著者
久保田 雅久
出版者
東海大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1990

初めに、洋海数値モデルとして北太平洋順圧モデルを開発した。また、海上風データとして、海上観測データ・人工衛星データ・大気大循環モデルの解析データを収集し、解析を行った。その結果、2種類の人工衛星データ(Geosat海面高度計・DMSPマイクロ波放射計)の間には大きな相違は無いが、海上観測データはそれに比較して風速が大きく、また、解析データは小さい事がわかった。さらに、これらの海上風データによって前述の順圧モデルを駆動した結果、海上風データの種類によって黒潮の流量が大きく変わることがわかった。次に、複数の熱赤外画像から海面流速場を算出する2種類の方法、最大相互相関法とインバース法について検討を行った。その結果、インバース法は等温線に直交する流速成分を非常によく再現する事がわかった。また、非発散の条件を付加してインバージョンを行うと、擾乱場に対する、等温線に平行な流速成分は、比較的よく再現できる事がわかった。両者の方法を用いて得られた流速場を、同じ期間の漂流ブイの軌跡と比較検討した結果、よい一致をみた。最後に、Geosat海面高度計による風速データを初期推定場、DMSPマイクロ波放射計による風速データを観測値として客観解析(修正法)を適用し、最適な風速データセットを作成することを試みた。得られた風速値を海上ブイ風速と比較した結果、両者は非常によく一致した。
著者
浅井 さとみ 宮地 勇人
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

緑膿菌の抗菌薬耐性と耐性遺伝子の発現について、既存の遺伝子発現の状態を臨床分離株を用いて詳細に調査し、簡易迅速診断検査に用いるための耐性遺伝子の検索を行った。薬剤排出ポンプ機能の亢進に関与するMexEF-OprNとMexXY-OprM同時発現臨床菌株を用いて、各遺伝子発現の有無を可視的に観察するシステムや、Enzyme-linked immunosorbent assay(ELISA法)による耐性遺伝子の発現検出法の開発を新たに試みた。Acinetobacter baumanniiでは、薬剤排出ポンプの関与は緑膿菌ほど強くなく、他の遺伝子発現の関与が考えられた。
著者
堀 啓子
出版者
東海大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

明治時代から大正期にかけての日本近代文学の名作には、19世紀のアメリカで、廉価出版された小説から多大な影響を受けた作品が少なからずある。だがそうした作品の多くは、著作権意識が低かった時代から、その原著を明らかにせず、依拠した原作者名も不明となっている。本研究においては、そうした翻訳、あるいは翻案のうちのいくつかを具体的にとりあげ、それらに影響を与えたとされる原書を明らかにし、両者の比較を試みた。
著者
手塚 宣夫 堀毛 一也 菅原 郁夫 鳥畑 与一 大山 小夜 佐藤 順子
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

金銭管理に関するアンケート調査により、合計3,304名の回答を得ました。(財)民事紛争処理研究基金の助成により実施した同様の調査結果と併せて、総計4,432名の回答を得ました。これは、労働組合や生協の組合員の方を中心とした調査なので、各人・各家庭の平均的な金銭管理について、ある程度の一般的な傾向を知ることができます。この調査結果を分析することによって、金銭管理の問題点を探り、多重債務にならないための予防策について、提言する予定です。
著者
星 岳彦
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

施設園芸生産の情報化・高度化を図る目的で、普及が進む低コストで自律分散型の環境制御システムであるユビキタス環境制御システムを導入した園芸施設で活用できる生産支援ソフトウェア開発の研究を実施した。開発と普及を促進するためソフトウェアが扱う情報を規格化した。環境データの組み合わせによる病害好発条件や生育好適条件を検出して、その期間をマーキングし、生産者に注意を促すソフトウェアなどを開発した。
著者
定方 晟
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要 文学部 (ISSN:05636760)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.130-106, 2002

