境はFORTRAN90またはC++ 言語から利用可能であり,ポリモルフィックなインタフェースを提供している.本論文では,大規模数値計算で多く利用されるFORTRAN90への対応とアセンブリ言語でのライブラリの設計について論じる.さらに,典型的な逆問題の数値計算において,FORTRAN用の多倍長計算環境と比較して本計算環境の高速性とメモリ利用について示す.また,数値的に不安定なスキームに対して多倍長数値計算を利用することで,計算誤差の急激な増大に対する多倍長計算の有効性と数値解析理論への応用例を示す.We design and implement a fast multiple-precision arithmetic package 'exflib' for the purpose of large scale numerical computations of partial differential equations. The package are works with FORTRAN90 or the programming language C++ and main arithmetics are written in an assembly language. We give a remark on compatibility of programs implemented in an assembly language and FORTRAN90 compilers. Numerical results for a typical inverse problem are given to compare the proposed library with a FORTRAN multiple-precision arithmetic package. We also show an important application to numerically unstable problems and numerical nalysis.
著者
石井 博章
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.337-343, 1981-07-15

国鉄における旅客サービス・システムの一機能である座席予約においては列車名をキーとする方式がとられているこの場合旅客はあらかじめ時刻表などで希望する列車を調べておかなくてはならない.現在そのシステムを全体的に見なおし機能向上をはかろうという検討がなされており その一環として旅客の希望する時間帯からシステム側で列車を選定する方式の開発が進められている.それは時間帯予約方式と呼ばれているが ここではその問題を一種のネットワーク問題 特に枝の長さが時間の関数で与えられたネットワーク上の経路問題 として取り扱い 問題点を明らかにすると共に それらをマン・マシンにより実用的に解決し 列車選定を行う方式を提案する.この方式は現在の国鉄網の規模にたえうるものであり かつ優等列車ばかりでなく普通列車をも対象にしたきめの細かいサービスが期待できるものと考えられる.
著者
半田 晶寛 レアンドロディペルシア 大田健紘 柳田 益造
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.12, pp.1-6, 2006-02-03
参考文献数
10

残響環境下で,周波数領域ICAによるブラインド音源分離を行った際,持続時間が比較的長い混合音声に対してはある程度の分離精度を得ることができるが,1秒前後の短時間混合音声に対しては十分な分離精度をあげるに至っていない.主な原因は各周波数ビンでのデータ量不足と考えられる.そこで本稿では1秒前後の短時間混合音声における短時間フーリエ変換をする際の最適な窓長とシフト幅の調査を行い,データ量不足の影響を軽減させ,さらに周波数領域ICAの後処理として各周波数ビンでWienerフィルタを適用させることで,分離精度の向上を図った.Frequency-domain ICA is effective for separating mixed speech signals of long duration but it is not the case for signals of short duration in environments having ordinary reverberation time. The main reason would be lack of data in each frequency bin. The optimal window size and shifting interval for separating short speech are investigated, and Wiener filter is adopted in each frequency bin as post-processing of frequency-domain ICA.
著者
板倉 征夫 橋谷田 真樹 長島 登志夫 井藤 久男 辻井 重男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.74, pp.53-59, 2003-07-17
参考文献数
4

著者等は個人のプライバシ保護のため,採取したDNAから個人識別子となる情報だけを取出し,一方向性関数を通して得られたDNA個人IDから人工的に塩基配列を生成するいわゆる合成DNAを考案した.合成DNAを各種インキに混入できれば本人の実署名であることが認識可能なサインペンや,製品に貼って真贋を鑑定するための認証マークを作ることが出来る[1].本論文はDNAインキの実用化に際して,信頼性と機密性及び完全性などを向上させるために行った工夫と試験状況を報告する.An ink containing synthetic DNA for person identification will enable the manufacturing of writing utensils or authentication stamp mark sealed on the expensive goods. This paper reports the considerations and tests abut the enhancement of the DNA ink reliability, confidentiality and integrity. The authors have devised a process utilizing synthetic DNA, as an effective method of privacy protection, in which personspecific information is separated from DNA to produce a DNA personal ID using a one-way function.
著者
數勇介 林田 隆則 村上 和彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.5, pp.77-84, 2002-01-23
参考文献数
7
被引用文献数
3

