著者
辛 徳 嶋田 修 佐藤 誠 小池 康晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.87, no.9, pp.1860-1869, 2004-09-01
被引用文献数
12 3

これまで,人腕のインピーダンスは,マニピュランダムにより摂動を与えることで計測されてきた.これらの実験結果はいずれも摂動区間の平均値なので,時間に対して連続的に変化するスティフネスは測定不可能であり,その摂動区間以外には測定できない.更に,このような摂動実験環境では運動中や接触作業中の変化するスティフネス特性を解析することは難しい.そこで,本研究では表面筋電信号を運動指令とする筋肉骨格系のモデルを作成して,このモデルから直接スティフネスを推定する方法を提案する.このモデルは筋肉の長さの変化項及び筋肉の硬さの変化項を線形関数で表現し,関節トルクを運動指令に関して2次まで表現した.そして,このモデルのパラメータは,筋電信号と力センサから計測した関節トルクを用いて最小二乗法により求めた.その結果,パラメータの推定に使用していないデータに関しても関節トルクを推定できるようになり,スティフネスの連続的な変化値やスティフネス楕円体を推定することができた.
著者
赤木 正人 水町 光徳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.97, no.178, pp.1-8, 1997-07-18
被引用文献数
3

本報告では、マイクロホン対を用いて時間・周波数が局在した雑音を推定し、推定した雑音を引きさることによって信号音を浮かび上がらせる手法を提案する。これと同様の考え方を基にした方法としてGrifiths-Jim型のビームフォーマがあるが、適応フィルタの収束が遅いため、到来方向が変化する雑音とか突発的な雑音には対処できない。また、雑音と信号音は無相関であることを仮定しているため、残響などで相関が存在すれば、信号音が歪むなどの問題がある。一方本手法は、雑音をモデル化しできる限り解析的に抽出することによって、この問題を回避し、雑音を取り去っている。主マイクロホン2本と補助マイクロホン1本を用いた場合の性能評価の結果、合成波形を用いたシミュレーションの場合SN比が10〜20dB向上し、実環境では雑音が含まれない信号音との対数スペクトル距離が約5dB減少した。
著者
森田 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.82, no.8, pp.1515-1522, 1999-08-25
被引用文献数
7 6

近年, 環境問題の対策として電子通信機器用電源に対して省電力や低ノイズの重要性が指摘されている. 本論文では, これらを満足するソフトスイッチング電源を実現できたので報告する. 製作した電源のノイズレベルは公的に決められているCISPRのClass-Bの伝導ノイズ規制値よりも更に30dBも低く, 輻射(ふくしゃ)ノイズも非常に低い. また低ノイズスイッチング電源を製作するときに増加しがちな漏洩(ろうえい)電流も0.2mA以下に抑えることができ, 更に電力効率も今までの方式に比べて5%程度良好になった. 回路方式は, ハーフブリッジ方式で構成され, ソフトスイッチングで動作し, メイン回路の部品点数も非常に少ない. またトランスは漏洩インダクタンスを利用できるので, 1次2次間の巻線を分離して巻くことが可能で, 1次2次間の浮遊容量を非常に小さくすることができた. このためノイズが発生しても発生したノイズが外部に伝わりにくいという特徴をもっており, 超低ノイズスイッチング電源に特に適している. 特に, ここでは, この超低ノイズ電源の動作原理, 動作解析, 発振周波数特性, 効率特性, ノイズデータ等を紹介するとともにノイズ発生のメカニズムとその低減法について説明する.
著者
相原 玲二 竹中 強 小柳 光正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム
巻号頁・発行日
vol.93, no.16, pp.47-53, 1993-04-23

光インターコネクションを用いた3次元集積回路の応用として,ニューロチップを提案する.今回は,ホップフィールドニューラルネットワークを取り上げ,4層構造の3次元集積回路で実現することを検討した.設計した回路では16種類の結合重みをプログラム可能であり,結合重みの変更を高速に行なうことができるようになっている.さらに,今回設計した光インターコネクションを含むニューラルネットワークに対し,光結合等価回路を用いた回路シミュレーションを行ない性能評価も行なったので合わせて報告する.
著者
橋井 新治郎 新熊 亮一 高橋 達郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.339, pp.133-136, 2010-12-09