The nimbus of Buddhist statues is said to be an Indian version of the Iranian picturized hvarna (Glory). I try now to compare the Buddhist dharmacakra with hvarna. An Avestic scripture Zamyad Yast says that the hvarna left Yima when he began to tell lies. A Buddhist scripture Cakravarti-sthanada-suttanta says that the divine disk (dibbam dhammacakkam) left a king in a certain moment, but a new disk appeared for the next king when the latter began a righteous rule. In the domain of art, the solar-disk with wings (symbol of the Kingly Glory) depicted in the ancient relieves of the western world (Mesopotamia and Iran) reminds us of the cakra (wheel) depicted in the Buddhist sculptures as one of the seven treasures of universal king (Cakracartin). I think that the Buddhist idea of dharmacakra was influenced somehow by the Iranian idea of hvarna, and that such an influence was possible in the Mauryan period.
著者
森 章恵
出版者
東海大学
雑誌
紀要 : 東海大学健康科学部紀要 (ISSN:13474162)
巻号頁・発行日
no.10, pp.59-68, 2004

本論稿は、障害者との舞台表現活動という未開拓な分野において、実際に活動をしている「西東京アクターズスクール」を事例に、エスノグラフィの手法を用いて記述し、資料として社会に提供すると共に、その分野の展望を拓くことを目的とした。又、この記述を通じて、舞台表現活動の特徴を明らかにした。その結果、舞台表現活動では、表現することに多くのエネルギーが費やされ、そのエネルギーの集約された「濃密」な場では、誰もが表現者として対等な関係性を築くこと、又そうした関係性には、「交感」とも言うべき身体的コミュニケーションが生起することが明らかとなった。障害者の表現には、「意外性とこっけいさとかっこよさ」を含むものが多く、障害者と舞台表現活動をすることは、既存の価値観を壊し、新しくてユニークな表現に出会える可能性が指摘できる。しかしながら、そうした場は大変稀少であり、その開拓が今後広く行われてゆくことが必要である。
著者
盛 英三
出版者
東海大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

認知症と糖尿病も加齢とともに増加し、糖尿病による脳微小循環障害は認知症を増悪させる可能性が高い。一方、血糖値が下がりすぎると脳神経細胞死を誘発する可能性もある。ラット脳循環障害モデルとして昨年度に作成したストレプトゾトシン投与等によりI型糖尿病モデルに引き続き、本年度はより臨床的な頻度の高いII型糖尿病モデル(OLETFラット)を導入し、LETOラットを対照群として脳微小循環造影所見を比較した。放射光微小血管造影検査は兵庫県佐用町の放射光実験施設Spring 8の共用実験として脳、腎臓、下肢等の微小血管造影を行った。空間解像度5-10μmの血管撮影装置により、細動脈レベル(50-200μm)の血流制御機能の定量的評価を行った。安静時の撮影後、アセチルコリン(30μg/kg, IA)の投与下で撮影を繰り返した。LETOラット(対照群)では安静時の造影で中大脳動脈から分岐する3-4本の脳穿通枝(血管径50-200μm)を観察することができた。一方、糖尿病ラット(OLETFラット)では観察可能な脳穿通枝数が減少する、同血管径が狭小化する、中大脳動脈自体の血流が途絶するなどの所見が得られた。対照群、糖尿病群のいずれでもアセチルコリンに対する血管反応性は他の臓器の微小血管(心筋、指尖、腎臓)と比べて乏しかった。以上から脳微小循環の糖尿病性血管障害の評価に放射光微小血管造影法が有用であることが確認できた。本方法をアルツハイマー病動物モデルに応用することで認知症と糖尿病の合併の病態生理の検討と最適な治療法の開発が可能となる。
著者
MIKUNI Ikuo FUJIWARA Takaaki NOMURA Kimihisa OBAZAWA Hajime
出版者
東海大学
雑誌
Tokai journal of experimental and clinical medicine (ISSN:03850005)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.205-217, 1977-10