リコンフィギュラブル・コンピューティングとは、FPGA等の再構成可能ロジックを用いて、アルゴリズム全体または一部を論理回路として実装する方法である。これにより、既存のアルゴリズム実現方法であるASICとソフトウェアの中間に位置して、両者の長所である高速性と柔軟性の両立を目的とする。本稿では、リコンフィグラブル・コンピューティングの1システム実現手法である「再構成可能コプロセッサ」に注目し、その性能評価環境について議論する。そして、MPEG2デコード処理への再構成可能コプロセッサの適用例、ならびに、当該性能評価環境上での実装法について紹介する。Reconfigurable computing (RC) is a methodology to implement algorithms by means of reconfigurable fabric such as FPGA, and it aims at exploiting both benefits of two existing methodologies, or high performance of custom hardware approach and high flexibility of processor-based software approach. The paper discusses one of the approaches to RC, or reconfigurable coprocessing, and then describes the development of a testbed system for reconfigurable coprocessing systems. The paper also tries to apply the reconfigurable coprocessing to MPEG2 decoding process, and discusses how to implement it on the testbed system.
著者
福田 諭 梶岡 慎輔 松尾 啓志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.17, pp.1-8, 2015-02-23

スマートフォンなどのモバイル端末の普及により,様々な場所や場面でのインターネットアクセスの需要が増加している.しかし災害時や発展途上国など,通信インフラを利用できない状況では,インターネットアクセスを実現することはできない.そこで Delay/Disruption Tolerant Networking(DTN) 技術を利用することで,より多くの場所や場面でインターネットアクセスを実現する手法が提案されている.DTN では,端末からのリクエストをマルチホップ無線通信とデータ運搬 (DTN ルーティング) によりインターネットに接続されたアクセスポイントへ転送する.サーバレスポンスは,一般には最初にリクエストを受信したアクセスポイントが DTN ルーティングにより端末へ配送する.しかしこの方法では,宛先端末に近いアクセスポイント以外へリクエストを転送する場合があり,このときレスポンスの配送遅延が増加するという問題が生じる.本稿では,適切なアクセスポイントがレスポンスを転送することで,レスポンスの配送遅延を削減する手法を提案する.計算機シミュレーションにより評価した結果,提案手法は既存手法と比べて,配送遅延を最大で 33% 削減,配送率を最大で 28% 向上できることを確認した.
著者
大西 翼 ディクソン ポール 古井 貞煕
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.103, pp.1-6, 2007-10-19
被引用文献数
7

本稿では、実用的な音声認識デコーダの実現に向けて東京工業大学で開発が行われている、WFST を利用した音声認識デコーダについて、概要とその性能について述べる。本デコーダでは、スケーラビリティを向上させるために、省メモリ化として on-the-fly 合成と disk-based search、高速化として、GPU を利用した音響尤度計算の実装が行われている。この他にも、実用化に向けた様々な機能が実装されている。これらについての詳細を述べる。また、WFST 音声認識で問題となるメモリ消費量の増大を解決するために、本デコーダで行われている省メモリ化について、CSJ を利用して性能評価を行った。その結果、on-the-fly 合成を行うことで最大で 60%以上のメモリ消費量の削減をまた disk-based search を行うことで最大で 60%以上のメモリ消費量の削減を確認した。さらに、これらのアプローチを組み合わせることで、すべての WFST を事前に合成した場合と比較して、80%程度のメモリ消費量の削減を確認した。これらの実験により、本デコーダの省メモリ化についてのアプローチの有効性を示した。This paper presents an overview of the Weighted Finite State Transducer (WFST) based speech decoder being developed at Tokyo Institute of Technology and illustrates the performance via evaluations on the Corpus of Spontaneous Japanese. The decoder has a rich feature set including on-the-fly composition, disk-based search and a new method for accelerating acoustic likelihood calculations using graphics hardware. To provide flexibility there is a highly configurable front-end, batch or live operating modes and lattice generation. Experiments were conducted to evaluate the memory consumption in various configurations. By using either on-the-fly composition or a disk-based search network a memory reduction of more than 60% was achieved. Furthermore, a combination of these techniques with additional factoring of the WFST reduced the memory consumption by over 80%.
著者
中嶋 秀治 山本 博史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.2681-2688, 2001-11-15
参考文献数
15
被引用文献数
2

