著者
磯部 祐子
出版者
高岡短期大学
雑誌
高岡短期大学紀要 (ISSN:09157387)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.159-170, 2004

小論は、2003年の現地調査に基づき、中国浙江省紹興における民間演劇の再燃について考察を加えたものである。改革開放後、経済の自由化と共に、それまで息を潜めていた民間の芸能活動は復興の兆しを見せた。爾来20年、今日、江南では、中華人民共和国成立以前の活況さえも紡彿とさせるほど民間芸能の盛んな地域も生まれ始めた。小論は、調査を行った5つの事例によって、今日の紹興における演劇の上演状況と宗教との関わり、伝統の継続性と異質性、そしてその背景にある人々の精神世界について明らかにする。
著者
平口 嘉典 安江 紘幸 大室 健治 稲泉 博己
出版者
日本農業経済学会
雑誌
農業経済研究 (ISSN:03873234)
巻号頁・発行日
vol.87, no.4, pp.424-429, 2016

<p>The objective of this study is to clarify a role taken by the activity of local entertainment as a community of practice for sustaining and developing rural areas at "O" district in Rikuzentakata City, Iwate Prefecture, Japan, From interviews of members who preserve the local entertainment, the following four points were revealed: firstly, the lore process of the art was double-linear; secondly, the art had been handed down along with the physicality; thirdly, members had obtained the four learning through the activities; fourth, all members hoped to continue for the future of the activities.</p>
著者
桜井 康雄 門井 寛人 中田 毅 枝村 一弥
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.72, no.715, pp.991-996, 2006
被引用文献数
6

By developing various electronic equipments with high performance, the dissipated power of electric chips used in those equipments has been increased. Therefore, it has been important to cool those electronic chips, and a liquid-cooling system has been employed for some electronic equipments. An Electro-Conjugate Fluid (ECF), which is one of functional fluids, has a remarkable property that a jet flow is generated between two electrodes when a high voltage is applied to the electrodes. By the use of this strong jet flow, a pump with simple structure, no noise and no vibration can be developed and a new liquid cooling system by ECF seems to be realized. In this study, to realize the liquid cooling system by ECF, an ECF-pump is proposed, in which four printed circuit boards are layered to make the pump size compact. The proposed pump is fabricated, and experiments are performed to investigate the basic characteristics of the pump. Furthermore, in the liquid cooling system with the proposed pump, experiments to cools a heat source are performed to investigate the possibility of achievement of the liquid cooling system by ECF.
著者
大沢 一貴 大沢 牧子 嶽本 剛平 佐藤 浩
出版者
Japanese Society of Environmental Infections
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.272-277, 2007-12-25 (Released:2010-07-21)
参考文献数
8

セルロース製スポンジモップ (Sモップ) の性能評価の一環として, 清拭効果を模擬汚れ使用による汚れの捕捉効率で評価し, 一方, 細菌増殖性と保水量との相関についても検討し, あわせて混糸製モップ (フラットモップ, ケンタッキーモップ) との比較検討を行った. Sモップの汚れ捕捉効率は, タルク, 蛍光クリーム, 濾紙粉末のいずれにおいてもほとんど回収残しがなく, 最も優れていた. また, 器械絞り後の保水量および室内乾燥中の保水量は, Sモップが最も少なく, これに相関して細菌の増殖性も低レベルであった. Sモップでは, 専用絞り器を使って器械絞りをし, 湿度70%以下の室内に放置すれば, 細菌増殖が起こりにくい微保水レベルに速やかに移行させることができ, 次回の清拭時に床面に細菌を持ち込まない作業が可能であった. 汚れ捕捉効率が高く乾燥に優れたSモップと専用絞り器をセットで使用することは, 環境中からの易感染宿主感染防止の点で, きわめて有効に機能することが示唆された.
著者
澁沢 賢 玉置 嘉男 高田 兼雄
出版者
社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.5, no.6, pp.318-323, 1952

研究目的従来の練篠機における取扱いの困難なる点、並びに機構的に複雜なる点等を改良して取扱いの上機構の上において従来の機械の観念に捉われず各種の改良を試みた。研究結果従来の練篠機に対して次の諸点について研究の結果、幾多の改良を行い好結果を得た。1.機械各部を全密閉式にして要所にはボールベアリングを使用、注油の手数を省いた。2.ギヤエンドはボツクス内に密閉して油中運転となし外側にダイヤルを設けドラフト変換を極めて容易にした。3.ローラウエートは油圧式として任意の荷重を与えることが出来るようにした。4.ローラゲージの変更はギヤエンドに関係なく出来るようにした。5.全停止装置を電気的とした。6.機械全体の回転を靜寂にすると共に無振動となつた。7.DHローラの駆動をギヤエンドボツクスよりシヤフトドライブ方式とした。8.トツプコーミング装置をカバ内に納め上面を平坦となし掃除を容易にすると共に外観上においても一段と精彩を放つようにした。9.アンダクリヤラを動搖式にした。10.トツプおよびボツトムローラの軸にニードルベアリングを備え運転のスムースとトツプローラの回転抵抗を少くしてスリツプを防止した。11.電気的任意定長停止装置を設けた。12.カレンダローラはスプリングにより任意の圧力を与えるようにした。
著者
岡村 祐 中島 直人
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.41.3, pp.941-946, 2006-10-25 (Released:2018-06-26)
参考文献数
22

我が国の国会議事堂は永田町の高台に位置し、遠くは桜田門外から正面の広幅員直線道路を介したヴィスタが形成されている。このヴィスタは、お雇い外国人ベックマンによって1886(明治19)年によって初めて見出されたものである。それ以後、1936(昭和11)年の議事堂という眺望対象の出現を経て、1964(昭和39)年の正面道路の整備をもって完成に至る。そこで、本研究はこの約80年間にわたるヴィスタの構想と形成の過程、そして構想・計画図に描かれたヴィスタの具体的デザインを明らかにすることを目的とする。その結果、以下のことが明らかになった。1)ヴィスタの構想と形成の過程は4つの時代に区分される。2)その背景には、国会議事堂の建設という一つの揺るぎない軸と、明治期や東京五輪直前期にみられる首都東京としての顔づくり、または震災や戦災からの復興都市づくりというものが存在した。3)現在のヴィスタに較べて、道路の概形や視点場としての広場など、はるかに壮大で華麗なヴィスタが構想されていた。
著者
飯島 章 山下 健一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.997-1002, 2012

リング張力低減,ボアとピストンの粗さ低減,ベアリングの幅減少とモリブデンコート,カムシャフトのニードルベアリングを用い,3.0Lディーゼルエンジンの摩擦損失を低減した.ダミーヘッド加工により,リング張力低減によるLOCとブローバイの増加を抑えた.ボアとピストンにモリブデンショットを行い,ボアとピストンの粗さ低減によるスカッフを防止した.ピストンリングにディンプルを施すことで摩擦損失が低減することも確認した.
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
2008
著者
若尾侑編著
出版者
大正出版
巻号頁・発行日
1999

1 0 0 0 OA 佐藤春夫選集

著者
佐藤春夫 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1920