The etiology of acute allergic conjunctivitis observed in many areas of Japan in the early spring of 1976 is suspected to be due to the pollen of the Japanese cedar, as are the cases in this study. The hyposensitization therapy usually takes two to three years and, in order to avoid another multiple incidence in this country, the author stress the importance of initiation of this therapeutic measure. Together with Japanese cedar pollinosis, seasonal pollinosis due to grass and Asteraceae pollens are discussed. Possible spreading of newly naturalized goldenrod in various areas in Japan and its clinical implications are mentioned by the authors.
著者
有賀 誠司 白瀬 英春 山田 佳奈 生方 謙
出版者
東海大学
雑誌
東海大学スポーツ医科学雑誌 (ISSN:09153659)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.33-41, 2008

The purpose of this study is to obtain some basic data on the judogi chin-up training method for improving women judoists KUMITE strength and the testing method for determining its effectiveness. The subjects in this study are women collegiate judoists, concerning whom the number of chin-ups from a suspended judogi was measured. Also examined was the relationship between those results and the practitioners body shape, weight class and other physical strength measurement results along with the technical characteristics of their judo skills. The findings are as follows : 1) The average measurement value of their judogi chin-ups was 5.0 ±3.0 times which was 31 % of men's reported in the past. 2) There was a significant negative correlation between the measurements of their judogi chin-ups and their weight, but there was no significant correlation between the measurements of their judogi chin-ups and their body fat percentage. 3) Regarding the average measurement value of judogi chin-ups by rankings, the average for light weight class was significantly higher than that for middle weight class, and the average for middle weight class was significantly higher than that for heavy weight class. 4) There was a significant positive correlation between the measurements of their judogi chin-ups and their number of chin- ups from a regular bar. But there was a significant negative correlation between the measurement's of their judogi chin-ups and their strength of grip. 5) There was a significant negative correlation between the measurement of their judogi chin-ups and their 1RM of power clean, but there was a significant positive correlation between the measurement of their judogi chin-ups and their 1RM weight ratio for bench press. 6) The measurements of the group of right-hand KUMITE chin-ups tended to show greater values than those of left-hand KUMITE chin-ups. It implied that there was a positive correlation between features of KUMITE and judogi chin-ups. 7) There was no significant correlation between the measurements of their judogi chin-ups and their rankings and records in judo.
著者
片岡 勲人 池谷 俊一 杉山 哲朗
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 開発工学部 (ISSN:09177612)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.127-132, 2011-03-31

現代において「映像」はあらゆる産業分野で利用されており, 私たちの生活にとって不可欠な存在になっている. 映像表現は,活字や画像によるイメージと同様に情報伝達の手段として一般化し, 映像制作の環境を柔軟に使いこなす能力や映像コンテンツを企画する能力が要求されている. 著者らは「映像理論と制作演習」の授業プログラムを開発した.「映像理論」では, 映像表現は静止画である「写真」を原理として創造されていることを学び,S. エイゼンシュテインのモンタージュ理論と溝口健二や黒澤明の映画作品の研究をすすめた.「制作演習」では, シナリオ作成, 撮影,VTR 編集,CG との合成映像, 音声編集等を行い, テーマをもった映像作品の制作と批評を行うことを目標とした. 学生による授業アンケートでは, 初年度2006 年の総合評価において, 満足している回答が80%であったが,「問題を発見し解決する能力がついた」と答えた履修生は0〜20%と改善が望まれた. その要因として, 技術的な指導に偏ったことや, 作品の構想や批評の後, 再度, 制作する時間が十分でなかったことなどがあげられる. 開講2 年目の2007 年度より, 現像実習と撮影実習を並列交互に実習し, 待ち時間を少なくすることや「, 構想, 制作, 発表」の課程からなる「60 秒のメッセージ映像」の作品制作を2 度行い, 初回は映像制作の問題発見を,2 回目はその解決を目指した. これらの改善後に授業評価を行ったところ,「問題を発見し解決する能力」について履修生の50% ,「社会的視野」では20%の向上を確認した. 一方, 作品制作のテーマ発見を促すに従い,「授業の内容は分かりやすいか」「与えられた課題に取り組む時間が十分にあったか」では, 改善を求める意見が10〜30%の増加を確認した. さらに,「授業が分かりやすいか」の傾向と「成績」の傾向の一致を確認し, テーマ策定方法など, 次回への課題を明らかにした.
著者
高橋 達
出版者
東海大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2004