自然な話し言葉での対話においては,1回の発話(または発声)で複数の文が話されることがしばしば起こる.音声認識では,1回の発話を単位として処理が行われるが,複数の文を含んだ発話をそのまま1つの単位にして理解や翻訳や要約などの言語処理を行うことは困難であり,音声認識の後か言語処理の前に発話を文などへ分割することが必要となる.このため,本稿では通常の単語と同様に文境界としての句点を音声認識することによって複数の文が含まれる発話を各文に分割する手法を提案する.評価実験の結果,発話から文への分割性能の点では,最高で再現率94%適合率100%という性能が得られた.また,言語モデルに句点を含むか否かの違いによる句点以外の単語認識率の劣化はないという結果が得られ,本手法の有効性が確認された.In spontaneous dialogs, there are utterances containing several sentences.Although speech recognizers process utterances one by one,language processing such as understanding, translation or summarizationneeds to split utterances into sentences.This paper presents utterance splitting by recognizingperiods, i.e., sentence boundaries, as well as usual words.We evaluate the performance of the model in terms of splitting and word (except for periods) accuracy. Experimental results show high recall/precision rates of splitting (the highest scores are 94%/100%) and no reduction of other word accuracy, proving the applicability of the proposed method.
著者
酒造 正樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.11, pp.1-4, 2014-01-08

これまで機械システムが人間の感情やストレスを理解する研究を行ってきた.これを応用すれば,装着型センサやスマートフォンを用いて気分の浮き沈み状態のセルフチェックや SNS を介した他者からのアドバイスを得ることができる.本報告では,音声情報に含まれる感情価を分析し,連続的な変化として可視化することを目標とし,ストレス負荷時と安静状態の差異を実験的に検証した.分析結果がアンケートによる主観評価と良い相関を示したことを報告するとともに,音声入力のインタフェースデザインの改良方法について議論する.The author has researched and developed emotional recognition or stress estimation by sensor system. Using these techniques, one can not only understand his/her own mental state by a wearable sensor and a smart phone, but also get some useful advice from others through social networking service. The in this report purpose is to continuously monitor one's mental state by analyzing the emotional valence in one's voice signal. From experimental results, emotional valence changed from the rest and stress situation. Also, subjective assessment showed a good correlation with voice analysis. So, an application implementation for a smart device will be proposed for usage in daily life.
著者
チャンドラバルン ハルダースソンマグナス
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.32, pp.69-76, 1995-03-17
参考文献数
12

散乱問題は,点の集合を可能な限り互いに離して配置する問題である.この問題は,施設の位置の選定や経営決定学の分野に,多くの応用をもつ.現在までの重要な研究は,二つの特定の散乱の尺度に着目してきている.我々は,現実の問題に動機づけられ,いくつかの自然な遠隔の尺度を導入し,考察する.そして,自明でないパーフォマンスの境界をもつ,最初のアルゴリズムを示す.Dispersion problems involve arranging a set of points as far away from each other as possible. They have numerous applications in the location of facilities and in management decision science. Must work to date has focused on two particular measures of the dispersion. We study and introduce several natural measures of remoteness, motivated by real-life problems, and present the first algorithms with non-trivial performance bounds.
著者
松澤 文太郎 藤原 祥隆 岡田 信一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.122, pp.17-24, 2001-12-14
参考文献数
4
被引用文献数
1

