著者
内田 次郎 MuzahidulA.K.MIslam 稲葉 直貴 片山 喜章 陳慰 和田 幸一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.49, pp.33-40, 2006-05-18

センシング機能、通信機能を備えた小型センサーデバイスから構成されるネットワークをセンサーネットワークという。センサーネットワークに対し、"オーバーヘッドやエネルギー消費量の最小化"などの利点を持つアーキテクチャの構築方法としてクラスタリングが挙げられる。本研究では、[2]で提案されているアーキテクチャが持つ望ましい性質を維持しつつ改良を加え、タスクの完了時間やその拡張などの面においてよりよい性質を持った三つのアーキテクチャおよびそのメンテナンスのためのアルゴリズムを提案する。A sensor network is a collection of transmitter-receiver devices (referred to as nodes). Clustering is seen as the step to provide the flat sensor network topology with a hierarchical architecture with properties such as minimizing communication overhead and minimizing the overall power consumption. In this paper we improve the architecture [2] maintaining the desirable properties and propose three architecture and maintenance algorithms which has the better properties about the completion time of tasks, expansions of tasks, and so on.
著者
丸山 高政
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.359-370, 2006 (Released:2006-10-01)
参考文献数
8
被引用文献数
1 2

統一的な特許分類体系を採用することを目的として,1968年に国際特許分類の第1版が発効した。しかしながら,第7版までの国際特許分類はこの目的を十分に達成したとは言えなかった。2006年1月に発効したIPC第8版は,過去の反省を踏まえて大改革された。この改革は当初の目的は変えるものではないが,その目標を達成するための方針を大幅に変更するものであった。本稿では,新しいIPCが,どのように当初の目的を達成しようとしているのかを,それまでのIPCと比較することによって概観する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1046, pp.162-165, 2000-06-19

英語は確かに、国際的な言語にはなっていますね。最近、「英語の第2公用語論」というのが登場しましたが、これはおもしろい議論です。ただこれは、英語がすばらしい言語だから公用語にしようというのではなく、日本人が世界に向かって自分の意見を述べて、英語国民に対抗していくには英語に習熟するしかないぞ、ということでしょう。
著者
星野 大輔 難波 一輝 北神 正人 伊藤 秀男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.541, pp.29-34, 2007-02-16

近年,家電や機能の多様化が進み,1家電でサービスを成すスタンドアローン型ではユーザに対する操作の負担が大きくなる.そのような観点から,家電連携動作による操作支援によって負担を削減させる研究が進められてきた.しかし,従来の研究では対象とする家電やその機能,および連携動作についての定義が十分ではない.本稿ではこの問題を解決した家電間の親和性・競合性に基づいた連携動作支援手法を提案している.提案法ではユーザ視点での家電連携動作を実現するために,家電を映像,音響,環境(照明,空調)機器に分類し,1家電の機能レベル毎に他の家電との親和・競合関係を考えて,家電連携動作を行う.シミュレーション実験をした結果,具体的なシナリオ例を当てはめて特定のアクションが発生した場合,オントロジーで構築した親和・競合関係に基づく家電連携動作が行えることを確認している.最後に,評価としてステップ数と拡張性と独立性の項目から従来手法と比較を行い,本研究の有効性を示している.
著者
翁長 博 加冶屋 真紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.94, no.427, pp.1-6, 1994-12-20
被引用文献数
6

人工的に残響を付加した7種類の音源信号を用いて、健聴者、高齢者、聴覚障害者を被験者として文章了解度試験をおこなった。健聴者は実験に用いた全ての条件で文章了解度はほとんど低下しなかったが、高齢者と聴覚障害者は残響により大幅な文章了解度の低下を示した。音場の物理指標として、積分時間を100msとした初期エネルギー比を用いると、これが高齢者、聴覚障害者の文章了解度と高い相関関係を示すことが明らかにした。
著者
中村 清
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2004-02

制度:新 ; 文部省報告番号:乙1871号 ; 学位の種類:博士(国際情報通信学) ; 授与年月日:2004/2/12 ; 早大学位記番号:新3737
著者
森山 剛 坂内 正夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J84-D2, no.6, pp.1122-1131, 2001-06-01

本論文では,テレビドラマ映像の心理的内容に基づいた要約映像の生成手法を提案する.従来の映像要約の研究では,カットなどの映像の構造を利用する方法やビデオ中のオブジェクトに基づく方法などがほとんどであった.一方テレビドラマに対しては,映像コンテンツの心理的な展開(盛り上がりなど)を視聴者は重要視していると考えられるが,映像の心理面に基づいた方法はまだ提案されていない.テレビドラマは,物理的構成要素としてトラック構造(カッティング,登場人物のセリフ,BGM,効果音)を有しているが,演出家などは特定の心理的な印象を表現するために経験的知識に基づいてその時間的構造を巧みに操作していると考えられる.そこで本研究では,この経験的知識に基づき,心理的に重要な箇所をそれに対応するトラック構造の時系列パターンとして検出し,要約映像を生成する手法を提案する.実験において本手法をテレビドラマ映像に適用した結果,約14分の1の時間長に圧縮でき,更に主観評価実験の結果,本編内容の保存性能及び切出しの自然性に関しても本手法の有効性が示唆された.
著者
衛藤 和宏 三好 匠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.418, pp.55-60, 2006-12-07

