著者
生岩 量久 竹内 安弘 鳥羽 良和 鳥畑 成典 谷沢 亨 尾崎 泰巳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.84, no.8, pp.666-672, 2001-08-01
被引用文献数
23

電源が不要な光変調器を用いて多数のディジタル放送波(OFDM変調信号)を離れた場所に光ファイバで伝送できるシステムを開発した. 本システムは, 電波の受信点側に電源線を引く必要がなく, 設置工事・保守が容易であるとともに, 伝送線として光ファイバを使用できるため, 長距離伝送(約6km)が可能である. このため, 送信点から受信点への電波の回り込みを低減でき, 地上波デイジタル放送で予定されているSFN(Single Frequency Network:単一周波数ネットワーク)の実現に有効である. 本文においては主に, ディジタル放送波伝送に特有な課題の解決方法と伝送実験, 特に多波伝送特性評価結果について記述する.
著者
中川 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.84, no.9, pp.643-648, 2001-09-01
被引用文献数
25 3

近年の移動通信の進歩はすさまじいものがある.その中で第3世代以降の変調方式がどのようなものになるのか注目されている.高速, 広帯域な伝送が可能で, かつ周波数効率の高いものが望まれる.本稿ではそうした中で何かと議論の多いOFDMとCDMAの融合方式を分かりやすく解説する.まず, OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)とCDMA(Code Division Multiple Access)の両変調方式に関して別々に取り上げ, 最後にそれらが融合した方式について解説する.
著者
船越 裕介 松川 達哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.228, pp.37-42, 2009-10-08
被引用文献数
5

筆者らは,市販装置によって構成されるIP網の,運用中の信頼性管理の重要性を訴求し,実際の故障データを駆使した管理尺度を確立した.各種尺度によって得られた結果は,次期装置やネットワークの開発にフィードバックすることが必要であり.そのための方法が求められる.本稿ではその1つの方法として,通信ネットワークの不稼働率シミュレーションを提案する.本方法は,筆者らが確立してきた技術を用いて各種信頼性尺度を数理モデル化し,故障データそのものを乱数によって生成することに特徴を有する.数理モデルの正確性が重要であることから,あるIPネットワークの実故障データを元にシミュレーションを行い,実測値との比較を通じた再現性の検証を行う.
著者
KIDA Yuichi KIDA Takuro
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on fundamentals of electronics, communications and computer sciences (ISSN:09168508)
巻号頁・発行日
vol.82, no.8, pp.1592-1607, 1999-08-25
被引用文献数
23 14

In the literature [9], the optimum discrete inter polation of one-dimensional signals is presented which minimizes various measures of approximation error simultaneously. In the discussion, the ratio λ of the weighted norm of the approximation error and that of the corresponding input signal plays an essential role to determine the structure of the set of signals. However, only the upper bound of λ is provided in [9]. In this paper, we will present more exact and systematic discussion of the optimum discrete interpolation of one-dimensional signals which minimizes various measures of approximation error at the same time. In this discussion, we will prove that the exact value of λ is identical with the upper limit, for ω(|ω|≦π), of the largest eigen value of a matrix including the weighting function W(ω) and the Fourier transforms of the optimum interpolation functions. Further, we will give a sufficient condition for W(ω) under which the ratio λ is equal to one, where the approximation error, if it is interpolated by sinc, is included in the set of band-limited signals defined by W(ω). Finally, as application of the presented approximation, we will propose a direction to interactive signal processing on Internet and a transmultiplexer system included in it. The transmultiplexer system included in this discussion can realize flexible arrangement of sub-bands which is inevitable in realizing the above proposal on interactive signal processing.
著者
若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-I, 通信I-情報通信システム・理論 (ISSN:09151877)
巻号頁・発行日
vol.81, no.8, pp.494-506, 1998-08-25
被引用文献数
8

