著者
小川 和夫
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産學會誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, pp.586-598, 2010-07 (Released:2011-05-27)
著者
前橋 健二
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.106, no.12, pp.818-825, 2011 (Released:2013-10-08)
出版者
和歌山縣農會
雑誌
和歌山縣農會報
巻号頁・発行日
no.59, pp.1-89, 1908-03 (Released:2011-11-28)
著者
池本 省吾
出版者
鳥取県林業試験場
雑誌
鳥取県林業試験場研究報告 = Bulletin of the Tottori Prefecture Forest Experiment Station (ISSN:09168206)
巻号頁・発行日
no.44, pp.15-20, 2012-03 (Released:2013-10-08)

ドングリ(ブナ科堅果の通称)の発芽に影響を与えるシギゾウムシ類幼虫による食害を防止するため、ドングリに対し温水処理を行い、その殺虫効果を検証するとともに、発芽に及ぼす影響を調査した。その結果、温水処理による殺虫効果が確かめられ、処理温度が低い場合は食害による発芽率の低下、処理温度が高い場合は過加熱による発芽率の低下がみられた。温水処理によりドングリの発芽能力を維持したまま殺虫効果を得るには、45℃の温水で30分間程度処理するのが適当と考えられた。また、温水処理の実用化を図るため、一般家庭にある風呂を利用して温水処理を試みたところ、内部まで設定温度に達するのに時間がかかるため殺虫が不完全になるという問題が生じた。これを解消するため、薄型に改良した袋を使用したところ、効率よく内部まで加温することができ、大量のドングリを確実に温水処理することが可能となった。
著者
長沢 栄史 下野 義人 本郷 次雄
出版者
日本きのこセンター菌蕈研究所
雑誌
財団法人日本きのこセンター菌蕈研究所研究報告 = Reports of the Tottori Mycological Institute (ISSN:03888266)
巻号頁・発行日
no.38, pp.6-13, 2000-12 (Released:2011-03-05)

従来日本から未記録であったモエギタケ科のきのこ,Hypholoma tuberosum Redhead & Kroeger(キンカクイチメガサ/菌核市女傘:新称)の日本における発生について報告した.本種は1987年にカナダ,バンクーバー産の標本に基づいて新種記載された比較的新しい種類であるが,Hypholoma(=Naematoloma)クリタケ属において菌核を形成する点を著しい特徴とする.カナダからの報告以後は,オーストラリアおよびベルギーから報告されているのみであった.菌核は地中に形成され,褐色で不規則に歪み,大きさは通常10-30×10-25×10-20mm.子実体は一つの菌核から1-5個生じ,比較的小形.かさは径2-4cm位,黄土色~帯褐橙色で湿時やや粘性を帯びる.柄はつばを欠き,傘より淡色で細長く,菌核が土に深く埋っているときは基部が根状に長く伸びる.胞子紋は暗紫褐色.胞子は楕円形で発芽孔を有し,大きさ8.5-12×5-6.5μm(平均10×5.5μm).日本では秋,芝生,畑,公園内の植木の下,あるいは花壇などに発生し,鳥取県(鳥取市),京都府(京都市),大阪府(高槻市)および新潟県(上越市)で発見されている.国内における生態および分布の状況から推察して,本菌は恐らく外国からの移入種であり,また,国内に広く分布しているのではないかと考えられる.
著者
的場 和弘
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.45-54, 2010 (Released:2011-03-28)
著者
小林 牧人 頼経 知尚 鈴木 翔平 清水 彩美 小井土 美香 川口 優太郎 早川 洋一 江口 さやか 横田 弘文 山本 義和
出版者
日本水産學會
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.922-933, 2012 (Released:2013-10-08)

本邦の絶滅危惧種にも指定されているメダカを保全するためには,その生息環境だけでなく繁殖生態についても知見を得ることが重要である。本研究では屋外池で自然繁殖している野生メダカを対象に繁殖生態を調べた。メダカでは,雌が産卵後に卵をしばらく腹部に保持し,それらを基質に産み付ける。今回の観察で,野生下において「産み付け行動」の初の観察・記載に成功し,数種の基質を特定した。基質の特定および存在場所は,今後のメダカの保全において,繁殖場所の確保という点で重要な知見になると考えられた。
著者
福田 裕
出版者
水産庁中央水産研究所
雑誌
中央水産研究所研究報告 (ISSN:09158014)
巻号頁・発行日
no.8, pp.77-92, 1996-03 (Released:2011-03-05)
著者
石神 靖弘 後藤 英司
出版者
日本植物工場学会
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.228-235, 2008 (Released:2011-02-04)
著者
町口 裕二 高島 国男 林 浩之 北村 等
出版者
水産増殖談話会
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.323-331, 2012 (Released:2013-10-08)