第1種情報処理技術者試験のような幅広い内容をもつ分野を学習するには,得意科目を伸ばすより,苦手科目を克服する方が学習効果が高い.そこで筆者らは,汎用的な適応化が可能な「Causal Networkによる適応化機能を備えたプロダクションシステム(PS)」を提案した.本研究では,当PSを利用して第1種情報処理技術者試験を題材とした問題出題システムを構築し,数名の学生で試用して,その有用性の評価を行う.A wide range of learning items is included in such a field of study as the Class I Informarion Technology Engineer Examination covers. Therefore it is effective for the learning assistance system of this kind of field to concentrate its energy upon weaker items than stronger ones. This paper proposes a new production system with a user adaptable function(A-PS) based on this idea. It features a real-time estimation of a user profile by a Causal-network. This paper also presents some results of the performance evaluations of A-PS using an experimental learning assistance system for the Class I Information Technology Engineer Examination.
著者
平井 重行 欅 文喜 藤井 元
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.24, pp.1-8, 2006-03-13
参考文献数
12

ユビキタス社会を実現する技術やシステム,またサービスの研究が盛んに行われている.我々は,家庭での日常生活で利用するサービスやシステムについて,浴室を対象にQOL向上へ向けた研究開発を行っている.情報家電を使用する環境という観点では,住宅内では特殊な空間と言える浴室であるが,我々は安全性を確保した上でセンサ類を設置し,生体情報や行動を計測して様々なアプリケーションの実現を試みてきた.また,そのエンタテインメント応用という位置付けで,入浴者の状況や行動をサウンドに変換し,浴室における普段の入浴行為に対して新たな楽しみ方を付加するシステムを試作してきた.本稿では,これまでに研究してきた2種類の浴室環境とそのエンタテインメント応用のシステムについて紹介し,日常生活をより楽しむインタラクティブなコンテンツの在り方について議論する.To increase Quality of Life, we have researched and developed several bath-systems and their services for an useful bathroom in daily life. However the bathroom is an unique space in terms of a place for appliances in a house, we try to equip several sensing devices in safety and measure bathing person's activities, motions and vital signs for various applications. As one of those applications, we developed entertainment systems that enhance the amenity space 'bath' by sounds controled by bathing person's state and activities. In this paper, two bath-systems for entertainment applications we developed are described, and also we discuss how we make and evaluate interactive content for entertainment in daily life.
著者
大野将樹 岡村亮一 獅々堀正幹 沼尾雅之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.35, pp.1-6, 2013-08-24

本稿では,音楽的・音響的に違和感の少ないメドレー曲を自動的に生成する手法を提案する.メドレー曲を構成する楽曲断片間の連結の妥当性に関する指標として,局所的接続と大局的接続がある.本研究では,局所的接続と大局的接続に対する個人の嗜好をシステムに反映することによって,違和感のないメドレーを生成する.7 段階評価による被験者実験により,パーソナライズを実施しなかった場合のメドレー曲は 3.74,提案手法は 5.02 のスコアが得られ,個人の嗜好を反映した提案手法の有効性が示された.
著者
真壁 逸弘 渡邊 裕二 仲谷 善雄 米山 稔 井上 正典
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.42, pp.45-52, 2000-05-24
被引用文献数
1

今後の高速道路では、ITS(高度道路交通システム)の導入に伴なって多種多様な情報が発生し、道路交通に関する情報処理が高度化、複雑化することが予想され、交通管制室の高度化が要求される。ITSによって交通管制業務の効率化が推進される一方で、様々な機器の導入やシステムの変更が必要となる可能性がある。そこでITS各種サービスが導入された場合に、交通管制室に新たに必要とされる機能、設備、システム運用を検討した。最初に、ITSの各分野で想定される機能を整理し、必要なシステム構成要素を抽出した。次にそれらのシステム構成要素を統合し、交通管制システムの全体像を明らかにした。最後に、4つのサービス分野を選択し、機能、処理フロー、システム構成、運用等について詳細な検討を実施した。Information processing in highway traffic is getting more advanced and complex because of various kinds of information generated by ITS (Intelligent Transport System) services, and the traffic control center is required to become more advanced. ITS promotes effectiveness of traffic control, while it requires additional equipment and modification of a traffic control system. This study investigates necessary modification of the functions, equipment, and system operations required by ITS. First, necessary system components are abstracted based on the functions to be introduced as ITS services. Next, the components are integrated into a total system of advanced traffic control. Lastly, four of ITS services are selected to investigate the functions, processing flow, allotted process of equipment, and constraints in their operation, in details.
著者
片桐 秀樹 河口 信夫 外山 勝彦 稲垣 康善
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.110, pp.63-70, 1998-12-04
被引用文献数
5