近年のマルチメディアの普及に伴い, ATM-LAN等が大学や企業等を中心にさかんに導入されている.本論文は, ATMネットワークをPVCモードにより遠隔の講師と受講生の間でリアルタイムの講義空間を実現するため, 予約ベースで講師端末と複数の受講端末間にポイント・ポイントVCコネクションおよびポイント・マルチポイントのVCコネクションを併用する質問者切換型遠隔講義システムを提案する.本システムは, あらかじめ予約した時刻に講師と複数の受講端末間にポイント・ポイントおよびマルチポイントのATM-PVCコネクションを同時に設定する回線設定サーバと, そのVCコネクション上に映像・音声・データのTCP/IP通信, MPEG2通信を実現しインタラクティブな講義空間を提供する講義サーバから構成され, 一人の受講者が順次, 講師に質問しながらリアルタイムの遠隔講義を進めることができる.本システムの構成法およびパラメータ設定法について述べると共に, ATMネットワークを用いて遠隔講義サービス実験を行い伝送特性等を測定してその有効性を確認した.
著者
石村 憲意 浅井 哲也 本村 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.389, pp.131-136, 2013-01-17

確率共鳴は雑音を有効に利用した現象のひとつとして挙げられる.これは,二重井戸型ポテンシャル等の系に閾値下の微弱な信号が入力されている時に,外部の雑音を効果的に取り込むことによって信号の値が閾値を超え,状態遷移を可能にする現象である.一方で,カオス共鳴が近年注目されている.この現象は,複数のストレンジアトラクターを持ち,閾値下の信号が入力され得るカオス系において観測される.このようなカオス系では,系内部で生成されるカオスのゆらぎを利用する事で状態遷移を起こす為,従来の確率共鳴と異なり,外部雑音が不要である.本研究では,カオス共鳴を起こす条件を満たす系としてChua発振器を用い,閾値下の信号として正弦波電圧を加えてカオス共鳴の観測を行った.ある入力周波数範囲では二つのアトラクター間でカオス的な遷移が起こり,他の範囲では状態が,一方のアトラクターにトラップされることを確認した.これらの動作が,カオス的なゆらぎが状態遷移に寄与していることを示している.さらに,カオス共鳴の度合いと系内部に発生するゆらぎの強さの関係を調べる為に入出力相関値やSNRを算出し,確率共鳴曲線に類似したカオス共鳴の特性が得られた.また,このChua発振器を並列化して共通の閾値下の入力を加えて同様の実験を行い,カオス共鳴下では相関値やSNRが向上する事を確認した.
著者
北山 研一 丸田 章博 吉田 悠来 DIAMANTOPOLOUS Nikolaos P. 中澤 昌哉 礒田 知基
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.448, pp.51-56, 2014-02-20

低次モードファイバ、特に2モードファイバ(TMF)を用いたモード多重伝送(MDM)について概説する。先ず70年の筆者等の低モード間群遅延(DMGD) TMFの発明を紹介し、WDM伝送のための広波長域でほぼ零DMGDを実現するためのDMGD補償TMF伝送路について述べ、LP_<01>, LP_<11>モード伝送の実験結果を示す。次にモードチャネル間のクロストークの影響を等化するためのTMF MIMO伝送システムについて、MIMOのディジタル信号処理に必要な計算量とDMGDの関係について論じ、チャネルインパルス応答の測定結果を示す。最後に、TMF MDMの導入シナリオの一例として、メトロ光ネットワークへの適用の可能性を議論し、さらにMDMノードの構成方法等を示す。
著者
坂本 真貴人 藤井 昭宏 田中 輝雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.97, no.3, pp.405-413, 2014-03-01

さまざまな科学技術計算で用いられる行列行列積計算の高速化手法の一つに,Strassenのアルゴリズムがある.これは1回の適用で計算量を約7/8に削減するアルゴリズムである.また,このアルゴリズムは再帰的に適用することができ,段数(Strassenの適用回数)を増やすことで計算量をO(N^3)からO(N^<log_2 7>)まで削減できる.高速化のためには,計算機環境に合わせて適切な段数を選択する必要がある.適切な段数は行列サイズごとに決まるのでチューニングに多くの時間を要する.本研究では,線形代数ライブラリATLASをベースとしたStrassenの段数を自動チューニングする行列積計算ライブラリSAT Lib(Strassen Auto Tuning Library)を試作した.SAT LibではStrassen及びATLASの特性を利用し,チューニングにかかる時間を削減する.SAT Libの評価を行った結果,全行列サイズを計測する場合に比べXeon X5660上で約1/61,Intel Core i7 2600上では約1/53までチューニング時間を削減できた.
著者
宮元 隆明 入山 聖史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.138, pp.123-125, 2014-07-17

