著者
石宮 克教 Ying Zhinong 高田 潤一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.622, pp.61-64, 2006-02-22

5バンド(GSM850/900/1800/1900/UMTS)に対応し、かつコンパクトな折り返しダイポールを提案する。折り返しダイポールの寸法パラメータを変えることにより、周波数を調整し5バンドに対応した。現在市場に出ている4バンド(GSM900/1800/1900/UMTS)アンテナよりも高さを低く抑えることが出来た。本稿ではアンテナ構造を述べた後、特性についてシミュレーション結果と実測結果の比較を示す。
著者
デルゲルマー モンフバータル 岩橋 政宏 石井 俊平 神林 紀嘉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.87, no.4, pp.470-482, 2004-04-01

リフティング構成されたウェーブレット変換に基づく画像符号化は,フィルタ処理後にラウンディング処理を行うことで効率的な可逆符号化が可能となるため,可逆・非可逆統合符号化の一手法として近年注目されている.しかし,ラウンディング処理が非可逆符号化時にも行われる場合,量子化誤差に加えてラウンディング誤差が再生画像に重畳されるため,これにより更なるSNRの低下を招いてしまう.そこで本論文では,一般的なNステージに拡張可能な,新しい非分離型2次元ウェーブレットの変換モジュールを提案する.これにより,従来の分離型ウェーブレットと互換性があり,なおかつ,ラウンディング誤差の低減された可逆・非可逆統合符号化が可能となる.更に,ラウンディング誤差のフィルタバンク内の伝搬メカニズムを解析し,再生画像に重畳するラウンディング誤差の分数値を理論的に導出することで,Nステージにおけるラウンディング誤差の低減効果を理論的に裏づける.結果,ラウンディング誤差の分散値が分離型に比べて50%程度低減できること,及び,高ビットレート非可逆符号化時において平均1.30[dB]程度のSNR改善が確認された.
著者
楠 繁雄 山本 勝也 初谷 匡長
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.270-282, 2003-03-01
被引用文献数
2

電力増幅器が発生する隣接チャネル漏れ電力(ACP)において,上下非対称な広がりが見られる場合がある.非対称なスペクトルの広がりは,包絡線に対する電源インピーダンスの値に影響を受けることが知られているが,Predistortionを用いたPredistortion PAにおいても観測される場合がある.本論文では.Predistortionとして,特にdual-gate FETを配置したPredistortionにおける非対称ACPの発生について,ボルテラ級数を用いて解析し,その発生の機構を解明するとともに,これを回避できる回路構成について報告する.
著者
横森 励士 近藤 和弘 大畑 文明 井上 克郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.150-158, 2003-03-01

影響波及解析とは,プログラム変更の影響を受ける部分を識別する手法で,回帰テストでのテストケース選択に利用されてきた.我々はプログラム理解,保守といったより広い範囲でも影響波及解析が利用できると考えているが,既存の手法は被影響部分の探索ルールがテストケース選択用に特化されているため,利用目的に応じて探索ルールを定義できる仕組みが必要となっている.また近年のソフトウェア開発環境では,オブジェクト指向言語が多く利用されており,それらに対応した解析手法及びその実装が求められている.本論文では,ユーザの利用目的に応じて様々な影響波及ルールが定義できる影響波及解析手法を提案する,提案手法では,オブジェクト指向言語JAVAを対象に,クラスメンバ間の関係を表す二つのグラフに基づき解析を行う.また,提案手法をJAVA影響波及解析システムとして実装し,その有効性を検証する.
著者
楠 繁雄 山本 勝也 初谷 匡長 田上 研之 冨永 尚人 大沢 完至 田辺 顕 桜井 賢 飯田 哲也 飯田 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
巻号頁・発行日
vol.102, no.558, pp.65-72, 2003-01-09

本報告は、新しい方式によるPre-distortionを用いた歪補償技術と、その技術を一一体化したN-CDMA端末に適応し得るPAモジュールの開発に関するものである。入力包絡線でLook-up-table(LUT)をアクセスする方法を用いることにより、Base-Bandブロックから独立して歪補償を行い得る。適応補償に際しては、AM/PMの適応補償を省略し、入出力包絡線差によりLUTを修正する方式を開発した。これにより、回路規模を大幅に簡単化するとともに、主たる回路をCMOS ICに集積し、モジュールとして一体化することにより、携帯端末に適した歪補償PAモジュールを実現した。試作したPAモジュールは900MHz帯N-CDMA端末用であり、Pout = 27.5dBmで効率=48%と言う極めて高い効率を実現し得た。
著者
楠 繁雄 山本 勝也 初谷 匡長 田上 研之 冨永 尚人 大沢 完至 田辺 顕 桜井 賢 飯田 哲也 飯田 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.556, pp.65-72, 2003-01-09