多数のモバイル端末が様々な情報のセンシング機能を有し,それらのセンシング情報を共有することで,人々に局所的,瞬間的に有用な情報を提供するサービスが期待されている.センシングを行うモバイル端末が情報の交換を行うことができるのはモバイル端末同士がエンカウントする(出会う)時のみに限られている.このため,モバイル端末が情報を共有する際に問題となるのが,サービス品質(例えば情報収集量や所要時間)がモバイル端末同士のエンカウント率に依存することである.エンカウント率が低い環境においてはセンシングされた情報の収集性能が低くなり,サービスの品質が低下してしまう.本稿では,ランダムネットワークコーディング(RNC:Random Network Coding)を用いることによる情報収集性能の向上について検討する.特に,バッファ容量の制限とバッファ制御アルゴリズムに対するRNCの特性に着目する.RNCを用いる場合に有効なバッファ制御アルゴリズムの提案を行い,様々なバッファ制御アルゴリズムに対するRNCの性能を計算機シミュレーションにより比較評価する.
著者
笹森 崇行 澤谷 邦男 安達 三郎 村井 泰仁 小川 正浩 井口 勝弘 西山 光生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.645-652, 1999-04-25
被引用文献数
12 3

架空送電線の工事や保守作業を行うときには, 感電事故を防ぐために作業回線の送電を停止するとともに, 商用周波数の誘導電流による感電対策のために電線を鉄塔に接地する. しかしながら, このような接地による誘導対策を行ってもラジオやテレビの放送所の近傍にある送電線では, 送電線上に大きな誘導電流が流れる場合があることが, 以前から指摘されてきた. そのために, 放送所近傍の送電線については放送が行われていない深夜などに作業を行うのが実状であった. しかしながら, このように送電線に放送波が強く誘導される場所は極めてまれであるために, 放送波による誘導現象を詳しく研究した例は現在までになかった. 本論文では, 放送波による大きな誘導電界が発生する場所を取り上げ, 誘導現象をモーメント法によって解析する. まず, 誘導電界の周波数特性を求め, 送電設備が多くの周波数で共振していることを示す. つぎに, 四つの共振周波数において, 地線を含む各送電線上を流れる誘導電流を求めることにより, 送電設備の共振構造を明らかにする. また, 放送波による誘導が発生する送電線の場所を予測する方法について考察する.
著者
李 哲賢 津田 勉 岸田 欣増
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFT, 光ファイバ応用技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.242, pp.1-6, 2005-08-18
被引用文献数
17

パルス・プリポンプ方法(Pulse-PrePump)を用いた高分解能ブリルアン分布計測(BOTDA)の理論検討についてすでに発表し, その高距離分解能測定, 高歪/温度測定精度の可能性を示した.本論文は, その内容に基づいて高距離分解能(10cm)かつ高歪測定精度(±25με)で光ファイバの性能を測定することが可能なPPP-BOTDA (Pulse-PrePump Brillouin Optical Time Domain Analysis)を開発したことについて述べたものである.本論文では, まず理論検討の結果と実測データの結果とを比較し, PPP-BOTDAの利点を明らかにした.次にPPP-BOTDAの構成について述べ, 実現可能な距離分解能, ブリルアン周波数シフト測定精度, 測定範囲について明らかにする.最後に開発したポータブルタイプなPPP-BOTDAを使って, 実際に測定した10cm空間分解能, ±25μεひずみ測定精度の結果を報告し, PPP-BOTDAの実用性の高さを示した.
著者
林 彬 清水 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.471-475, 1994-03-25
被引用文献数
4 1

大きな素数の積の素因数分解の困難さに安全性の根拠をおくLu-Leeによる暗号(LL暗号)の解読法を与える.LL暗号に対しては既にいくつかの解読法が提案されているが,提案する解読法はそのいずれとも異なる新しいものである.我々の方法の計算量は多項式時間であり,計算機実験によればすべての暗号文を高速に解読できることが判明した.本法は暗号化の合同式から連立合同式を作り,これを更に連立方程式に変換する.その解がもとの平文を与える.合同式の方程式への変換のために必要なある条件が,ほとんどの場合に満たされるため,解読成功率が高いと考えられる.
著者
井上 高宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.389, pp.55-60, 2011-01-18

