著者
安井 夏生 高田 信二郎 松井 好人 高橋 光彦 二川 健 谷口 寿章
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

<家兎実験>家兎脛骨を用いて骨延長実験を行い、術直後よりbisphosphonate(minodronate)を腹腔内投与し、延長仮骨における骨吸収を抑制した。また延長終了時に仮骨内にFibroblast Growth Factor(bFGF)などの骨成長因子を局所投与し、骨癒合に及ぼす影響を観察した。それぞれの実験でテトラサイクリン2重標識を行い、骨形態計測にて延長仮骨のリモデリングを観察した。対照群(生理食塩水投与群)では延長仮骨は典型的な3層構造を呈したが、bisphosphonate投与群では骨吸収層(骨改変層)が消失し、延長仮骨は骨透明層とそれをはさむ骨硬化層の2層構造を呈した。FGF投与群では骨癒合が有意に促進された。骨形態計測によるとbisphosphonate投与群では延長仮骨での骨吸収が著明に抑制されているが、骨形成は対照群と比べて差が無かった。FGF投与群では骨形成が著明に充進していた。DEXAおよびp QCTで延長仮骨の骨密度を測定したところ、bisphosphonate投与群もFGF投与群も対照群に比して有意に高い骨密度を示し、結果的に骨癒合期間の短縮が見られた。延長終了後3週間で抜釘し、3点曲げ試験にて延長仮骨の強度測定を行った結果、bisphosphonat投与群の仮骨はコントロール群の仮骨に比して有意に高い骨強度を示した。以上の結果から骨延長における骨吸収の抑制と骨形成の促進は、ともに延長仮骨の骨癒合を促進し、結果的に治療期間を短縮させると結論した(Bone 2006印刷中)。<マウス実験>マウス下腿骨を延長するために小型のリング型創外固定器を独自に開発した。このシステムの確立により遺伝子改変動物の骨延長が可能となった。マウスでも延長仮骨は中央にfibrous interzoneを有する層状構造をとり、延長を停止すると速やかに骨癒合が完成した。またbisphosphonate投与によりマウスでもリモデリングが抑制され、骨癒合が促進される傾向にあった。骨延長に伴う下腿三頭筋の長さや質量の変化を計測したところ、延長量に比例して両者は増加することが分かった。ただし筋肉の断面積は延長中いったん減少し、延長を停止すると元にもど回復する傾向がみられた。Chondromodulineやosteoactivinのノックアウトマウスやトランスジェニックマウスを用いて行った骨延長の実験結果については論文作成中である。
著者
石川 栄作
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.75-88, 2010-12

In diesen komparativen Untersuchungen habe ich bisher KriemhildsFalkentraum und Hohe Minne Siegfrieds im Nibelungenlied(ニーベルンゲンの歌)erörtert.1) Daraus ergibt es sich,dass Kriemhild nun im ganzenNibelungenlied die Hauptperson ist,um die sich alles Geschehen entfaltet,und dass sich ihr geliebter Mann Siegfried im ersten Teil des Nibelungenliedeseine wichtige Rolle spielt. Gleichzeitig habe ich die Episoden vonder Shirabyoshi(白拍子),von der im weißen Kleid singenden Tänzerinnamens Gio (祇王)und von der dynastischen Liebe des Kaisers Takakura(高倉天皇) in der Heike-Geschichte (Heikemonogatari,平家物語)behandelt. Bei der Erforschung ergibt es sich,dass sich diese Episodenmit der verruchten Missetaten des Tyrannen Taira no Kiyomori (平清盛)verbinden,und dass sowohl Gio als auch Kaiser Takakura unter KiyomorisDruck geleidet haben und dem Tyrannen zum Opfer gefallen sind. DerTyrann Kiyomori steht nämlich im Zentrum der ersten Hälfte derHeike-Geschichte. So spielen Siegfried und Kiyomori eine große Rolle injedem Werk,aber die beiden stehen in schroffem Gegensatz: Siegfried istder Beste der Helden und muss trotzdem zuletzt durch dem Meuchelmordzugrunde gehen,während der gebieterische Kiyomori viele bösen Tatenbegeht,infolge von den Missetaten fieberkrank wird und schließlich einesqualvollen Todes sterben muss. In der vorliegenden Arbeit möchte ichjeden jämmerlichen Tod der Hauptpersonen untersuchen, um dieCharakteristik jedes Werks deutlich zu machen.
著者
木戸 慎介
出版者
徳島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