我々はこれまでに,ユーザが携帯端末を持ち寄るだけで端末がお互いを認識し自律的にモバイルアドホックネットワークを構築する手法を提案してきた.しかし,従来の手法ではネットワーク構築中のトポロジの変更や通信エラーなどに対する考慮が十分ではなかった.本稿では,頑健なアドホックネットワークを構築する手法を提案する.本手法では,従来の手法に加えて,各端末が隣接ノードを発見する手続きを定期的に行い,ネットワーク構築中の動的なトポロジ変化に対応する.また,様々なイベントに対応することによって,通信エラーからの復帰処理を行う.We have proposed an autonomous communication protocol for an ad-hoc network. But we have supposed no dynamic change of the the network topology while mobile hosts construct a network, and no communication errors. In this paper, we propose a new approach that each mobile hosts autonomously deal with dyanmic changes of network topology by doing periodic discovery while constructing a network. It enables mobile hosts to recover from communication errors.
著者
板倉 陽一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.128, pp.9-14, 2006-11-30
参考文献数
10

昨今,ブログやSNSが「炎上」したとの報道が後を断たない。「炎上」状態にあっては,民事・刑事的に名誉毀損にすら該当する批判的書き込みが溢れ返り,情報発信源は①閉鎖,②意見欄停止,③放置,などの対応を余儀なくされる。しかしながら,民事・刑事的な対応は稀である。本稿は,炎上状態の背景には「意図せぬ公人化」現象があると考える。「公人」概念を扱った裁判例の分析により,「公人」概念は幅を持ち,私人が「公人性」を備えることで名誉毀損からの保護が減弱するとの帰結が得られる。そして,「意図した公人化」と異なり,「意図せぬ公人化」においては保護減弱が不当であることを明らかにし,対応策として「公人」概念の不適用と名誉毀損罪の非親告罪化を提案する。These days, there is much news that blogs and SNS profiles are "burned". On "burned" blogs and SNS profiles, many libelous comments are posted, owners of them are forced 1)closing, 2)stopping space of comments, or 3)giving up. However, they scarcely institute civil action, or accuse them. In this paper, "Unintended being public figure" is supposed as a background of "burning". From Cases about "public figure", we can find that a concept of "public figure" has width, and to be "public figure", private figure lost protection from libels gradually. In the case of "Unintended being public figure", to lost protection is injustice, a concept of "public figure" must not be applied, and libel should not require accusation.
著者
齊藤秀治 武内 孝憲 力宗 幸男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.83, pp.75-80, 2006-07-28
参考文献数
6
被引用文献数
1

Web1.0時代ではユーザ自らがWeb上をクロールし,情報を集めていた.しかし,Feedの登場で,より効率的に情報を閲覧できるようになった.また,総表現者時代と言われる今日,情報を受信するだけでなく,Blog等によって自ら情報を発信していく人々も増えてきている.そこで筆者らは,隙間時間にも情報発信・受信が行えるように,ケータイで利用可能なFeed統合ツールの開発を行った.In the Web 1.0 age, you had to do web surfing to collect information from the web. But the appearance of the feed made the way of collecting information easier and more effective. Nowadays, in Web2.0 age, more and more people are not only getting information from blogs, but also writing information on blogs. We created a feed integration tool (i-appli version) with which the users can write to and read from several blogs using mobile terminals.