能動フィルタは,回路の小型化・軽量化の要請が高まった1960年代に,容積のかさむコイル(インダクタ)を用いずに増幅器とRC回路のみで回路を構成する能動RCフィルタの形で,その構成法が盛んに研究された.1980年代になると,フィルタのオンチップ化の要請から,能動フィルタを増幅器とキャパシタのみ,あるいはトランジスタ素子とキャパシタのみで実現する方法が探求され,様々なフィルタ構成原理が花開いた.本稿では,能動フィルタの発展の歴史の中で誕生し展開していった種々の独創的な能動フィルタ構成原理を展望する.
著者
林 秀治 山本 和英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.83, pp.51-56, 2013-06-07

Q&Aサイトには日々新しい質問が投稿されているが、回答がつかないことも多い。本論文では回答者が自分の答えられそうな質問を見つけるための支援として、質問文を質問者の意図毎に事実、根拠、意見、提案、経験の5種類に自動で分類する方法を提案している。自動分類はキーワードと、語の頻度を使ったスコアの2つの手法で行った。その結果、根拠や提案の質問は他の種類の質問にはみられない表現があるため分類はしやすいが、事実や意見では他の種類の分類にはみられず、その種類の質問全体でみられるような表現がないため分類が難しいことがわかった。
著者
林 秀治 山本 和英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.83, pp.51-56, 2013-06-14

Q&Aサイトには日々新しい質問が投稿されているが、回答がつかないことも多い。本論文では回答者が自分の答えられそうな質問を見つけるための支援として、質問文を質問者の意図毎に事実、根拠、意見、提案、経験の5種類に自動で分類する方法を提案している。自動分類はキーワードと、語の頻度を使ったスコアの2つの手法で行った。その結果、根拠や提案の質問は他の種類の質問にはみられない表現があるため分類はしやすいが、事実や意見では他の種類の分類にはみられず、その種類の質問全体でみられるような表現がないため分類が難しいことがわかった。
著者
米川 あかり 長岡 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.389, pp.87-91, 2014-01-16

本研究では、代表的なソーシャルメディアのひとつであるTwitterを用いて、膨大なユーザーの意見を自動的に分類し、可視化することを目的とする。例えば、ある話題に対するユーザーの意見を肯定・否定等に分類し、その割合を可視化することで、世論調査などに利用できるのではないかと考えられる。本システムでは、まず無作為抽出したツイートから、ツイートに含まれる形態素それ自体と、形態素の直後の語との組み合わせである連続した形態素の、肯定・否定・その他のツイートへの出現確率を有する教師データベースを作成する。そしてその教師データベースを元に、ツイートに含まれる形態素及び連続した形態素が肯定・否定・その他である確率から、ツイート全体が肯定・否定・その他である確率を求めることで、ツイートを判定、分類する。一般的なツイートを自動判定した結果、特に肯定・否定の二つのみに分類した場合において、ある程度正確な判定が得られた。また、限定的な話題に関するツイートに対しての分類を行った結果、話題によっては、判定の難しい事例がみられた。
著者
米川 あかり 長岡 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.389, pp.87-91, 2014-01-23

本研究では、代表的なソーシャルメディアのひとつであるTwitterを用いて、膨大なユーザーの意見を自動的に分類し、可視化することを目的とする。例えば、ある話題に対するユーザーの意見を肯定・否定等に分類し、その割合を可視化することで、世論調査などに利用できるのではないかと考えられる。本システムでは、まず無作為抽出したツイートから、ツイートに含まれる形態素それ自体と、形態素の直後の語との組み合わせである連続した形態素の、肯定・否定・その他のツイートへの出現確率を有する教師データベースを作成する。そしてその教師データベースを元に、ツイートに含まれる形態素及び連続した形態素が肯定・否定・その他である確率から、ツイート全体が肯定・否定・その他である確率を求めることで、ツイートを判定、分類する。一般的なツイートを自動判定した結果、特に肯定・否定の二つのみに分類した場合において、ある程度正確な判定が得られた。また、限定的な話題に関するツイートに対しての分類を行った結果、話題によっては、判定の難しい事例がみられた。
著者
本間 裕大 会田 雅樹 下西 英之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.240, pp.31-36, 2010-10-14
被引用文献数
2

本研究では,制御時間スケールによる階層化という観点から,OSPF型ルーティング(最短経路)と,MLBルーティング(マルチパス)を同時実装する,新たなるルーティング制御技術を提案する.主な特長は,2種類の異なる制御技術を導入することによって,大局的には最短経路に従う安定した転送を実現しつつ,局所的な輻輳を回避し得る,柔軟なルーティング制御技術を構築した点にある.また,シミュレーションによって,単一の制御技術を導入した場合に比べ,平均遅延時間等が改善されることを明らかとした.
著者
飯塚 正孝 阪田 徹 溝口 匡人 高梨 斉 守倉 正博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.20, pp.43-48, 1999-04-23
被引用文献数
14 4