末期腎不全患者である長期透析患者では、カルシウム・リンの貯蔵庫としての骨機能が障害され、「骨不全」とも称される骨のミネラル保持能力低下により、高い頻度で軟部組織に異所性石灰化が起こり、患者の生命予後を左右する重要な問題となっている。骨粗鬆症あるいは血管石灰化は加齢と共に発症する老年病であり、両者はしばしば合併する。これら二つの病態に対する関連性を示唆するエビデンスが蓄積されてきており、その発症並びに病態の進展に老化制御因子が関与する可能性が示唆されている。申請者はこれまでに末期腎不全患者に見られる異所性石灰化、および骨粗鬆症と血管石灰化の発症機能を繋ぐ因子を検索し、「骨不全」と「血管石灰化」を結ぶ新しい老化制御転写因子MBF1を同定した。本研究ではこのMBF1の分子基盤の確立をおこなうことにより、新しいミネラル老化学を解明する。
著者
難波 康祐
出版者
徳島大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2014-04-01

我々は、2'-デオキシムギネ酸 (DMA) を肥料としてイネの水耕培地に添加すると、本来アルカリ性培地では生育できない通常のイネが、アルカリ性条件下においても良く生育できることを明らかにした。このため、DMAを肥料として安価かつ大量に供給することが可能となれば、世界のアルカリ性不良土壌での農耕が実現可能と期待できる。しかしながら、DMAの大量合成法の確立に未だ検討の余地を残していることや、DMA添加による成長促進機構は未だ不明であった。そこで我々は、DMAの大量供給法の開発およびDMA添加による成長促進機構の解明に取り組み、今年度までに以下に示す成果を得た。1. 高価な出発原料の大量供給法の確立:DMAの合成において、出発原料となる2-アゼチジン-L-カルボン酸が非常に高価であることが大量合成に向けた最大の問題となっていた。そこで、触媒的不斉クロル化反応を鍵とするL-アゼチジン-2-カルボン酸の大量合成法を確立した。2. 植物組織内でのムギネ酸の挙動追跡を可能とする新規蛍光分子の開発:これまでに、独自に開発した蛍光分子1,3a,6a-トリアザペンタレンを基盤として、黄色蛍光や赤色蛍光を発するコンパクトな蛍光分子の開発に成功した。3. 植物成長促進機構の解明:放射性同位体鉄を用いた鉄イオンの追跡実験およびqRT-PCRやマイクロアレイを用いた遺伝子解析実験を行った。その結果、DMAは単に鉄イオンの取り込みを補助するのみならず、鉄イオンの体内組織への運搬や窒素固定の促進など、成長に関わる様々な機構を活性化させることを明らかにした。4. ムギネ酸阻害剤の開発:ムギネ酸・鉄錯体トランスポーターの3次元構造の解明に向けて、トランスポーター阻害剤の開発に成功した。現在、阻害剤を用いた膜タンパク質との共結晶化を検討中である。
著者
落合 正仁
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

超原子価臭素の極めて高い超脱離能を利用して、ジフルオロブロマンを用いたBaeyer-Villiger(BV)酸化の全く新しい方法論を提案することに成功した。本方法により、これまでは不可能であるとされていた脂肪族一級アルデヒドや芳香族アルデヒドのBV酸化が可能となった。また、超原子価臭素が引き起こすBV酸化が立体保持で進行することを証明すると共に、本BV酸化におけるアルキル基の転位が、アルキル基の電子供与能によって支配されることを明らかにした。同時に、芳香族アルデヒドを用いてその置換基効果を検討し、反応機構を明らかにした。更に、分子軌道計算を実施して、反応機構の検証を行った。
著者
大下 修造 田中 克哉 堤 保夫
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

GLP-1受容体拮抗剤を前投与することで、GLP-1および吸入麻酔薬によるプレコンディショニング心筋保護作用が棄却されることを示した。このことより、吸入麻酔薬による心筋保護作用がGLP-1を介して発現することが明らかとなった。さらに、GLP-1受容体抗体とメディエイターの抗体とを共に蛍光抗体反応させ、共焦点顕微鏡を使用しタンパクの局在を同定した。また、ミトコンドリア膨化アッセイ等を用いて、GLP-1のプレコンディショニング作用に心筋保護作用があること、また、これらの作用が各種メディエイターを介して発現していること、そして最終的にはミトコンドリア機能に影響していることが明らかとなった。
著者
平井 松午 溝口 常俊 出田 和久 南出 眞助 小野寺 淳 立岡 裕士 礒永 和貴 鳴海 邦匡 田中 耕市 渡辺 誠 水田 義一 野積 正吉 渡辺 理絵 塚本 章宏 安里 進
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、各地に所蔵される近世後期に作成された実測図もしくは実測図系絵図の作成法とその記載内容・精度の比較検討を行い、その上で近世実測図を用いたGIS 解析法の確立を目指したものである。その結果、徳島藩・金沢藩・鳥取藩では藩領全域をカバーする測量図がそれぞれ独自の手法によって作成されていたこと,また近世後期の城下絵図についても測量精度が向上して,これらの測量絵図が GIS 分析に適した古地図であると判断した。
著者
林 嘉男
出版者
徳島大学
雑誌
徳島大学工学部研究報告 (ISSN:03715949)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.61-63, 1950-11
著者
大渕 朗 加藤 崇雄 米田 二良 本間 正明 吉原 久夫 三浦 敬 高橋 剛
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