今年度は、通風と天井扇により室内気流を促進させた二重屋根採冷システムの室内熱環境における快適感・温冷感の変化を定量的に把握するために、試験家屋を用いた被験者実験を行なった。昨年度と同様に東京都立川市にある試験家屋を実験に使用した。特に、天井扇による対流促進の実験のために、天井に扇風機(定格電力使用量43W/台、天井付近の平均風速2.65m/s)を2台設置し、天井表面に気流をあてて室空気を冷やし、室内気流を促進した。実験パターンは「夜間換気」「天井扇による対流促進」「通風」の3つであり、いずれも葦簾による日射遮蔽・天井散水・夜間換気(定格電力使用量4Wの換気扇で20:00〜翌6:00に50m^3/h)を実施しており、被験者はそれぞれ16人、15人、15人である。2006年8月1〜20日に被験者実験を行なった結果、以下のことが明らかになった。1)いずれの実験パターンにおいても相対湿度が50〜85%で高かったにも関わらず、MRTが低めに抑えられていたため、90%の申告割合で温度・湿度について「許容できる」という申告が得られた。2)「天井扇による対流促進」の実験では、外気温30℃以上のときに作用温度28℃未満で温冷感申告が「涼しい」側になり、快適感申告は「快適」側になった。「通風」の実験では、外気温30℃以上のときに温冷感申告が「涼しい」側と「暑い」側とでほぼ半々であり、快適感申告はほぼ「快適」側になった。
著者
小松 春喜 國武 久登 國武 久登 小野 政輝
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

これまで顧みられなかった我が国自生のスノキ属野生種(ブルーベリーはスノキ属に属する)を園芸学的に評価した。その結果、野生種の果実は小さく品質も劣るが、機能性が高いことを明らかにした。また、野生種と栽培種のブルーベリーとの交雑を行い、種間雑種(種が異なる植物間の雑種)の獲得を試みた。得られた雑種の内、クロマメノキとの雑種については、形態的特性や果実の品質および機能性などを明らかにし、それらの雑種が我が国独自のブルーベリー品種の育成にとって貴重な素材となることを示した。
著者
山本 和重
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、戦時応召者とその家族への処遇について、アジア太平洋戦争期を対象に検討を行った。日中戦争期にその特権性が問題となっていた応召官公吏等に対する職場からの給与補給は、当該期には人事及び経理での位置づけが明確になるなど、特権性がより強化されたことが明らかになった。また一般応召者に対する軍事扶助法による扶助については、地域の「軍事扶助台帳」の分析から、アジア太平洋戦争末期に扶助対象が制度上の「家」から現実の家族生活に劇的に移行している事実が明らかになった。
著者
岡崎 健伍 中村 勲 磯村 雅夫
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 工学部 (ISSN:05636787)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.47-54, 2006

We have developed an optical simulation method to predict the performance of heterojunction with intrinsic thin layer (HIT) solar cells. In this simulation, the energies of reflected and absorbed light in each layer are calculated using the wave equations of electromagnetic waves. The HIT solar cells have combined structures with thin and thick layers. Therefore, we have developed a simulation technique, in which interference effects occur only in thin layers and average intensity is considered in thick layers. The simulation predicts the amount of absorbed light in each layer of the HIT solar cells. The results show that TiO_2, antireflective (AR) layers enhance the current density by about 1.3mA/cm^2, and that one of the problems of HIT solar cells is the optical absorption in p, i and n-type amorphous silicon (a-Si) layers. In accordance with the simulation results, we have developed wide-gap hydrogenated a-Si by reactive sputtering using Ar-H_2 mixture gases. The simulation predicted that the current density of HIT solar cells can be improved by 1.5mA/cm^2 using the developed a-Si, compared with using the conventional wide-gap a-Si.
著者
池上 佳助
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