本報告は、新しい方式によるPre-distortionを用いた歪補償技術と、その技術を一体化したN-CDMA端末に適応し得るPAモジュールの開発に関するものである。入力包絡線でLook-up-table(LUT)をアクセスする方法を用いることにより、Base-Bandブロックから独立して歪補償を行い得る。適応補償に際しては、AM/PMの適応補償を省略し、入出力包絡線差によりLUTを修正する方式を開発した。これにより、回路規模を大幅に簡単化するとともに、主たる回路をCMOS ICに集積し、モジュールとして一体化することにより、携帯端末に適した歪補償PAモジュールを実現した。試作したPAモジュールは900MHz帯N-CDMA端末用であり、Pout=27.5dBmで効率=48%と言う極めて高い効率を実現し得た。
著者
原田 津 範 公可
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.91, no.9, pp.915-918, 2008-09-01

本論文では,フルスイング出力するXNOR回路を用いた10トランジスタ全加算器を提案する. 0.18μm CMOSプロセスを用いて,HSPICEによるプレレイアウト及びポストレイアウトのシミュレーションを行った上性能を評価した.従来全加算器と比較した結果,提案全加算器は遅延及び消費電力がともに大きく改善された.
著者
宮原 伸二 藤田 悦郎 安部 伸治 林 泰仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.631, pp.81-86, 2003-01-27

ネットワーク上の大量の情報コンテンツに対して,マップ散策型のインタフェースを用いて関連発見的々情報提供を可能とするコンテンツガイドシステム「AssociaGuidelを提案する.AssociaGuidoによって電子地図をメタファとする操作感覚で,直感的にコンテンツの探索が可能となる.本研究では,ネットワーク上の大量のストリーミング映像コンテンツのガイドを実現するブロードバンドコンテンツガイドシステムとしてAssociaGuideを提案する. AssociaGuideの画面七ではブロードバンドコンテンツは,各ジャンルごとに宇宙空間の星雲のように表現され,所望のジャンルにズームインするとサムネイルとして表示される.サムネイルをクリックすることによりプレビュー映像が提示され,映像の世界ですばやく番組の概要を掴むことが可能である.さらに本視聴を指定するとプレイヤーが立ち上がりストリーミングコンテンツを閲覧することができる.このようにAssociaGuideでは,マップ散策空間上で映像サーフィンを楽しむ様々な機能が提供されている.
著者
宮村(中村) 浩子 大坐畠 智 中尾 彰宏 川島 幸之助 鈴木 喜雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.188, pp.85-90, 2009-09-03
被引用文献数
3

大規模ファイル共有ネットワーク可視化方式を提案する.ネットワークデータはノードと,ノード間の接続を表すリンクから構成されており,このリンク数が増加するとリンク同士が交差し,ネットワーク構造を把握するのが困難になる.そこでわれわれは,ネットワーク構造を把握し,主要なノードを探すために,リンクを表示しないマトリクス形式のネットワーク可視化方式を提案する.また,ファイル共有ネットワークのログデータを用いて,提案する可視化方式の有効性を検証する.
著者
ウ 小軍 圓藤 康平 和田 俊和 松山 隆司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.633, pp.9-16, 2001-02-15
被引用文献数
4

3次元ビデオとは、実世界のダイナミックな視覚的イベントをすべて撮影、記録する究極の映像メディアのことである。すなわち、視覚情報として、時系列に変化する対象の立体的な形と表面属性(色とテクスチャ)を獲得し、記録するメディアである。本論文では、まず実時間3次元形状復元手法として、視体積交差法に基づいた新しい並列アルゴリズムを提案する。この手法では、平面間透視投影を用いて、多視点同時撮影された映像から対象の立体的な形を復元する。われわれはこの手法を超高速ネットワーク(1.28Gbps)に接続された10台のPCからなるPCクラスタシステム上に実装した。このシステムは2cm×2cm×2cmの空間解像度において、約秒10フレームのスピードで身体動作の3次元形状復元に成功している。次に、パン・チルト・ズームカメラを制御し、対象を追跡しながら3次元形状復元を行う機能をシステムに追加した。カメラ制御の遅延によってシステムのスループットは秒1フレームに落ちたが、対象を追跡することで、空間解像度を落とすことなく、広い範囲を動く対象の3次元形状を復元できるようになった。最後に、われわれが開発した対話的編集・表示プログラムのデモを通して、3次元ビデオの魅力を示す。
著者
磯貝 光雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

月・惑星探査の将来像として活発に地球、宇宙間を往復することが挙げられる。輸送エネルギーを全て推進用燃料で賄うとすると、輸送機の質量の大部分はその燃料となりかねない。燃料エネルギーを何かで代替する必要がある。地球-月間の輸送システムを考えた場合、月から持ち帰る質量の位置エネルギーを利用すれば等量に近い質量を月まで運ぶことが可能である。ここではその基本的なシステムを提案する。
著者
片岡 洋 中谷 多哉子 廣田 豊彦 片峯 恵一 橋本 正明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.217, pp.29-34, 2003-07-17