Accardi, Ohyaらは非可換代数を基にした公開鍵共有方式(QP-KEX)を考案した.これは,Diffie-Hellman型の離散対数問題と不定方程式を用いて構成されており,いくつかの実装例が報告されている.本講演ではQP-KEXに用いられる秘密鍵に対して攻撃を試み,その計算量を導出する.具体的には,プロトコルの次元が2であると仮定して,Brute Forceとの計算量の比較を行う.
著者
齋藤 洋 山崎 史博 三川 健太 後藤 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.138, pp.7-12, 2014-07-17

本研究では,メトリックラーニングの代表的な手法であるMahalanobis Metric for Clustering (MMC)に着目する.MMCでは,学習データ数の増加や入力データの高次元化により計算量が著しく増加してしまうことが知られている.本研究ではこの問題の解決のため,学習データと特徴次元をランダムに削減し,その下で計量行列を学習する作業を繰り返して結合する手法を提案し,分類精度維持と計算量削減を図る.ベンチマークデータと人工データを用いた評価実験を行い,分類精度と計算量両面から提案手法の有効性を示す.
著者
矢嶋 純 安田 雅哉 下山 武司 小暮 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム = IEICE technical report. LOIS, Life intelligence and office information systems (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.286, pp.13-17, 2011-11-07
参考文献数
8

暗号分野で長年難問とされていた完全準同型暗号の具体的な構成法をGentryが示して以来、完全準同型暗号を主体とした準同型暗号のクラウド・コンピューティング分野への応用に関する研究が盛んになりつつある。Gentryによる完全準同型暗号は、暗号文に関する加算・乗算操作の演算回数が制限されたSHEスキーム(=somewhat homomorphic encryption scheme)から構成される。Gentry's SHEスキームの暗号操作可能回数と安全性の関係を検証するために、Gentry's SHEスキームの安全性を支える格子問題に対し、格子縮約アルゴリズムを利用した攻撃実験を行った。本論文では、512次元Gentry's SHEスキームに対するLLL攻撃実験結果を主に報告する。
著者
松本 勉 四方 順司 清藤 武暢 古江 岳大 上山 真貴子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.194, pp.73-80, 2005-07-15
参考文献数
3
被引用文献数
3 1

本稿では, 個人認証を行う主体である認証者の手元に個人認証を受けるもの(ユーザ)の個人情報をすべて集めずに, プライバシ保護を志向した分散認証技術について, 課題の抽出, 及び基本方式の検討を行う.すなわち, ユーザの属性情報を秘密分散方式により分散して管理する複数の分散属性認証機関と, ユーザの属性情報を認証者にどの程度示すかをユーザ自らが制御できるモジュールであるユーザアシスタントを導入したモデルを考案し, さらに, この分散認証技術の基本方式を提案する.
著者
赤穂 昭太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.7, pp.934-942, 2003-07-01
被引用文献数
12

オリジナルのSVMでは特徴空間(ヒルベルト空間)でのマージンを最大にする識別面を求めるが,本論文では入力空間でのマージンを最大にする枠組みについて考察する.この枠組みは特に,事前知識が入力空間の計量として埋め込まれているような場合に有効と考えられる.本論文でとるアプローチでは,入力空間のマージンをテイラー展開によって近似することが本質的である.得られるアルゴリズムは,ニュートン法的にサンプル点から識別面へ射影を求めるステップと凸2次計画によって識別空間のパラメータを定めるステップからなる交互最適化の一種となる.アルゴリズムは比較的緩やかな条件で安定に局所最適解に収束する.また,解くべき最適化問題はオリジナルのSVMを特殊な場合として含む.ただし,提案アルゴリズムは入力空間の次元が高くなるにつれて計算量が多くかかるため,オリジナルのSVMと提案アルゴリズムを折衷した簡略化アルゴリズムも示す.
著者
川崎 順治 飯島 泰蔵
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.1333-1342, 1997-06-25
被引用文献数
24 4