道東海域に多産する海藻6種と海草1種を餌料としたときの,エゾバフンウニ生殖巣の発達に及ぼす影響を室内飼育実験によって調べた。ウニは殻径45mm以上のものを用い,2カ月の絶食ののち,自然水温下で75日間の給餌飼育を行った。ウニの生殖巣指数は,ナガコンブ,スジメ,アイヌワカメおよびアナアオサで高く,クシベニヒバ,カレキグサ,スガモで低く,とくにカレキグサでは生殖巣の発達は見られなかった。保存餌料(乾燥ナガコンブ,冷凍アナアオサ)を与えたウニの生殖巣指数は,それらの生鮮藻体を与えたときより低かった。ナガコンブ,乾燥ナガコンブ,冷凍アナアオサ,スガモを餌料として,給餌期間の影響を比較した結果,生殖巣指数は短期間飼育(189日間)より長期間飼育(249日間)で高くなった。食味試験では,短期間飼育より長期間飼育で高い評価(ナガコンブが最も高評価)であったが,乾燥ナガコンブでは長期間飼育でも苦みが改善されなかった。
著者
紫加田 知幸 櫻田 清成 城本 祐助 生地 暢 吉田 誠 大和田 紘一
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産學會誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.34-45, 2010-01 (Released:2011-03-28)

室内において、八代海における主要な植物プランクトンの異なる水温、塩分および光強度条件下における増殖特性を調べ、現場において各種の動態とそれらの環境条件との関係を調査した。水温および塩分に対する増殖応答特性は種によって異なっていたが、増殖のために要求する光強度はいずれの種でも大差なく、ほとんどの供試生物の増殖速度は80μmol/m2/sで飽和した。現場における季節的な種変遷パターンは水温および塩分の変化と、短期的な動態は水中光の強度の変化と同調していた。
著者
花尾 貞明
出版者
[出版者不明]
雑誌
岡山県養鶏試験場研究報告 (ISSN:03852830)
巻号頁・発行日
no.24, pp.87-93, 1982-07 (Released:2011-12-19)
著者
Mojica L.E. Reforma M.G.
出版者
東京農業大学
雑誌
東京農業大学農学集報 (ISSN:03759202)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.19-30, 2010-06 (Released:2011-07-26)

玄米は白米よりも栄養分を多く含んでいる健康食品として知られている。玄米は、その消費による健康面の効果だけではなく、経済的かつ生態的な面でも効果を有している点においても評価されており、フィリピンでも再び見直されてきている。多くの研究が玄米消費による健康上の利点を証明している。それらの利点はよく知られているのであるが、本稿では、玄米の需要維持に関する障壁の克服と玄米需要の機会増進という目的の達成とともに、玄米流通のレベルと消費動機、玄米の購買行動と消費行動について明らかにすることを研究目的とする。玄米はロスバニオスとマニラの市場において入手することができる。しかし、ロスバニオスの小売店と比較して、マニラの小売店においては、より多くの銘柄や包装サイズのものが提供されており、より積極的なマーケティング戦略が実施されている。ロスバニオスにおいて実施した消費者調査では、健康維持への動機が消費者を玄米の購入・消費に導いている。彼らは、玄米の重要な属性としてその栄養価値と有機物性を重要視している。健康食品としての玄米のポジショニングは、それ故により多くの情報活動を通して強化しうる。消費者は一般的に玄米を好み、白米の代替品として利用し又は白米と混ぜて利用していた。しかしながら、彼らの健康への関心と玄米に対する嗜好レベルは、彼らの玄米に対する購買行動と消費行動には直接的に表れていない。現在の消費者は、まだ玄米のいわば偶発的な購買者であり利用者であるに過ぎない。調理や料理、食の質・食感、効用の点における便益性のような抽象的な健康の範囲を越えた議論が必要である。玄米に対する一般的な嗜好レベルと消費者の知識の向上は、玄米に関する需要開発の機会の可能性を示している。長い調理時間と食の質・食感に関する問題点を処理するため、また最終的に玄米需要を維持するためには、玄米を主たる原材料、基本的な原材料として利用しうるより多くの調理・加工方法が消費者のために開発され導入されなければならない。
著者
笠 正二郎 山口 昇一郎 上田 修二 森 美幸
出版者
福岡県農業総合試験場
巻号頁・発行日
no.30, pp.56-59, 2011 (Released:2012-12-06)

捕獲季節や冷蔵条件が捕獲イノシシの肉質に及ぼす影響について調査した。その結果,秋季に捕獲した個体の脂肪の酸化は早いことが判明した。呈味成分である肉中グルタミン酸含量は冷蔵経過とともに増加する。また,肉中イノシン酸含量はと殺後速やかに冷却して冷蔵すると,4日前後で最大になり,その後,減少することが判明した。このことから,捕獲イノシシはと殺後早期に冷却し,5℃で4日程度冷蔵することで,脂肪の酸化を抑え,食用として,うま味に優れたイノシシ肉を得ることができると考えられた。

1 0 0 0 OA 飼料学(50)

著者
永西 修 山崎 信 朝井 洋
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.785-791, 2008 (Released:2011-01-18)