システム開発は多人数のプロジェクトにより成立するにもかかわらず,一般的な多くのCASEツールは,グループ活動の支援を行っていない.このような状況を背景に,我々はグループによる開発作業,特にレビューを現実的な方法で支援するため,CASEツールをルーズに統合するためのアーキテクチャを提案する.このようなCASEツールの統合により,各CASEツールが独立して動作することによる個人のシステム開発の活動の支援,さらに仕様情報を交換・共有する機構による円滑なレビューの支援が期待できる.
著者
内部 利明 黒岩 眞吾 樋口 宜男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.98, no.317, pp.1-8, 1998-10-15
被引用文献数
11

数字による個人の識別や確認の手法は、クレジット番号や暗証番号等、広く普及しており、音声を用いた話者照合においても数字を用いることは利用者にとっても自然であると考えられる。本稿では、電話回線経由で収集した連続数字発声を用い、隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model ; HMM)による話者照合方式の検討を行う。まず話者モデルを学習する方法について検討し、各話者の数字モデルの学習方法を提案する。更に、この数字モデルを用いた話者照合方式を検討し、テキスト指定型およびテキスト依存型において話者照合性能を評価するとともに、音素モデルを用いた場合との性能比較を行う。
著者
ゲイツ ジョン 長谷山 美紀 北島 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.99, no.510, pp.73-78, 1999-12-16

この論文は高精度に実時間で多角形を抽出と分類するアルゴリズムを示す。このアルゴリズムは複雑な入力画像から凸形、凹形両方の多角形を抽出することできる。このアルゴリズムは三角形を五つの種類に分類することできる。四辺形を六つの種類に分類することできる。アルゴリズムが450MHzのペンティアムIIプロセッサでたくさんの256×256の8ビットを実験した。その実験の平均のフレーム率は一秒で69フレーム以上である。このアルゴリズムの高精度を証明するために実験の結果を示す。
著者
ゲイツ ジョン 長谷山 美紀 北島 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.608, pp.49-54, 2000-02-03

この論文は高精度に実時間で円を抽出するアルゴリズムを示す。このアルゴリズムは複雑な入力画像から完全な円と円形の円弧を抽出することができる。アルゴリズムが450MHzのペンティアムIIプロセッサでたくさんの256×256の8ビット画像を実験した。その実験の平均のフレームレートは一秒で69フレーム以上である。このアルゴリズムの高精度を証明するために実験の結果を示す。
著者
山本 憲夫 平田 俊清 水町 守志 酒井 忠雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学
巻号頁・発行日
vol.98, no.511, pp.41-48, 1999-01-20
被引用文献数
1

航空機客室に持ち込まれる携帯電子機器から放射される電磁波が機内の航法機器に与える電磁干渉(EMI)について調査するため, 客室内から航法機器まで及び機内のケーブルまでの経路損失について実機(ボーイング777)を用いて測定した。その結果, 客室から航法機器までの経路損失は最小43dB, 平均90dB程度で, 携帯電子機器が航法機器の動作に影響を与える可能性は非常に小さいが, あり得るとの結論を得た。一方, ケーブルまでの経路損失は大きく, ケーブルを経由した干渉の可能性は前述の経路に比べ無視できる程度であった。また, 代表的な携帯電子機器を客室内で使用し, これらが航法機器に与える影響について地上及び飛行中に調査したが, 航法機器の動作が影響を受けた事例は発生しなかった。
著者
水井 潔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.450, pp.31-34, 2000-11-13
被引用文献数
5

本稿では, ITS(高度交通システム)の実用化には必要不可欠な無線通信技術関連に焦点を絞った国際会議, "The 1st Workshop on ITS Telecommunications(ITST2000)"の概要について報告する.本国際会議は神奈川県横須賀市にある横須賀リサーチパーク(YRP)で10月26, 27日に開催され, 2日間にわたり9つのTechnical Sessionで47件の講演, 4件のKeynote Adress, 5件のITS Demonstrationが行われた.
著者
中村 康久 福島 隆人 尾作 勝弥 松本 直樹 出町 大輔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.260, pp.53-58, 2005-08-30
被引用文献数
3

安全性と先進性を提供するために、日常生活空間と車内空間のシームレス化実現を目指したVMC(Vehicle Mobile Convergence)コンセプトについて紹介する。まず政府が提唱するu-JAPAN政策におけるVMCの役割、位置付けを説明し、VMCのコンセプト、サービスイメージについて述べる。具体的には携帯電話と車載通信モジュールが同一の電話番号で通信が可能なスイッチホンサービスのコンセプトを紹介する。更に、昨年の道路交通法の改正を受けて開発したFOMAハンズフリー装置やメール連携の仕組みについて説明する。最後に、最近携帯電話で広く採用されつつある近距離通信方式(FELICA)のITSへの応用について述べる。