私たちがものを見るとき, 特に細かい部分に注目しない限り, まず対象全体を大まかにとらえている. 例えば, 1画素ごとには白黒の2値画像を見ても距離をおいて全体を眺めると, もとの鮮明な画像に近い擬似濃淡画像を認識できる経験をしている. 本論文の目的は, このように情報処理が自然に行われ, 画像を強調してより鮮明に見える視覚モデルを構築することである. 我々は今までに, 外界・網膜・脳を通じて階層的に行われる視覚モデルを定式化した. 本論文では外界からの入力画像のパルス密度変調されたディジタル画像が, 方形画像と余弦画像と三角画像の精度の良いアナログ画像に復元できたシミュレーションの結果を示す. 次に, 任意の画像の復元を求めるために, パルス間隔が最も疎となる間隔で等間隔に並べた方形画像の最良近似項Moを用いる等価近似法を提案する. この方法によって良好な復元画像が求まり, 等価近似法の有効性が明らかになった. 以上のことにより, 1次元視覚モデルが構築できたと考えている.
著者
近藤 拓也 山際 貴志 山中 光司 山本 正信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.247-255, 1997-01-25
被引用文献数
27

これまでの動画像の解析では, 連続する画像間の対応付けに始まり, もっぱら対象の運動パラメータや3次元情報といった物理的・幾何学的情報の抽出が中心課題であった. これに対して, 我々は人間の動作について「上手である」とか「美しい」とかの印象を定量的に把握することを目指している. 本論文ではスキーにおける滑りを取り上げ, 滑りの動画像を解析することにより, 滑りの上手さを判定することを試みた. 実際, 動画像から得られた動作の運動パラメータから, 動作の対称性や滑らかさなど動作の特徴を抽出した. これらの特徴を用いて滑りの上手さを判定することができた. この判定結果は, 同じ動作を観察したときの人間の受ける印象と一致している.
著者
内藤 佑介 清水 智 加藤 智行 小林 功郎 植之原 裕行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.258, pp.103-108, 2012-10-18

ループバック装荷半導体モノリシック集積SOA-MZI型全光フリップ・プロップ回路は、高速・広波長帯域・低偏波依存性の特徴を持ち、全光パケットスイッチの光パケットの光ゲート制御信号生成や光ラベル識別動作への応用が期待される。しかしながら、従来はSOAと光導波路のハイブリッド集積回路に光ファイバ・ループを外部で接続した構成での動作実証のみであり、ループの伝搬遅延に制限される数10nsのパルスでの動作が報告されるに留まっていた。そこで数10psの入力光パルスでの動作を目的として半導体モノリシック集積回路について動作検討を行った。SOA利得の波長・注入キャリア密度依存性を考慮したモデルを用いたレート方程式を解析し、CWプローブ光パワーとループ減衰量に対してセット・リセット動作を同時に実現可能な動作条件について明らかにした。またFWHM 18psの光パルスに対してフリップ・プロップ動作を実証したので報告する。
著者
渡邊 伸行 齋藤 展三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.238, pp.31-34, 2012-10-06

本研究は,自分の顔のイメージは証明写真のような正像か,あるいは鏡に映った像(鏡像)なのか,調べることを目的とした。実験参加者の顔を撮影し,その鏡像との間でモーフィングすることで,7種類(0%[正像],20%,40%,50%,60%,80%,100%[鏡像])の顔画像を作成した。シェッフェの一対比較法の浦の変法に基づいて,実験参加者は7種類の自己顔を評価した。実験で得られた評価値の平均値を顔の種類ごとに算出し,推定値を算出した。その結果,鏡像の方が正像と比較して自分の顔のイメージに近いことが示された。しかし,分散分析の結果,両者の間に有意な違いは見られなかった。
著者
町田 史門 小山 貴之 宋 洋 高田 さとみ 嶋田 茂 越前 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMM, マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.226, pp.5-10, 2012-09-27

カメラ付きモバイルデバイスの普及により,SNSへの写真投稿が容易になっているが,その写真投稿に起因したプライバシー侵害の問題が次第に増加しつつある.この問題の多くは,被写体ユーザの了解を得ることなく写真を投稿する行為にあるが,そのプライバシー侵害と感じる要因を,アンケート調査と過去のSNS記事アーカイブを用いたマイニングにより解析し類型化を行なった.更にそれを用いたプライバシー保護サービスの策定を行なった.