種数gの代数曲線Cに対する平面モデルの最少次数s_c(2)は評価式としてs_c(2)≦g+ 2が成立する。s_c(2)=2g-t+ 2の時は種数tの曲線に二重被覆であると言うMartens-Keemの予想をt=0, 1, 2で考察し、特にt=2の時はg≧10なら予想は肯定的に成立、g≦9では各gに反例が存在することを示した。また第7回代数曲線論シンポジウム(横浜国立大学にて2009年12月05日(土)-12月06日(日))、第8回代数曲線論シンポジウム(埼玉大学にて2010年12月11日(土)-12月12日(日))と第9回代数曲線論シンポジウム(首都大学東京にて2011年12月10日(土)-12月11日(日))を開催した。
著者
際田 弘志 石田 竜弘
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究により、"bio-inertであると考えられてきたポリエチレングリコール(PEG)であっても薬物キャリア表面に提示されることによってB細胞を直接刺激し、T細胞の補助を受けることなく、特異的なIgM(anti-PEG IgM)を分泌させることを明らかにした。また、バイオ応用に関しては、PEG修飾ナノキャリアによって感作されたB細胞がanti-PEG IgMをその表面に過剰に発現し、2回目投与PEG修飾リポソームを積極的に取り込む可能性があることが明らかとなり、この免疫応答を利用すれば静注型のアジュバントが開発できる可能性が示唆された。
著者
中逵 弘能 金山 博臣 高橋 正幸 福森 知治
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

浸潤性膀胱がん細胞株、組織において、mRNAレベル、タンパクレベルでactinin-4の高発現が認められた。siRNA actinin-4を用いたノックダウンにより、浸潤能が抑制されたが、増殖能は抑制されなかったことより、actinin-4は浸潤能への関与が示唆された。Actinin-4が細胞膜ヘリクルートされず、細胞質に集積することが、腫瘍の浸潤、転移に関与していることが示唆される。
著者
磐崎 弘貞
出版者
徳島大学
雑誌
Hyperion
巻号頁・発行日
vol.30, pp.55-66, 1983
著者
須賀 健一
出版者
徳島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

腹膜硬化症モデルラットで腹膜の細胞外基質蛋白(ECM)の蓄積とともに各種インテグリンの発現が増強した。Tumor growth factor-β(TGF-β)で培養線維芽細胞を刺激するとECMの増加とともにインテグリンの発現が増強した。以上よりTGF-βにより誘導される腹膜線維芽細胞のインテグリンの発現増強が異常なECM再構築などに関与し、腹膜硬化症の発症・進展に関連することが示唆された。
著者
王 敏東 仙波 光明
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.163-184, 2012-12

This study interview overseas students from Taiwan on the impact induced by Japan earthquake occurred on March 11, 2011. The interviews on eight overseas students were conducted during February to May, 2012, with seven being interviewed once before and one student was for the first time being interviewed. Most overseas students loved Japan and disregarded the impact brought by the earthquake. These interviewees kept contact with Japan by continuous overseas study or by other routes. The communications with these students were not as fluently as last time, indicating the importance of Japan or overseas study in Japan declined.
著者
金 徳鎬 岸江 信介 瀧口 惠子
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.117-137, 2012-12

One of the principal concerns of traditional dialectology or dialect geography has been the discovery of isoglosses, the boundaries between two regions which differ with respect to some linguistic feature. J. K. Chambers & P. Trudgill had classified 7 items, that is lexical isogloss, pronunciation isogloss, phonetic isogloss, phonemic isogloss, morphological isogloss, syntactic isogloss and semantic isogloss(?)(1980:112-115), and had determined their function and their usefulness in dialectology. The categories described here are given in order of increasingly more abstract levels of linguistic structure, following current linguistic models.But I make new notion of 'Impressive isogloss'. It means that native speaker has the thought of his own dialect category. I integrated the native speakers' cognitions and made the dialect map of nonlinguistic feature. After analyzing the nonlinguistic map, I have confirmed that the 'Impressive isogloss' had relation to the grammatical difference (the ending of words) and the lexical divergence which differs in etymology by means of linguistic feature. Ultimately, this research will try to explain the Perceptual dialectology. The possibility of perceptual dialectology was confirmed in the present study.
著者
山内 暁彦
出版者
徳島大学
雑誌
Hyperion (ISSN:18840515)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.9-19, 2008
著者
堤 和博
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.A1-A20, 2005-02