IEEE802.11規格に準拠した5GHz帯を用いたイーサネット対応高速無線LAN (EWA)のプロトタイプ開発に関して報告する。本システムは、ノートブック型PCなどに装着する無線端末(STA)と既存のLANとして一般的なイーサネットに接続するアクセスポイント(AP)によって構成される。昨年7月、IEEE802.11は5GHz帯の無線伝送方式として高速無線通信におけるマルチパス環境への耐性が優れたOFDM (Orthgodium Frequency Division Multiplexing)方式の採用を決定した。EWAは、OFDM方式を実装すると供にMAC (Medium Access Control)レイヤ機能を含めてIEEE 802.11に準拠した世界に先駆けて開発されたシステムであり、モバイル環境でのマルチメディア通信に適した20Mbit/sの高速無線アクセスを実現した。
著者
井ノ上 寛人 小野田 望 佐藤 美恵
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.96, no.3, pp.753-761, 2013-03-01

文字のデザインは,ICT技術の発達に伴い,自動化及び多様化しつつある.視覚的効果を考慮して文字をデザインすることをレタリングなどというが,そのデザインには,線の太さなど,フォントを種別する基本要素の他に,遠近法や絵画的奥行手掛りに基づいた高次の要素がある.しかし,奥行表現を伴うレタリング文字のデザイン要素は多い上,専門のデザイナがどのような観点や原則に基づいて文字に装飾を施しているかは十分に検討されていない.そのため,奥行表現を活用するなど,構造が複雑なレタリング文字を工学的にデザインする上で必要とされる知見は非常に乏しいのが現状である.これらの背景から,本研究は,奥行表現を伴うレタリング文字のデザイン原則について整理することを目的に,印刷メディアから収集した文字試料を特徴分類した.調査の結果,収集した試料は12パターンに分類されるとともに.「陰」と「影」を組み合わせた表現は禁則的であることなどが示された.また,これらの原則は,映像やWebコンテンツなど,他の情報通信メディアにおいても成り立つと考えられた.
著者
松井 利一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.5, pp.889-898, 1996-05-25
被引用文献数
24 5

視覚系の基本現象(ボケと視野の相互依存作用)に着目して定式化した視覚モデルは, 提示画像の性質や提示条件に依存して変化する視覚系の視知覚応答特性を正確かつ定量的に再現する能力をもっている. しかし, 今の視覚モデルそのままでは画面サイズに依存してコントラスト感度特性が変形する視覚現象の理論的再現は困難であり, 視覚系の他の基本的特性を導入し, より汎用的なモデルに拡張する必要がある. 本論文では, 視覚系の一つの基本的特性として, 空間周波数弁別能力の限界(空間周波数弁別不可能領域の存在)という画面サイズ依存特性とは一見何の関係もなさそうに見える特性に着目し, この特性を視覚モデルに導入すれば画面サイズ依存特性に関しても理論的に再現可能な視覚モデルに拡張でき, 実測結果ともよく一致するようになることを示す. また, シミュレーションから得られた空間周波数弁別不可能領域の理論幅と実測で得られている値とが同程度であることからも, 画面サイズ依存特性が空間周波数弁別能力の限界により生じている可能性が強いと判断できる.
著者
Ishibashi Koichiro Komiyaji Kunihiro Morita Sadayuki Aoto Toshiro Ikeda Shuji Asayama Kyoichiro Koike Atsuyosi Yamanaka Toshiaki Hashimoto Naotaka Iida Haruhito Kojima Fumio Motohashi Koichi Sasaki Katsuro
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on electronics (ISSN:09168524)
巻号頁・発行日
vol.77, no.5, pp.741-748, 1994-05-25
被引用文献数
26

A 16-Mb CMOS SRAM using 0.4-μm CMOS technology has been developed. This SRAM features common-centroid-geometry (CCG) layout sense amplifiers which shorten the access time by 2.4 ns. A flexible redundancy technique achieves high efficiency without any access penalty. A memory cell with stacked capacitors is fabricated for high soft-error immunity. A 16-Mb SRAM with a chip size of 215 mm^2 is fabricated and an address access time of 12.5 ns has been achieved.