1.歴史事象としての冷戦が完結したことにより、現在、改めて冷戦史研究の現代的意義が問い直されている。それは「冷戦期の冷戦研究」から「冷戦後の冷戦史研究」への脱却とも言えるものであるが、そこで論議される新しい冷戦史研究は、これまでのヨーロッパを主舞台とした米ソ両陣営のパワーをめぐる対立構造の分析を中心にしたものから、旧ソ連・東側諸国の新史料を活用しつつ、冷戦とヨーロッパ周辺部あるいは第三世界の変容との関係や冷戦が政治・軍事分野にとどまらず経済・社会・文化全般に与えた影響をグローバルかつトータルな視点から捉えようするものに変容しつつある。2.本研究は、欧州冷戦史でも余り取上げられない欧州北辺の北極圏を取上げ、この地域が冷戦構造にどう組み込まれてきたのかをマルチアーカイバルなアプローチを用いて実証的に解明することを主目的としていた。具体的には北極海にあるノルウェー領スヴァールバル諸島、デンマーク領グリーンランド及びアイスランドを包含した北極圏地域を設定し、44年から47年にかけてのいわば冷戦の「萌芽期」に米ソの戦後秩序構想の中にどう位置付けられ、それが欧州中央との関係の中でどのような影響を及ぼし、あるいは受けてきたのかを調査・分析してきた。3.研究成果の概略を述べれば以下のとおりである。44年に入ると、米ソ両政府部内では近い将来のドイツ降伏を見据えた戦後構想の検討に取り掛かった。その中で、米国は第二次大戦当初よりナチスからの防衛を目的に軍事駐留していたグリーランドやアイスランドに対し、米本土の安全保障の観点から戦後も駐留の継続、長期基地貸与を強く要求するようになった。一方、ほぼ同時期にソ連は北部ノルウェーの解放・占領に続き、軍事戦略、補給航路の確保の必要からノルウェー領スヴァールバル諸島の共同統治を提案。しかし、デンマーク、ノルウェーは未だナチスの占領下にあり、アイスランド政府やノルウェー亡命政府(ロンドン)にとっては米ソの要求は余りに唐突で、45年中に極秘裏に進められた交渉は北欧側の反発・不安もあり難航した。一方、米ソ両国は相互に相手側の北極圏への動きを表面上は批判しながらも積極的な介入の意思は示さなかった。このことは欧州中央で展開されていた「勢力圏分割」が欧州北辺の北極海でも暗黙裡に展開されていたといえるのではないか。
著者
松沢 修一 平井 慶彦
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 工学部 (ISSN:05636787)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.49-57, 1993

In this paper, the concepts of the exergy and of the mixture exergy are introduced. Based on these concepts, it is shown that the mixture exergy can convert to the electric energy electro-chemically. We named the device developed by the principle of exergy "mixture exergy cell" (MEC). The output characteristic of MEC is mesured. Form the experimental results, it is found that the energy density of MEC is superior to that of the concentration cell used at the circumstanced temperature.
著者
猪子 英俊 間野 修平
出版者
東海大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2005

生活習慣病をはじめとする多因子疾患の感受性遺伝子を同定する方法として30,000個のマイクロサテライトを用いたゲノムワイドな相関解析法と事後同祖性による集団を用いた連鎖解析法を開発し、30以上感受性遺伝子を同定した。これらの感受性遺伝子の創薬に向けての機能解析として、in silicoネットワーク解析と新酵母ツーハイブリッド法の開発を行った。