近年,Webは従来のテキスト型から双方向性を重視したマルチメディアコンテンツへとシフトを始めている.また,教育機関においても,映像や音声を用いたeラーニングが普及している.しかし,映像や音声についての翻訳作業は困難とされ,言語の壁を越えたマルチメディアコンテンツの国際的利用は進んでいない.筆者らは,他言語で作成された映像や音声に対し,機械翻訳を用いて自動的に字幕を付加し,ユーザによる再翻訳及び修正を支援するシステムを構築した.本システムは,ユーザが翻訳の更新や評価を行うことを促進するためのコミュニケーションツールを搭載している.
著者
田所 義晃 西島 正博 林 輝雄 根本 荘一 吉原 一 巽 英樹 島田 信宏 新井 正夫 鶴野 和則 飯島 美典 天野 広子
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.267-274, 1988-06-30

北里大学病院における1982年1月から1985年8月までの胎児超音波計測値を用いて,胎児Biparietal Diameter (BPD),及びFemur Length (FL)の標準発育曲線を作成した。さらに妊娠期間の推定についても検討を行った。計測値は各週数ごとにまとめ,平均値,標準偏差を算出した。これを3点移動平均法で平滑化し,高次回帰曲線で近似した。BPDの平均発育は,y=(-3.45)×10^<-4>x^3+(2.34)×10^<-1>x^2+(-2.31)x+(2.73)×10となり,FLの発育はy=(-2.76)×10^<-2>x^<-2>+(3.70)x+(-3.18)×10(y: 計測値(mm), x: 過数)と示された。また同じ方法を用いて計測値から妊娠期間を推定する回帰式を作成した。BPD, FLからの平均妊娠期間の予測は,それぞれy=(0.17)x10^<-1>x^2+(5.34)×10^<-1>x+(79.7), y=(0.18)×10^<-1>x^2+(1.43)x+(82.8), (y: 妊娠期間(days), x: 計測値(mm))と示された。また±1.5SDで規定される範囲を推定の幅とすると,妊娠中期では±1週,末期では±2週程度の誤差で妊娠期間が推定されることが示された。
著者
長嶋 次男
出版者
中京大学
雑誌
中京体育学論叢 (ISSN:0287007X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.1-46, 1964-12-15
著者
堀 雅和 加藤康記 村越 広享 山見 太郎 島津 明 落水 浩一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.5, pp.7-12, 2001-01-18
被引用文献数
2

現在我々は,「複数の人がメーリングリストを用いて議論しながら共有文書を作成(修正)する」という状況で,議論した結果に基づき発生する共有文書の修正作業を支援することを目的とした,以下のような特徴を持つシステムを研究している.(1)メーリングリスト上に発生した会話を構造化し,わかりやすい形式にて表示する機能(2)会話情報から共有文書の修正に関するToDoリストを作成し,対象文書の修正状態に基づきToDoリストを更新する機能本稿では,本システムの設計方針,機能の概要,実装後のシステムの評価対象について述べる.We currently investigate a system to support a modification process of a shared document based on a discussion result under the situation such that several people cooperatively create a document discussing in a mailing list. The system has the following features: 1. Structure the conversation in a mailing list and visualize the information; and 2. Create a ToDo list about modification of a shared document from a mail data and update a modification state in the list after the document is modified. In this paper, we describe the design policy, the overview of the features, and the evaluation points after the completion of the implementation.
著者
工藤 晋太郎
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2004

上田研究室により提案された言語モデルLMNtalは, 階層的グラフ構造の書き換えに基づく言語モデルである. LMNtalでは, プロセス構造を容易に図で表現できるように設計されている. しかし, 不特定構造の複製や破棄, 比較といった機能が欠けていた. 探索問題において, バックトラックではなく, 探索木の分岐に応じて状態を複製していくという解き方があるが, これをLMNtalで書くにはそれらの機能が必要である. 本研究ではこれを補うものとして, ``非線形プロセス文脈''および``基底項プロセス''という概念を実装した. これによって, 従来のLMNtalではできなかった計算モデルの表現ができるようになった. これら二つの機能を用いたLMNtalプログラム例として, 本研究の動機でもある, 状態の複製を用いて探索問題を解くプログラムを記述した. そのモデル化方法とLMNtalプログラムでのアルゴリズムの表現を解説し, また, この方法の応用を考察する.